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平成 27 年 2 月 5 日
新入学生保護者 様
竹の台小学校 校長 光田多賀子
竹の台小学校学級世話係会 安全対策委員会
保護者安全サークル スマイル セーフティ サポーターズ
入学前に必ず行ってほしい通学路チェック、
登下校の練習
暦の上では春を迎えました。保護者の皆様におかれましてはお子さん達も含め園生活
最後の締めくくり、入学の準備と慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。
さて、その入学準備のなかに登下校の練習を是非入れていただきたく、よろしくお願
い申しあげます。実は例年 4 月は、新入生で通学路を外れるお子さんがいたり、迷子に
なるお子さんがいます。通学路の意味を理解しきれずに、普段おうちの人と利用してい
る道を歩いてしまったり、慣れないルートの通学路を頑張って覚えたけれど忘れてしま
ったり・・・。現在お子さんの通園は徒歩でしょうか?自転車や車、それとも園バスで
しょうか?考えてみますと学校までの道を日頃から歩いて安全について教えてもらっ
ているお子さんは少ないのではないかと思います。上のお子さんがいる家庭も簡単に安
心はできません。登校は兄弟一緒にできても下校は別々です。そのような中、入学式翌
日から新入生たちは自分で身を守り安全に登下校しなければならないのです。
さらに、小学生の交通事故の傾向を知ると、登下校の練習を通じ、お子さんの安全に
対する意識を高めることの重要性を認識していただけると思います。
歩行者(7~12才)の違反別
横断違反
交通事故件数
その他
(走行車両
4%
の直前後)
5%
路上遊戯
5%
横断違反
(横断歩道
以外)
飛び出し
6%
信号無視
60%
横断違反
13%
(駐車車両
の直前後)
7%
H23 交通事故総合分析センター調べ
小学生の交通事故は本人の交
通ルール違反が原因であるも
のが多いのですが、図のように
飛び出しが圧倒的に多く、次い
で信号無視、横断違反と続きま
す。
又、別のデータでは、小学生の
歩行中の事故は 1~3 年生に多
く、その重傷者数は4月~6 月
に多くなります。事故の時間帯
は 7 時台、15 時台に集中してい
ます。そして、子どもの交通事
故は、自宅付近半径 500m 以内
で多発しているというデータ
もあります。
このような理由から、入学前に各ご家庭でお子さんの登下校の練習を行い、「通学路を
通ることを理解させる」そして、「交通のきまりを守って一人(子どもたちだけ)で通
学できるようにする」ことが大切になります。
それでは具体的にどのような登下校練習をすればよいでしょうか。以下にポイントを
まとめました。
練習方法
●まず、地図(校区図)で通学路を決める。
通学路として渡ってよい横断歩道は決められているので注意
●子どもと一緒に通学路を歩き、道順を理解させる。
●学校へ行く道、帰る道はおうちの人と約束した決まった道を歩くことを理解させる。
※特に、登校時と下校時の道が違う場合(学童や祖父母宅への帰宅など)は、しっか
り理解させる。
●危険な場所、注意点を教える。
●交通のきまりを守って歩く
●道路の歩き方は横断を重点的に。どんなに急いでいる時も「止まる、見る、待つ」を
しっかり守る。飛び出しは絶対に×
●工事現場などクルマの出入りの激しいところ、駐車車両があるところなどもチェック。
●交通事故以外の危険(犯罪、怪我)な場所チェック。
<教えるポイント>
・
「ここは危ないよ」ではなく、なぜ危ないか、どんなことに注意するか、具体的に伝
える。
・
「どうして危ないと思う?」と子供自身に考えさせ、答えを発見させることで、理解
度が深まり、応用がきく。
(子どもは小学生になると、あっという間に行動範囲が広がる。応用がきく安全力を
身につけておくと放課後の外遊びや習い事に出かけるときにも安心度が増す。)
▶通学路は家の近くでは各家庭それぞれ違う道になります。危険な場所、注意点も違っ
てきます。必ずお子さんと一緒に歩いてチェックしましょう。
▶登下校の練習は何度でもやってみましょう。
▶少し工夫して練習するのもおすすめです。
●おともだちと一緒に歩いてみよう。(子ども同士だと、ふざけたり、追いかけっこし
て飛び出したり危険な行動をとりがち)
●登校の時間帯、下校の時間帯、それぞれ練習してみよう。(車、自転車の交通量、ス
ピードが違う)
●登下校時、横断歩道 4 箇所に見守りが立つ。月曜、金曜登校時及び、火、水、木曜下
校時は地域ボランティアの方々(竹の台地域まちづくり防犯グループ(通称見守り隊)
)
が黄色いベストを着て見守ってくださっている。月、金曜の下校時は全保護者が当番
制で見守っている。(1年生保護者の皆さんにも後日見守り当番の協力をお願いしま
す。)挨拶の練習にもなるので、是非実際の登下校時に練習をしてみよう。
▶その他、マナーや防犯についても気をつけましょう。
マナー
●歩道に広がりすぎない。
(すれ違う人や追い越す人が困る。
)
●傘をさして歩くときは道幅を考え一列になって歩く。
●傘は振り回さない。
●石蹴り、石投げ、木の枝投げなど危険な行為はしない。
●見守りの人には元気に挨拶しよう。
●先般子どもの声は騒音なのかニュースで取り上げられた。子どもたちの元気な声は地
域を元気にすると信じているが、大きすぎる声や奇声は控えるべき。
防犯
●声をかけられたり、怪しい人が近づいてきたりしたらどうする?
