新医薬品の「使用上の注意」の解説 Precautions for use 新医薬品の

2015年 5 月~2015年11月
2015 年 5 月作成
―― 医薬品の適正使用に欠かせない情報です。
使用前に必ずお読みください。
――
新医薬品の「使用上の注意」
の解説
劇薬、処方箋医薬品 注意-医師等の処方箋により使用すること
抗悪性腫瘍剤
薬価基準収載
〈レンバチニブメシル酸塩製剤〉
【警告】
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・
経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与す
ること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性を
十分説明し、同意を得てから投与すること。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
〔「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照〕
製造販売元
はじめに
レンビマⓇカプセル(一般名:レンバチニブメシル酸塩、以下本剤)は、腫瘍血管新
生に関わる各種受容体チロシンキナーゼ(RTK)の活性を阻害する薬剤の探索研究
において、エーザイ筑波研究所において合成された新規化合物です。
本剤は、非臨床試験において、腫瘍血管新生、腫瘍リンパ管新生、あるいは腫瘍増
殖に関与する血管内皮増殖因子受容体(VEGFR1-3)
、線維芽細胞増殖因子受容体
(FGFR1-4)
、血小板由来生長因子受容体(PDGFRα)
、幹細胞因子受容体(KIT)
、
Rearranged During Transfection がん原遺伝子(RET)等の RTK の働きを阻害する
ことが示されています。また、分化型甲状腺癌(乳頭癌及び濾胞癌)細胞、甲状腺
未分化癌細胞、甲状腺由来扁平上皮癌細胞、甲状腺髄様癌細胞等を用いた各種ヒト
癌細胞株のヌードマウス皮下移植モデルにおいて、抗腫瘍効果が示されています。
このような背景から、国内で実施された臨床第 I 相及び第 II 相試験、外国で実施さ
れた臨床第 I 相及び第 II 相試験、並びに国際共同で実施された臨床第 III 相試験の成
績を基に、2014年 6 月に本剤の製造販売承認申請が行われ、2015年 3 月にレンビマⓇ
カプセル 4 mg、レンビマⓇカプセル10mg として、
「根治切除不能な甲状腺癌」の効
能・効果で承認を取得しました。なお、本剤は、2012年 8 月に希少疾病用医薬品に
指定されています。
本冊子では、レンビマⓇカプセルのご使用に際しての注意事項として、添付文書の
「使用上の注意」について、項目毎に解説しております。本剤をご使用いただく前に
本冊子をご精読いただき、本剤の適正使用の一助としていただきますようお願い申
し上げます。なお、本剤のご使用に際しましては、添付文書、インタビューフォー
ム並びに適正使用ガイドも併せてご参照ください。
目 次
【効能・効果】
2
<効能・効果に関連する使用上の注意> 4
【用法・用量】
6
<用法・用量に関連する使用上の注意> 8
【警告】
12
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
14
【使用上の注意】
16
1 .慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
16
2 .重要な基本的注意 22
3 .相互作用 26
4 .副作用 28
5 .高齢者への投与 72
6 .妊婦、産婦、授乳婦等への投与 72
7 .小児等への投与 72
8 .過量投与 74
9 .適用上の注意 74
10.その他の注意 76
1
効能・効果 【効能・効果】
根治切除不能な甲状腺癌
2
効能・効果 解 説
⇨⇨ 効能・効果
外国第 II 相試験において、放射性ヨウ素治療抵抗性・難治性注の分化型甲
状腺癌(DTC)及び切除不能の甲状腺髄様癌(MTC)に対し、本剤の抗
腫瘍効果が示されました。
外国第 II 相試験結果を踏まえて実施した、放射性ヨウ素治療抵抗性・難治
性注 の DTC を対象とした二重盲検、プラセボ対照の国際共同第 III 相試験
では、本剤投与群はプラセボ投与群に比べ、無増悪生存期間を有意に延長
しました。
また、DTC、MTC 及び未分化型甲状腺癌(ATC)を対象とした国内第 II
相試験注では、いずれの甲状腺癌においても、抗腫瘍効果が示されました。
これらの臨床試験の結果から、本剤は根治切除不能な甲状腺癌に対して、
有用な治療法であることが示されました。
注:外国第 II 相試験、国内第 II 相試験及び国際共同第 III 相試験における放
射性ヨウ素治療抵抗性・難治性の基準
以下のうち、少なくとも 1 つ以上を満たす。
a.いずれかの放射性ヨウ素検査によってヨウ素の取り込みが認められ
ない測定可能病変を 1 つ以上有する。
b.放射性ヨウ素治療前又は治療後の検査で、放射性ヨウ素の取り込み
が認められたにも関わらず、放射性ヨウ素治療後の12ヵ月以内に
RECIST に基づく病勢進行が認められた測定可能病変を 1 つ以上有
する。当該患者は根治的切除に不適でなければならない。
c.放 射性ヨウ素の最終投与が登録の 6 ヵ月以上前であり、600mCi 又
は22GBq を超える放射性ヨウ素の積算活性を認める。
3
効能・効果に関連する使用上の注意 〈効能・効果に関連する使用上の注意〉
1.放射性ヨウ素による治療歴のない分化型甲状腺癌患者に対する本剤の
有効性及び安全性は確立していない。
2.臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等について、「臨床成績」
の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分理解した上で、
適応患者の選択を行うこと。
〔「臨床成績」の項参照〕
4
効能・効果に関連する使用上の注意 解 説
⇨⇨ 効能・効果に関連する使用上の注意
1.本剤の臨床試験では、放射性ヨウ素治療抵抗性・難治性の DTC 患者を
対象としており、多くが外科切除後の再発又は転移巣に対し放射性ヨウ
素による治療を実施後に、放射性ヨウ素による病変の制御不能な DTC
患者であり、放射性ヨウ素治療歴のない患者は限られていました。した
がって、放射性ヨウ素による治療歴のない DTC 患者に対する有効性及
び安全性は確立していないことから、設定しました。
2.甲状腺癌のうち、MTC 及び ATC に対する有効性は、対照群を設定しな
い第 II 相試験における少数例のデータであることから、本剤の適応とな
る患者の選択に際して注意喚起及び情報提供する必要があると考え、設
定しました。
5
用法・用量 【用法・用量】
通常、成人にはレンバチニブとして 1 日 1 回24mg を経口投与する。な
お、患者の状態により適宜減量する。
6
用法・用量 解 説
⇨⇨ 用法・用量
固形がん患者を対象とした本剤の国内第 I 相試験において、 1 日 1 回24mg
連続投与の忍容性が示されました。
国内第 II 相、外国第 II 相及び国際共同第 III 相試験では、本剤は「 1 日 1 回
24mg を経口投与する」の投与方法で本剤の投与が行われ、有効性が示さ
れました。また、副作用は本剤の休薬や減量又は支持療法の実施により臨
床的に管理が可能であり、24mg の忍容性も示されました。
これらの結果から、「 1 日 1 回24mg を経口投与する」の投与方法は、本剤
の有効かつ安全な投与方法であることが示されています。
なお、いずれの臨床試験においても、発現した副作用によって本剤の用量
を減量することを規定していたため、「患者の状態により適宜減量する」
ことを記載し、減量方法については用法・用量に関連する使用上の注意に
記載しました。
7
用法・用量に関連する使用上の注意 〈用法・用量に関連する使用上の注意〉
1.副作用があらわれた場合は、症状、重症度等に応じて以下の基準を考
慮して、本剤を減量、休薬又は中止すること。減量して投与を継続す
る場合には、 1 日 1 回20mg、14mg、10mg、 8 mg 又は 4 mg に減量
すること。
休薬、減量及び中止基準
副作用
程度
収 縮 期 血 圧140mmHg 以 上 又 は
拡張期血圧90mmHg 以上のとき
降圧治療にも係らず、収縮期血
圧160mmHg 以 上 又 は 拡 張 期 血
圧100mmHg 以上のとき
処置
本剤の投与を継続し、降圧剤の
投与を行う。
収 縮 期 血 圧150mmHg 以 下 及 び
拡張期血圧95mmHg 以下になる
まで本剤を休薬し、降圧剤によ
高血圧
る治療を行う。
本剤の投与を再開する場合、投
与量を 1 段階減量する。
Grade 4の副作用が発現した場 本剤の投与を中止する。
合
忍 容 性 が な い Grade 2又 は 本 剤 の 投 与 開 始 前 の 状 態 又 は
Grade 3の副作用が発現した場 Grade 1以下に回復するまで休
合
薬する(悪心・嘔吐・下痢に対
しては休薬の前に適切な処置を
行い、コントロールできない場
合に本剤を休薬すること)
。
その他の
本剤の投与を再開する場合、 1
副作用
段階減量する。
Grade 4の副作用が発現した場 本剤の投与を中止する。
合
(生命を脅かさない臨床検査値異
常 の 場 合 は、Grade 3の 副 作 用
と同じ処置とする)
Grade は CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)
version 4.0に準じる。
2.本剤と他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立
していない。
8
用法・用量に関連する使用上の注意 解 説
⇨⇨ 用法・用量に関連する使用上の注意
1.国内第 II 相試験及び国際共同第 III 相試験において設定した休薬・減量・
中止基準に基づき設定しました。これら 2 試験の試験計画においては、
本剤の24mg から投与を開始して減量は10mg までとし、10mg 投与にお
いて減量が必要な場合は、治験依頼者と相談する旨を規定していました。
10mg 未満の用量が必要な場合には、 8 mg 又は 4 mg の投与を治験責任
医師又は治験分担医師に推奨しました。国際共同第 III 相試験において、
8 mg 又 は 4 mg で 投 与 が 継 続 で き た 症 例 が 存 在 し て い た こ と か ら、
4 mg までの減量方法を設定しました。
2.本剤の臨床試験において、他の抗悪性腫瘍剤との併用による本剤の使用
経験は、国内及び外国第 I 相試験又は外国第 II 相試験に限られており、
十分な症例数による試験結果は得られていないことから、有効性及び安
全性は確立していないため、設定しました。
9
用法・用量に関連する使用上の注意 〈用法・用量に関連する使用上の注意〉(つづき)
3.重度の肝機能障害患者では、本剤の血中濃度が上昇するとの報告があ
るため、減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、
有害事象の発現に十分注意すること。
〔「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照〕
10
用法・用量に関連する使用上の注意 解 説
⇨⇨ 用法・用量に関連する使用上の注意(つづき)
3.肝機能障害患者を対象とした外国臨床薬理試験では、重度の肝機能障害
(Child-Pugh 分類 C)の患者において、健康成人と比較して、本剤の
Cmax 及び AUC0-inf がそれぞれ約1.1倍及び約1.8倍に増加することが示さ
れています。本剤の投与にあたっては患者の肝機能の状態を踏まえて、
開始用量の減量を考慮して下さい。また、状態をより慎重に観察し、有
害事象の発現に十分注意して下さい。「慎重投与」(p.18)の項も合わせ
てご参照ください。
11
警 告 【警 告】
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十
分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症
例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその
家族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与する
こと。
12
警 告 解 説
⇨⇨ 警告
患者の安全の確保及び適正使用の推進のため、がん化学療法における一般
的な注意事項として記載しました。
13
禁 忌 【禁 忌】
(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
〔「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照〕
14
禁 忌 解 説
⇨⇨ 禁忌
1.本剤の成分に対して過敏症の既往がある患者では、本剤の投与により重
篤な過敏症が発現する可能性があります。
2.ラット及びウサギにおいて胚毒性・催奇形性が確認されており、ラット
において本薬が乳汁中へ移行することが報告されています。「妊婦、産
婦、授乳婦等への投与」(p.72)の項も合わせてご参照ください。
15
使用上の注意 慎重投与 【使用上の注意】
1.
慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
⑴高血圧症の患者
〔高血圧が悪化するおそれがある。「用法・用量に関連する使用上の注
意」、「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照〕
16
使用上の注意 慎重投与 解 説
⇨⇨ 慎重投与
⑴臨床試験において、高血圧症の発現が報告されています。本剤の投与開
始前に高血圧症を有する患者では、悪化させる可能性があります。本剤
投与開始前に収縮期血圧140mmHg 以上又は拡張期血圧90mmHg 以上の
患者では、降圧剤等の適切な処置を行った上で、本剤の投与を開始して
ください。「重大な副作用」(p.46)の項も合わせてご参照ください。
17
使用上の注意 慎重投与 1.
慎重投与(つづき)
⑵重度の肝機能障害のある患者
〔血中濃度が上昇するおそれがある。「用法・用量に関連する使用上の
注意」及び「薬物動態」の項参照〕
18
使用上の注意 慎重投与 解 説
⇨⇨ 慎重投与(つづき)
⑵重度の肝機能障害(Child-Pugh 分類 C)のある患者において、レンバ
チニブの投与量で補正した Cmax 及び AUC が肝機能正常被験者のそれぞ
れ約1.1倍及び約1.8倍に増加することが示されています。本剤の投与に
あたっては、開始用量の減量を考慮するとともに、有害事象の発現に十
分注意して下さい。
肝機能障害患者における薬物動態パラメータ
肝機能障害患者注1
肝機能正常被験者
(n=8)
軽度(n=6)
中等度(n=6)
重度(n=6)
10
10
10
5
114±51.9
109±56.7
107±81.3
62.0±34.6
AUC(0-inf)(ng・h/mL)
1160±518
1380±526
1360±856
982±174
tmax(h)
2.0(1.0-3.0)
2.5(2.0-4.0)
3.0(1.0-4.0)
2.5(0.5-4.0)
CL/F(L/h)
9.86±3.35
8.74±4.94
10.3±6.67
5.21±0.804
Vz/F(L)
408±216
303±123
376±168
248±91.3
t1/2(h)
28.8±8.39
25.5±5.53
28.6±8.16
32.6±9.72
本剤投与量(mg)
Cmax(ng/mL)
注2
注2
注3
注2
注2
注2
注 1 :肝機能障害の程度は Child-Pugh 分類(下表参照)に基づく。A を軽度、B を中等度、C
を重度とした。
注 2 :平均値±標準偏差
注 3 :中央値(最小値-最大値)
参考:Child-Pugh 分類
1点
2点
3点
脳症
腹水
血清ビリルビン値(mg/dl)
血清アルブミン値(g/dl)
プロトロンビン活性値(%)
ない
ない
2.0未満
3.5超
70超
軽度
少量
2.0~3.0
2.8~3.5
40~70
ときどき昏睡
中等量
3.0超
2.8未満
40未満
Child-Pugh 分類
A 5 ~ 6 点
B 7 ~ 9 点
C 10~15点
『臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約
(2000年11月第 4 版)』
(金原出版、2007年発行)p.11より引用
19
使用上の注意 慎重投与 1.
