最先端 の 研究 を 支 え る 技量 ・ 経験 ・ 判断 と は 最先端 の 研究 を 支

September 4
2015
22
︻特集︼ インタビュー 超高圧電子顕微鏡施設
最先端の研究を支える
技量・経験・判断 とは
所長挨拶
第3期中期目標計画に向けて
エコトピア科学研究所 所長
OKIDO, Masazumi
興戸 正純
エコトピア科学研究所は2006年に附置研究所として発足し、今年で10年目を迎え
Eco Topia NEWS Vol. 22
C
o
n
t
e
n
t
s
所長挨拶/興戸 正純
ます。
その節目の時期に田中信夫前所長の後任として、重責を担うことになりました。
2016年から始まる第3期中期目標期間(6年間)
では、持続的な競争力を持ち、高
02
【特集】インタビュー 超高圧電子顕微鏡施設
で取り組んできました。
これらのセンター群等を10年前にまとめて発展させたものが
施設長
教授 武藤 俊介
03
技術職員
山本 悠太
06
技術補佐員 榎本 早希子
07
ナノメートルの世界
08
活動報告
09
新センター紹介
11
新任のご挨拶
12
受託研究/民間との共同研究/科学研究費補助金
15
その他補助金/受託事業/寄附金/人事異動
16
受賞・表彰/最近行われた行事
17
研究所組織図
18
裏表紙
●表紙写真
高速微細加工観察分析装置付随の後方電子散乱図形による鉄鋼材料の結晶方位3Dマップ。2cmが約1μmに対応する。
01
Eco Topia NEWS
科に所属する教授と准教授が一緒になって講座を作り、協働で7年程の任期付きの
プロジェクトを行うセンター群が設置され、環境問題やエネルギー問題などにこれま
最先端の研究を支える 技量・経験・判断 とは
開催のご案内/エコトピア科学に関する国際シンポジウム2015(ISETS 15)
い付加価値を生み出す機能強化が迫られています。20年前には工学系の異なる学
今の研究所となっています。
このような歴史と改革は、第3期に向けてその成果や将
来像が問われる時期に来ています。
これまで所員らが培ってきた研究成果を発展させ、生活改善や環境支援に役立つ
先端的な材料開発を今後とも進めていきます。
エネルギーの創出・変換、蓄積、伝送、
消費の高度化・超効率化を実現するための材料やデバイスの開発、さらにはそれらを
社会実装するために必要なシステム技術の開発にも尽力していきます。
このような研
究、とりわけ先端的な材料・デバイスの開発研究には、様々な観点からの高度計測に
よる物性解明と作動原理探究が必要となります。
そのため、本年4月から本学が世界
に誇り輝かしい実績をあげてきた電子顕微鏡計測技術に、電磁波計測、素粒子計
測、
X線分光計測、ナノ加工計測技術を融合させ、新たに高度計測技術実践セン
ターを設置しました。今後、計測に関する実践的研究と人材養成を行っていきます。
このような研究所の強みを活かした取り組みと、研究所の持つ有機的な融合連携研
究を進めることにより、未来の安全・安心な持続可能な社会の実現に貢献できること
を願っております。
皆様のご理解とご支援を今後ともよろしくお願いします。
略歴:1995年より名古屋大学理工科学総合研究センター教授、2002年より工学研究科教授、
2012年よりエコトピア科学研究所教授、2013年より副所長、2015年より所長。
エコトピア科学研究所グリーンマテリアル部門 教授
02
特
集
インタビュー
超高圧電子顕微鏡施設
人、技術補佐員2人、特任教員、施設長、副施設長を入れて
も10人程度の中で、
それぞれに役割分担があって、
それを心
最先端の研究を支える
技量・経験・判断
得ていて互いの守備範囲をどうオーバーラップさせていくか、
そういったチームワーク、全体への目配り・心配り、
それらなしで
は運営できません。
とは
─チーム一丸となっての取り組みが、良い計測、良い結果
に結びついていると?
もちろんそうです。大学という所はあまり人が入れ替わらな
大活躍している
「超高圧電子顕微鏡《下記参照》」。
その機能の素晴らしさは説明するまでもない。
いので、毎年みんなが一つずつ歳を重ねていく訳ですが、
そ
だが、
たとえると機動戦士ガンダム(※)に登場する各種のモビルスーツは、名パイロットとジョイン
れと共に技術も、人間的な幅も進化していくので、10年先を見
トすることによって初めて素晴らしい力を発揮するように、超高圧電子顕微鏡で正確な計測をす
つめながらそういったことを運営に生かしていくんです。
うまく
るためには、使い手の技量の高さと瞬時の判断が肝要なのだという。
いく組織には必ずキーパーソンがいて、事務職員も技術職員
そのあたりについて、
まずは施設長の武藤俊介教授に話を伺った。
(※)機動戦士ガンダム=テレビアニメとして1979年から名古屋テレビほかで放映された。
日本サンライズ制作のロボットアニメ。
いった組み合わせや手法がほぼ無限にあるので、
まず、ハー
施設長
Prof. MUTO, Shunsuke
教授
武藤 俊介
もおかげさまで非常に献身的に取り組んでくれて、いつも本
反応科学超高圧走査透過電子顕微鏡 JEM 1000K RS 高圧タンク
当に感謝しています。
─主にどんなものを観察
(分析)
するんですか?
─一方で、
依頼があってこその結果だと思うのですが、
どん
ドウェア(顕微鏡)
をよく知っていること、
ソフトウェア(コン
以前は、電子線が当たることに対して比較的耐久性のあ
なところから依頼がありますか?
ピュータ)
がどんな風に動くかを熟知していることが不可欠で
る、金属や半導体が主流で、主に結晶をあつかうために固体
もちろん他大学や研究機関もありますが、特に今では民間
す。
その上で、材料がどう反応するかということを瞬時に見極
物理の基礎知識が重要でしたが、最近は複合材料といって、
企業が多いです。
コーディネーターという、十分に企業で経験
めて、適切なデータを適切な方法で取るという意味で、
オペ
異なる種類の材料が組み合わさっているものが増えました。
レーターの技量、知識、
バックグランド、
そういったものが決定
今はナノテクノロジーの時代で、一つの小さな部分、
1μmの
的にデータの良し悪しに反映されるわけです。
オーダーの中に、半導体やら絶縁体やらポリマーやら金属や
ら、
いろいろなものがいっぱい詰まっているので、
それぞれ分
─そういった勘所は、
やはり経験値が大きいんでしょうね。
析をし分ける必要があります。
これから伸びていくのはソフトマ
確かに経験や知識がものを言うので、
なるべく若い人にも
テリアルで、
ポリマーや生物関係でしょう。
覚えてもらおうと、経験の浅いころから一緒にやって、
あえて
見てもらっています。彼らは熱心に専用のノートを作って知識
─ところで、環境がとても素晴らしいと伺いましたが、
どう
─早速ですが、観察に
「使い手の技量の高さ」
が求められ
の蓄積をしています。今の若い人はまさにコンピュータ化され
いった所が?
るとは?
