平成27年度 全国学力・学習状況調査結果の分析と対策について 西川町教育委員会 ※西川町の場合は受験者数が少なく、また、問題数も少なく、単純な正答率だけで結果を比較することはできない。 ◆学力調査の結果から ※ 表記の基準 : 「大きく上(下)回る」・・3ポイント以上、 「上(下)回る」・・1ポイント以上3ポイント未満、 「同程度」・・±1以内 校種 問題 県・全国との比較 A 小学校 国語 全国平均を B 大きく下回る 学習のまとめをしっかりして、学んだことをしっか り定着させる指導を継続していく。 言語活動を中心とした授業に取り組み,自分の考え 具体的な事例を挙げて文章を書いたり,表現の工夫をとらえたりすることはよい。 をわかりやすく説明したり,説明しようとすること 目的や意図に応じて内容を整理してとらえたり、文章や図と関連付けて自分の考 に必要な情報を取り出し効果的に表現したりする学 えを書いたりすることに課題。 習を推進する。 全国平均を 大きく下回る 学習のねらいを児童と教師が共有し,学習した内容 の振り返り活動を取り入れる。 基礎基本の定着を図る指導を充実させ,中学校との 系統性を考慮した指導を行う。 全国平均を B 大きく下回る 概数を用いた見積もりをして,判断することはできている。 図形の特徴をとらえて考えたり,単位あたりの量をもとにして考えたりすること に課題。 言葉や数などの根拠を明らかにし,方法や理由を説 明する算数的活動を積極的に行う。教師の問い返し を充実させ,内容を検討する言語活動を行う。 全国平均を 上回る グラフをもとに考察したり結果を見通して実験の方法を考え理することができ る。 観察した事実と関係付けながら情報を考察して分析したり,試行した結果をもと に自分の考えを改善したりすることに課題。 学んだ内容が自然の中で成り立っていることや日常 生活で役立てられていることを確かめる活動や,学 習を生かしたものづくり等を積極的に取り入れる。 全国平均を 上回る 漢字読み書き,語句の意味などの知識が確実に身についている。 叙述を確かめて書き替えること,意見の検討など思考して書くことに課題。 今後も知識の習得を目指した授業を推進していく。 A B 全国平均を 大きく上回る 文章の読み分けや主旨を捉えること,目的に応じて要約すること。 自分の考えをもつこと,情報を取り出して伝わるように書くことに課題。 複数の資料から自分の考えとつながる情報を取り上 げ,関連付けて表現する学習に継続的に取り組む。 A 全国平均を 大きく上回る 基礎的な計算等,基礎・基本の知識・技能が身についている。 対応を読み取ること,文字を用いて式をつくることに課題 具体的な解決方法がはっきりしているものを習得す る学習に継続して取り組み,習熟を図る。 B 全国平均を 上回る 与えられた情報を用いて的確に説明することができる。 グラフや図形を多方面から見ること,根拠を明確にして説明することに課題 身近な問題場面を数多く設定し,その方法や理由を 説明する数学的活動を充実させていく。 全国平均を 大きく上回る 天気図からの読み取りや質量を求めることはできている。 他者の考えを比較したり、状況を推論したりすることに課題。 自ら課題を設定し、予想や仮説を立てたり、観察・ 実験の方法を考えたり、見通しをもって計画的に観 察・実験を行う。 小学校 算数 小学校理科 中学校 数学 書くことや言葉のきまりについての知識や技能はよい。 話し手や書き手,登場人物の気持ちを考えることに課題。 対策・改善策 グラフに表されている事柄を読み取ったり,式で表現された数量の関係を図と関 連付けて理解したりすることができる。 単位となる小数のいくつ分かといった考えや異分母の分数の計算などの数学的な 考え方や数量についての技能に課題。 A 中学校 国語 全国平均を上 回る 分析結果 中学校理科 ◆学習状況調査の結果から ※特徴的な部分のみ (受験者数が少ないので、生活状況と学力検査の相関を見ることは困難) 特徴的な傾向(よさ〇と課題▲)と今後の取組◎ 〇 〇 〇 ▲ 〇 〇 小学校 ▲ ▲ ▲ ◎ ◎ ◎ 朝食を毎朝食べている子どもが多い。 規範意識の高い子どもが多い。 学校の授業の予習・復習に取り組む子どもが多い。 昼休みや放課後に、図書館に行く子どもが多いが、読書があまり好きでなく、読書時間が少ない子どもが多い。 学校に行くのが楽しく、友たち同士で話し合ってきまりを決め、協力してやり遂げるうれしさを感じている子どもが多い。 地域の行事に参加している子どもが多いが、地域・社会のために何をすべきか考えることがない子どもが多い。 3時間以上テレビを見たり、2時間以上ゲームをしたりしている子どもが多く、2時間以上家庭学習をしている子どもが少ない。 失敗を恐れず挑戦することや、 最後までやり遂げることの経験に乏しい子どもが多い。 自尊感情・自己肯定感が低く、夢や希望を持っている子どもが少ない。 保護者と連携しながら、児童自ら自分の生活を見直す機会を作り、メディアコントロールや家庭学習に積極的に取り組む。 学校図書館と連携しながら、読書の楽しさや喜びを感じることができる機会を設け、読書好きな児童を増やしていく。 同一集団での学校生活によるデメリットを解決するため、難しいことに挑戦する機会や競争心や高める活動を推進する。 〇 〇 〇 〇 〇 中学校 ▲ 学校に行くことが楽しいと思う生徒が多い。 規範意識も高く、学校や家庭で毎日規則正しく、落ち着いた生活をしている。 自尊感情が育っており、人の気持ちがわかる人間、人の役に立つ人間になろうと、自分の将来について前向きに考えている生徒が多い。 読書に対する関心が高く、毎日読書をする生徒が増えてきている。 宿題に積極的に取り組み、課題等を忘れる生徒がほとんどいない。 スマートフォンや携帯電話、インターネットをしている時間、テレビを視聴している時間は、全国と比較しても短いが、家庭学習に取り組 んでいる時間は全国に比べて短い状況である。 ▲ 地域の行事などに積極的に参加している生徒の割合は、全国と比べて非常に高い。 ◎ 生活ノートを活用しながら、家庭生活の実態を把握し、学習を中心とした家庭生活への改善を図る指導を継続して行う。 また「家庭学習のすすめ」を活用し、保護者への協力を依頼する。 ◎ 自己有用感のより一層の向上を目ざし、小学校や保育園との交流活動を積極的に図っていく。 ◆教育委員会としての取組 ・保護者地域住民に対して説明責任を果たすとともに、学力学習状況について共通理解を図り、連携しながら課題の解決を図る。 ・結果を公表することで、これまでの施策について検証し、今後の事業に生かす。 ・各学校からの詳細な公表内容に把握することで、学校に対して改善策等の指導助言を行う。また、学校の取組を評価し価値づけていく。
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