慎重投与(つづき)
⑶脳転移のある患者
〔転移部位からの出血があらわれるおそれがある。「重大な副作用」の
項参照〕
⑷血栓塞栓症又はその既往歴のある患者
〔血栓塞栓症が悪化又は再発するおそれがある。「重大な副作用」の項
参照〕
⑸外科的処置後、創傷が治癒していない患者
〔創傷治癒遅延があらわれることがある。「重要な基本的注意」及び
「重大な副作用」の項参照〕
20
使用上の注意 慎重投与 解 説
⇨⇨ 慎重投与(つづき)
⑶臨床試験において、頭蓋内腫瘍出血の発現が報告されています。本剤の
投与開始前に脳転移を有する患者では、転移部位から出血を起こす可能
性があります。「重大な副作用」(p.48)の項も合わせてご参照ください。
⑷臨床試験において、動脈血栓塞栓症及び静脈血栓塞栓症の発現が報告さ
れています。本剤の投与開始前に血栓塞栓症又はその既往歴を有する患
者では、動脈血栓塞栓症又は静脈血栓塞栓症の血栓塞栓症悪化又はその
再発を起こす可能性があります。「重大な副作用」(p.50)の項も合わせ
てご参照ください。
⑸臨床試験において、治癒不良及び創離開の発現が報告されています。本
剤の投与開始前に創傷が治癒していない患者では、創傷治癒遅延を起こ
す可能性があります。「重大な副作用」(p.68)の項も合わせてご参照く
ださい。
21
使用上の注意 重要な基本的注意 2.
重要な基本的注意
⑴血圧の上昇が認められることがあるので、本剤の投与開始前及び投与
期間中は定期的に血圧測定を行い、必要に応じて降圧剤の投与を行う
など、適切な処置を行うこと。重症、持続性あるいは通常の降圧治療
でコントロールできない高血圧があらわれた場合には、減量、休薬又
は投与を中止すること。
〔「重大な副作用」の項参照〕
⑵蛋白尿があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与期間
中は定期的に尿蛋白を観察し、異常が認められた場合には適切な処置
を行うこと。
〔「重大な副作用」の項参照〕
⑶骨髄抑制があらわれることがあるので、定期的に血液学的検査を行う
など、患者の状態を十分に観察し、感染症、出血傾向等の発現に留意
すること。
〔「重大な副作用」の項参照〕
⑷ AST(GOT)、ALT(GPT)等の上昇を伴う肝障害があらわれること
があるので、本剤の投与期間中は定期的に肝機能検査を行うなど、患
者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量、休薬等
の適切な処置を行うこと。
〔「重大な副作用」の項参照〕
⑸心機能不全があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与
期間中は定期的に心エコー等の心機能検査を行うなど、患者の状態を
十分に観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
〔「重大な副作用」の項参照〕
⑹創傷治癒を遅らせる可能性があるので、外科的処置が予定されている
場合には、外科的処置の前に本剤の投与を中断すること。外科的処置
後の投与再開は、患者の状態に応じて判断すること。
〔「重大な副作用」の項参照〕
22
使用上の注意 重要な基本的注意 解 説
⇨⇨ 重要な基本的注意
⑴臨床試験において、高血圧の発現が報告されています。本剤の投与開始
前及び投与期間中は定期的に血圧測定を行い、必要に応じて降圧剤の投
与など、適切な処置を行って下さい。重症、持続性あるいは通常の降圧
治療でコントロールできない高血圧が発現した場合には、本剤の減量、
休薬又は投与を中止して下さい。「重大な副作用」(p.46)の項も合わせ
てご参照ください。
⑵臨床試験において、蛋白尿の発現が報告されています。本剤の投与開始
前及び投与期間中には、定期的に尿検査を実施し、尿蛋白の観察を行っ
て下さい。異常が認められた場合には、適切な処置を行って下さい。「重
大な副作用」(p.54)の項も合わせてご参照ください。
⑶臨床試験において、骨髄抑制(血小板減少、白血球減少、リンパ球減少、
貧血、好中球減少等)の発現が報告されています。本剤の投与期間中に
は定期的に血液学的検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、感染
症、出血傾向等の発現に注意して下さい。「重大な副作用」(p.66)の項
も合わせてご参照ください。
⑷臨床試験において、AST(GOT)、ALT(GPT)等の上昇を伴う肝障害
が報告されています。本剤の投与期間中には定期的に肝機能検査を行う
など、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の
減量、休薬等の適切な処置を行って下さい。「重大な副作用」(p.52)の
項も合わせてご参照ください。
⑸臨床試験において、心機能不全の発現が報告されています。本剤の投与
開始前及び投与期間中には定期的に心エコー等の心機能検査を行うな
ど、患者の状態を十分に観察して下さい。異常が認められた場合には、
適切な処置を行って下さい。「重大な副作用」(p.58)の項も合わせてご
参照ください。
⑹本剤は血管新生阻害剤であり、臨床試験において、創傷治癒遅延の発現
が報告されています。本剤投与中に外科的処置を実施するにあたっては、
外科的処置の前に本剤投与を中断して下さい。また、外科的処置後の本
剤の投与再開にあたっては、患者の状態に応じて判断し、外科的処置部
位を十分に観察して下さい。本剤の半減期の約5倍に相当する7日間を目
安に休薬してください。また、軽度の処置の場合でも、2日間は休薬し
てください。「重大な副作用」(p.68)の項も合わせてご参照ください。
23
使用上の注意 重要な基本的注意 2.
重要な基本的注意(つづき)
⑺疲労、無力症、めまい、筋痙縮等があらわれることがあるので、自動
車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患
者に十分に説明すること。
〔「その他の副作用」の項参照〕
⑻本剤を投与する際は、定期的に血清カルシウム濃度を測定すること。
〔「重大な副作用」の項参照〕
⑼本剤を投与する際は、定期的に甲状腺刺激ホルモン濃度を測定するこ
と。
〔「その他の副作用」の項参照〕
24
使用上の注意 重要な基本的注意 解 説
⇨⇨ 重要な基本的注意(つづき)
⑺臨床試験において、疲労、無力症、めまい、筋痙縮等の副作用が発現す
ることが報告されています。自動車運転等、危険を伴う機械の操作に従
事する際には注意するよう、患者に十分に説明して下さい。「その他の
副作用」(p.70)の項も合わせてご参照ください。
⑻臨床試験において、低カルシウム血症の発現が報告されています。本剤
の投与期間中には定期的に血清カルシウム濃度の測定を行い、異常が認
められた場合には、適切な処置を行って下さい。「重大な副作用」(p.68)
の項も合わせてご参照ください。
⑼臨床試験において、甲状腺機能低下の発現が報告されています。本剤の
投与期間中には定期的に甲状腺刺激ホルモン濃度の測定を行い、異常が
認められた場合には、適切な処置を行って下さい。「その他の副作用」
(p.70)の項も合わせてご参照ください。
国際共同第 III 相試験における甲状腺機能低下関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
血中甲状腺刺激ホ
15(5.7%)
ルモン増加
全 Grade
0
0
9(30.0%)
0
0
甲状腺機能低下症
0
0
0
0
0
9(3.4%)
25
使用上の注意 相互作用 3.
相互作用
本剤は P 糖蛋白(P-gp)及び CYP3A の基質となる。
〔「薬物動態」の項参照〕
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
26
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
P-gp 阻害剤
P-gp 阻害剤との併用によ
ケトコナゾール
り、本剤の血中濃度が上昇
イトラコナゾール
する可能性がある。
リファンピシン
アミオダロン
クラリスロマイシン
シクロスポリン
キニジン
ベラパミル等
これらの薬剤が消化管の
P-gp 活性を阻害すること
により、本剤の血中濃度が
上昇する可能性がある。
CYP3A/P-gp 誘導剤 CYP3A 及 び P-gp 誘 導 剤
リファンピシン
との併用により、本剤の血
フェニトイン
中濃度が低下する可能性が
カルバマゼピン
ある。
セイヨウオトギリソウ
(St. John’s Wort、
セント・ジョーンズ・
ワート)含有食品等
これらの薬剤が CYP3A 及
び P-gp 等を誘導すること
により、本剤の血中濃度が
低下する可能性がある。
使用上の注意 相互作用 ⇨⇨ 相互作用
健康成人を対象とした外国臨床薬理試験では、消化管での P-gp・CYP3A
及び肝での CYP3A 阻害作用を有するケトコナゾールと本剤を併用投与し
た際、本剤の Cmax 及び AUC0-inf は各々19%及び15%増加しましたが、tmax
及び t1/2に変化は認められませんでした。
一方、消化管で P-gp 阻害作用を有し、反復投与により P-gp 及び CYP3A
を誘導する作用を有するリファンピシンと本剤を単回併用投与した際、本
剤の Cmax 及び AUC0-inf は各々33%及び31%増加しました。また、リファン
ピシン反復併用投与時では、リファンピシンを単回併用投与したときと比
べ、本剤の Cmax 及び AUC0-inf は各々24%及び37%低下しました。
以上の結果から、消化管で P-gp を阻害する薬剤との併用によって本剤の
血中濃度が上昇、P-gp を誘導する薬剤との併用によって本剤の血中濃度
が低下する可能性があります。また、CYP3A を誘導する薬剤との併用に
よって本剤の血中濃度が低下する可能性があります。
27
使用上の注意 副作用 4.
副作用
放射性ヨウ素治療抵抗性 ・ 難治性の分化型甲状腺癌患者を対象にした国
際共同第 III 相試験(無作為化期)において本剤が投与された261例(日
本人30例を含む)において、副作用が254例(97.3%)に認められた。
主な副作用は、高血圧177例(67.8%)、下痢159例(60.9%)、食欲減退
135例(51.7%)、体重減少123例(47.1%)、悪心107例(41.0%)、疲労
104例(39.8%)、口内炎96例(36.8%)、蛋白尿85例(32.6%)、手掌・足
底発赤知覚不全症候群83例(31.8%)等であった。(承認時)
重大な副作用及びその他の副作用の頻度については、放射性ヨウ素治療
抵抗性・難治性の分化型甲状腺癌患者を対象にした国際共同第 III 相試
験(無作為化期)の集計に基づき記載した。なお、この臨床試験以外か
らの報告は頻度不明とした。
28
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 副作用
国際共同第 III 相試験において、30%以上の頻度で発現した副作用を発現頻
度とともに記載しました。以下に副作用発現状況一覧を示します。
副作用発現状況一覧(国際共同第 III 相試験、無作為化期間)
MedDRA/J(ver.16.1)
安全性解析対象例数
副作用発現例数
胃腸障害
下痢
悪心
口内炎
嘔吐
便秘
口内乾燥
上腹部痛
腹痛
口腔内痛
消化不良
舌痛
嚥下障害
鼓腸
胃食道逆流性疾患
口唇炎
歯肉痛
舌炎
口腔知覚不全
歯痛
嚥下痛
胃炎
腹部不快感
口腔内潰瘍形成
歯肉出血
痔核
舌潰瘍
直腸出血
アフタ性口内炎
血便排泄
口唇のひび割れ
口唇痛
歯周病
歯肉腫脹
食道痛
唾液変性
大腸炎
腹部膨満
肛門周囲痛
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
261
261
261
261
261
71
72
60
53
48
30
28
19
18
17
16
9
8
11
6
10
9
2
3
5
6
2
5
4
5
1
4
3
1
3
3
2
1
1
3
2
1
2
2
109
64
41
32
22
7
7
15
12
7
10
7
5
1
3
0
2
5
2
1
1
2
1
0
0
4
0
1
2
0
0
0
2
2
0
1
0
0
1
50
23
6
11
5
1
1
0
2
1
0
1
2
0
1
0
0
1
3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
261
197
50
23
6
11
5
1
1
0
2
1
0
1
2
0
1
0
0
1
3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
-
75.5%
19.2%
8.8%
2.3%
4.2%
1.9%
0.4%
0.4%
0.0%
0.8%
0.4%
0.0%
0.4%
0.8%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.4%
1.1%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.8%
0.0%
0.0%
261
254
230
159
107
96
75
38
36
34
32
25
26
17
15
12
10
10
11
8
8
6
7
4
6
4
5
5
4
4
3
3
3
2
3
3
3
3
3
2
3
-
97.3%
88.1%
60.9%
41.0%
36.8%
28.7%
14.6%
13.8%
13.0%
12.3%
9.6%
10.0%
6.5%
5.7%
4.6%
3.8%
3.8%
4.2%
3.1%
3.1%
2.3%
2.7%
1.5%
2.3%
1.5%
1.9%
1.9%
1.5%
1.5%
1.1%
1.1%
1.1%
0.8%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
0.8%
1.1%
29
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
口腔内不快感
口唇潰瘍
地図状舌
裂肛
亜イレウス
胃腸障害
下腹部痛
憩室
口の錯感覚
口腔粘膜水疱形成
口唇乾燥
口唇上皮剥脱
歯肉の炎症
歯肉退縮
痔出血
痔瘻
出血性胃十二指腸炎
出血性直腸炎
食道炎
心窩部不快感
舌腫脹
舌障害
舌浮腫
腸壁気腫症
腸膀胱瘻
吐血
排便回数増加
白色便
腹水
腹部圧痛
便失禁
便習慣変化
流涎過多
肛門そう痒症
肛門の炎症
膵炎
一般・全身障害および投与部位の状態
疲労
無力症
末梢性浮腫
発熱
倦怠感
インフルエンザ様疾患
顔面浮腫
局所腫脹
全身健康状態低下
悪寒
温度変化不耐症
歩行障害
30
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
1
2
2
2
0
1
0
1
1
1
1
0
1
1
0
0
1
1
1
0
0
1
0
1
0
1
1
1
1
1
0
1
1
1
1
0
82
56
23
20
10
8
4
3
4
0
3
3
2
1
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
1
1
0
0
0
1
1
0
1
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
68
36
23
10
1
5
1
1
0
2
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
29
12
13
1
0
0
0
1
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
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0
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0
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0
0
0
0
0
0
0
0
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0
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0
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0
0
0
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0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
4
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
29
12
13
1
0
0
0
1
0
2
0
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
11.1%
4.6%
5.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.8%
0.0%
0.0%
0.0%
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
183
104
59
31
11
13
5
5
4
5
3
3
3
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
70.1%
39.8%
22.6%
11.9%
4.2%
5.0%
1.9%
1.9%
1.5%
1.9%
1.1%
1.1%
1.1%
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
冷感
胸部不快感
口渇
高熱
死亡
治癒不良
早期満腹
非心臓性胸痛
疼痛
カテーテル留置部位紅斑
活動状態低下
乾燥症
顔面痛
限局性浮腫
腫脹
全身性浮腫
足のもつれ
突然死
捻髪音
不快感
埋込み部位疼痛
血管障害
高血圧
低血圧
ほてり
潮紅
起立性低血圧
高血圧前症
骨盤静脈血栓症
充血
深部静脈血栓症
毛細血管脆弱
皮膚および皮下組織障害
手掌・足底発赤知覚不全症候群
発疹
脱毛症
皮膚乾燥
過角化
そう痒症
紅斑
ざ瘡様皮膚炎
斑状丘疹状皮疹
皮膚潰瘍
皮膚炎
丘疹性皮疹
水疱
痂皮
ざ瘡
手掌紅斑
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
2
1
2
2
0
1
2
2
1
1
0
1
1
1
1
1
0
0
1
0
1
18
14
4
3
3
0
1
0
1
1
1
99
40
35
27
22
10
6
6
5
3
2
3
3
2
4
3
2
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
1
0
56
54
3
1
0
1
0
0
0
0
0
59
34
7
2
3
4
1
1
1
2
3
2
0
2
0
0
1
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
109
108
2
0
0
0
0
1
0
0
0
11
9
1
0
0
0
0
1
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
111
109
3
0
0
0
0
1
0
0
0
11
9
1
0
0
0
0
1
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
42.5%
41.8%
1.1%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
4.2%
3.4%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
2
1
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
185
177
10
4
3
1
1
1
1
1
1
169
83
43
29
25
14
7
8
6
5
6
5
3
4
4
3
3
0.8%
0.4%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
70.9%
67.8%
3.8%
1.5%
1.1%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
64.8%
31.8%
16.5%
11.1%
9.6%
5.4%
2.7%
3.1%
2.3%
1.9%
2.3%
1.9%
1.1%
1.5%
1.5%
1.1%
1.1%
31
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
爪破損
斑状皮疹
皮膚刺激
皮膚剥脱
毛髪変色
そう痒性皮疹
寝汗
全身性そう痒症
