「定年後の人生 夫そして妻」 ―小説『終わった人』(講談社)

内館 牧子氏 講演会
プロフィール
現職
脚本家
ノースアジア大学 教育諮問会議委員
ノースアジア大学 総合研究センター 客員教授
履歴
武蔵野美術大学 卒業
東北大学大学院 文学研究科修了
NHK大河ドラマ
「毛利元就」・NHK連続テレビ小説
「ひらり」
・TBS
ドラマスペシャル「塀の中の中学校」他多数のテレビドラマの脚本を
手掛ける。
「定年後の人生 夫そして妻」
―小説
『終わった人』
(講談社)から―
開講日時▶3月4日㈮ 午後1時∼2時30分(開場 12時30分)
会 場▶ノースアジア大学 40周年記念館2階 271教場
内館先生からのメッセージ
私は2014年から約一年間、各地の地方紙に
『終わった人』という題の小説を連載して
いました。残念ながら秋田魁新報では読めなかったのですが、定年後の夫婦を軸にし
た物語に、読者の関心の高さを思わされました。
岩手の盛岡出身の主人公は、メガバンクのエリートサラリーマン。子会社を経由し
て定年を迎えた後、毎日が虚しくてたまりません。趣味やスポーツジムでは満たされ
ず、まだ60代ですから体も頭も若い。渇望するのは
「仕事」です。とはいえ、60代半ば
の男に仕事なんかそうそうありません。自分はもう「終わった人」なのだと、主人公は
気づかされます。
誰にもやってくる「終わった人」の日々。どう生きればいいのか。その時、妻は?小
説を題材に、考えていきたいと思います。
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