い
か
の
お
す
し
ついていかない
車にはのらない
何かあったらおおごえを出す
すぐににげる
おとなにしらせる
●一人にならないことが重要である。登下校、遊びの行き帰りはなるべくお友達と一緒
に歩く。公園で遊ぶときもひとりにならず、みんなで一緒に遊ぶ。
ひとりで小学校に行って帰ってくるだけでも、子どもたちは身につけたたくさんの
ルールを守り、いろいろな状況を自らの頭で判断して行動しなければならないのですね。
そんなことができるなんて素晴らしい成長です。できたらいっぱい褒めてあげてくださ
い。
そして、子どもの安全教育は、根気よく、繰り返し、継続して行わなければなりませ
ん。どうぞ、入学後一ヶ月程度はご都合のつく限り途中まで出迎えるなどして、お子さ
んと一緒に帰りながら安全力がしっかり身についているか見守ってあげてください。
データ・資料参照:交通事故総合分析センター、日本交通安全教育普及協会
セコム子どもの安全ブログ、Honda セーフティキッズ
入学直前我が子の安全力チェックシート
□通学路(学校⇔家の道順)を理解している。
□一年生になったら交通のきまりを守って一人(子どもたちだけ)で通学路を歩いて登
下校することを理解している
□道路の右側や歩道を広がらずに歩く。
□通りに出る前にいったん止まって左右を確かめられる。
□道路を渡るときは、横断歩道を渡る。
□道路横断の基本、
「とまる、みる、まつ」を理解している。
□とまる→道路横断前は必ず立ち止まる。安全な場所で止まる。
□みる→横断前は、右、左、右を見て確認
□まつ→近づいてくるクルマや自転車が見えたら通りすぎるまで待つ。
□信号機のある交差点では、信号が青になるまで待つ。安全な場所で待つ。
□押しボタン式歩行者用信号を理解している。
□信号が青になったら左右を確認して横断歩道を渡る。
□信号青で横断中でも右折、左折のクルマが通ることを知っている。
□安全な横断ができる。(遊びながら横断しない。前を歩く人につられて渡り安全確認
を怠るようなことがない。
)
□信号が点滅したら渡り始めない。横断中に点滅したら、速やかに渡りきる。
□傘は前が見えるようにさす。
□家の近くの友だちと一緒に帰り、寄り道をしない。
□道路に止まっているクルマの前や後ろから横断しない(飛び出さない)
。
さらに安全力アップのために
□交差点を渡るとき、横断前にクルマを運転している人が自分を見てくれているかアイ
コンタクトで確認する。
□クルマの死角を理解する。→クルマの周りで遊ばない。
□クルマの内輪差を理解する→交差点やカーブではクルマに近づきすぎない。安全な場
所を通行する。安全な場所に立つ。
□クルマのウインカーに注意を向ける。→ウインカー合図を出しているクルマのそばに
は近づかない。
□クルマのバックランプに注意を向ける。→バックランプが付いている時にはクルマの
後ろに近づかない。
□駐車車両はドアが急にあくときがあるので、近づきすぎない。
☆早寝早起き、忘れ物なし!で家を出ましょう。おうちの方もお子さんが心に余裕を持
てるようにして送り出してあげてください。
4月に元気な新入生に会えるのを楽しみにまっています。