多形紅斑
点状出血
剥脱性発疹
皮膚亀裂
皮膚灼熱感
皮膚嚢腫
皮膚肥厚
皮膚病変
乾皮症
汗腺炎
顔面腫脹
後天性リポジストロフィー
紅色症
紅斑性皮疹
紫斑
手皮膚炎
水疱性皮膚炎
全身紅斑
全身性皮疹
苔癬化
爪の障害
爪甲離床症
爪痛
皮膚萎縮
皮膚硬結
皮膚障害
皮膚反応
薬疹
蕁麻疹
褥瘡性潰瘍
臨床検査
体重減少
心電図 QT 延長
アラニンアミノトランスフェラーゼ増加
血小板数減少
血中甲状腺刺激ホルモン増加
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加
駆出率減少
白血球数減少
リパーゼ増加
血圧上昇
32
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
3
2
3
2
2
2
1
1
2
2
2
2
2
2
1
2
1
0
0
1
1
1
1
1
1
1
1
0
1
1
0
1
0
1
1
0
1
1
35
27
12
11
8
6
12
1
2
2
3
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
1
0
1
0
0
1
0
0
85
67
5
4
7
9
0
9
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0.4%
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1.1%
0.8%
1.5%
1.5%
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9
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1.1%
0.8%
1.1%
1.1%
0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
67.0%
47.1%
8.0%
6.5%
6.1%
5.7%
5.4%
5.0%
4.2%
3.4%
3.8%
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
血中クレアチニン増加
血中アルカリホスファターゼ増加
血中コレステロール増加
アミラーゼ増加
血中クレアチンホスホキナーゼ増加
血中尿素増加
リンパ球数減少
血中アルブミン減少
γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加
血中ビリルビン増加
血中マグネシウム減少
血中リン減少
血中尿酸増加
好中球数減少
ヘモグロビン減少
血小板数増加
血中甲状腺刺激ホルモン減少
ECOG パフォーマンスステータス悪化
トランスアミナーゼ上昇
ビタミン B12減少
ビタミン D 減少
ビタミン D 増加
ヘマトクリット減少
ヘマトクリット増加
拡張期血圧上昇
肝酵素上昇
血中アルカリホスファターゼ異常
血中カリウム減少
血中カリウム増加
血中カルシウム減少
血中カルシウム増加
血中クロール増加
血中トリグリセリド増加
血中ブドウ糖減少
血中ブドウ糖増加
血中乳酸脱水素酵素増加
国際標準比増加
心電図 ST-T 部分異常
心電図異常
心電図異常 T 波
心電図再分極異常
心拍数減少
赤血球数減少
尿中血陽性
尿中蛋白陽性
白血球数増加
平均赤血球ヘモグロビン減少
平均赤血球容積異常
平均赤血球容積増加
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
4
6
1
1
3
5
1
2
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4
3
1
1
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0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
10
10
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6
6
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5
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4
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3
3
3
2
2
2
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1
1
1
1
1
1
1
1
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1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
3.8%
3.8%
2.7%
1.5%
2.3%
2.3%
1.9%
1.9%
1.5%
1.5%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
0.8%
0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
33
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
代謝および栄養障害
食欲減退
低カルシウム血症
脱水
低カリウム血症
低アルブミン血症
高血糖
高コレステロール血症
低マグネシウム血症
高カルシウム血症
高トリグリセリド血症
低ナトリウム血症
栄養障害
高脂血症
低リン酸血症
低血糖症
過小食
高カリウム血症
脂肪不耐性
痛風
低蛋白血症
ビタミン D 欠乏
高アミラーゼ血症
高クレアチニン血症
高リパーゼ血症
体液貯留
耐糖能障害
鉄欠乏
神経系障害
頭痛
味覚異常
浮動性めまい
錯感覚
末梢性感覚ニューロパチー
振戦
感覚鈍麻
健忘
記憶障害
平衡障害
灼熱感
会話障害
体位性めまい
知覚過敏
認知障害
嗜眠
てんかん
一過性脳虚血発作
失神
精神的機能障害
34
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
63
64
6
5
10
6
4
1
1
1
0
2
1
0
1
3
1
0
2
2
1
1
1
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0
0
0
1
72
47
33
17
5
4
6
4
5
3
3
3
2
2
1
1
2
0
0
0
1
66
54
5
7
2
7
1
4
4
2
2
0
2
3
1
0
0
2
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45
19
12
7
1
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2
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1
1
1
1
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2.7%
1.1%
0.8%
0.4%
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0.0%
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0.8%
0.8%
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0.0%
0.0%
0.0%
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0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
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2.7%
0.0%
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0.0%
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0.4%
0.0%
0.4%
0.0%
0.8%
0.0%
160
135
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14
14
5
6
5
4
4
4
3
3
3
3
1
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
134
73
45
24
6
7
6
4
5
5
5
3
3
3
2
3
3
2
2
2
2
61.3%
51.7%
6.9%
5.7%
5.4%
5.4%
1.9%
2.3%
1.9%
1.5%
1.5%
1.5%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
0.4%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
51.3%
28.0%
17.2%
9.2%
2.3%
2.7%
2.3%
1.5%
1.9%
1.9%
1.9%
1.1%
1.1%
1.1%
0.8%
1.1%
1.1%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
注意力障害
味覚減退
味覚消失
嗅覚錯誤
ジスキネジー
パーキンソン病
異常感覚
運動失調
可逆性後白質脳症症候群
過眠症
虚血性脳卒中
坐骨神経痛
手根管症候群
出血性卒中
神経毒性
声帯麻痺
代謝性脳症
頭部不快感
認知症
脳虚血
脳血管発作
発作後麻痺
不全単麻痺
不全片麻痺
複合性局所疼痛症候群
片頭痛
末梢性運動ニューロパチー
痙攣
呼吸器、胸郭および縦隔障害
発声障害
咳嗽
口腔咽頭痛
鼻出血
呼吸困難
喀血
肺塞栓症
湿性咳嗽
肺出血
咽頭の炎症
しゃっくり
胸水
鼻乾燥
喀痰増加
咽喉乾燥
喉頭浮腫
鼻の炎症
鼻痛
鼻漏
アレルギー性鼻炎
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
0
1
1
1
0
0
1
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0
1
0
0
0
0
1
0
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1
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1
1
1
0
0
0
75
47
17
18
21
9
5
0
3
3
3
3
2
2
1
2
1
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2
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1
38
13
7
8
2
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0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
5.4%
1.1%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
2.3%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
1
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
128
63
24
27
23
12
6
7
5
4
4
3
3
2
3
2
2
2
2
2
1
0.4%
0.4%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
49.0%
24.1%
9.2%
10.3%
8.8%
4.6%
2.3%
2.7%
1.9%
1.5%
1.5%
1.1%
1.1%
0.8%
1.1%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.4%
35
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
下気道の炎症
気管支分泌物貯留
気管支痙攣
逆流性喉頭炎
呼吸窮迫
呼吸性アルカローシス
口腔咽頭不快感
喉頭壊死
喉頭出血
高粘稠性気管支分泌物
上気道分泌増加
低酸素症
肺硬化
肺浸潤
鼻部不快感
鼻閉
副鼻腔うっ血
痰貯留
筋骨格系および結合組織障害
関節痛
筋肉痛
四肢痛
背部痛
筋痙縮
筋骨格痛
頚部痛
筋骨格系胸痛
筋力低下
骨痛
筋骨格硬直
関節周囲炎
関節硬直
関節腫脹
リウマチ性障害
横紋筋融解症
顎関節症候群
滑液包炎
関節炎
筋腫脹
筋肉減少症
骨炎
四肢不快感
重感
脊椎炎
脊椎痛
足底筋膜炎
多発性関節炎
腱炎
腱痛
36
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
1
0
0
1
0
0
0
0
1
1
0
0
1
0
1
1
1
0
79
33
24
14
16
16
13
5
5
5
4
5
0
2
1
1
0
1
1
1
1
0
0
0
1
1
1
0
0
1
1
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1
0
0
0
1
1
0
0
0
1
1
0
1
0
0
0
1
41
15
11
7
4
1
2
5
3
4
1
0
2
0
1
0
0
0
0
0
0
1
1
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0.0%
0.4%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
3.8%
0.0%
1.5%
0.8%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.4%
0.0%
0.0%
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
130
48
39
23
20
17
15
10
8
9
5
5
3
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
49.8%
18.4%
14.9%
8.8%
7.7%
6.5%
5.7%
3.8%
3.1%
3.4%
1.9%
1.9%
1.1%
0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
鼡径部痛
腎および尿路障害
蛋白尿
血尿
排尿困難
腎機能障害
頻尿
急性腎不全
腎不全
糖尿
尿意切迫
尿失禁
ケトン尿
ネフローゼ症候群
急性腎前性腎不全
腎虚血
腎結石症
腎尿細管壊死
尿閉
排尿躊躇
白血球尿
慢性腎不全
夜間頻尿
矮小腎
感染症および寄生虫症
歯肉炎
上気道感染
尿路感染
肺炎
下気道感染
爪囲炎
鼻咽頭炎
気管支炎
毛包炎
胃腸炎
眼感染
歯感染
歯周炎
帯状疱疹
膀胱炎
せつ
外陰腟真菌感染
口腔カンジダ症
口腔感染
喉頭炎
足部白癬
敗血症
麦粒腫
副鼻腔炎
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
1
22
16
12
3
2
2
0
1
2
1
2
1
0
0
1
0
0
0
1
0
1
0
1
28
6
0
0
0
1
3
2
1
2
1
2
1
2
0
2
1
1
0
2
0
1
0
2
0
0
44
41
1
2
2
1
0
0
0
1
0
0
1
0
0
1
0
0
0
1
0
1
0
35
2
5
5
2
2
2
2
2
2
0
1
2
1
1
1
1
0
2
0
1
1
0
0
1
0
32
28
0
0
0
0
2
1
0
0
0
0
0
1
0
0
1
1
0
0
0
0
0
16
1
0
1
5
2
0
0
0
0
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0
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0
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0
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0
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32
28
0
0
0
0
2
1
0
0
0
0
0
1
0
0
1
1
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0
0
0
0
17
1
0
1
5
2
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
0.0%
12.3%
10.7%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.8%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.4%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
6.5%
0.4%
0.0%
0.4%
1.9%
0.8%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.8%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.8%
0.0%
0.0%
1
98
85
13
5
4
3
2
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
80
9
5
6
7
5
5
4
3
4
3
3
3
3
1
3
2
1
2
2
1
2
2
2
1
0.4%
37.5%
32.6%
5.0%
1.9%
1.5%
1.1%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
30.7%
3.4%
1.9%
2.3%
2.7%
1.9%
1.9%
1.5%
1.1%
1.5%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
0.4%
1.1%
0.8%
0.4%
0.8%
0.8%
0.4%
0.8%
0.8%
0.8%
0.4%
37
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
ウイルス感染
ウイルス性上気道感染
レンサ球菌性咽頭炎
会陰膿瘍
壊死性肺炎
外陰部膿瘍
外耳炎
感染性陰嚢水瘤
感染性皮膚潰瘍
急性扁桃炎
胸壁膿瘍
菌血症
憩室炎
頚部膿瘍
口腔ヘルペス
骨髄炎
四肢膿瘍
歯冠周囲炎
歯膿瘍
性器カンジダ症
唾液腺炎
大腸菌性尿路感染
丹毒
胆道感染
腸管膿瘍
直腸膿瘍
椎間板炎
軟部組織膿瘍
膿疱性皮疹
肺感染
皮下組織膿瘍
皮膚カンジダ
迷路炎
血液およびリンパ系障害
血小板減少症
リンパ球減少症
貧血
白血球減少症
好中球減少症
脾臓梗塞
リンパ節症
リンパ節痛
大球性貧血
内出血発生の増加傾向
脾臓出血
心臓障害
動悸
頻脈
狭心症
38
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
1
1
0
0
0
1
1
0
1
1
0
0
0
1
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
1
0
20
16
3
3
3
2
1
1
1
1
1
0
19
3
3
0
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
1
0
0
0
0
0
1
1
1
0
1
1
0
0
1
1
0
0
0
1
1
0
1
25
3
10
7
7
4
1
0
0
0
0
0
11
1
1
1
0
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
1
1
0
0
1
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0
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0
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0
1
1
0
0
1
1
0
0
0
0
0
9
4
1
2
0
1
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0
