経験豊富な人材が在籍 取扱事案件数は国内屈指

経験豊富な人材が在籍
取扱事案件数は国内屈指
浅井 市 川 海 損 精 算 所 は 、 豊 富 な 知 識 と ノ ウ ハ ウ を 有 し た 人 材
が在籍し、数多くの共同海損精算業務を受注している。共同海
区神田の事務所に移転
後、2011年に千代田
日本橋に開設した。その
受け、 年に株式会社化
損のリーディングカンパニーとして業界をけん引する同社の特
し、 年に東京事務所を
長や今後の計画などについて、和氣秀樹社長に聞いた。
顧客の期待に応えていく
行動指針を念頭に置いて
く、より安く!」という
良いサービスを、より早
米合衆国海損精算人協会
海損精算人だった他、北
委託された日本人最初の
業を開始した際に精算を
会)が初めて海損精算事
事 協 会( 現 日 本 海 事 協
代行、ロス分析や損害防
調査、算定、精算、事務
・運送保険に関わる損害
――主な業務内容は。
和氣 共同海損の精算
・ 決 済 の 他、 船 舶・ 積 荷
として活躍していた人材
社出身者や造船所で技師
業務においても、損保会
定、各種コンサルタント
ウを有しており、貨物の
務の豊富な知識とノウハ
保険会社が注力してい
るロスプリベンション業
――貴社の特長は。
和氣 最大の特長は、
経験豊富な人材が多数在
し、現在に至っている。
たって。
所存だ。
止に関するコンサルタン
始した。
和氣 これま
で長きにわたっ
在外会員に日本人で初め
が進んでいる。約 年前
大型化・リスクの大型化
船やLNG船など船舶の
はない。一方、コンテナ
海損の実務に大きな影響
ているが、基本的な共同
勢とともに環境が変化し
が普及するなど、社会情
た他、小額共同海損条項
ルダムルールが採択され
ントワープ規則やロッテ
いるもので、船舶のエン
若手社員向けに発行して
た。これは、保険会社の
ペーパーの発行を始め
メーション」という情報
め、「浅井市川インフォ
り良い関係を構築するた
保険会社に対しては、よ
的にアピールしている。
っており、存在感を積極
流して情報交換などを行
だったが、現在は1万個
4000個程度が一般的
テナ数は3000個から
の状況と比べると、コン
情報ペーパーを通じて保
礎も載せていく予定だ。
め、今後は共同海損の基
ジンに関する情報をはじ
の海事関係者か
を問わず数多く
げさまで国内外
ことから、創業者の名前
と市川牧之助が創業した
務 所 だ。 当 時、 浅 井 義
と伝統のある海損精算事
和氣 当社は1925
年に神戸で創業した歴史
一方、市川は、朝日海
上火災(現あいおいニッ
った。
故の種類も座礁、火災、
の船種の事案が多く、事
共同海損については、
バルカーやコンテナなど
務を行っている。
可能だ。
談などにも応じることが
エンジン関係の対応・相
故をはじめ、船舶修理や
スモデルは収入が不安定
和氣 共同海損の精算
業務を中心としたビジネ
――生損保代理店業務
を始めた理由は。
トしている。
集積・分析などもサポー
自負している。
は世界トップレベルだと
識とノウハウという点で
ことが必要だ。当社は知
けるためには場数を踏む
知識やノウハウを身に付
いのに加え、共同海損の
務所は数えるほどしかな
損の精算業務ができる事
在、日本において共同海
が増えると、事故が発生
荷が混積されたコンテナ
型化して複数の荷主の積
ばならないが、船舶が大
の供託金を提出しなけれ
状か共同海損分担概算額
会社の共同海損分担保証
渡しを受けるために保険
ると、荷主は貨物の引き
また、共同海損では、
船主が共同海損を宣言す
開発されている。
が、海上保険に関するク
――今後の計画は。
和氣 営業戦略につい
ては検討している最中だ
い。
知度向上に取り組みた
り、これらを活用して認
企業ロゴも作成してお
ーアルを進めている他、
また、 周年を機にホ
ームページの全面リニュ
らえればありがたい。
険業界での認知度向上に
ら高い評価を得
セイ同和損保)の海上営
貨物精算業務は、貨物
海上保険約款の知識や貿
という課題があった。具
積むことが当たり前にな