た装置をゲーム感覚で操作するのか、
センスの良い人は本当
「人」
ですね。
いいスタッフに恵まれているということです。
こ
電子顕微鏡っていうのは、
とても機能が多いんです。
どのカ
に覚えるのが早いです。今では、かなり高度なものまで、すっ
ういう小さな組織は、
もちろんたくさんの先生方に支えられて
メラあるいは検出器を、
どの条件で、
どういう風に動かすかと
かり任せることができます。
いますが、常に常駐しているのは、事務職員2人、技術職員2
超高圧電子顕微鏡施設プロフィール
3.6m
メイン顕微鏡
名古屋大学の超高圧電子顕微鏡の歴史
名称 反応科学超高圧走査透過電子顕微鏡
JEM 1000K RS
1942年 日本の大学として初めて
高さ [上部]高電圧タンク 6.7m+[中部]鏡筒部 3.6m
+[下部]除振台 3.7m=14m
1972年 100万ボルト電子顕微鏡を
工学部に設置
重量 [上部]高電圧タンク 20t+[中部]鏡筒部 10t+
[下部]除振台300t=330t
1982年 125万ボルト超高圧電子顕微鏡設置
設置 2010年
3.7m
03
用 語 解 説
透過型電子顕微鏡を設置
特徴 非常に厚い試料の3次元立体観察ができること。
(電気学科 榊教授)
特に、各種ガスによる金属の酸化や触媒反応など、
1965年 初めての50万ボルト電子顕微鏡を
化学反応を
「その場観察」
できること。
理学部に設置(全国での先駆け)
元素分析および走査像によるマッピング機能。
6.7m
H P http://hvem.nagoya-microscopy.jp/
Eco Topia NEWS
施設のスタッフ一同
2010年 反応科学超高圧走査透過
電子顕微鏡《JEM 1000K RS》設置
●ナノメートルのスケール
程度、
すなわち約0.5μm(=500nm)
ほど ●電子顕微鏡(種類)
【mm】単位、 だが、
人が識別できるサイズはミリ
光の波長の10万分の1以下の電子 ・透過型電子顕微鏡《TEM》…対象物に電
1ミリの1,000分の1が1マイクロメートル 線を使った電子顕微鏡を用いると、光学顕 子を透過させて観察する。対象物は厚さ
【μm】
(たんぱく質や細胞の大きさがこの領 微鏡の約1,000倍もの分解能があり、0.1 0.1μm以下のものが通常望ましい。
・走査型電子顕微鏡《SEM》…対象物の上
域)
で、
さらにその1,000分の1がナノメートル nmの原子も見える。
【nm】
。
すなわち、
1mmの100万分の1となる。
に電子線を走らせ《scan》、対象物から出
つまり、
ナノメートルサイズの物質を拡大 ●電子顕微鏡(しくみ)
る二次電子の情報から像を描き出す。
して目に見えるミリメートルサイズにするた 電子レンズに電流を流すと電磁石になる
めには、電子顕微鏡の倍率を数十万倍か 性質を利用して電子線を曲げ、最終的に投 ●蛍光板
ら百万倍にする必要があることになる。
影スクリーンに映し出されるしくみ。電子線 電子が当たると発光する塗料の塗って
が顕微鏡内の長い距離を進むよう、顕微鏡 あるTEM像、回折図形等を直接観察する
●電子顕微鏡(倍率)
内部は真空になっている。
ためのアナログな道具。
光学顕微鏡で見えるものは、光の波長
04
インタビュー/超高圧電子顕微鏡施設スタッフ
を積まれた特任教授の先生が
ではほとんどなくしてしまっているようなアナログな部分を、随
営業に出ているお陰です。
「こう
所に残してあります。例えば、
テレビカメラで見るところを蛍光
いうことができます」
と言って仕
板でも見られるようにしてあるとか、試料を動かすトラックボー
事を請け負い、結果を持って
ルだけでなく、昔ながらの両手ハンドルでも動かせるように
フィードバックするんですね。
そ
なっていること等。
それがあることで、本当に使いやすいです。
藤教授いわく
「山本君は、若い精鋭の技術職員で
─今後に向けて一言。
ガンダムのニュータイプパイロット、
アムロ・レイ」
。
れで評判になり、口コミという
事もありますし、
リピーターとい
う事もあります。
例えば、髪染めの「ホーユー
100nm
毛髪中のメラニン顆粒の立体像
次に話を伺ったのは、山本悠太さん。施設長の武
先端電子顕微鏡の素晴らしい使い手だ。例えれば、
技術職員
YAMAMOTO, Yuta
山本 悠太
今は立派な施設だと言われていますが、
5年程前まではあ
まり利用者も多くない状況でした。今の超高圧電子顕微鏡が
株式会社」
との毛髪メラニンに関する共同研究、
自動車関係
できる前の話です。
でも、
その苦しい時代に
「どんな風に超高
も多いです。代表的なものでは、排気ガスを浄化するための
圧電子顕微鏡というものを使っていくのか」
という事をしっか
触媒が、
実際、
ガス中でどのように変化するか《P8図1》。
り考えていたことが土台になり、顕微鏡の装置の特徴を最大
─どんな仕事を担当しているんですか?
─実際に携わったものがお客さんの手に渡る機会が増え
限活かして計測できる今があるのです。
超高圧電子顕微鏡など、様々な先端電子顕微鏡を使って
たら嬉しいですよね。
文部科学省ナノテクノロジープラットフォーム微細構造解析PF
http://nanoplat.nagoya-microscopy.jp/
今後、人も装置もだんだん古くなります。10年後も周囲の
方々からも重要だと思ってもらえるよう、必要な更新はしてい
かないといけない。
そこは非常に難しい部分でもあります。
─今の顕微鏡を製作する際のエピソードなどあれば。
もちろんメーカー
(日本電子株式会社)
が作ったんですが、
仕様は、前エコトピア科学研究所所長の田中信夫先生と当
時の技術職員(現在特任准教授)の荒井重勇さんを中心
に、主に長年この施設に関わってきた10人ほどの電子顕微
鏡専門の先生方が何年にもわたってアイディアを出し合って、
いろんな機能を盛り込み、決めていったんです。
ですので、今
」
「その場観察
名古屋大学は
ろいろな
い
に
中
の
鏡
と言って、顕微
のを
、動いているも
仕掛けを作って
り、
あ
が
統
伝
う
い
見ようと
える
いろなガスを使
そのためにいろ
した。
ま
り
作
を
け
掛
という仕
●武藤 俊介
1960年生。湯川博士の「理論物理」
にあこがれて、京都大学理
学部に入学。
いろいろ紆余曲折の末、
「計測」
の世界へ。
大阪大学基礎工学研究科工学博士、
アントワープ大学〈ベル
ギー〉
ポスドク、95年 名古屋大学理工科学総合研究センター助
教授、04年 同工学研究科教授、13年∼エコトピア科学研究所
教授。15年∼ 超高圧電子顕微鏡施設長。
各種試料ホルダーの予備排気
装置。顕微鏡内で機械試験可
能、-200℃くらいまで冷やせる、
1,000℃くらいまで昇温できる、
その他電気的測定などなど、観
察試料に必要な環境を作る。
観察や分析することや、見たいサンプルを
「電子顕微鏡で見
はい。施設としては、学術的な成果を出していくことが一つ
ることのできる状態」
に加工することもしています。
の大きな目標ですので、
自分が取ったデータが論文に載ると
ここは多くの人が来られるオープンな施設なので、来られた
嬉しいですね。
また、来てくださった先生のご要望に対して
方がどういうものを見たいかに応じて、
どういう方法を選ぶか
ちゃんと答えが出せたとき、場合によっては+αで「ここまで
という事もしています。
できました」
というものをお渡しして、
それが論文として出たと
きはやはり嬉しいです。
─それはとても重要な役割ですね。
いろいろな方から様々なご希望があるので、時には使った
─仕事に対して思うことは?
事のない装置の操作が必要になることもあります。
そんな時
今31歳なんですが、施設常駐の技術職員としては、上がい
は、予め練習してできるようにしておく、
といったような積み重
ません。入ったばかりの頃はまだ上の人がいて、
その人と同じ
ねで結果的に幅広く技術が身についてきたのではないかと
ようなことができるようにならないといけないというプレッ
思います。
─今の仕事に就いて5年。
振り返って、
いかがですか?
ばしたり、周りから求められることを高いレベルでこなしていけ
これまでは夢中でいろいろなことをやってきて、
それなりに
ば良いんだと気づいて、変わりました。
それからは仕事が楽し
技術も身についてきたかなと思っています。
ちょうど今年度
いです。
は、前の施設長から武藤先生に代わられたところで、
「 今後
この顕微鏡は
い!