1
1
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9
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1
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0
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.4%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.4%
0.0%
0.0%
0.4%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
3.4%
1.5%
0.4%
0.8%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
54
23
14
12
10
7
2
1
1
1
1
1
31
4
4
1
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
20.7%
8.8%
5.4%
4.6%
3.8%
2.7%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
11.9%
1.5%
1.5%
0.4%
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
洞性徐脈
洞性頻脈
右脚ブロック
心筋虚血
心不全
心房細動
第一度房室ブロック
うっ血性心筋症
冠動脈狭窄
期外収縮
急性心筋梗塞
左脚ブロック
左室肥大
徐脈
心室性期外収縮
心室壁運動低下
心嚢液貯留
心房粗動
線状出血
精神障害
不眠症
うつ病
不安
錯乱状態
抑うつ気分
気分変化
激越
幻覚
睡眠障害
精神状態変化
妄想症
落ち着きのなさ
傷害、中毒および処置合併症
挫傷
擦過傷
転倒
サンバーン
偶発的過量投与
血管偽動脈瘤
股関節部骨折
処置部位反応
上顆炎
腎血腫
脊椎骨折
創傷
創離開
眼障害
霧視
眼乾燥
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
3
1
1
0
2
0
2
1
0
1
0
1
1
0
1
0
0
0
1
18
9
5
1
0
1
1
1
1
1
1
1
1
15
7
3
2
0
1
0
0
0
0
1
0
1
0
20
7
3
0
2
1
1
0
2
0
0
1
0
0
0
0
1
0
1
1
1
0
8
2
3
2
2
0
0
1
0
0
0
0
0
6
0
3
1
0
0
0
0
0
1
0
1
0
0
4
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
3
0
1
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
4
0
0
1
1
0
0
1
1
0
0
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0
1
1
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0
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0
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0
0
0
0
0
0
0
3
0
1
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
5
0
0
1
1
0
1
1
1
0
0
0
0
1
1
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
1.1%
0.0%
0.4%
0.0%
0.4%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
1.9%
0.0%
0.0%
0.4%
0.4%
0.0%
0.4%
0.4%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.4%
0.0%
0.0%
3
3
2
1
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
29
11
9
3
3
2
1
2
1
1
1
1
1
26
7
6
4
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
25
7
4
1.1%
1.1%
0.8%
0.4%
0.8%
0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
11.1%
4.2%
3.4%
1.1%
1.1%
0.8%
0.4%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
10.0%
2.7%
2.3%
1.5%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
9.6%
2.7%
1.5%
39
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
眼脂
眼痛
眼瞼炎
眼瞼痙攣
眼窩周囲浮腫
結膜炎
結膜出血
視力障害
硝子体浮遊物
点状角膜炎
白内障
複視
網膜静脈血栓症
網脈絡膜症
流涙増加
緑内障
生殖系および乳房障害
生殖器病変
乳房圧痛
腟出血
女性化乳房
女性外陰部潰瘍
性器灼熱感
性器発疹
前立腺炎
乳頭痛
乳房痛
不規則月経
勃起不全
腟の炎症
腟分泌物
耳および迷路障害
耳痛
回転性めまい
耳鳴
耳不快感
鼓膜穿孔
頭位性回転性めまい
片耳難聴
内分泌障害
甲状腺機能低下症
甲状腺機能亢進症
肝胆道系障害
肝機能異常
肝損傷
脂肪肝
胆汁うっ滞性肝損傷
胆石症
胆嚢腫大
40
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
0
1
1
1
7
0
1
1
0
0
1
1
0
1
0
0
1
1
1
7
3
1
3
2
1
1
1
8
6
5
4
1
0
1
0
1
1
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
6
2
0
0
1
1
0
0
1
0
1
0
0
0
0
2
1
1
0
0
0
0
0
3
3
0
2
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
1
0
0
0
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0
0
0
0
0
0
1
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0
0
0
0
0
0
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0
0
0
0
0
2
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0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
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0
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1
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0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
0
0
0
1
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
1.1%
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
1
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
14
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
9
4
2
3
2
1
1
1
11
9
5
9
2
1
1
1
1
1
0.4%
0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
5.4%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
3.4%
1.5%
0.8%
1.1%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
4.2%
3.4%
1.9%
3.4%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
全 Grade
発現例数 発現率 発現例数 発現率
発現例数
胆嚢穿孔
胆嚢粘液嚢胞
良性、 悪性および詳細不明の新
生物(嚢胞およびポリープを含む)
悪性胸水
ボーエン病
メラノサイト性母斑
頭蓋内腫瘍出血
皮膚乳頭腫
皮膚有棘細胞癌
社会環境
日常生活動作障害者
0
0
0
0
0
1
1
0
0
0
1
1
0.4%
0.4%
1
1
0.4%
0.4%
2
4
1
0
0
1
0.4%
7
2.7%
0
0
1
0
0
1
0
0
2
1
0
0
1
0
1
1
0
0
0
1
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
1
1
0.0%
0.0%
0.0%
0.4%
0.0%
0.0%
0.4%
0.4%
2
1
1
1
1
1
2
2
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.8%
0.8%
41
使用上の注意 副作用 ⇨⇨ 副作用(つづき)
国際共同第 III 相試験のうち、日本人症例30例における副作用発現状況一覧
を示します。
副作用発現状況一覧(国際共同第 III 相試験、無作為化期間、日本人症例)
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
発現例数 発現率
発現例数
安全性解析対象例数
30
30
30
30
30
30
-
副作用発現例数
28
93.3%
胃腸障害
10
18
0
0
0
0
0.0%
下痢
12
6
0
0
0
0
0.0%
悪心
10
3
0
0
0
0
0.0%
9
0
0
0
0
0.0%
口内炎
7
9
2
0
0
0
0
0.0%
嘔吐
便秘
2
5
0
0
0
0
0.0%
上腹部痛
1
3
0
0
0
0
0.0%
腹痛
3
0
0
0
0
0
0.0%
口腔内痛
1
0
0
0
0
0
0.0%
消化不良
1
0
0
0
0
0
0.0%
嚥下障害
0
1
0
0
0
0
0.0%
口唇炎
2
0
0
0
0
0
0.0%
舌炎
1
0
0
0
0
0
0.0%
歯痛
0
1
0
0
0
0
0.0%
痔核
1
0
0
0
0
0
0.0%
血便排泄
1
0
0
0
0
0
0.0%
歯周病
1
1
0
0
0
0
0.0%
0
0.0%
歯肉腫脹
1
2
0
0
0
一般・全身障害および投与部位の状態
6
14
5
0
0
5
16.7%
疲労
5
10
4
0
0
4
13.3%
無力症
0
1
0
0
0
0
0.0%
末梢性浮腫
8
5
0
0
0
0
0.0%
発熱
5
0
0
0
0
0
0.0%
倦怠感
1
2
0
0
0
0
0.0%
顔面浮腫
3
1
1
0
0
1
3.3%
口渇
1
0
0
0
0
0
0.0%
血管障害
0
2
24
0
0
24
80.0%
高血圧
0
2
24
0
0
24
80.0%
ほてり
1
0
0
0
0
0
0.0%
皮膚および皮下組織障害
11
14
1
0
0
1
3.3%
手掌・足底発赤知覚不全症候群
7
13
1
0
0
1
3.3%
発疹
4
1
0
0
0
0
0.0%
脱毛症
2
0
0
0
0
0
0.0%
0
0
0
0
0.0%
皮膚乾燥
3
0
ざ瘡様皮膚炎
2
0
0
0
0
0
0.0%
斑状丘疹状皮疹
1
0
0
0
0
0
0.0%
痂皮
1
0
0
0
0
0
0.0%
点状出血
1
0
0
0
0
0
0.0%
皮膚亀裂
2
0
0
0
0
0
0.0%
MedDRA/J(ver.16.1)
42
全 Grade
発現例数 発現率
30
-
30
100.0%
28
93.3%
18
60.0%
13
43.3%
16
53.3%
11
36.7%
7
23.3%
4
13.3%
3
10.0%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
2
6.7%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
2
6.7%
3
10.0%
25
83.3%
19
63.3%
1
3.3%
13
43.3%
5
16.7%
3
10.0%
5
16.7%
1
3.3%
26
86.7%
26
86.7%
1
3.3%
26
86.7%
21
70.0%
5
16.7%
2
6.7%
3
10.0%
2
6.7%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
2
6.7%
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
爪の障害
褥瘡性潰瘍
臨床検査
体重減少
心電図 QT 延長
アラニンアミノトランスフェラーゼ増加
血小板数減少
血中甲状腺刺激ホルモン増加
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加
駆出率減少
白血球数減少
リパーゼ増加
血中クレアチニン増加
血中アルカリホスファターゼ増加
血中コレステロール増加
アミラーゼ増加
血中クレアチンホスホキナーゼ増加
血中尿素増加
リンパ球数減少
血中アルブミン減少
血中ビリルビン増加
血中トリグリセリド増加
血中乳酸脱水素酵素増加
尿中血陽性
白血球数増加
代謝および栄養障害
食欲減退
低カルシウム血症
脱水
低カリウム血症
低アルブミン血症
高コレステロール血症
高カルシウム血症
高トリグリセリド血症
高脂血症
高カリウム血症
神経系障害
頭痛
味覚異常
呼吸器、胸郭および縦隔障害
発声障害
咳嗽
口腔咽頭痛
鼻出血
呼吸困難
喀血
湿性咳嗽
肺出血
胸水
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
発現例数
発現率
発現例数
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
2
16
7
1
0
8
26.7%
1
8
1
0
0
1
3.3%
2
0
1
0
0
1
3.3%
1
0
0
0
0
0
0.0%
0
4
1
0
0
1
3.3%
2
7
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
0
2
0
0
0
0
0.0%
0
4
0
0
0
0
0.0%
0
1
1
1
0
2
6.7%
0
3
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
0
4
1
0
0
1
3.3%
1
0
1
0
0
1
3.3%
0
1
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
2
0
0
0
0
0.0%
1
1
1
0
0
1
3.3%
1
0
0
0
0
0
0.0%
0
0
0
0
0.0%
1
0
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
3
12
6
0
0
6
20.0%
9
4
0
0
4
13.3%
5
0
1
1
0
0
1
3.3%
0
4
1
0
0
1
3.3%
1
0
1
0
0
1
3.3%
1
4
1
0
0
1
3.3%
0
2
0
0
0
0
0.0%
0
1
1
0
0
1
3.3%
0
1
0
0
0
0
0.0%
0
3
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
7
2
0
0
0
0
0.0%
3
1
0
0
0
0
0.0%
5
1
0
0
0
0
0.0%
3.3%
9
9
1
0
0
1
6
2
0
0
0
0
0.0%
1
3
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
5
1
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
3
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
2
0
1
0
0
1
3.3%
全 Grade
発現例数 発現率
1
3.3%
1
3.3%
26
86.7%
10
33.3%
3
10.0%
1
3.3%
5
16.7%
9
30.0%
1
3.3%
2
6.7%
4
13.3%
3
10.0%
3
10.0%
1
3.3%
5
16.7%
2
6.7%
1
3.3%
1
3.3%
3
10.0%
3
10.0%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
21
70.0%
18
60.0%
2
6.7%
5
16.7%
2
6.7%
6
20.0%
2
6.7%
2
6.7%
1
3.3%
3
10.0%
1
3.3%
9
30.0%
4
13.3%
6
20.0%
19
63.3%
8
26.7%
4
13.3%
1
3.3%
6
20.0%
1
3.3%
3
10.0%
1
3.3%
1
3.3%
3
10.0%
43
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
喀痰増加
アレルギー性鼻炎
喉頭出血
筋骨格系および結合組織障害
関節痛
筋肉痛
背部痛
筋痙縮
筋骨格痛
筋骨格系胸痛
筋力低下
骨痛
筋骨格硬直
顎関節症候群
重感
腎および尿路障害
蛋白尿
血尿
腎機能障害
尿意切迫
尿失禁
ケトン尿
感染症および寄生虫症
歯肉炎
上気道感染
肺炎
爪囲炎
鼻咽頭炎
胃腸炎
歯感染
歯周炎
帯状疱疹
膀胱炎
足部白癬
麦粒腫
頚部膿瘍
骨髄炎
歯冠周囲炎
唾液腺炎
胆道感染
椎間板炎
血液およびリンパ系障害
血小板減少症
リンパ球減少症
貧血
白血球減少症
好中球減少症
傷害、中毒および処置合併症
脊椎骨折
44
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
発現例数
発現率
発現例数
0
2
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
9
6
0
0
0
0
0.0%
5
3
0
0
0
0
0.0%
2
2
0
0
0
0
0.0%
5
1
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
2
0
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
2
12
7
0
0
7
23.3%
1
12
7
0
0
7
23.3%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
1
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
7
7
4
0
0
4
13.3%
3
0
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
0
1
2
0
0
2
6.7%
2
0
0
0
0
0.0%
2
2
2
0
0
0
0
0.0%
0
0
1
0
0
1
3.3%
0
1
0
0
0
0
0.0%
1
1
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
1
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
0
0
1
0
0
1
3.3%
0
1
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
1
3.3%
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
1
3.3%
6
7
2
0
0
2
6.7%
9
3
2
0
0
2
6.7%
0
2
