(火)サッカー部通信「Spirits(No.07)」を掲載しました。

Spirits vol.7
厳しい暑さの中、第20回愛知県公立高等学校商業科サッカー大会が開催されました。本校は
Dグループで、蒲郡高校・鶴城丘高校・中川商業高校と、いずれもあなどれない対戦相手で
す。豊橋商業高校は過去4連覇と言う輝かしい記録が残っています。(ちなみに、この記録はま
だ破られていません。)今年は、「優勝」を合言葉に、チーム一丸となって戦い抜きます。
初戦は蒲郡高校。昨年度と同一のカードで、PK負けを喫している相手です。11:30キックオフ時
に気温は36度を終え、地面の照り返しもあり、体感気温は相当なものでした。試合は終始押し気
味に試合を展開するも、なかなか決め手がなく、いやなムードに。そのムードを払拭するかのように、オープニングシュートはボランチ今泉
純哉選手(1年:浜松開誠館中)のループシュート。惜しくもゴールネットの上を越えました。それから、何度かゴールを狙うチャンスがあった
のですが、ゴールバーに嫌われたり・・・とあと一歩というところでした。しかし、確実に得点の匂いがしてきました。その時が来ました。ゴール
近くで佐々木俊弥選手(1年:青陵中)から新キャプテン佐々木楓太選手(2年:東陽中)のワンツーが決まり、最後に佐々木(俊)選
手が持ち込んでゴール!先取点を取りました。頼りになる2人の連携プレーが見事に決まりまし
た。後半も何度かチャンスはあったのですが、相手の守りも堅く、なかなか追加点が入りません。
後半終了5分前、コーナーキックのチャンスを得ました。どうしても、追加点の欲しいところです。
守りの要、加藤尚也選手(3年:豊橋中部中)がゴール前に上がりました。勝負です。キッカー
は水口陽亮選手(3年:豊橋東部中)。3年間一緒にプレーをしてきて、お互いにボールの軌
道や動きなどを把握できており、まさにこのタイミングしかないという完璧なタイミングで加藤選手
がヘディングでゴールを決めました!後日、加藤選手に聞いたところ、水口選手のボールは、
絶対にこのコースにくると確信があったし、自信を持って飛び込んだと胸を張って語ってくれました。まさに3年間の集大成と言える本当に
完璧なゴールでした。この試合、相手にはほとんどシュートを打たれず、しっかり守って2対0で勝利しました。明日に向けて良いスタートが
切れました。
大会2日目も猛暑日となりました。グランドに出ると熱風が選手の体力を消耗させます。とにかく暑い。11:30からのキックオフは、鶴城
丘高校戦。前日の試合を選手が観戦し、分析しましたが、FWにスピードがある選手がいたり、DF陣が前日2試合とも無失点と大変バラ
ンスのとれたチームです。どのように闘うか、各ポジション別にミーティングし、新キャプテン佐々木楓太選手がまとめ、士気を高めます。試
合は立ち上がりから豊商ペースで進みました。この試合、FWに佐藤友亮選手(2年:高師台中)を抜擢し、スタメンとしました。元々は、
センターバックの選手ですが、高い位置からプレッシャーをかけ、中盤でボール奪取できるようにというゲームプランのためです。初ゴール
は唐突にやってきました。膠着状態の中、13分21秒左SBの長谷川順也選手(2年:牟呂中)が、センターライン付近から、なんとロング
シュート!相手GKの手をかすめゴールネットに一直線に吸い込まれていきました。波に乗る豊商イレブン。その10分後、怪我明けの左SH
三ツ井蓮選手(2年:豊橋東部中)からFW佐々木楓太選手に速いパスが出たと同時に、ボランチ今泉純哉選手が2列目からナイスタ
イミングで飛び出し、ゴールネットに突き刺さるようなシュートを決めました!後半も流れは豊橋商業。2分51秒相手DFのラフプレーで、PK。
PKゲット率100%の真家拓巳選手(3年:青陵中)は落ち着いて決めて3点目!5分41秒には、
佐々木俊弥選手が2,3人に囲まれながらもドリブル突破し、ダメ押し点!彼の持ち味が十分に
発揮されたプレーでした。
最終戦の中川商業高校戦では、メンバーを全員入れ替え闘いました。1年生6名、2年生5名で
編成しました。1年生中心のフレッシュな戦力が、公式戦でどこまで通用するか。また、チーム全
体の底上げも兼ねて、全幅の信頼を寄せピッチに送り出しました。ボランチの中野雄聖選手(1
年:東陽中)、小林優斗選手(1年:南陽中)はボールをよくおさめて、的確なパスを出すことがで
きました。将来に期待が持てる選手です。さて、ゲームは60分フルタイム戦い抜き、勝負はPK戦へ・・・。新守護神の誕生です!GK牛
玖匠李選手(1年:豊橋北部中)が、なんと2度もファインセーブをし、8-7で勝利!結局予選リーグは、3連勝し、文句なしの決勝トー
ナメント進出となりました!選手諸君はもちろんのこと、常に冷たい飲料水を用意して
くれたマネージャーの皆さん、怪我をして出場もできないのにチームのために帯同して
くれている3年生選手、本当にチーム豊商でつかんだ勝利だと思います!選手諸
君、皆さんは大きな壁を越えつつあります。そして、今まさに上昇気流にのっています。
「自信と誇り」をもって、決勝トーナメントを闘おう。