とても素晴らし
い、
す
や
い
使
に
本当
す!
で
鏡
微
とてもいい顕
高圧タンクが2個ある。
ここで100万ボルト
の高電圧を作る。高圧タンクが2個あると
いうところがミソで、1,000万分の1に近
い、
高い安定度を誇る。
05
Eco Topia NEWS
電子エネルギー
損失分光器を
作ってもらいま
した。
それも完全に特
注ですが、思っ
ていたより
データがきれい
でとてもいいで
す。
顕微鏡の随所
に多くの先生た
ちの
アイディアがたく
さん詰まってい
ます。
テレビカメラで見るところを蛍光板でも見られるようにしてあるほか、
操作するときに手動でできる部分(両手ハンドル)
を残したなどアナロ
グな部分が残してあり、
とても使いやすい!
シャーがあり、
きついと思うことがよくありました。
ただ、
ある時
その人のコピーにならなくても、
自分なりに伸ばせるところを伸
は施設をこのように発展させていきたい」
という武藤先生の
想いがあると思いますので、
そのお手伝いができたらなと
思っています。
●山本 悠太
1983年生。民間で1年間、医療関係の会社で技術開発の仕事
に携わった後、電顕へ。技術職員として5年目。
金微粒子の原子分解能像
大きく見える球体は金の粒子。原子は小さく映っている。
「これが原子!?すご∼い!」
と
思わず声を上げてしまった。次にインタビューした榎本さんに話を伺っていた束の間に
山本さんが準備をした。金の原子がたくさん映っており、武藤教授も
「素晴らしい」
と。
私の学生時代
にはこのように
操作している最
中にしゃべって
いると
その振動が伝
わって像がぼけ
てしまうので、
話をすることは
できませんでし
た。
シャッターを切
るときなんかは
息を止めて
いたくらいです
が、顕微鏡施設
が
進歩して、話し
声くらいにはあ
まり
影響されなくな
りました。
(武藤教授談
)
06
インタビュー/超高圧電子顕微鏡施設スタッフ
ナノメートルの世界
最後に伺った榎本早希子さんは、文部科学省ナノプ
ラットフォーム事業で雇用されている技術補佐員で、試
料作製と、
日本に2台しかないCut&Seeで3次元表示
のできる走査電子顕微鏡の担当。特に生物系の外部
技術補佐員
ENOMOTO, Sakiko
榎本 早希子
マウス腎臓由来の増殖細胞中に
出現した染色体の立体構築像
ラットの肝臓細胞小器官の
FIB-SEM像
連続傾斜STEM像から
3次元構築した出芽酵母菌
依頼サンプルで、他所では取れないデータを出してい
る。
ガンダムのキャラクターで言えば、やさしいながら
しっかりしているフラウ・ボゥ。
─電顕に来られるようになってどれくらいですか?
した。
こちらでお世話になるようになって3年目です。
─どんなふうに見えたんですか?
仕事は主に、顕微鏡で観察するためのサンプルの作製を
白と茶色がもしゃもしゃっとしていて、
まだらの紐みたいな
行っています。
また、加工と観察が同時に行えるFIB-SEMとい
ものが走っていて、
(宮崎駿アニメの)
もののけ姫に出てくるた
う高速加工観察分析装置がありまして、少しずつ試料をずら
たり神みたいな……(笑)
こんな世界が広がっていたんだと
してビームで加工しながら断層の写真を何百枚も撮り、場合
いう事がとても面白いです。菌が歯の組織の中に入り込んで
によっては立体に構築し直すという作業をしています。
いて、思わず
「これ、歯なのかな」
って思ってしまいました。
─どれくらいの大きさの試料に対して何百枚の写真を撮る
─ところで、
ここで仕事をされるようになったきっかけは?
2μm
試料提供:藤田保健衛生大学 森山陽介先生
1μm
試料提供:生理学研究所 准教授 村田先生
(厚さ1μmの切片試料)
1μm
んですか?
実は、事務補佐員の募集に応募したんですが、
その面接
5mm以内の大きさの試料の希望されているエリアにピント
のときに声を掛けてもらったことがきっかけです。
それまで理
を合わせて、5μm∼100μmの幅で像を撮ります。少ないとき
系の勉強はしてこなかったので少し不安もあったんですが、
で50枚くらい、多いときは1,000枚くらい。時間的には、写真を
思い切って飛び込んでみました。
撮るのに大体20時間程かかります。
反応科学超高圧電子顕微鏡で見たヒトの髪の毛の断面および立体画像
これまで普通にある身の回りの物が全然違う見え方をする
ので、
それがすごく面白いです。物理なんて全くやってこなかっ
─これまでに、
どんな試料を撮りましたか?
たので勉強することの方が断然多いんですが、
こんな世界が
マウスの肝臓細胞、稲の葉っぱ、鉄やアルミなど、生物系か
あったんだという驚きが大きいです。
ら材料系まで幅広く扱っています。珍しいものでは虫歯を撮っ
たことも。実際見たときには、
『歯磨きがんばろう…』
と思いま
武藤教授談
ためには、
いい計測をする
が重要。
サンプルづくり
ルの
プ
ン
サ
8割は
ます。
出来に左右され
200nm
─世界が広がって、
やりがいがあるという感じですか?
ますし、
もしできるなら、今後1年で自分で加工したサンプル
す。
まだまだ修行が必要なんですが頑張ってみようと思って
います。
100nm
(メラニン)
の高倍率像
毛髪組織
(コルテックス)
の高倍率像 毛髪組織
はい。他のサンプル作製方法もやってみたいなと考えてい
を電子顕微鏡で観察するところまでいけるようになりたいで
100nm
5.0μm
毛髪中のメラニン顆粒の立体像
毛髪メラニン内部の3D構造が明らかになり、
ヘアカラーリングによるメラニンの変化を
捉えることに、世界で初めて成功した。
(ホーユー(株)との共同研究)
毛髪断面の低倍率像
金−ニッケル合金微粒子の化学反応の様子(上段)
およびその模式図(下段)
●榎本 早希子
武藤教授談
1989年生。
1年別のところで働いた後、転職。電顕へは事務職
員の募集を見て応募したが、技術補佐員として働くという縁があ
りこの世界へ。今年で3年目。
例えば、違う種類の金属が
混ざっている試料を見たりする場合には、
元素の種類毎に色分けができます。
電子を当ててやるとその元素固有のエネルギーの
X線が出るので、
それによって色分けして
表示することができるのです。
今回話を伺った3人に限らず、
スタッフは皆前向き
で、常に
「次の一手を」
と考えているようである。施設
長の武藤教授は「この仕事が好きな人が集まってい
るから」
とも話していた。
ここを経由して世のために広
サンプル作製の準備に取り組んでいる榎本さん
07
Eco Topia NEWS
がる研究が、
まだまだ増えるに違いない。
●インタビュー:広報委員会(コニ)
図1 自動車排気ガス触媒の反応その場観察
(トヨタ自動車(株)との共同研究)
08
活動報告
A c t i v i t y
国際シンポジウム
第3回エネルギーシステムシンポジウム
次世代電子顕微鏡のいぶき
「再生可能エネルギーと電力自由化・環境との調和
─風力発電を中心に─」
New Movements of Electron Microscopy for the Next Generation
平成27年3月5日
(木) 会場●名古屋大学野依記念学術交流館ホール
基調講演 Prof. Lichte
平成27年5月8日
(金) 会場●名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー3階ベンチャーホール
名古屋大学エコトピア科学研究所超高
レベルの電子顕微鏡学に携わる研究者、
圧電子顕微鏡施設及び北海道大学、大阪
先端共用研究施設の代表を始めとして、
大学、九州大学の超高圧電子顕微鏡施
諸外国、国内の関係者が一堂に会して議
設による連携共同利用設備群「超高圧電
論し、次世代の研究者育成、
