【千葉大学 研究力の育成】

【千葉大学
1)千葉看護学会
研究力の育成】
第 20 回学術集会における学会発表
9 月 13 日に千葉大学看護学部(千葉大学亥鼻キャンパス)で開催された、千葉看護学会第 20
回学術集会で、千葉大学の学生 2 名がポスター発表を行いました。
大学院入学前に行った JICA での自分の国際看護活動・実践をそれぞれ「国際看護の講義を
受けた学生の学び」「ラオス人民民主主義共和国における院内感染対策の実践報告」
としてまとめ、発表を行いました。ポスター発表時には多くの参加者から質問が寄せられ、
自分の実践を研究として発信していく重要性も学びました。
2)国際看護研究会
第 18 回学術集会での発表
15ND8002 中島麻紀
2015 年 9 月 26 日に国際看護研究会第 18 回学術集会が JICA 横浜で開催され、
テーマは「途
上国と遠隔教育でつなぐ国際看護協力」でした。基調講演では、遠隔教育によって教育を
受ける機会が増えることや実際の途上国での活用方法についての学びを得ました。私は災
害看護グローバルリーダープログラムの学生として、5 大学を遠隔で繋ぐ TV 会議システム
を用いて遠隔教育を受けており、遠隔地にある他大学の学生や先生方とコミュニケーショ
ンを図ることが出来たり、他地域の状況をリアルタイムで知ることが出来るなど、遠隔教
育のメリットを実感しています。遠隔教育の活用により教育の機会が増えることは、生活
の選択肢が増えることにもなり、延いては well-being に繋がり、国際看護の分野でも着目
すべき点であると思います。
学会発表の部では、ラオス国での青年海外協力隊としての活動報告「ラオス国における
産後の伝統的慣習」と「ラオス国における看護師の行動変容の結果として見られた健康教
育活動」の 2 題目を口演しました。活動中には出来なかった文化的ケアについて考察し分
析していく中で、伝統的慣習はラオスの人の生活の中に密接に関わり大変重要なものであ
るという観点が明らかになりました。現地の看護師との協働における行動変容の過程を分
析することで、行動変容への効果的な介入方法についての観点を得ました。発表を通じて
ラオス国と近隣諸国との伝統習慣の類似点や相違点について、ラオス国での看護師の地位
が健康教育活動にどのように影響しているかなど新たな検討課題を得ました。また現在取
り組んでいる災害看護に関して参加者と意見交換をすることや、国際看護や災害看護の日
本での動向を知ることが出来ました。今回の学会への参加と発表を通じて研究者としての
具体的思考で自分のイメージを相手に伝える力、抽象的思考でものごとの共通点を見つけ
まとめる力、課題を発見してく力、そして自分で創造していく力を付けることが出来まし
た。