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
0
2
0
0
0
0
0.0%
0
2
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
0
1
0
0
0
0
0.0%
全 Grade
発現例数 発現率
2
6.7%
1
3.3%
1
3.3%
15
50.0%
8
26.7%
4
13.3%
6
20.0%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
2
6.7%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
21
70.0%
20
66.7%
1
3.3%
2
6.7%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
18
60.0%
3
10.0%
1
3.3%
3
10.0%
4
13.3%
4
13.3%
1
3.3%
1
3.3%
2
6.7%
1
3.3%
1
3.3%
2
6.7%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
15
50.0%
14
46.7%
2
6.7%
1
3.3%
2
6.7%
2
6.7%
1
3.3%
1
3.3%
使用上の注意 副作用 MedDRA/J(ver.16.1)
Grade 1 Grade 2 Grade 3 Grade 4 Grade 5
Grade 3/4
発現例数
発現率
発現例数
4
1
0
0
0
0
0.0%
1
1
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
0
0
1
0
0
1
3.3%
0
0
1
0
0
1
3.3%
2
1
0
0
0
0
0.0%
1
1
0
0
0
0
0.0%
1
0
0
0
0
0
0.0%
眼障害
眼瞼炎
結膜炎
結膜出血
点状角膜炎
生殖系および乳房障害
不規則月経
肝胆道系障害
肝機能異常
脂肪肝
良性、 悪性および詳細不明の新
生物(嚢胞およびポリープを含む)
頭蓋内腫瘍出血
皮膚乳頭腫
全 Grade
発現例数 発現率
5
16.7%
2
6.7%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
1
3.3%
3
10.0%
2
6.7%
1
3.3%
0
1
1
0
0
1
3.3%
2
6.7%
0
0
0
1
1
0
0
0
0
0
1
0
3.3%
0.0%
1
1
3.3%
3.3%
45
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
⑴重大な副作用
1高血圧 高血圧(67.8%)、血圧上昇(3.8%)、高血圧クリーゼ(頻
度不明)等があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認
められた場合には適切な処置を行うこと。なお、コントロールでき
ない高血圧が認められた場合には減量・休薬すること。また、高血
圧クリーゼがあらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行う
こと。
46
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用
1国際共同第 III 相試験において、高血圧、血圧上昇等の発現が報告されて
います。高血圧関連事象の初発までの期間[中央値(最小値、最大値)
]
は、全体集団16日( 1 日、392日)、日本人集団では 8 日( 1 日、127日)
であり、日本人集団では早期に発現することが報告されています。頻回
に血圧測定を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には
適切な処置を行ってください。なお、コントロールできない高血圧等が
認められた場合には、本剤の減量・休薬を行ってください。また、高血
圧クリーゼが認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を
行ってください。「用法・用量に関連する使用上の注意」(p. 8 )の項も
合わせてご参照ください。
国際共同第 III 相試験における高血圧関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
全 Grade
高血圧
血圧上昇
Grade 3/4
177(67.8%) 109(41.8%)
10(3.8%)
4(1.5%)
発現例数
Grade 5
0
0
全 Grade
Grade 3/4
26(86.7%) 24(80.0%)
0
0
Grade 5
0
0
拡張期血圧上昇
1(0.4%)
0
0
0
0
0
高血圧前症
1(0.4%)
0
0
0
0
0
47
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
2 出 血 鼻 出 血(8.8 %)、 血 尿(5.0 %)、 喀 血(2.3 %)、 歯 肉 出 血
(1.9 %)、 肺 出 血(1.5 %)、 直 腸 出 血(1.5 %)、 頭 蓋 内 腫 瘍 出 血
(0.4%)、動脈出血(頻度不明)、くも膜下出血(頻度不明)、脳出
血(頻度不明)、胃腸出血(頻度不明)等の出血があらわれること
がある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量や休
薬等の適切な処置を行うこと。重篤な出血があらわれた場合には、
投与を中止し、適切な処置を行うこと。
48
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用(つづき)
2国際共同第 III 相試験において、鼻出血、血尿、喀血、歯肉出血、肺出
血、直腸出血、頭蓋内腫瘍出血等の発現が報告されています。観察を十
分に行い、異常が認められた場合には、減量や休薬等の適切な処置を行
ってください。なお、重篤な出血が認められた場合には、本剤の投与を
中止し、適切な処置を行ってください。「用法・用量に関連する使用上
の注意」(p. 8 )の項も合わせてご参照ください。
国際共同第 III 相試験における出血関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
鼻出血
23(8.8%)
0
0
6(20.0%)
0
0
血尿
13(5.0%)
0
0
1(3.3%)
0
0
喀血
6(2.3%)
0
0
3(10.0%)
0
0
歯肉出血
5(1.9%)
0
0
0
0
0
肺出血
4(1.5%)
0
0
1(3.3%)
0
0
直腸出血
4(1.5%)
0
0
0
0
0
血便排泄
3(1.1%)
0
0
1(3.3%)
0
0
点状出血
2(0.8%)
0
0
1(3.3%)
0
0
腟出血
1(0.4%)
0
0
0
0
0
痔出血
1(0.4%)
0
0
0
0
0
喉頭出血
1(0.4%)
0
0
1(3.3%)
0
0
頭蓋内腫瘍出血
1(0.4%)
1(0.4%)
0
1(3.3%)
1(3.3%)
0
吐血
1(0.4%)
0
0
0
0
0
腎血腫
1(0.4%)
0
0
0
0
0
線状出血
1(0.4%)
0
0
0
0
0
結膜出血
1(0.4%)
0
0
1(3.3%)
0
0
内出血発生の増加傾向
1(0.4%)
0
0
0
0
0
尿中血陽性
1(0.4%)
0
0
1(3.3%)
0
0
脾臓出血
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
49
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
3動脈血栓塞栓症 一過性脳虚血発作(0.8%)、急性心筋梗塞(0.4%)、
脳血管発作(0.4%)、脾臓梗塞(0.8%)、脳虚血(0.4%)、出血性卒
中(0.4%)、虚血性脳卒中(0.4%)等の動脈血栓塞栓症があらわれ
ることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減
量、休薬又は中止等の適切な処置を行うこと。
4静脈血栓塞栓症 肺塞栓症(2.7%)、深部静脈血栓症(0.4%)、骨
盤静脈血栓症(0.4%)、網膜静脈血栓症(0.4%)等の静脈血栓塞栓
症があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた
場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行うこと。
50
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用(つづき)
3国際共同第 III 相試験において、一過性脳虚血発作、急性心筋梗塞、脳血
管発作、脾臓梗塞、脳虚血、出血性卒中、虚血性脳卒中の発現が報告さ
れています。本剤投与中には観察を十分に行い、異常が認められた場合
には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。「用法・
用量に関連する使用上の注意」(p. 8 )の項も合わせてご参照ください。
国際共同第 III 相試験における動脈血栓塞栓症関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
一過性脳虚血発作
2(0.8%)
0
0
0
0
0
脾臓梗塞
2(0.8%)
0
0
0
0
0
脳血管発作
1(0.4%)
0
0
0
0
0
急性心筋梗塞
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
脳虚血
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
出血性卒中
1(0.4%)
0
1(0.4%)
0
0
0
虚血性脳卒中
1(0.4%)
0
0
0
0
0
4国際共同第 III 相試験において、肺塞栓症、深部静脈血栓症、骨盤静脈血
栓症、網膜静脈血栓症の発現が報告されています。本剤投与中には観察
を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の適
切な処置を行ってください。「用法・用量に関連する使用上の注意」
(p. 8 )の項も合わせてご参照ください。
国際共同第 III 相試験における静脈血栓塞栓症関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
肺塞栓症
7(2.7%)
6(2.3%)
1(0.4%)
0
0
0
骨盤静脈血栓症
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
網膜静脈血栓症
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
深部静脈血栓症
1(0.4%)
0
0
0
0
0
51
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
5肝障害 アルブミン低下(7.3%)、ALT 増加(6.5%)、AST 増加
(5.4%)、血中アルカリホスファターゼ上昇(4.2%)、肝機能異常
(0.8%)、血中ビリルビン増加(1.5%)、γ- グルタミルトランスフ
ェラーゼ増加(1.5%)、胆汁うっ滞性肝損傷(0.4%)、肝不全(頻
度不明)等があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認
められた場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行うこ
と。
52
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用(つづき)
5国際共同第 III 相試験において、アルブミン低下、ALT 増加(アラニン
アミノトランスフェラーゼ増加)、AST 増加(アスパラギン酸アミノト
ランスフェラーゼ増加)、血中アルカリホスファターゼ上昇、肝機能異
常、血中ビリルビン増加、γ- グルタミルトランスフェラーゼ増加、胆
汁うっ滞性肝損傷等の発現が報告されています。本剤投与中には、定期
的に肝機能検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合
には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。「用法・
用量に関連する使用上の注意」(p. 8 )の項も合わせてご参照ください。
国際共同第 III 相試験における肝障害関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
アラニンアミノトラ
ンスフェラーゼ増加
17(6.5%)
2(0.8%)
0
1(3.3%)
0
0
アスパラギン酸アミ
ノトランスフェラー
ゼ増加
14(5.4%)
2(0.8%)
0
1(3.3%)
0
0
低アルブミン血症
14(5.4%)
1(0.4%)
0
6(20.0%)
1(3.3%)
0
血中アルカリホスフ
ァターゼ増加
10(3.8%)
1(0.4%)
0
1(3.3%)
0
0
血中アルブミン減少
5(1.9%)
1(0.4%)
0
3(10.0%)
1(3.3%)
0
血中ビリルビン増加
4(1.5%)
0
0
1(3.3%)
0
0
γ- グルタミルトラン
スフェラーゼ増加
4(1.5%)
2(0.8%)
0
0
0
0
肝機能異常
2(0.8%)
0
0
2(6.7%)
0
0
トランスアミナーゼ
上昇
1(0.4%)
0
0
0
0
0
血中アルカリホスフ
ァターゼ異常
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
胆汁うっ滞性肝損傷
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
腹水
1(0.4%)
0
0
0
0
0
肝酵素上昇
1(0.4%)
0
0
0
0
0
脂肪肝
1(0.4%)
0
0
1(3.3%)
0
0
肝損傷
1(0.4%)
0
0
0
0
0
53
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
6 腎 障 害 蛋 白 尿(32.6 %)、 尿 中 蛋 白 陽 性(0.4 %)、 急 性 腎 不 全
(0.8%)、腎不全(0.8%)、慢性腎不全(0.4%)、急性腎前性腎不全
(0.4%)、腎機能障害(1.5%)、血中クレアチニン上昇(4.2%)、血
中尿素増加(2.3%)、腎尿細管壊死(0.4%)、腎虚血(0.4%)、ネフ
ローゼ症候群(0.4%)、腎クレアチニン・クリアランス減少(頻度
不明)、糸球体濾過率減少(頻度不明)、尿量減少(頻度不明)等が
あらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合
には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行うこと。
54
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用(つづき)
6国際共同第 III 相試験において、蛋白尿、尿中蛋白陽性、急性腎不全、腎
不全、腎機能障害、血中クレアチニン上昇、血中尿素増加、腎尿細管壊
死、腎虚血、ネフローゼ症候群等の発現が報告されています。本剤投与
中には、定期的に腎機能検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認
められた場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってくださ
い。「用法・用量に関連する使用上の注意」(p. 8 )の項も合わせてご参
照ください。
国際共同第 III 相試験における腎障害関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
蛋白尿
尿中蛋白陽性
血中クレアチニン増加
血中尿素増加
Grade 3/4
85(32.6%) 28(10.7%)
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
0
20(66.7%)
7(23.3%)
0
1(0.4%)
0
0
0
0
0
10(3.8%)
0
0
3(10.0%)
0
0
6(2.3%)
0
0
1(3.3%)
0
0
腎機能障害
4(1.5%)
0
0
2(6.7%)
0
0
急性腎不全
2(0.8%)
2(0.8%)
0
0
0
0
腎不全
2(0.8%)
1(0.4%)
0
0
0
0
急性腎前性腎不全
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
腎尿細管壊死
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
高クレアチニン血症
1(0.4%)
0
0
0
0
0
腎虚血
1(0.4%)
0
0
0
0
0
慢性腎不全
1(0.4%)
0
0
0
0
0
ネフローゼ症候群
1(0.4%)
0
0
0
0
0
55
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
7消化管穿孔、瘻孔形成 胆嚢穿孔(0.4%)、腸管穿孔(頻度不明)、
痔 瘻(0.4 %)、 腸 膀 胱 瘻(0.4 %)、 腸 管 膿 瘍(0.4 %)、 直 腸 膿 瘍
(0.4%)、会陰膿瘍(0.4%)等があらわれることがある。観察を十
分に行い、異常が認められた場合には、中止等の適切な処置を行う
こと。
8可逆性後白質脳症症候群 可逆性後白質脳症症候群(0.4%)があ
らわれることがあるので、痙攣、頭痛、錯乱、視覚障害、皮質盲等
が認められた場合には投与を中止し、血圧のコントロールを含め、
適切な処置を行うこと。
56
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用(つづき)
7国際共同第 III 相試験において、胆嚢穿孔、痔瘻、腸膀胱瘻、腸管膿瘍、
直腸膿瘍、会陰膿瘍の発現が報告されています。本剤投与中には、観察
を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の中止等の適切な処置
を行ってください。
国際共同第 III 相試験における消化管穿孔・瘻孔形成関連の副作用発現状況
痔瘻
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
1(0.4%)
0
0
0
0
0
腸膀胱瘻
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
胆嚢穿孔
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
腸管膿瘍
1(0.4%)
0
0
0
0
0
直腸膿瘍
1(0.4%)
0
0
0
0
0
会陰膿瘍
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
8国際共同第 III 相試験において、可逆性後白質脳症症候群の発現が報告さ
れています。本剤投与中には、観察を十分に行い、異常が認められた場
合には、投与を中止し、血圧のコントロールを含めた適切な処置を行っ
てください。
国際共同第 III 相試験における可逆性後白質脳症症候群の副作用発現状況
可逆性後白質脳症
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
1(0.4%)
0
0
0
0
0
57
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
9心障害 駆出率減少(5.0%)、心不全(0.8%)、うっ血性心筋症
(0.4%)、左室肥大(0.4%)、心室壁運動低下(0.4%)、心電図 QT
延長(8.0%)、頻脈(2.7%)、徐脈(1.5%)、心房細動・粗動(0.8%)
等があらわれることがある。十二誘導心電図検査の実施等、観察を
十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の
適切な処置を行うこと。
58
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用(つづき)
9国際共同第 III 相試験において、駆出率減少、心不全、うっ血性心筋症、
左室肥大、心室壁運動低下、心電図 QT 延長、頻脈、徐脈、心房細動・
粗動の発現が報告されています。本剤の投与前及び投与期間中には、定
期的に心エコー検査及び十二誘導心電図検査を実施し、観察を十分に行