ている。 年か
が社名になっている。
業部長として営業部門や
易実務、運送契約、貨物
努めるとともに、実務を
けて培ってきた
浅井は共同海損の第一
人者で、大阪商船(現商
衝突、機関損傷など多岐
ごとの性質・特徴などを
っており、直近では2万
伝統と格式を守
船三井)に入社後、大阪
にわたる。また、最近で
行う上での参考にしても
りつつ、「世界
外国再保険部門の体制構
は救助案件だけでなく、
個積めるほどの大型船が
でトップレベル
海上火災(現三井住友海
築に参画。 年に海損精
きた結果、おか
算業務を行って
の共同海損・単
上)に転じて専務取締役
す」という企業
持・向上を目指
携わった。また、帝国海
上保険や共同海損業務に
として保険に従事し、海
米合衆国海損精算人協会
海務協会嘱託精算人、北
算人として独立し、大連
載や代船輸送を伴う複雑
本船から他船への貨物転
が円滑に行っている。
熟知した経験豊富な人材
精算料が送金されない。
に加え、精算後でないと
算までに時間がかかるの
体的には、共同海損は精
り扱った事案を記録した
た、当社にはこれまで取
先ほど話した通りだ。ま
ト業務の人材については
船舶精算業務、修繕費
算定、各種コンサルタン
図る必要がある。
て業務迅速化・効率化を
精算所でもITを活用し
対応するためには、海損
くなる。こうした変化に
し、手続きの負担が大き
した際の関係者数が増加
きたい。ロスプリベンシ
目指して体制を整えてい
合コンサルタント会社を
ズに応えられるような総
ような事案でも顧客ニー
レームに対しては、どの
理念と、「より
当社は、海外損保会社
による日本向け輸出貨物
90
な案件も少なくない。こ
90
知識とノウハウは世界トップ水準
独海損業務の保
て共同海損の精
――貴社の概要につい
て。
籍 し て い る こ と だ。 現
江戸時代の共同海損精算書も保管
損害関係書類からデータ
過去の事案を記録した共同海損精算書
がいることから、保険事
10
55
64
ト業務、生損保代理店業
90
て推薦された人物でもあ
――創業 周
年を迎えるに当
浅井市川海損精算所 共同海損のリーディングカンパニー
在外会員としても活躍し
和氣社長
務や海損コンサルタント
会社に対して海損精算業
の保険会社や数多くの船
経験豊富な2人の創業
者を中心として、国内外
た。
の完成まで一貫した業務
言するところから精算書
宣言・進め方について助
受けながら、共同海損の
る全般的な照会・相談を
た事故の初動段階におけ
貨物受け渡しなどを含め
うした案件の航海継続や
害調査、保険金の支払額
業務同様に事故受付や損
ェントの場合は貨物精算
険会社がクレームエージ
も行っており、日本の保
レームエージェント業務
保険の、日本におけるク
数などを予測することは
く、クレームの有無や件
ければ業務の依頼がな
スのため、クレームがな
生することによるビジネ
損事故(クレーム)が発
また、海損精算業務は海
だ。
でも対応することが可能
などにより、複雑な事案
算書で培われたノウハウ
ある。過去の共同海損精
多数の共同海損精算書が
い分野のため、知名度を
和氣
周年を迎える
一方で、受注頻度が少な
――注力していること
は。
どをサポートしていく。
からデータ集積・分析な
とを踏まえ、当社のノウ
ョン業務については、保
を行っている。また、船
の算定などを一貫してサ
ジネスの安定を目的に開
不可能だ。そのため、ビ
社をはじめ、さまざまな
のため、保険会社や船会
高めることが課題だ。そ
献していきたい。
提供し、業界の発展に貢
催して知識やノウハウを
また、セミナーなどを開
ハウを生かして書類作成
関係者・企業と幅広く交
90
険会社が注力しているこ
年代後半に入ると大手
業務を提供してきたが、
船会社の海運再編成の機
ポートしている。
和氣
年ヨーク・ア
――共同海損を取り巻
く環境の変化について。
22
舶精算業務や修繕費算
50
運が高まったことなどを
04
(第 3 種郵便物認可)
2 0 1 5 年(平成 2 7 年)1 月 2 3 日(金曜日)
(3)