さらにはイノ
子顕微鏡連携ステーション第II期」
の共催
ベーションの創出・加速に資すことを目的
で標記国際シンポジウムを開催しました。
として開催されました。
本国際シンポジウムは、2015年3月末で定
外国から9名、公的機関17名、他大学25
年退職を迎えられる田中信夫教授及び丹
名、民間39名、学内26名と全部で116名の
司敬義教授の退職記念という位置づけも
方々にご参加いただき、盛況のうちに無事
あり、お二人に所縁の深い世界でもトップ
終了いたしました。 (武藤俊介)
名大ナノテクノロジープラットフォームセミナー ∼名大の装置を使ってみませんか∼
平成26年度利用成果報告、総合技術支援事業紹介
エネルギーシステム
(中部電力)寄附研
北海道大学大学院情報科学研究科准教
活発に行われ、盛況なうちに閉会となりま
した。
(真鍋勇介)
究部門が企画するエネルギーシステムシ
授より気象予測を用いた再生可能エネル
ンポジウムの第3回目。今回は、今後更な
ギー出力予測について、
る導入が期待される再生可能エネルギー
最後に横山茂一般財団
発 電に関して、特に風 力 発 電を中 心に
法人電力中央研究所名
様々な観点から論じるプログラム構成とな
誉研究アドバイザーより
りました。
風力発電の雷害対策に
最初に、安田陽関西大学システム理工
ついて、貴重な雷の資料
学部電気電子情報工学科准教授より世界
写真の紹介を交えなが
各国の風力発電導入状況とその運用事例
ら講演が行われました。
について、電力市場の制度設計にも触れ
傍聴者は59名に及び、
ながら講演が行われました。
そして原亮一
講演者との質疑応答も
「 文 部 科 学 省ナノテクノロジープラット
顕微鏡のいぶき」のランチョンセミナーとし
超高圧電子顕微鏡施設ラボツアー
フォーム事業」
として名古屋大学が実施機
て開催しました。
平成27年6月6日
(土) 会場●名古屋大学超高圧電子顕微鏡施設
関として採択されている
「微細構造解析」
様々な利用成果例を事業担当者が紹
介し、大学の設備を使うことへの壁をなく
ラットフォームによって、
「 名大ナノテクノロ
し、業種や所属などに関係なく、技術開発
ジープラットフォームセミナー∼名大の装置
担当者、研究者、企画者への支援事業の
を使ってみませんか∼平成26年度利用成
利用案内を呼びかけました。学外から115
果報告、総合技術支援事業紹介」
を研究
名もの方々にご参加いただき、実際の技術
所主催の国際シンポジウム
「次世代電子
相談も6件ありました。 (武藤俊介)
名大祭研究公開企画として、研究所の
ランチョンセミナー風景
第2回エネルギーシステムシンポジウム
「半導体パワーデバイスの電力システムへの応用」
平成27年3月10日
(火) 会場●名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー3階ベンチャーホール
エコトピア科学研究所主催のこの催し
究部門が企画するエネルギーシステムシン
学研究科教授よりパワエレ技術やパワー
は、
エネルギーシステム
(中部電力)寄附研
ポジウムの第2回目です。今回は、分散型
半導体デバイスの今後の動向について講
電源の大量導入や新素材の開発促進か
演が行われました。
そして杉本重幸中部電
ら注目が高まっているパワー半導体デバイ
力電力技術研究所研究主任より日本の電
ス、パワーエレクトロニクス機器がテーマと
力系統へのパワエレ技術の適用例につい
なりました。
て、川上紀子東芝三菱電機産業システム
最初に田中信夫エコトピア科学研究所
パワーエレクトロニクス部技術主幹より、パ
所長による挨拶、次に昨年ノーベル物理学
ワエレ技術を用いた再生可能エネルギー
賞を受賞された天野浩名古屋大学大学
発電や省エネルギー技術について講演が
活発に行われた質疑応答
09
Eco Topia NEWS
横山茂氏による講演
名大祭研究公開企画
平成27年3月5日
(木) 会場●名古屋大学野依記念学術交流館ホール
「微細加工」
「分子・物質合成」
の三つのプ
R e p o r t s
院工学研究科教授による挨拶が行われま
行われました。傍聴者は63名に及び、盛況
した。引き続き、舟木剛大阪大学大学院工
なうちに閉会となりました。 (真鍋勇介)
をした後、実際に「反応科学超高圧走査
附属共同利用研究施設である超高圧電
透過電子顕微鏡」
を見学していただきまし
子顕微鏡施設のラボツアーを実施しまし
た。
たいへん大きな電子顕微鏡を見て驚く
た。見学者は決められた時刻、場所に集合
方や、顕微鏡の仕組みについて熱心に質
し、
そこから名大祭実行委員が本施設まで
問する方もいました。
引率して見学しました。本年度は、午前、午
また、今年の名大祭では、
グリーンコン
後合わせて5回のラボツアーが行われ、見
バージョン部門小島研究室、
グリーンシス
学者は合わせて40名ほどで、本学の学生・
テム部門片山正昭研究室も研究室公開を
関係者をはじめ、高校生や近所の親子、
ご
行いました。
夫婦といった方々の参加もありました。施
(学術交流・社会連携委員 岡田啓)
設公開では、パネルを用いて施設の説明
施設見学の様子
10
新センター紹介
高度計測技術実践センター
新任副所長挨拶
エコトピア科学研究所のもつユニークな高度計測技術シーズを活用し、高度計測技術の開拓発展、機器共用と共同
研究及び人材育成を行うための組織として、高度計測技術実践センターを、平成27年4月に設立しました。本センター
では、所内の超高圧電子顕微鏡施設と先端技術共同研究施設を核に、エコトピア科学研究所と関連する工学研究科、
本年4月から、エコトピア科学研究所の副所長という大役を仰せつかり
理学研究科、環境学研究科、
シンクロトロン光研究センター及び学外の知の拠点あいちシンクロトロン光センター、核
ました。私自身は、現在の先端技術共同研究施設の前身である、先端技
融合科学研究所などとの連携の下、
次の5つの分野の高度計測技術の実践と人材育成を目的としています。
術共同研究センターの設立に岩田教授らと共に関わり、平成9年4月から
先端技術共同研究センターの教授として7年間在籍しました。
このような経
電子顕微鏡計測部
緯もあり、以前からエコトピア科学研究所には親近感を覚えていました。
電子顕微鏡を用いた精密構造解析法および物性測定法として、原子レベ
平成24年度からは産学官連携推進本部副本部長として、産学官連携推
ル空間/電子構造解析、収束電子回折法によるナノメーター領域の格子歪み
進本部と研究推進室、URA室を一体化させた新しい研究支援組織であ
の精密測定、電子線トモグラフィーによる三次元構造解析、電子線ホログラ
る学術研究・産学官連携推進本部の設立に関わりました。本年4月から
フィーによる電磁場の可視化、
ガス環境下の化学反応その場観察/分析な
どの技術を発展させます。
反応科学超高圧走査透過型電子顕微鏡
JEM1000K RS
電磁波計測部
プラズマ中の原子・分子からの線スペクトル観察によるプラズマ診断な
は、産学官・社会連携担当の副総長、学術研究・産学官連携推進本部長
などを兼務しています。
昨年12月に、工学研究科より本研究所に異動したばかりで分からないこ
財満 鎭明
ZAIMA, Shigeaki
とだらけですが、折しも、本研究所が大きく変わろうとしている最中でもあ
グリーンコンバージョン部門 教授
り、改めて責任の重さを痛感しているところであります。
興戸所長のリーダー
シップの下、所員の皆様方と協力して、人類の喫緊の課題であるエネル
ど、発光体や材料からの電磁波、反射光などの計測・診断技術を開発するこ
ギー問題の解決に貢献する研究所としての責務を果たせるように全力で取
とにより、
プラズマ核融合などのエネルギーシステムの制御技術の発展に貢