ってください。異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の適
切な処置を行ってください。「用法・用量に関連する使用上の注意」
(p. 8 )の項も合わせてご参照ください。
国際共同第 III 相試験における心障害関連の副作用発現状況
駆出率減少
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
13(5.0%)
3(1.1%)
0
2(6.7%)
0
0
心不全
2(0.8%)
0
0
0
0
0
左室肥大
1(0.4%)
0
0
0
0
0
うっ血性心筋症
1(0.4%)
0
0
0
0
0
心室壁運動低下
1(0.4%)
0
0
0
0
0
心電図 QT 延長
21(8.0%)
4(1.5%)
0
3(10.0%)
1(3.3%)
0
4(1.5%)
0
0
0
0
0
頻脈
心房細動
2(0.8%)
0
0
0
0
0
洞性頻脈
3(1.1%)
0
0
0
0
0
洞性徐脈
3(1.1%)
0
0
0
0
0
心房粗動
1(0.4%)
0
0
0
0
0
第一度房室ブロック
2(0.8%)
0
0
0
0
0
心電図 ST-T 部分異常
1(0.4%)
0
0
0
0
0
右脚ブロック
2(0.8%)
0
0
0
0
0
徐脈
1(0.4%)
0
0
0
0
0
心電図異常
1(0.4%)
0
0
0
0
0
心電図異常 T 波
1(0.4%)
0
0
0
0
0
心電図再分極異常
1(0.4%)
0
0
0
0
0
期外収縮
1(0.4%)
0
0
0
0
0
左脚ブロック
1(0.4%)
0
0
0
0
0
心室性期外収縮
1(0.4%)
0
0
0
0
0
狭心症
1(0.4%)
0
0
0
0
0
心筋虚血
1(0.4%)
0
0
0
0
0
冠動脈狭窄
1(0.4%)
0
0
0
0
0
心嚢液貯留
1(0.4%)
0
0
0
0
0
59
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
10)手足症候群 手掌・足底発赤知覚不全症候群(31.8%)、手掌紅斑
(1.1%)、紅斑性皮疹(0.4%)、皮膚反応(0.4%)等があらわれるこ
とがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、
休薬又は中止等の適切な処置を行うこと。
60
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用(つづき)
10)国際共同第 III 相試験において、手掌・足底発赤知覚不全症候群、手掌
紅斑、紅斑性皮疹、皮膚反応等の発現が報告されています。本剤の投
与期間中には、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、
休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。「用法・用量に関連す
る使用上の注意」(p. 8 )の項も合わせてご参照ください。
国際共同第 III 相試験における手足症候群関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
手掌・足底発赤知覚不
83(31.8%)
全症候群
手掌紅斑
3(1.1%)
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
9(3.4%)
0
21(70.0%)
1(3.3%)
0
0
0
0
0
0
紅斑性皮疹
1(0.4%)
0
0
0
0
0
皮膚反応
1(0.4%)
0
0
0
0
0
61
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
11)感染症 気道感染(4.2%)、肺炎(2.7%)、尿路感染(2.7%)、敗血
症(1.1%)等があらわれることがある。観察を十分に行い、異常
が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行う
こと。
62
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用(つづき)
11)国際共同第 III 相試験において、気道感染、肺炎、尿路感染、敗血症等
の発現が報告されています。本剤の投与期間中には、観察を十分に行
い、異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処置
を行ってください。「用法・用量に関連する使用上の注意」(p. 8 )の項
も合わせてご参照ください。
国際共同第 III 相試験における感染症関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
歯肉炎
9(3.4%)
1(0.4%)
0
3(10.0%)
0
0
上気道感染
5(1.9%)
0
0
1(3.3%)
0
0
尿路感染
6(2.3%)
1(0.4%)
0
0
0
0
肺炎
7(2.7%)
5(1.9%)
0
3(10.0%)
2(6.7%)
0
下気道感染
5(1.9%)
2(0.8%)
0
0
0
0
爪囲炎
5(1.9%)
0
0
4(13.3%)
0
0
鼻咽頭炎
4(1.5%)
0
0
4(13.3%)
0
0
気管支炎
3(1.1%)
0
0
0
0
0
毛包炎
4(1.5%)
0
0
0
0
0
胃腸炎
3(1.1%)
2(0.8%)
0
1(3.3%)
1(3.3%)
0
眼感染
3(1.1%)
0
0
0
0
0
歯感染
3(1.1%)
0
0
1(3.3%)
0
0
歯周炎
3(1.1%)
0
0
2(6.7%)
0
0
帯状疱疹
1(0.4%)
0
0
1(3.3%)
0
0
膀胱炎
3(1.1%)
0
0
1(3.3%)
0
0
せつ
2(0.8%)
0
0
0
0
0
外陰膣真菌感染
1(0.4%)
0
0
0
0
0
口腔カンジダ症
2(0.8%)
0
0
0
0
0
口腔感染
2(0.8%)
0
0
0
0
0
喉頭炎
1(0.4%)
0
0
0
0
0
足部白癬
2(0.8%)
0
0
2(6.7%)
0
0
敗血症
2(0.8%)
2(0.8%)
0
0
0
0
麦粒腫
2(0.8%)
0
0
1(3.3%)
0
0
副鼻腔炎
1(0.4%)
0
0
0
0
0
ウイルス感染
1(0.4%)
0
0
0
0
0
ウイルス性上気道感染
1(0.4%)
0
0
0
0
0
レンサ球菌性咽頭炎
1(0.4%)
0
0
0
0
0
会陰膿瘍
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
壊死性肺炎
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
外陰部膿瘍
1(0.4%)
0
0
0
0
0
外耳炎
1(0.4%)
0
0
0
0
0
感染性陰嚢水瘤
1(0.4%)
0
0
0
0
0
感染性皮膚潰瘍
1(0.4%)
0
0
0
0
0
63
使用上の注意 副作用 全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
64
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
急性扁桃炎
1(0.4%)
0
0
0
0
0
胸壁膿瘍
1(0.4%)
0
0
0
0
0
菌血症
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
憩室炎
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
頚部膿瘍
1(0.4%)
0
0
1(3.3%)
0
0
口腔ヘルペス
1(0.4%)
0
0
0
0
0
骨髄炎
1(0.4%)
1(0.4%)
0
1(3.3%)
1(3.3%)
0
四肢膿瘍
1(0.4%)
0
0
0
0
0
歯冠周囲炎
1(0.4%)
0
0
1(3.3%)
0
0
歯膿瘍
1(0.4%)
0
0
0
0
0
性器カンジダ症
1(0.4%)
0
0
0
0
0
唾液腺炎
1(0.4%)
0
0
1(3.3%)
0
0
大腸菌性尿路感染
1(0.4%)
0
0
0
0
0
丹毒
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
胆道感染
1(0.4%)
1(0.4%)
0
1(3.3%)
1(3.3%)
0
腸管膿瘍
1(0.4%)
0
0
0
0
0
直腸膿瘍
1(0.4%)
0
0
0
0
0
椎間板炎
1(0.4%)
1(0.4%)
0
1(3.3%)
1(3.3%)
0
軟部組織膿瘍
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
膿疱性皮疹
1(0.4%)
0
0
0
0
0
肺感染
1(0.4%)
0
0
0
0
0
皮下組織膿瘍
1(0.4%)
0
0
0
0
0
皮膚カンジダ
1(0.4%)
0
0
0
0
0
迷路炎
1(0.4%)
0
0
0
0
0
使用上の注意 副作用 65
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
12)骨髄抑制 血小板減少(13.8%)、白血球減少(7.3%)、リンパ球減
少(6.9%)、貧血(6.1%)、好中球減少(3.8%)等があらわれるこ
とがある。定期的に血液検査を行うなど患者の状態を十分に観察
し、異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処
置を行うこと。
66
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用(つづき)
12)国際共同第 III 相試験において、血小板減少、白血球減少、リンパ球減
少、貧血、好中球減少等の発現が報告されています。本剤の投与期間
中には、定期的に血液学的検査を実施し、観察を十分に行ってくださ
い。異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処置
を行ってください。「用法・用量に関連する使用上の注意」(p. 8 )の項
も合わせてご参照ください。
国際共同第 III 相試験における骨髄抑制関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
貧血
12(4.6%)
2(0.8%)
0
1(3.3%)
0
0
血小板減少症
23(8.8%)
4(1.5%)
0
14(46.7%)
2(6.7%)
0
リンパ球減少症
14(5.4%)
1(0.4%)
0
2(6.7%)
0
0
血小板数減少
16(6.1%)
1(0.4%)
0
5(16.7%)
1(3.3%)
0
白血球数減少
11(4.2%)
2(0.8%)
0
4(13.3%)
0
0
白血球減少症
10(3.8%)
0
0
2(6.7%)
0
0
リンパ球数減少
5(1.9%)
1(0.4%)
0
3(10.0%)
0
0
好中球減少症
7(2.7%)
1(0.4%)
0
2(6.7%)
0
0
好中球数減少
3(1.1%)
1(0.4%)
0
0
0
0
ヘモグロビン減少
2(0.8%)
0
0
0
0
0
ヘマトクリット減少
1(0.4%)
0
0
0
0
0
赤血球数減少
1(0.4%)
0
0
0
0
0
平均赤血球ヘモグロビ
ン減少
1(0.4%)
0
0
0
0
0
大球性貧血
1(0.4%)
0
0
0
0
0
67
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
13)低カルシウム血症 低カルシウム血症(7.3%)があらわれること
があり、副甲状腺機能低下症の既往歴がある患者で高発現したこと
が報告されている。観察を十分に行い、異常が認められた場合に
は、血清カルシウム濃度を確認し、カルシウム剤やビタミン D 製
剤の投与等の適切な処置を行うこと。また必要に応じて、減量、休
薬又は中止を考慮すること。
14)創傷治癒遅延 治癒不良(0.8%)、創離開(0.4%)があらわれるこ
とがある。創傷治癒遅延があらわれた場合には、創傷が治癒するま
で本剤の投与を中止すること。
68
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ 重大な副作用(つづき)
13)国際共同第 III 相試験において、血中カルシウム減少、低カルシウム血
症の発現が報告されており、特に副甲状腺機能低下症の既往がある患
者において、高頻度での発現が報告されています。本剤の投与期間中
には、定期的に血清カルシウム濃度を測定し、観察を十分に行ってく
ださい。異常が認められた場合には、カルシウム剤やビタミン D 製剤
の投与等を実施し、必要に応じて、減量、休薬又は中止等をご検討く
ださい。「用法・用量に関連する使用上の注意」(p. 8 )の項も合わせて
ご参照ください。
国際共同第 III 相試験における低カルシウム血症関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
血中カルシウム減少
低カルシウム血症
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
1(0.4%)
0
0
0
0
0
18(6.9%)
7(2.7%)
0
2(6.7%)
1(3.3%)
0
国際共同第 III 相試験における副甲状腺機能低下症の有無による低カルシウム血症関連の副作用発現状況
副甲状腺機能低下症なし
(n=246)
副甲状腺機能低下症あり
(n=15)
低カルシウム血症関連
全 Grade
Grade 3 以上
全 Grade
Grade 3 以上
1(6.7%)
1(6.7%)
18(7.3%)
6(2.4%)
14)国際共同第 III 相試験において、治癒不良、創離開の発現が報告されて
います。観察を十分に行い、創傷治癒遅延が認められた場合には、創
傷が治癒するまで、本剤の投与を中止してください。
国際共同第 III 相試験における創傷治癒遅延関連の副作用発現状況
全体集団(n=261)
日本人集団(n=30)
発現例数
発現例数
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
全 Grade
Grade 3/4
Grade 5
治癒不良
2(0.8%)
1(0.4%)
0
0
0
0
創離開
1(0.4%)
1(0.4%)
0
0
0
0
69
使用上の注意 副作用 4.
副作用(つづき)
⑵その他の副作用
30%以上
10~30%未満
5~10%未満
消化器
下痢、悪心、口内 口腔内乾燥、口腔咽 消化不良、嚥下障害、舌痛
炎
頭痛、 腹 痛、 嘔 吐、
便秘
全身症状
疲労
浮腫、無力症
創傷
精神神経系
めまい、味覚異常、睡眠障害
発声障害、頭痛
代謝
食欲減退
血中カリウムの低下、血中
コレステロールの上昇、脱
水
筋骨格系
呼吸器
筋肉痛、関節痛
咳嗽
皮膚
皮膚乾燥、発疹、脱 過角化、皮膚炎、皮膚病変
毛症
その他
70
体重減少
四肢痛、筋痙縮、背部痛
甲状腺機能低下
使用上の注意 副作用 解 説
⇨⇨ その他の副作用
国際共同第 III 相試験において認められた本剤の副作用のうち、頻度 5 %以
上の副作用を頻度別(30%以上、10~30%、 5 ~10%)に記載しました。
71
使用上の注意 高齢者への投与/妊婦、産婦、授乳婦等への投与/小児等への投与 5.
高齢者への投与
本剤の臨床試験成績から、高齢者に対する用量調節の必要性を示唆する
所見はみられていない。しかし、一般に高齢者では生理機能が低下して
いることが多く、副作用があらわれやすいので、患者の状態を十分に観
察し、慎重に投与すること。
6.
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
⑴妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないこと。また
妊娠可能な婦人に対しては、適切な避妊を行うよう指導すること。
〔外国臨床試験において、本剤の投与終了後に妊娠が判明し、自然流
産となったことが報告されている。ラット及びウサギにおいて胚毒
性・催奇形性が報告されている。なお、ラットでは臨床曝露量以下で
認められた。〕
⑵授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させること。
〔ラットにおいて乳汁中へ移行することが報告されている。〕
7.
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立して
いない(使用経験がない)。
幼若ラットを用いた反復投与毒性試験において、切歯の異形成及び骨の
短小など成長を阻害する影響が認められ、成熟ラットに比較し、致死量
での死亡がより早期にみられた。
72
使用上の注意 高齢者への投与/妊婦、産婦、授乳婦等への投与/小児等への投与 解 説
⇨⇨ 高齢者への投与
一般に、高齢者では肝機能や腎機能等の生理機能が低下していることから、
投与にあたっては、十分な観察を行い、慎重に投与して下さい。
なお、母集団薬物動態解析の結果、レンバチニブの薬物動態パラメータに
年齢(65歳以上と65歳未満)の有意な影響は認められていません。
⇨⇨ 妊婦、産婦、授乳婦等への投与
⑴妊婦及び産婦は本剤の臨床試験から除外されており、使用経験がなく、
安全性は確立していません。ラット及びウサギにおいて、胚毒性・催奇
形性が確認されています。なお、ラットでは、臨床曝露量以下である
0.1mg/kg において、胚毒性・催奇形性が確認されています。また、外
国臨床薬理試験において、投与終了後に妊娠が判明し自然流産となった
症例が報告されています。
⑵授乳婦は本剤の臨床試験から除外されており、使用経験がなく、安全性
は確立していません。ラットにおいて、本剤が乳汁中に移行することが
報告されています。
⇨⇨ 小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児における使用経験がなく、安
全性は確立していません。
幼若ラットを用いた反復投与毒性試験において、成熟ラットでの反復投与
毒性試験と同様の変化(切歯の異形成、骨端軟骨成長板の肥厚、消化管に
おける変化、腎臓の糸球体病変など)が、 7 日齢あるいは21日齢から本剤
を投与された幼若ラットでもみられました。これらの変化は、本剤の薬理
作用に起因するものと考えられ、骨の短小など成長を阻害する影響が確認
されています。21日齢の幼若ラットでは、致死量は成熟ラットと同じ
10mg/kg でしたが、成熟ラットに比較し死亡がより早期にみられました。
また、 7 日齢の幼若ラットでは、より低い用量から死亡がみられ、その他
の毒性変化も強く発現しました。
73
使用上の注意 過量投与/適用上の注意 8.
過量投与
⑴徴候、症状
放射性ヨウ素治療抵抗性 ・ 難治性の分化型甲状腺癌患者を対象にした
国際共同第 III 相試験において、過量投与により手掌・足底発赤知覚
不全症候群の悪化、口腔乾燥及び口内炎が認められた。
⑵処置
本剤の過量投与に対する解毒剤は知られていない。過量投与が行われ
た場合には、休薬し観察を十分に行い、異常が認められた場合には、
対症療法や本剤の投与中止等の適切な処置を行うこと。
9.
適用上の注意
薬剤交付時
⑴ PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導する
こと。(PTP シートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、
更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報
告されている)
⑵本剤は湿気に不安定なため、服用直前に PTP シートから取り出すよ
う指導すること。
74
使用上の注意 過量投与/適用上の注意 解 説
⇨⇨ 過量投与
⑴国際共同第 III 相試験で報告された過量投与の情報です。本剤の 1 日 1 回
40mg 投与にて手掌・足底発赤知覚不全症候群の悪化、本剤の 1 日 1 回
12~30mg の 2 週間投与にて口内乾燥及び口内炎の発現が報告されてい
ます。国内臨床第 I 相試験においても、過量投与の報告(本剤の 1 日 1
回48mg 投与)がありましたが、これに伴う有害事象の発現は報告され
ていません。
⑵本剤の過量投与に対する解毒剤は知られていません。したがって、本剤
の過量投与が行われた場合には、休薬し観察を十分に行い、異常が認め
られた場合には、症状に応じた対症療法や本剤の投与中止等の適切な処
置を行ってください。
⇨⇨ 適用上の注意
⑴ PTP 包装の誤飲対策として、一般の PTP 包装製剤と同様に薬剤交付時
の注意を記載しました。
⑵開封後の安定性試験結果より、防湿保存の必要があるため、防湿の観点
から服用直前に取り出すように、患者を指導してください。
75
使用上の注意 その他の注意 10.
