タイから輸入される哺乳類の衛生証明書について 平成27年7月31日 結核感染症課 1 衛生証明書の取決め 本年6月23日に在京タイ大使館と哺乳類の衛生証明書の様式を取り決めた。 タイ側から本年7月20日以降に発行されるものから同様式に移行する旨連絡 を受けた。 <様式取決めの経緯> タイからは哺乳類が継続して輸入されていたが、これまでその証明書様式は二 国間で取り決めたものではなかった。今般、鳥類について証明書様式を定めたこ とから、併せて哺乳類の証明書様式についても取り決めた。 2 今回の事案 哺乳類についての衛生証明書の記載事項に不備があったため、本年7月28日 にタイ政府に対し取決めどおり衛生証明書が発行されるか確認を求めた。併せて タイから輸入された哺乳類については確認が取れるまでの間、届出の受理を保留 することとした。 <事案の概要> 本年7月28日にタイから哺乳類(ヨツユビハリネズミ及びフクロモモンガ) を輸入しようとした輸入者が提出した衛生証明書について、感染症の予防及び感 染症の患者に対する医療に関する法律施行規則(以下「施行規則」という。)第 31 条で定められている衛生証明書の記載事項の一つである輸出国の政府機関の 所在地(Address)が欠落していた。輸入者を経由し所在地の記載を求めたが、記 載できない旨の返答があり、同届出は不受理とし、輸入者は貨物を積み戻した。 3 在京タイ大使館と協議 本年7月31日に厚生労働省にて、在京タイ王国大使館公使参事官(農務担当) Mr. CHOLTISAK CHAWPAKNUM 及びタイ王国大使館農務担当官事務所渉外担当 Ms. THANORMSRI ASHIDAH と、今般の事案の事実関係等を確認し、先の取決めどおり タイ政府において適切に衛生証明書が発行することを確認した。 <協議の内容> タイ側から「所在地の記載がされなかったのは政府機関の名称(Name)だけで 場所が特定されるので記載の必要がないと現場が判断した可能性がある。さらに、 輸入者が検疫所に事前確認として衛生証明書を提出した際に、検疫所から所在地 の記載を求められたほか、シール番号(Seal No.)の削除を要求された。タイ側 としては Seal No.削除の修正手続は不可能と考えられる。今回の事案においては 輸入者とタイ側検疫当局担当者等の間で事実関係の確認などが不十分であったと 思われ、結果として所在地の記載がなされないまま衛生証明書が発行された可能 性がある」旨の説明があった。 当方から、Seal No.の削除については必要ないことを伝え、タイ側から今後、 取決めのとおり所在地を記載するとの回答を得た。 4 協議を踏まえ講じた対応 在京タイ大使館との協議の結果、今後、本年6月23日に取り決めたとおり衛 生証明書が発行されることを確認した。このため、衛生証明書が我が国の感染症 の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律及び施行規則に適合し、かつ 真正と認められる場合には、受理証を交付する旨、同年7月31日付けで各検疫 所長に通知した。 また、Seal No.の削除を指導した検疫所に対しては、個別に取決め内容の詳細 について改めて周知した。
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