り組みたいと考えています。
どうぞ、
よろしくお願い申し上げます。
献します。
直線型プラズマ装置NAGDIS-IIにおけるヘリウムプラズマ
素粒子計測部
独自に開発した技術を駆使して宇宙から地上へと降り注ぐ荷電粒子 宇宙
線 の中の素粒子、
ミューオンを利用して巨大構造物(例えば溶鉱炉、富士山)
の内部を透かし撮りする応用技術「ミューオンラジオグラフィ」の開発を行い
ます。
新 任 のご 挨 拶
(平成27年4月1日∼6月1日)
超高速原子核乾板読み出し装置
齋藤 晃
X線分光計測部
知の拠点あいちシンクロトロン光センターの電子蓄積リング及び分光
ビームラインを活用し、X線分光技術の高度化を図るとともに、新素材や医薬
SAITOH, Koh
●グリーンマテリアル部門 教授 (平成27年4月1日∼)
学生の頃から、透過型電子顕微鏡をもちいたナノスケールでの材料評価に従事し、おもに
準結晶の特異な対称性と原子クラスター構造の解析を行ってきました。
また準周期系に対す
る多波動力学回折シミュレーションプログラムを構築し、実験で得られる回折強度とのフィッ
品開発などへの応用研究を進めます。
ティングから構造精密化を行う手法の開発を進めました。
あいちシンクロトロン
(BL6N1)
の放射光
XAFS-XPS分析装置
ナノ加工計測部
平成16年7月に名古屋大学に着任してからは、収束電子回折をもちいた結晶材料の歪み
解析、非弾性散乱をもちいた電子軌道の異方性の解析の研究を進め、環境材料、省エネル
ギー材料の評価法の開発を行ってきました。特に歪み解析では、電子回折の専門でない方
が利用できるソフトウェア開発、新超高圧電子顕微鏡の高い透過能を利用した厚膜試料の
先端技術共同研究施設に設置されている薄膜作成装置、微細加工装置、
分析・計測装置などの共用装置と、クリーンルームの設備を利用して、薄膜形
成、
ナノ材料作製、ナノ加工、評価/計測に関する技術の高度化を図ります。
歪み解析について研究を進め、企業の方にも使っていただいております。最近では、電子らせ
ん波、電子ベッセルビーム、スピン偏極電子線など、これまでの電子顕微鏡では使われて来な
かった新しい電子線の研究を行っており、それらをもちいた新しいナノ材料のイメージング手
法の開発にも力を注いでおります。
当研究所の超高圧電子顕微鏡施設は、国内有数の電子顕微鏡研究拠点と言えます。
この
微細加工を行うためのクリーンルーム
11
Eco Topia NEWS
施設の装置群を利用した新規材料開発の研究を皆様とともに進めてまいりたいと思っており
ます。
どうぞよろしくお願いいたします。
12
五十嵐 信行
IKARASHI, Nobuyuki
●グリーンマテリアル部門 教授 (平成27年4月1日∼)
これまで半導体メーカーに勤務し、先端LSIの基礎研究から、量産、故障解析に至る様々
新 任 の ご 挨 拶( 事 務 部 )
(平成27年4月1日∼6月1日)
な現場で、物性研究者として、ものづくりに携わってきました。
また、そこで必要とされるデバイ
ス・物性解析技術の研究・開発も行ってまいりました。
今日の先端半導体デバイスの加工精度は原子のスケールに達しており、そのような微細な
構造制御によって、新たな機能や価値が実現されています。
我々のグループは、電子顕微鏡技術を基盤技術として、分子スケール・ナノスケールの構造
坂口 敏弘
SAKAGUCHI, Toshihiro
で発現する物理現象のダイナミックな観察・計測を可能とする技術の開発を行っています。
ま
とも経験はあるのですが、課長職というのは初めてですので、至らない点等あると思いますが、
今般、エコトピア科学研究所での研究・教育の機会を頂き、広く科学技術の発展に貢献し
一日も早く戦力となれるよう頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
たいと考えています。
よろしくご指導をお願いいたします。
KATO, Takeyoshi
●グリーンシステム部門 教授 (平成27年4月1日∼)
本学工学研究科電子情報システム専攻より、グリーンシステム部門に着任しました。専門は
電力工学です。我が国の電気事業は、再生可能エネルギーの大量導入、様々な業種からの
電気事業への新規参入など、大きな変革期を迎えています。
このような中で、電力の安定供給
を維持・向上するためには、これまで以上に柔軟性の高い電力システムの構築が不可欠で
す。
これに資するための研究として、大量導入された太陽光発電や風力発電の合計出力変動
河合 徹
KAWAI, Toru
前職は、事務局総務部人事課第三人事担当掛長として、給与算定、諸手当認定等の給与
関係全般の業務を担当しておりました。
それまでは、附属病院、事務局、核融合科学研究所、
エコトピア科学研究所では、これまでの研究を発展させるとともに、太陽光発電等を活用
は人事・労務事務の業務に従事しておりました。
新しい電力システムの提案などを行い、社会の持続的発展の基盤となる電力・エネルギーシ
ばかりで、
「若い頃に経験があればな…」
と思いつつ、日々、仕事に追われております。早く仕事
工学部、事務局と異動し、最初の3年程度は医事業務に従事しておりましたが、その後の20年
今回の異動で、初めて研究支援関係の業務を担当することとなり、経験したことのない業務
した災害時の自立分散エネルギー供給インフラの構築や次世代のパワー半導体を活用した
に慣れ、研究所の一員として貢献できるよう尽力していきたいと思いますので、よろしくお願い
ステムの構築に貢献できるよう尽力したいと存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
KUWAHARA, Makoto
●総務課研究支援室長 (平成27年4月1日∼)
特性や電力需要のモデリング、これらの数時間∼数日先の高精度・高信頼予測技術、予測
結果を効果的に利用した電力システム計画・制御手法の構築に注力してきました。
桒原 真人
前職は財務部経理・資産管理課課長補佐として資産の管理関係を担当しておりました。
また
旅費室長を兼務し、旅費計算関係の仕事もしておりました。
経理の仕事については用度、経理
た、ここから得られた知見の、新たな機能デバイスへの応用も、目指しています。
加藤 丈佳
●経理課長 (平成27年4月1日∼)
します。
●グリーンマテリアル部門 准教授 (平成27年6月1日∼)
スピン偏極パルス電子線を透過型電子顕微鏡に応用した先端分析装置の研究に着手し
ております。狭線幅電子線生成やその高いコヒーレンスを利用して、超高速時間分解測定の
実現による過渡現象の研究、電子線ホログラフィの活用によるスピン量子状態の解明やスピ
杉山 典史
SUGIYAMA, Norishi
●総務課専門職員 (平成27年5月1日∼)
前職は、平成24年度に新しく設置された創薬科学研究科で会計関係の仕事を担当しており
ントロニクスデバイスへの応用を行っていきたいと思っております。
ました。
研究所地区には打ち合わせで何度も足を運んでいましたので、今回の異動も何かの縁
積極的に貢献していく所存です。今後ともよろしくお願いいたします。
エコトピア科学研究所では、新センター等の設立準備関係の仕事を担当いたします。研究所
だと感じております。
また、超高圧電子顕微鏡施設や新しく開設された高度計測技術実践センターにおいても、
の新たな船出に向けて微力ながらお手伝いさせていただければと思いますので、よろしくお願
いいたします。
黒澤 昌志
KUROSAWA, Masashi
●グリーンコンバージョン部門 特任講師 (平成27年5月1日∼)
専門は半導体工学です。博士課程(九州大学・宮尾/佐道研究室)在籍時は、SiGe系ヘテ