その他の注意
⑴反復投与毒性試験(ラット、イヌ及びサル)の病理組織学的検査にお
いて、精巣(精上皮細胞の減少)及び卵巣(卵胞閉鎖)の変化が認め
られており、生殖機能に障害を及ぼす可能性が示唆されている。
⑵反復投与毒性試験において、ラット及びサル(成長板が残存する場
合)に骨端軟骨成長板の肥厚が認められた。
⑶ラット及びイヌを用いた反復投与毒性試験において、副腎の出血(イ
ヌ)及び副腎皮質壊死(ラット)が認められた。
76
使用上の注意 その他の注意 解 説
⇨⇨ その他の注意
⑴反復投与毒性試験(ラット、イヌ及びサル)において、精巣での精上皮
細胞の減少が、ラットでは 1 mg/kg(臨床用量24mg でのヒトの非結合
型曝露量の約 2 倍に相当)以上で、イヌでは0.1mg/kg(臨床用量での曝
露量の約0.2倍に相当)以上で、サルでは30mg/kg(臨床用量での曝露量
の約17倍に相当)でみられました。また、卵巣への影響として、卵胞閉
鎖あるいは閉鎖卵胞の増加がラットでは 2 mg/kg(臨床用量での曝露量
の約 5 倍に相当)以上で、イヌでは 2 mg/kg(臨床用量での曝露量の約
4 倍に相当)以上で、サルでは0.5mg/kg(臨床用量での曝露量の約0.7
倍に相当)以上でみられました。また、サルの0.5mg/kg 以上では、39
週間反復投与毒性試験で月経の頻度減少もみられました。生殖器官にお
けるこれらの変化は本剤の薬理作用に起因する変化と考えられます。受
胎能及び初期胚発生に関する試験、出生前及び出生後の発生並びに母体
の機能に関する試験は実施されていませんが、精子形成及び卵巣への影
響が認められていることから、本剤によって生殖機能に影響を及ぼす可
能性があると考えられます。
⑵反復投与毒性試験(ラット及びサル)において、軟骨層の拡大を特徴と
する骨端軟骨成長板及び軟骨の肥厚がみられました。同様の変化は同じ
VEGF 阻害作用を有する他の薬剤でもみられています。本剤は、骨の骨
端軟骨成長板における伸長機構に影響するため、骨端軟骨が閉鎖し成長
が終了した骨への影響は少ないと考えられます。げっ歯類では生涯を通
じて骨端軟骨が成長するため、成長板の肥厚はラットにおいて特に明ら
かでした。サルでは骨の伸長は 6 歳近くまで観察されるため、 3 歳から
6 歳のサルを用いて行われた39週間反復投与毒性試験において骨端軟骨
成長板の肥厚がみられたものと考えられます。ヒトでは、15歳から18歳
前後で骨端軟骨成長板が閉鎖することから、成人では、骨への影響がみ
られる可能性は低いと考えられます。
⑶イヌを用いた 4 週間反復投与毒性試験において、致死量の 2 mg/kg(臨
床用量24mg でのヒトの非結合型曝露量の約 4 倍に相当)では、副腎へ
の影響として皮質束状帯細胞の空胞化や皮質における出血がみられまし
た。ラットを用いた26週間反復投与毒性試験では、致死量の10mg/kg
(臨床用量での曝露量の約15倍に相当)で、副腎の類洞拡張及び副腎皮
質壊死がみられました。
77
*2015年 5 月改訂(第 2 版)
2015年 3 月作成
日本標準商品分類番号
劇薬、処方箋医薬品注)
8 7 4 2 9 1
抗悪性腫瘍剤
カプセル 4 mg
承認番号
〈レンバチニブメシル酸塩製剤〉
カプセル10mg
22700AMX00640000 22700AMX00641000
* 薬価収載
2015年 5 月
* 販売開始
2015年 5 月
国際誕生
2015年 2 月
〔貯
法〕 室温保存
〔使用期限〕 外箱又はラベルに表示の使用期限内に使用すること。
注)注意−医師等の処方箋により使用すること
【警
〈効能・効果に関連する使用上の注意〉
告】
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、
がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、
本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与
すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家
族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得
てから投与すること。
【禁
忌】(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
〔
「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照〕
【用法・用量】
通常、成人にはレンバチニブとして 1 日 1 回24mgを経
口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
【組成・性状】
1.組成
カプセル 4 mg:本剤は、 1 カプセル中にレンバチニブメ
シル酸塩4.90mg(レンバチニブとして 4 mg)を含有する
上下とも黄赤色不透明な硬カプセル剤である。
添加物として結晶セルロース、タルク、沈降炭酸カル
シウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、D-マ
ンニトール、ラウリル硫酸ナトリウムを含有する。
カプセル10mg:本剤は、 1 カプセル中にレンバチニブメ
シル酸塩12.25mg(レンバチニブとして10mg)を含有す
る上半分は黄赤色不透明、下半分は黄色不透明な硬カ
プセル剤である。
添加物として結晶セルロース、タルク、沈降炭酸カル
シウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、D-マ
ンニトール、ラウリル硫酸ナトリウムを含有する。
2.製剤の性状
販売名
レンビマ
カプセル
4 mg
剤形 識別コード
形
硬カプセル
LENV 10mg
性
状
カプセル
上半分:黄赤色
不透明
下半分:黄赤色
不透明
硬カプセル
LENV 4 mg
レンビマ
カプセル
10mg
外
全長
(mm)
・質量
(mg)
・号数 内容物
白色の顆粒
14.3
137
4
カプセル
上半分:黄赤色
不透明
下半分:黄色不
透明
全長
(mm)
・質量
(mg)
・号数 内容物
白色の顆粒
14.3
137
4
【効能・効果】
根治切除不能な甲状腺癌
1.放射性ヨウ素による治療歴のない分化型甲状腺癌患
者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していな
い。
2.臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等につ
いて、
「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効
性及び安全性を十分理解した上で、適応患者の選択
を行うこと。
〔「臨床成績」の項参照〕
〈用法・用量に関連する使用上の注意〉
1.副作用があらわれた場合は、症状、重症度等に応じ
て以下の基準を考慮して、本剤を減量、休薬又は中
止すること。減量して投与を継続する場合には、 1
日 1 回20mg、14mg、10mg、 8 mg又は 4 mgに減量する
こと。
休薬、減量及び中止基準
副作用
程度
処置
収 縮 期 血 圧 140mmHg 本 剤 の 投 与 を 継 続 し、 降
以上又は拡張期血圧 圧剤の投与を行う。
90mmHg以上のとき
高血圧
降圧治療にも係らず、 収縮期血圧150mmHg以下及
収 縮 期 血 圧 160mmHg び 拡 張 期 血 圧95mmHg以 下
以上又は拡張期血圧 になるまで本剤を休薬し、
100mmHg以上のとき
降圧剤による治療を行う。
本剤の投与を再開する場合、
投与量を 1 段階減量する。
Grade 4の副作用が発 本剤の投与を中止する。
現した場合
忍容性がないGrade 2 本剤の投与開始前の状態
又はGrade 3の副作用 又はGrade 1以下に回復す
るまで休薬する(悪心・嘔
が発現した場合
吐・下痢に対しては休薬の
前に適切な処置を行い、コ
ントロールできない場合
に本剤を休薬すること)
。
その他の
本剤の投与を再開する場
副作用
合、 1 段階減量する。
Grade 4の副作用が発 本剤の投与を中止する。
現した場合
(生命を脅かさない臨
床検査値異常の場合
は、Grade 3の副作用
と同じ処置とする)
Grade は CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse
Events)version 4.0に準じる。
2.本剤と他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性
及び安全性は確立していない。
79
3.重度の肝機能障害患者では、本剤の血中濃度が上昇す
るとの報告があるため、減量を考慮するとともに、患
者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分
注意すること。
〔
「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照〕
【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
⑴高血圧症の患者
〔高血圧が悪化するおそれがある。「用法・用量に
関連する使用上の注意」
、
「重要な基本的注意」及
び「重大な副作用」の項参照〕
⑵重度の肝機能障害のある患者
〔血中濃度が上昇するおそれがある。「用法・用量
に関連する使用上の注意」及び「薬物動態」の項
参照〕
⑶脳転移のある患者
〔転移部位からの出血があらわれるおそれがある。
「重大な副作用」の項参照〕
⑷血栓塞栓症又はその既往歴のある患者
〔血栓塞栓症が悪化又は再発するおそれがある。
「重
大な副作用」の項参照〕
⑸外科的処置後、創傷が治癒していない患者
〔創傷治癒遅延があらわれることがある。
「重要な
基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照〕
2.重要な基本的注意
⑴血圧の上昇が認められることがあるので、本剤の
投与開始前及び投与期間中は定期的に血圧測定を
行い、必要に応じて降圧剤の投与を行うなど、適
切な処置を行うこと。重症、持続性あるいは通常
の降圧治療でコントロールできない高血圧があら
われた場合には、減量、休薬又は投与を中止する
こと。
〔
「重大な副作用」の項参照〕
⑵蛋白尿があらわれることがあるので、本剤の投与
開始前及び投与期間中は定期的に尿蛋白を観察し、
異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
〔
「重大な副作用」の項参照〕
⑶骨髄抑制があらわれることがあるので、定期的に
血液学的検査を行うなど、患者の状態を十分に観
察し、感染症、出血傾向等の発現に留意すること。
〔
「重大な副作用」の項参照〕
⑷AST(GOT)
、ALT(GPT)等の上昇を伴う肝障害
があらわれることがあるので、本剤の投与期間中
は定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を
十分に観察し、異常が認められた場合には、減量、
休薬等の適切な処置を行うこと。
〔
「重大な副作用」の項参照〕
⑸心機能不全があらわれることがあるので、本剤の
投与開始前及び投与期間中は定期的に心エコー等
の心機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観
察し、異常が認められた場合には適切な処置を行
うこと。
〔
「重大な副作用」の項参照〕
⑹創傷治癒を遅らせる可能性があるので、外科的処
置が予定されている場合には、外科的処置の前に
本剤の投与を中断すること。外科的処置後の投与
再開は、患者の状態に応じて判断すること。
〔
「重大な副作用」の項参照〕
80
⑺疲労、無力症、めまい、筋痙縮等があらわれるこ
とがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械
の操作に従事する際には注意するよう患者に十分
に説明すること。
〔「その他の副作用」の項参照〕
⑻本剤を投与する際は、定期的に血清カルシウム濃
度を測定すること。
〔「重大な副作用」の項参照〕
⑼本剤を投与する際は、定期的に甲状腺刺激ホルモ
ン濃度を測定すること。
〔「その他の副作用」の項参照〕
3.相互作用
本剤はP糖蛋白(P-gp)及びCYP3Aの基質となる。
〔「薬物動態」の項参照〕
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
P-gp阻害剤
ケトコナゾール
イトラコナゾール
リファンピシン
アミオダロン
クラリスロマイシン
シクロスポリン
キニジン
ベラパミル等
P-gp阻害剤との併
用により、本剤の
血中濃度が上昇す
る可能性がある。
これらの薬剤が消
化管のP-gp活性を
阻害することによ
り、本剤の血中濃
度が上昇する可能
性がある。
CYP3A/P-gp誘導剤 CYP3A及びP-gp誘
リファンピシン
導剤との併用によ
フェニトイン
り、本剤の血中濃
カルバマゼピン
度が低下する可能
セイヨウオトギリソ 性がある。
ウ(St. John s Wort、
セント・ジョーンズ・
ワート)含有食品等
これらの薬剤が
CYP3A及びP-gp等
を誘導することに
より、本剤の血中
濃度が低下する可
能性がある。
4.副 作 用
放射性ヨウ素治療抵抗性・難治性の分化型甲状腺癌患
者を対象にした国際共同第Ⅲ相試験(無作為化期)
において本剤が投与された261例(日本人30例を含む)
において、副作用が254例(97.3%)に認められた。
主 な 副 作 用 は、 高 血 圧177例(67.8 %)、 下 痢159例
(60.9%)、食欲減退135例(51.7%)、体重減少123例
(47.1%)、悪心107例(41.0%)、疲労104例(39.8%)、
口内炎96例(36.8%)、蛋白尿85例(32.6%)、手掌・
足底発赤知覚不全症候群83例(31.8%)等であった。
(承認時)
重大な副作用及びその他の副作用の頻度については、
放射性ヨウ素治療抵抗性・難治性の分化型甲状腺癌患
者を対象にした国際共同第Ⅲ相試験(無作為化期)
の集計に基づき記載した。なお、この臨床試験以外
からの報告は頻度不明とした。
⑴重大な副作用
1)高 血 圧 高 血 圧(67.8 %)
、 血 圧 上 昇(3.8 %)
、
高血圧クリーゼ(頻度不明)等があらわれる
ことがある。観察を十分に行い、異常が認め
られた場合には適切な処置を行うこと。なお、
コントロールできない高血圧が認められた場
合には減量・休薬すること。また、高血圧ク
リーゼがあらわれた場合には投与を中止し、
適切な処置を行うこと。
2)出血 鼻出血(8.8%)、血尿(5.0%)、喀血(2.3%)
、
歯肉出血(1.9%)、肺出血(1.5%)、直腸出血
(1.5%)、頭蓋内腫瘍出血(0.4%)、動脈出血
(頻
度不明)、くも膜下出血(頻度不明)、脳出血
(頻
度不明)、胃腸出血(頻度不明)等の出血があ
らわれることがある。観察を十分に行い、異
常が認められた場合には、減量や休薬等の適
切な処置を行うこと。重篤な出血があらわれ
た場合には、投与を中止し、適切な処置を行
うこと。
3)
動脈血栓塞栓症 一過性脳虚血発作(0.8%)、急
性心筋梗塞(0.4%)、脳血管発作(0.4%)、脾
臓梗塞(0.8%)、脳虚血(0.4%)、出血性卒中
(0.4%)
、虚血性脳卒中(0.4%)等の動脈血栓
塞栓症があらわれることがある。観察を十分
に行い、異常が認められた場合には、減量、
休薬又は中止等の適切な処置を行うこと。
4)
静脈血栓塞栓症 肺塞栓症(2.7%)
、深部静脈血
栓症(0.4%)
、骨盤静脈血栓症(0.4%)
、網膜
静脈血栓症(0.4%)等の静脈血栓塞栓症があ
らわれることがある。観察を十分に行い、異
常が認められた場合には、減量、休薬又は中
止等の適切な処置を行うこと。
5)肝障害 アルブミン低下(7.3%)
、ALT増加(6.5
%)
、AST増加(5.4%)
、血中アルカリホスファ
ターゼ上昇(4.2%)
、肝機能異常(0.8%)
、血
中ビリルビン増加(1.5%)
、γ-グルタミルトラ
ンスフェラーゼ増加(1.5%)
、胆汁うっ滞性肝
損傷(0.4%)
、肝不全(頻度不明)等があらわ
れることがある。観察を十分に行い、異常が認
められた場合には、減量、休薬又は中止等の適
切な処置を行うこと。
6)
腎障害 蛋白尿(32.6%)
、尿中蛋白陽性(0.4%)、
急性腎不全(0.8%)、腎不全(0.8%)、慢性腎
不全(0.4%)、急性腎前性腎不全(0.4%)、腎
機 能 障 害(1.5 %)
、血中クレアチニン上昇
(4.2%)
、血中尿素増加(2.3%)、腎尿細管壊
死(0.4%)
、腎虚血(0.4%)、ネフローゼ症候
群(0.4%)
、腎クレアチニン・クリアランス
減少(頻度不明)
、糸球体濾過率減少(頻度不
明)
、尿量減少(頻度不明)等があらわれるこ
とがある。観察を十分に行い、異常が認めら
れた場合には、減量、休薬又は中止等の適切
な処置を行うこと。
7)消化管穿孔、瘻孔形成 胆嚢穿孔(0.4%)
、腸管
穿 孔( 頻 度 不 明 )
、 痔 瘻(0.4 %)
、腸膀胱瘻
(0.4%)
、腸管膿瘍(0.4%)
、直腸膿瘍(0.4%)
、
会陰膿瘍(0.4%)等があらわれることがある。
観察を十分に行い、異常が認められた場合に
は、中止等の適切な処置を行うこと。
8)可逆性後白質脳症症候群 可逆性後白質脳症症
候群(0.4%)があらわれることがあるので、
痙攣、頭痛、錯乱、視覚障害、皮質盲等が認
められた場合には投与を中止し、血圧のコン
トロールを含め、適切な処置を行うこと。
(0.8%)、うっ
9)
心障害 駆出率減少
