桑名市総合医療センター後期研修プログラム概要

桑名市総合医療センター後期研修プログラム概要
* 後期研修プログラム科目
((各年度 total 定員 10 名以内))
外科研修プログラム
:責任者
町支、増田
(最大定員2名)
内科研修プログラム
:責任者
大久保、石田(最大定員 6 名)
内科一般選択コース(総合内科)
早期専門選択コース(腎臓内科、循環器内科、消化器内科)
整形外科研修プログラム
:責任者
中瀬古、松田(最大定員1名)
脳神経外科研修プログラム:責任者
村松
(最大定員 1 名)
放射線科研修プログラム
川
口
(最大定員 1 名)
久留宮
(最大定員2名)
:責任者
総合研修プログラム(3 年間):責任者
上記の各研修プログラムにおける研修内容については、それぞれのプログラ
ムにおいて基本専門領域の専門医を取得するまでの研修期間(研修期間は年度始
めから年度末までを基本とします)を想定したプログラム設定となっています。
したがってプログラムごとにそれぞれ研修(最低年限)期間が異なりますが、必要
な専門医の取得が終了した年の年度末で、後期研修を終了したものと見なしま
す。ただし、その後の subspecialty 取得に関しても研修医のニーズに応じて、
研修委員会で責任を持って各研修医の希望に合わせたカリキュラム(ローテーシ
ョン)を組んで行きますので、subspecialty 専門医の取得において、あるいはさ
らに高度な専門領域の研修においても、必要に応じて他病院や大学などでの研
修期間(国内留学期間)を設けて必要な経験ができるよう配慮していきます。[そ
の際の様々な調整は研修管理委員会(研修教育センター)が行う事となります。]
* 内科系、外科系ともに専門医の取得を目標として、専門知識や技能の修得が
できるプログラムとなっていますが、当院では専門領域のみならず、医師と
しての基本的なスキルである non-technical skill の修得も重視しており、特
に外科、整形外科、脳神経外科、麻酔科などの外科系研修においてはチーム
医療の重要性を認識して、手術室における情報交換、状況判断、リーダーシ
ップなどを総合的に評価 (NOTSS) (ANTS)し、フィードバックを行うシス
テムを構築しています。
* またプログラムの許す範囲内であれば研修管理委員会や各科責任者と相談
の上、専門領域以外の各科を横断的に研修したり、また特殊な技能や知識修
得の為に複数の院外施設での研修なども考慮します。(院外研修・国内外留学)
* 出産や子育てなど、女性医師にも優しい研修プログラム作りを考え、また一
旦離職した方の復帰や再研修も相談に応じます。
* 各プログラムにおいてその研修開始時期にどこまでの専門性を追求するの
かといった目標設定を明らかにし、個々の目標に応じた研修年数や経験目標、
認定医、専門医、技能医などの取得の希望に応じます。また、研修管理委員
会(研修教育センター)においては研修期間の途中で定期的にその到達状況を
評価、チェックして、スムーズに専門医を取得できるようサポートします。
* このプログラムでは、特定の「医局」に所属するわけではないので、修了後
の進路についてなんら縛られることはありません。もちろん研修医の希望に
よって、その研修途中から「医局」に入局する事は可能です。
* 研修終了後はそのまま当院の正規スタッフとして残るシステムがあり、その
まま残って指導医として後進の指導に当たる事も可能ですし、医局に入局し
て(三重)大学や県内外の他病院に移動する事も可能です。(但し、正規スタ
ッフの採用についてはその年度毎に事務採用基準が異なる場合があります。
採用においては後期研修中の様々な評価も採用の基準となり得ます。)
* 当院の後期研修プログラムは基本的に当院の各診療科を中心に行われます
が、研修医の希望や要望を病院として受け入れ、また調整する為に、研修管
理委員会(教育センター)がその窓口となり、各科責任者と相談してプログラ
ムの変更や移動にも応じる事とします。
* 後期研修プログラムにおいては奨学金制度を適用し、研修医より希望があっ
た場合には、月額 22 万円を奨学金として貸与します。なお、この奨学金は
専門医修得後から貸与期間以上の期間、当院で就業した場合には返済を免除
するものとします。(この奨学金については5年を以て貸与終了とし、この
期間中に専門医を取得できない場合には、所定のルールにより返済または一
定期間の就業を義務つけるものとします)(修学資金規定参照)
* なお以下のコンピテンシー、コンピテンスを当院後期研修共通の目標とし、
適宜フィードバックを行うこととします。
共通 (横断的) 領域
(コンピテンシー)
(コンピテンス)
① 医療倫理
A. 基本的 pillar の理解
B.臨床応用力
C. 情報収集、判断能力 (感力)
D. 傾聴力(NBM)
E. Professionalism
F. 省察力
G. 組織、個人の Mission 理解と行動
② チーム医療、院内連携 (non-technical skill)
A. Leadership
B. Information sharing
C. Communication
D. Critical thinking
③ 地域連携
A. 連携システムに関する基本的知識
B. 病棟スタッフ、MSW との連携
④ コミュニケーション能力
A. 非言語コミュニケーション
B. 協調性
C. 自己表現能力
D. 論理的コミュニケーションスキル
(プレゼンテーション能力)
E. コンセンサス形成能力
⑤ 臨床推論、EBM
A. EBM の理解と実践
B. 臨床推論の理論と実践
C. 疾患における診断のポイント(パール)の獲得
⑥ 自己研鑽能力
A. 自己の省察と努力
B. 問題点の把握と改善
⑦ 自己管理能力
A. チームの一員としての自己管理
B. 自己の健康管理
⑧ 指導・教育能力
A. 学生、後輩の教育に対する姿勢、態度
B. ロールモデルとしての自覚