ロ半導体の結晶成長(触媒成長、溶融成長など)、新機能探索およびデバイス応用の研究を
行っておりました。平成24年4月に、本学・財満研究室の一員(日本学術振興会特別研究員)
になってからは、SiGe系ヘテロ半導体を新しいIV族混晶(GeSn、SiSn、SiGeSnなど)に展開
し、超低消費電力/超高速トランジスタや光電変換/熱電変換素子の開発を目指し、研究を進
めております。
本年度から、本学の若手新分野創成研究ユニットもスタートし、IV族元素による
新奇二次元物質創生に向けて日々邁進しております。
本研究所への着任を期に、研究対象をIV族半導体に限定せず、幅広い材料探索も行い
中村 彩香
NAKAMURA, Ayaka
●経理課用度係 (平成27年4月1日∼)
私は3月に本学の情報文化学部を卒業し、社会人として初めての職場が研究所となりまし
た。在学中にはなかなか関わることのない所であったため、最初は場所を覚えるのも大変だっ
たのですが、徐々に環境にも慣れてきました。
用度係では資産管理等を担当させていただきます。至らない点ばかりではありますが、精一
杯頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
新機能デバイスの実証を行っていく所存です。本研究所の先生方との交流を通し、自分の枠
を超えて新しい世界に挑戦していきたいと思っております。何卒よろしくお願い申し上げます。
13
Eco Topia NEWS
14
●受託研究
氏名
委託者
氏名
委託者
丹司 敬義
武藤 俊介
山本 剛久
国立研究開発法人物質・材料研究機構
国立大学法人大阪大学
国立研究開発法人物質・材料研究機構
岩田 聡
芳松 克則
国立大学法人京都大学
国立研究開発法人科学技術振興機構
●民間との共同研究
氏名
森島 邦博
八木 伸也
坂本 渉
内山 知実
小澤 正邦
中村 光廣
共同研究先
*****
中部電力株式会社
コーア株式会社
中部電力株式会社
トヨタ自動車株式会社
中部電力株式会社
氏名
武藤 俊介
武藤 俊介
齋藤 永宏
山本 俊行
八木 伸也
加藤 丈佳
共同研究先
トヨタ自動車株式会社
株式会社日立製作所
中部電力株式会社
株式会社デンソー
トヨタ自動車株式会社
東京大学
●科学研究費補助金
研究種目名
課題番号 研究代表者 研究課題名
新学術領域研究 25105006
(研究領域提案型)
新学術領域研究 25106004
(研究領域提案型)
新学術領域研究 25107002
(研究領域提案型)
新学術領域研究 26102518
(研究領域提案型)
新学術領域研究 26105510
(研究領域提案型)
新学術領域研究 26107521
(研究領域提案型)
新学術領域研究 26120518
(研究領域提案型)
26220605
基盤研究(S)
25246001
基盤研究(A)
26246006
基盤研究(A)
26249096
基盤研究(A)
15H02085
基盤研究(A)
15H02296
基盤研究(A)
15H02310
基盤研究(A)
25288083
基盤研究(B)
25289164
基盤研究(B)
25289248
基盤研究(B)
25289358
基盤研究(B)
26281040
基盤研究(B)
26286014
基盤研究(B)
26289102
基盤研究(B)
26289237
基盤研究(B)
26289255
基盤研究(B)
26302003
基盤研究(B)
15H04115
基盤研究(B)
15H04229
基盤研究(B)
15H04241
基盤研究(B)
基盤研究(C) 25390149
基盤研究(C) 25420114
基盤研究(C) 26340060
基盤研究(C) 26420701
基盤研究(C) 15K00622
挑戦的萌芽研究 26610067
挑戦的萌芽研究 26630240
挑戦的萌芽研究 26630345
15
直接経費 間接経費 合計額(千円)
中村 光廣
超高解像度ニュートリノ検出器の開発
8,800
2,640
11,440
武藤 俊介
ナノ電子状態解析のフロンティア開拓
24,200
7,260
31,460
楠 美智子
グラフェン関連原子層の新規合成法および大面積合成法の開発
29,700
8,910
38,610
神谷 由紀子 DNAを相互作用素子として細胞様運動する人工システムの構築
2,700
810
3,510
900
270
1,170
2,800
840
3,640
780
3,380
11,130
48,230
六條 宏紀
高エネルギー大気ν流束推定へ向けた
気球高度で生成されるチャーム粒子測定手法の開発
大野 雄高
グラフェンによるフレキシブルデバイスのパシベーション
低ランク行列分解法による非経験的ナノ物性
2,600
マッピング法の開発と応用
37,100
財満 鎭明 多機能融合・省電力エレクトロニクスのためのSn系Ⅳ族半導体の工学基盤構築
5,300
丹司 敬義 超高圧位相差電子顕微鏡による金属・イオン伝導体界面の研究
9,700
田中 信夫 環境超高圧電子顕微鏡を用いた実装電池反応の原子レベルその場観察
7,700
武藤 俊介 逆空間走査多元分光による局在機能欠陥の高分解能立体構造/状態分析
10,700
オペラ検出器によるニュートリノの研究 -総括と宇宙線事象解析中村 光廣
12,800
余語 利信 特異形状フレキシブルスマートハイブリッドの合成と評価
興戸 正純 金属インプラントの生体活性を司る表面階層構造の厳密な構築とin vivo評価 17,900
2,000
小澤 正邦 機能分担型ナノ複合粒子の酸素貯蔵能を活用した排ガス浄化技術の開発
山本 俊行 充電行動に着目した次世代モビリティの保有・利用需要予測と普及促進策の評価 2,700
黒田 健介 工学的・生物学的表面処理の融合によるバイオインプラント製造プロセスの構築と評価 3,200
一野 祐亮 セルフオーガニゼーションを利用した高性能マルチスケールエネルギー材料の創製 1,700
片山 新太 地圏における環境浄化微生物の活性を担う電子伝達性固体腐植物質の生成消失過程 3,600
1,300
電子らせんビームをもちいた磁気イメージングの研究
齋藤 晃
3,600
反強磁性NiO層を介したスピン制御によるGMR磁気センサの高機能化
岩田 聡
4,800
楠 美智子 SiCナノ粒子の表面分解法による超高比表面積CNT材料の開発
4,600
八木 伸也 硫黄被毒したナノ粒子の水素吸放出特性のがん検知への応用
中村 光廣 原子核乾板による暗黒物質の検出 -グランサッソー研究所におけるテスト実験- 4,300
非弾性電子散乱における電子回折効果を顕在化したスピンモーメントナノイメージング 9,200
巽 一厳
ヘリウムプラズマ照射によるタングステンの物性変化と高密度プラズマとの相互作用 2,400
梶田 信
森島 邦博 原子核乾板を用いた宇宙線ミューオンラジオグラフィ技術の高度化と新分野への応用展開 4,000
芳松 克則 計算科学的手法による非等方性乱流の動力学の解明及び情報縮約手法の開発 1,100
1,100
内山 知実 渦輪による気泡群の生成と輸送に関する研究
松宮 弘明 環境保全を指向した新規有機ホスト無機複合体による特異な分離および反応場の創製 1,000
1,600
Sa
lmanSa
l
ah 自己組織化有機分子を複合化した金属表面処理法の開発
1,100
林 希一郎 生物多様性オフセットにおける同等性、代替性評価に関する研究
中村 光廣 原子核乾板デジタルアーカイブス計画 −DONUT、RUNJOB乾板による基礎開発 1,300
1,300
三輪 富生 高精度位置情報を使ったナビのためのデジタル道路地図のあり方
1,500
黒田 健介 硬組織と軟組織のいずれにも適合する金属・セラミックス・有機系生体材料の開発