(5.0%)
、心不全
血性心筋症(0.4%)、左室肥大(0.4%)、心室
壁運動低下(0.4%)、心電図QT延長(8.0%)、
頻脈(2.7%)、徐脈(1.5%)、心房細動・粗動
(0.8%)等があらわれることがある。十二誘
導心電図検査の実施等、観察を十分に行い、
異常が認められた場合には、減量、休薬又は
中止等の適切な処置を行うこと。
10)
手足症候群 手掌・足底発赤知覚不全症候群
(31.8
%)
、手掌紅斑(1.1%)
、紅斑性皮疹(0.4%)
、
皮膚反応(0.4%)等があらわれることがある。
観察を十分に行い、異常が認められた場合に
は、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行
うこと。
11)感染症 気道感染(4.2%)、肺炎(2.7%)
、尿路
感染(2.7%)、敗血症(1.1%)等があらわれ
ることがある。観察を十分に行い、異常が認
められた場合には、減量、休薬又は中止等の
適切な処置を行うこと。
12)骨髄抑制 血小板減少(13.8%)
、白血球減少
(7.3%)
、リンパ球減少(6.9%)
、貧血(6.1%)
、
好中球減少(3.8%)等があらわれることがある。
定期的に血液検査を行うなど患者の状態を十
分に観察し、異常が認められた場合には、減量、
休薬又は中止等の適切な処置を行うこと。
13)低カルシウム血症 低カルシウム血症(7.3%)
があらわれることがあり、副甲状腺機能低下
症の既往歴がある患者で高発現したことが報
告されている。観察を十分に行い、異常が認
められた場合には、血清カルシウム濃度を確
認し、カルシウム剤やビタミンD製剤の投与
等の適切な処置を行うこと。また必要に応じ
て、減量、休薬又は中止を考慮すること。
14)創傷治癒遅延 治癒不良(0.8%)、創離開(0.4%)
があらわれることがある。創傷治癒遅延があ
らわれた場合には、創傷が治癒するまで本剤
の投与を中止すること。
⑵その他の副作用
30%以上
消化器
10∼30%未満
5 ∼10%未満
下痢、悪心、 口腔内乾燥、口腔 消 化 不 良、 嚥 下
口内炎
咽頭痛、腹痛、嘔 障害、舌痛
吐、便秘
全身症状 疲労
浮腫、無力症
精神
神経系
めまい、味覚異常、 睡眠障害
発声障害、頭痛
代謝
食欲減退
創傷
血中カリウムの
低 下、 血 中 コ レ
ステロールの上
昇、脱水
筋骨格系
筋肉痛、関節痛
呼吸器
咳嗽
皮膚
皮 膚 乾 燥、 発 疹、 過角化、皮膚炎、
脱毛症
皮膚病変
その他
体重減少
四肢痛、筋痙縮、
背部痛
甲状腺機能低下
5.高齢者への投与
本剤の臨床試験成績から、高齢者に対する用量調節
の必要性を示唆する所見はみられていない。しかし、
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多
く、副作用があらわれやすいので、患者の状態を十
分に観察し、慎重に投与すること。
6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
⑴妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投
与しないこと。また妊娠可能な婦人に対しては、
適切な避妊を行うよう指導すること。
〔外国臨床試験において、本剤の投与終了後に妊娠
が判明し、自然流産となったことが報告されてい
る。ラット及びウサギにおいて胚毒性・催奇形性
が報告されている。なお、ラットでは臨床曝露量
以下で認められた。〕
⑵授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止さ
せること。
〔ラットにおいて乳汁中へ移行することが報告され
ている。〕
81
7.小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対す
る安全性は確立していない(使用経験がない)。
幼若ラットを用いた反復投与毒性試験において、切
歯の異形成及び骨の短小など成長を阻害する影響が
認められ、成熟ラットに比較し、致死量での死亡が
より早期にみられた。
8.過量投与
⑴徴候、症状
放射性ヨウ素治療抵抗性・難治性の分化型甲状腺癌
患者を対象にした国際共同第Ⅲ相試験において、
過量投与により手掌・足底発赤知覚不全症候群の
悪化、口腔乾燥及び口内炎が認められた。
⑵処置
本剤の過量投与に対する解毒剤は知られていない。
過量投与が行われた場合には、休薬し観察を十分
に行い、異常が認められた場合には、対症療法や
本剤の投与中止等の適切な処置を行うこと。
9.適用上の注意
薬剤交付時
⑴PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用す
るよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、
硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起
こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発すること
が報告されている)
⑵本剤は湿気に不安定なため、服用直前にPTPシー
トから取り出すよう指導すること。
10.その他の注意
⑴反復投与毒性試験(ラット、イヌ及びサル)の病
理組織学的検査において、精巣
(精上皮細胞の減少)
及び卵巣(卵胞閉鎖)の変化が認められており、
生殖機能に障害を及ぼす可能性が示唆されている。
⑵反復投与毒性試験において、ラット及びサル(成
長板が残存する場合)に骨端軟骨成長板の肥厚が
認められた。
⑶ラット及びイヌを用いた反復投与毒性試験におい
て、副腎の出血(イヌ)及び副腎皮質壊死(ラット)
が認められた。
【薬物動態】
1.血中濃度
⑴単回投与及び 1 日 1 回の反復投与(日本人における成
績)
日本人固形がん患者 9 例に本剤20又は24mgを 1 日 1 回
経口投与したときの、初回投与時の血漿中レンバチニ
ブ濃度推移を以下の図に示した。初回投与時及び 1 日
1 回反復投与した15日目の薬物動態パラメータを表に
示した。レンバチニブのCmax及びAUC(0-24h)には用量比
例性が認められた。反復投与15日後の薬物動態は、単
回投与の結果から推測可能であり、Cmax及びAUC(0-24h)
の 累 積 係 数 の 平 均 値 は、20mg投 与 群 で1.27及 び1.44、
24mg投与群で1.42及び1.32であった。
(①)
本剤経口投与時の血漿中レンバチニブ濃度( 1 日目)
(平均値±標準偏差)
82
薬物動態パラメータ
AUC(0-24h)
Cmax
(ng/mL) (ng・h/mL)
20mg/日
24mg/日
tmaxc
(h)
1 日目
(n=3)
309±60.1
2500±647
2(2-2)
15日目
(n=3)
415±267
3690±1790
2(2-2)
1 日目
(n=6)
418±167
3150±352a
2(2 4)
15日目
(n=6)
518±209
4140±1350b
2(2 4)
平均値±標準偏差
a:n=4、b:n=5、c:中央値(最小値 最大値)
注)本剤の承認された用量は、24mg/日である。
⑵食事の影響(外国人における成績)
健康成人16例に本剤10mgをクロスオーバー法により、
空腹時又は食後(高脂肪食)に単回経口投与した。空
腹時と比較して、食後投与のCmax及びAUC(0-inf)の臨床
的に意味のある変化は認められなかった。
(②)
2.代謝(外国人における成績)
本剤は主にアルデヒドオキシダーゼ、CYP3Aにより代謝
され、グルタチオンが非酵素的に結合する(in vitro試験)。
(③)
外国人固形がん患者 6 例に14C標識-レンバチニブ24mgを単
回経口投与した結果、血漿中の放射能の大部分は未変化
体であった。
(④)
3.分布
レンバチニブの蛋白結合率は97.9∼98.6%(in vitro試験)
、
96.6∼98.2%(日本人固形がん患者)であった。主な結合
蛋白はアルブミンであった。
(⑤⑥)
4.排泄(外国人における成績)
外国人固形がん患者 6 例に14C標識-レンバチニブ24mgを単
回経口投与したとき、投与10日後までに投与した総放射
能の25%が尿中に、64%が糞中に回収された。また、尿
及び糞中に排泄された未変化体は投与量のそれぞれ
0.38%及び2.5%であった。未変化体の血漿中消失半減期
は、約35.4時間であった。
(④)
5.肝機能障害患者(外国人における成績)
本剤10mgを肝機能が正常な被験者(n=8)
、軽度(ChildPugh分類A)及び中等度(Child-Pugh分類B)の肝機能障
害を有する被験者(各 6 例)に単回投与した。また、本
剤 5 mgを重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害を有する
被験者( 6 例)に単回投与した。
軽度、中等度及び重度の肝機能障害を有する被験者にお
ける投与量補正したCmax は健康被験者のそれぞれ0.97、
0.79及び1.1倍であり、投与量補正したAUC(0-inf)は健康被
験者のそれぞれ1.2、1.1及び1.8倍であった。
(⑦)
6.腎機能障害患者(外国人における成績)
レンバチニブ24mgを腎機能が正常な被験者(クレアチニ
ンクリアランス[CLcr]
: 90mL/min、n=8)
、軽度(CLcr:
60∼89mL/min)
、中等度(CLcr:30∼59mL/min)及び重
度(CLcr:15∼29mL/min)の腎機能障害を有する被験者(各
6 例)に単回投与した。
軽度、中等度及び重度の腎機能障害を有する被験者にお
けるCmaxは健康被験者のそれぞれ1.0、0.61及び0.87倍であ
り、AUC(0-inf)は、健康被験者のそれぞれ1.0、0.90及び1.2
倍であった。
(⑧)
7.薬物相互作用(外国人における成績)
外国人健康成人16例に、レンバチニブをケトコナゾール
と併用投与した際のCmax及びAUC(0-inf)は、レンバチニブ
をプラセボと併用した場合と比べてそれぞれ19%及び
15%上昇した。
(⑨)
外国人健康成人15例に、レンバチニブをリファンピシン
と単回同時併用投与した際のCmax及びAUC(0-inf)は、レン
バチニブを単独投与した場合と比べてそれぞれ33%及び
31%上昇した。リファンピシンの反復投与後に、レンバ
チニブをリファンピシンと同時併用投与した際のCmax及
びAUC(0-inf)は、レンバチニブをリファンピシンと単回同
時併用投与した場合と比べてそれぞれ24%及び37%減少
した。
(⑩)
In vitroにおいて、レンバチニブは、乳癌耐性蛋白(BCRP)
の基質となること、及びUGT1A1を阻害すること(IC50値:
10.6μmol/L)が示されている。
(③⑪)
【臨床成績】
1.国際共同第Ⅲ相試験
放射性ヨウ素治療抵抗性・難治性(ヨウ素の取込みが認
められない、放射性ヨウ素治療後12ヵ月以内に病勢の進
行が認められた、又は累積線量が600mCi[22GBq]を超え
る放射性ヨウ素治療を受けている)の分化型甲状腺癌患
者(乳頭癌、濾胞癌、Hürthle細胞癌、及び低分化癌)392
例(本剤群261例[日本人患者30例]、プラセボ群131例[日
本人患者10例]
)において、プラセボを比較対照として本
剤24mgを 1 日 1 回投与した場合の有効性と安全性を評価
した。
なお、心不全の既往、心血管系疾患の既往、不整脈、出
血性疾患、血栓性疾患又は活動性の喀血がある患者、抗
凝固剤を投与されている患者、 3 週間以内に大手術を受
けた患者、及びQTc間隔が480ms超の患者は除外された。
主要評価項目を無増悪生存期間(PFS)とした。
PFSの中央値は本剤投与群で18.3ヵ月、プラセボ群で3.6ヵ
月であり、本剤はプラセボ群に対してPFSを有意に延長し
た。
(⑫)
2.抗腫瘍効果
レンバチニブは、ヒト甲状腺乳頭癌由来K1細胞株、ヒト
甲状腺濾胞癌由来RO82-W-1細胞株、ヒト甲状腺髄様癌
由来TT細胞株、ヒト甲状腺未分化癌由来8305C細胞株及
びヒト甲状腺由来扁平上皮癌由来SW579細胞株を移植し
たマウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した。 (⑮)
【有効成分に関する理化学的知見】
一 般 名:レンバチニブメシル酸塩(Lenvatinib Mesilate)
化 学 名:4{3-Chloro-4[
(cyclopropylcarbamoyl)
amino]
phenoxy}
-7-methoxyquinoline-6-carboxamide
monomethanesulfonate
分 子 式:C21H19ClN4O4・CH4O3S
分 子 量:522.96
構 造 式:
性 状:レンバチニブメシル酸塩は白色∼うすい帯赤黄
色の粉末である。
本品は水、メタノール又はN-メチルピロリドン
に溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶
けない。
融 点:221∼224℃(分解)
分配係数:log P=3.30(1-オクタノール/水系)
【承認条件】
1.医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
2.国内での治験症例が極めて限られていることから、製造
販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの
間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することによ
り、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤
の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本
剤の適正使用に必要な措置を講じること。
2.国内第Ⅱ相試験
甲状腺癌(放射性ヨウ素治療抵抗性・難治性の分化型甲
状腺癌[ヨウ素の取込みが認められない、放射性ヨウ素
治療後12ヵ月以内に病勢の進行が認められた、又は累積
線量が600mCi[22GBq]を超える放射性ヨウ素治療を受け
ている]、切除不能の甲状腺髄様癌及び切除不能の甲状腺
未分化癌)43例に対し、本剤24mgを 1 日 1 回投与した場
合の安全性と有効性を評価した。主要評価項目を安全性
とし、副次評価項目として有効性を評価した。有効性解
析対象例はそれぞれ23例、 8 例及び11例であった。 (⑬)
n(%)
分化型甲状腺癌
(N=23)
甲状腺髄様癌
(N=8)
甲状腺未分化癌
(N=11)
完全奏効(CR)
0
0
0
部分奏効(PR)
16(69.6)
1(12.5)
3(27.3)
安定(SD)
7(30.4)
7(87.5)
7(63.6)
0
0
1(9.1)
病勢進行(PD)
【薬効薬理】
1.作用機序
レンバチニブは、腫瘍血管新生等に関与する、血管内皮
増殖因子(VEGF)受容体(VEGFR1-3)
、線維芽細胞増殖
因 子 受 容 体(FGFR1-4)
、血小板由来増殖因子受容体
(PDGFR)
α、幹細胞因子受容体(KIT)
、Rearranged During
Transfectionがん原遺伝子(RET)等の受容体チロシンキナー
ゼを阻害した。また、VEGFによって誘導される血管内皮
細胞のVEGFR2自己リン酸化、増殖及び血管様管腔構造の
形成を阻害した。
(⑭)
【包
レンビマカプセル 4 mg
レンビマカプセル10mg
装】
20カプセル
(PTP10C×2)
20カプセル
(PTP10C×2)
【主要文献】
文献請求番号
① 社内資料:固形がん患者を対象とした臨床
第Ⅰ相試験(国内試験)
LEN-0001
② Shumaker, R. et al. : Int. J. Clin. Pharmacol. Ther.,
52,
284(2014) LEN-0002
③ 社内資料:代謝(in vitro及びin vivo)
LEN-0003
④ 社内資料:がん患者を対象としたマスバラ
ンス試験(外国試験)
LEN-0004
⑤ 社内資料:血漿蛋白結合率(in vitro)
LEN-0005
⑥ Yamada, K. et al. : Clin. Cancer Res.,
17, 2528(2011) LEN-0006
⑦ 社内資料:肝機能障害患者を対象とした臨
床薬理試験(外国試験)
LEN-0008
⑧ 社内資料:腎機能障害患者を対象とした臨
床薬理試験(外国試験)
LEN-0009
⑨ 社内資料:ケトコナゾールとの薬物相互作
用試験(外国試験)
LEN-0010
⑩ 社内資料:リファンピシンとの薬物相互作
用試験(外国試験)
LEN-0011
⑪ 社内資料:トランスポーター(in vitro)
LEN-0018
⑫ 社内資料:131Ⅰ難治性の甲状腺分化癌患者
を対象とした臨床第Ⅲ相試験
(国
際共同試験)
LEN-0012
83
⑬ 社内資料:進行性甲状腺癌患者を対象とし
た臨床第Ⅱ相試験(国内試験)
⑭ 社内資料:In vitro薬理試験
⑮ 社内資料:In vivo薬理試験
LEN-0014
LEN-0015
LEN-0016
【文献請求先・製品情報お問い合わせ先】
エーザイ株式会社 hhcホットライン
フリーダイヤル 0120-419-497
*
【投薬期間制限医薬品に関する情報】
本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第113号(平成
27年 3 月24日付、平成18年厚生労働省告示第107号一部改正)
に基づき、平成28年 5 月末日までは、投薬期間は 1 回14日
分を限度とされています。
84
D34282-2
CODE DI-T-LEN103
CODE DI-J-539
2015 年 5 月作成
(1603)