巽 一厳
Eco Topia NEWS
研究種目名
課題番号 研究代表者 研究課題名
挑戦的萌芽研究
挑戦的萌芽研究
挑戦的萌芽研究
挑戦的萌芽研究
挑戦的萌芽研究
挑戦的萌芽研究
挑戦的萌芽研究
挑戦的萌芽研究
挑戦的萌芽研究
若手研究(A)
若手研究(A)
若手研究(A)
若手研究(B)
若手研究(B)
若手研究(B)
若手研究(B)
若手研究(B)
若手研究(B)
特別研究員奨励費
26630378
15K14146
15K14180
15K14302
15K14904
24681030
25706031
26709050
26740035
26800131
26800132
26870273
15K18018
15K21071
25・9408
氏名
助成事業の名称
愛知県「知の拠点」ナノテクイノベーション
興戸 正純 戦略推進地域
コンタクトプローブ耐久性向上のための表面処理
市野 良一 及び微小部品用小ロットめっきシステムの開発
氏名
委託者
武藤 俊介
独立行政法人日本学術振興会
6,890
2,310
10,010
3,210
13,910
氏名
3,840
16,640
5,370
23,270
600
2,600
810
3,510
960
4,160
510
2,210
1,080
4,680
390
1,690
1,080
4,680
1,440
6,240
1,380
5,980
武藤
小林
内山
坂本
松田
松田
片山
坂本
興戸
小澤
黒澤
5,590
15K14124
360
1,560
1,900
570
2,470
2,500
750
3,250
2,100
630
2,730
2,200
660
2,860
1,800
540
2,340
2,100
630
2,730
1,900
570
2,470
1,500
450
1,950
3,100
930
4,030
1,800
540
2,340
5,100
1,530
6,630
900
270
1,170
1,300
390
1,690
1,100
330
1,430
600
180
780
900
270
1,170
700
210
910
1,300
390
1,690
直接経費
間接経費
合計額
(千円)
9,342
0
9,342
2,000
0
2,000
●受託事業
12,610
11,960
15K14121
補助金の名称
地域産学官連携科学技術振興事業費補助金
地域イノベーション戦略支援プログラム
中小企業経営支援等対策費補助金
戦略的基盤技術高度化支援事業
2,910
2,760
15K14108
1,200
●その他補助金
1,590
1,290
15K13404
直接経費 間接経費 合計額(千円)
興戸 正純 有機溶媒浴からの卑金属および合金の電析
桑原 真人 コヒーレント偏極電子線による時間相関測定
多元的電子顕微鏡分光と非弾性散乱計算による熱電材料結晶の局所原子・電子構造解析
巽 一厳
武藤 俊介 ベンチレータ型絞りによる逆空間選択的位相干渉スピンナノスコピーの試み
兼平 真悟 プラズモニクスを応用した水素化物の分解制御
林 幸壱朗 「腫瘍内で瞬時にゲル化する磁性流体」の開発による局所化学療法と磁気温熱療法の実現
小澤 正邦 空間露出した高温安定化ナノ粒子複合材の新規組織制御プロセスの研究
一野 祐亮 高効率超伝導電力機器に向けたアシンメトリックピンニングセンター高速最適化技術創製
片山 新太 温暖化ガス亜酸化窒素からの生物電気化学的窒素固定技術の開発
大野 雄高 ナノカーボン材料に基づく熱可塑性電子デバイスの創製
桑原 真人 非線形光学効果を応用したスピン量子ビーム源の開発
林 幸壱朗 磁場応答性ナノ粒子の開発と「磁気温熱療法と薬剤治療の一体化」による治療効果増強
海洋性アナモックス細菌の多様な代謝の機構解明
粟田 貴宣
北川 暢子 J-PARCビームラインにおけるニュートリノ反応の研究
長縄 直崇 重力による超冷中性子の量子効果の測定のための分解能数十ナノメートルの検出器の開発
小林 克敏 固体酸化物直接電解による新規なセラミックスナノ結晶合成法の開発
真鍋 勇介 競争環境下における電源開発シミュレーションと電力市場設計手法の開発
小林 健太郎 高信頼遠隔制御のための制御と通信のクロスレイヤ設計・最適化に関する研究
六條 宏紀 エマルション望遠鏡、高速飛跡読取技術を駆使したγ線天体精密観測と宇宙線加速の研究
●寄附金
俊介
健太郎
知実
渉
佑 佑 新太
渉
正純
正邦
昌志
寄附者名
氏名
寄附者名
株式会社UACJ 公益財団法人中部電気利用基礎研究振興財団
公益財団法人八州環境技術振興財団 公益財団法人永井科学技術財団 公益財団法人稲盛財団
公益信託小野音響学研究助成基金
株式会社 鶴弥 阪本薬品工業株式会社
公益財団法人軽金属奨学会
ニチアス株式会社
公益財団法人日本科学協会
林 幸壱朗
桑原 真人
黒澤 昌志
松田 祐
大島 大輝
片山 新太
塚田 千恵
丹司 敬義
岡田 啓
岩田 聡
公益財団法人加藤科学振興会
株式会社日立ハイテクノロジーズ
公益財団法人村田学術振興財団
公益財団法人日揮・実吉奨学会
公益財団法人内藤科学技術振興財団
日本農薬株式会社
公益財団法人永井科学技術財団
株式会社マイクロフェーズ
公益財団法人スズキ財団
公益財団法人スズキ財団
720
3,120
1,200
5,200
330
1,430
330
1,430
300
1,300
発令年月日
氏名
480
2,080
330
1,430
390
1,690
390
1,690
450
1,950
平成27年3月31日
平成27年3月31日
平成27年3月31日
平成27年3月31日
平成27年3月31日
田中
丹司
早川
田中
吉田
●人事異動
平成26年度(H27.1.2∼)
信夫
敬義
直樹
成泰
朋子
所属部門等名
職名
異動内容
グリーンマテリアル部門
グリーンマテリアル部門
グリーンシステム部門
グリーンマテリアル部門
グリーンコンバージョン部門
教授
教授
教授
准教授
准教授
定年退職
定年退職
転出
退職
退職
16
●人事異動
●最近行われた行事(H26.12.10∼)
日 付
平成27年度
発令年月日
氏名
所属部門等名
職名
異動内容
平成27年4月1日
平成27年4月1日
平成27年4月1日
平成27年4月1日
平成27年4月1日
平成27年4月1日
平成27年5月1日
平成27年6月1日
五十嵐 信行
有木 健人
加藤 丈佳
齋藤 晃
武藤 俊介
巽 一厳
黒澤 昌志
桒原 真人
グリーンマテリアル部門
グリーンシステム部門
グリーンシステム部門
グリーンマテリアル部門
附属高度計測技術実践センター
附属高度計測技術実践センター
グリーンコンバージョン部門
グリーンマテリアル部門
教授
研究員
教授
教授
教授
准教授
特任講師
准教授
採用
採用
転入
昇格
配置換
配置換
採用
昇格
会 場
平成27年2月13日
平成27年3月10日
平成27年3月20日
平成27年5月8日
平成27年6月1日
平成27年6月6日
平成27年6月26日
外国人研究員
(客員教授・客員准教授)
氏名
現所属(本務)
雇用期間
Bin Zhao
Philip Gibbons
中国科学院 教授
オーストラリア国立大学 准教授
平成27年11月24日∼平成27年12月23日
平成27年12月14日∼平成28年1月29日
経済学部 1階第1講義室
賞名・研究題目
共催
ベンチャービジネスラボラトリー3階
ベンチャーホール
核融合科学研究所 管理・福利棟4階 第二会議室
ベンチャービジネスラボラトリー3階
ベンチャーホール
グリーンサロン東山
超高圧電子顕微鏡施設
日本大学生産工学部39号館6階
スプリングホール
主催
主催
共催
(受入教員)
片山 新太 教授
林 希一郎 教授
研 究 所 組 織 図
●受賞・表彰(H26.12.13∼)
受賞日
内 容
グリーンモビリティ連携研究センター 第18回次世代自動車公開シンポジウム
「愛知県内4大学合同次世代モビリティシンポジウム」/
平成26年度NEDO特別講座「環境考慮型モビリティ技術経営特別講座」報告会(併催)
エコトピア科学シンポジウム 第2回エネルギーシステムシンポジウム
「半導体パワーディバイスの電力システムへの対応」
核融合科学研究所との技術情報交換会
エコトピア科学シンポジウム 第3回エネルギーシステムシンポジウム
「再生可能エネルギーと電力自由化・環境との調和−風力発電を中心に−」
中部電力株式会社との連携協議会
名大祭ラボツアー「反応科学超高圧電子顕微鏡を見てみよう」
グリーンモビリティー連携研究センター 第20回次世代自動車公開シンポジウム
「モビリティー・イノベーション」
受賞者
電気学会マグネティックス技術委員会研究奨励賞
平成26年12月12日 「イオン照射型ビットパターン媒体のためのMnGa(001)配向膜の作製」
根来 翼(工学研究科・M2)
第14回日本表面科学会中部支部学術講演会講演奨励賞
平成26年12月20日 「SiC(0001)上グラフェンへの銅インターカレーションのTEM観察」
今井 雅人(工学研究科・M2)
応用物理学会支部学術講演会発表奨励賞「時間依存するGinzburg Landau方程式を
平成27年1月10日
伊藤 慎太郎(工学研究科・M2)
用いた超伝導体内の欠陥形状が超伝導特性に及ぼす影響の検討」
平成27年1月26日
軽金属学会「軽金属希望の星賞」
疋田 和樹(工学研究科・M2)
平成26年度東海三大学通信系研究室合同修論発表会(電子情報通信学会東海支部主催、
IEEE名古屋支部協賛)優秀発表賞「太陽光発電型無線センサネットワークにおける
石谷 直也(工学研究科・M2)
平成27年2月7日
天候不良下での性能向上のための通信頻度制限手法」
公益財団法人 永井科学技術財団 第32回永井学術賞
平成27年3月6日
坂本 渉(准教授)
「結晶格子ひずみ制御による機能融合マルチフェロイック材料薄膜の創製」
平成26年度電子情報通信学会東海支部優秀卒業研究発表賞
平成27年3月9日
「複数アンテナを用いたMIMOメッシュネットワークの面的伝送効率による性能解析」 不破 力(工学部・B4)
平成26年度電子情報通信学会東海支部最優秀卒業研究発表賞
平成27年3月9日
佐藤 翔(工学部・B4)
「デジタルサイネージにおける知覚不可能を考慮した可視光通信方式の検討」
平成27年3月11日
電子情報通信学会学術奨励賞「無線通信への確率共鳴応用における雑音帯域の影響評価」 千賀 敬太(工学研究科・M2)
平成27年3月25日
日本化学会 東海支部長賞
丸山 莉果(工学部・B4)
松田 佑(准教授)、亀谷 知宏(鳥羽商船高専)、
2014年度日本機械学会賞(論文)
平成27年4月17日
江上 泰広(愛知工業大学)、山口 浩樹(工学研究科・教授)、
「ドット配列による感圧/感温塗料の複合化」
新美 智秀(工学研究科・教授)
宮 磊(工学研究科・D3)、山本 俊行(教授)、
The 14th ITS Asia-Pacific Forum, Top Ten Best Paper Awards
平成27年4月29日 「Activity Type Identification from Mobile Phone GPS Data Using SVM」
森川 高行(未来社会創造機構・教授)
電子情報通信学会知的環境とセンサネットワーク研究専門委員会若手研究奨励賞
平成27年5月14日 「ソースノードグルーピングを適用した自律分散型ネットワークの構築」
石川 陽介(工学研究科・M1)
電子情報通信学会知的環境とセンサネットワーク研究専門委員会若手研究奨励賞
平成27年5月14日 「大規模災害時臨時無線ネットワークにおけるノード構成の一検討」
森 敦史(工学研究科・M1)
小國 和樹(工学研究科・M1), 武藤 俊介(教授),
日本顕微鏡学会第71回学術講演会 優秀ポスター賞[材料部門]
石川 由加里(ファインセラミックスセンター),
平成27年5月14日
「白色蛍光炭化メソポーラスシリカ発光源のTEM-CL法による分析」
佐藤 功ニ(ファインセラミックスセンター), 石井 陽祐
(名古屋工業大学), 川崎 晋司(名古屋工業大学)
髙橋 恒太(工学研究科・M2)、黒澤 昌志(特任講師)、
Best Paper Award of IWJT 2015
池上 浩(九州大学 准教授)、坂下 満男(工学研究科・助教)、
平成27年6月12日 「Formation of Ge pn-junction diode
竹内 和歌奈(工学研究科・助教)、
by phosphorus doping with liquid immersion laser irradiation」
中塚 理(工学研究科・准教授)、財満 鎭明(教授)
所長
教授会・部門長会議
副所長
運営協議会・外部評価委員会
所内委員会
流動・協力教員
研究企画・調査・評価部
グリーンマテリアル部門
学内
各研究科・
研究センター
グリーンコンバージョン部門
研究部
共同研究者
グリーンシステム部門
寄附研究部門
学外
研究機関
エネルギーシステム
(中部電力)
高度計測技術実践センター
共同研究・
利用部
超高圧電子顕微鏡施設
先端技術共同研究施設
研究支援室
研究支援係
総務第一係
技術部
総務課
総務第二係
人事係
研究所事務部
経理係
経理課
平成27年4月1日現在
17
Eco Topia NEWS
用度係
管理係
18
写真はISETS 13の様子
開催の
ご案内
エコトピア科学に関する
国際シンポジウム2015
(ISETS 15)
2015年
11月27日(金)
・28日(土)
・29日(日)
会場●名古屋大学東山キャンパス
(名古屋市千種区不老町) 主催●エコトピア科学研究所
安全・安心で豊かな美しい社会を将来にわたって持続的
このような理念を実現するために行っている研究成果を社
に発展させるためには、地球環境負荷を低減した環境調和
会に還元すべく、
「エコトピア科学に関する国際シンポジウム
型社会の実現が必須です。
このような社会は21世紀が目指
2015(ISETS 15)」
を開催します。3日間の会期の間にオーガ
す理想社会であり、
『エコトピア
(EcoTopia)』
と呼びます。
エコ
ナイズド・セッション、
ポスターセッションを設け、世界的に著
トピアを築き次世代へ引き継ぐことは、現代に生きる私たちに
名な科学者、技術者による招待講演を行い、
グリーンマテリア
課せられた責務です。
このような社会を具現化するためにも
ル、
グリーンコンバージョン、
グリーンシステムを縦糸とし、
理理
『もの、
エネルギー、情報の循環・再生と人間との調和』
を切り
融合・文理融合研究等を横糸として、
エコトピア科学の最新
口にして、
自然科学のみならず、人文科学や社会科学をも含
成果に関する討論、
情報交換の場を皆様に提供いたします。
む、幅広い知の統合・融合が重要になります。
多くの方のご参加をお待ちしております。
参加費
一般 35,000円、学生 5,000円(早期登録9月15日まで)
一般 40,000円、学生 10,000円(9月16日以降)
詳細・登録 ISETS 15ホームページ http://www.esi.nagoya-u.ac.jp/h/isets15/
名古屋大学エコトピア科学研究所
事務室:研究所共同館2F
〒464-8603 名古屋市千種区不老町
TEL: 052-789-5262
FAX: 052-747-6313
http://www.esi.nagoya-u.ac.jp