上川町総合戦略策定職員プロジェクト・チーム ワーキンググループ会議(第1回) 日 時:平成 27 年 6 月 18 日(木)14:00~ 場 所:上川町役場大会議室 メンバー:別紙参照 【グループ討議概要】 1.地域における安定した雇用を創出する ■現状認識 ・まず雇用がなければ若い人が移住してこない。若い人も職場を求めて町外へ出て行く。町外から来た 人の就職先は役場や農協が中心である。上川町のガーデンで雇用が増えたように町内の資源を活用し て仕事を作るとよい。 ・上川には若者が働くところがない。層雲峡は選択肢に入っていない。 ・上川高校には旭川から通学している生徒がいるが、卒業したら旭川に帰ってしまう。 ・「働く人」が増えないと税収が増えない。 「高齢者」が増えても介護関係の雇用が増えるかもしれない が「医療費」が増えるだけ。ゆえに増えるなら「働く人」が増えて欲しい。 ・上川町は3次産業が中心。しかし、東日本大震災のときのように3次産業は景気に左右される。観光 産業が落ち込めば町全体が落ち込んでしまう。景気に左右されない2次産業で起業して欲しい。 ・自然の中で働きたい人は多く、実際、ヒグマ情報センター等には町外の人が紹介で入ってくる。通年 雇用出来ないため、定住に結び付かないという問題がある。 ・ふるさと納税の渓谷味豚が人気。選べる商品を増やしてからふるさと納税自体も増えた。昨年度は 60 件だったが、今年度はすでに 35 件。このままいけば 200 件前後を想定。 ・荷揚げしている人、ガイド等山登りに関係している人はいるが、夏場だけ。冬に仕事がないため、転 居してくれない。 ■アイデア ○食べ物・土産品 ・観光で食べ物・土産品は重要。旭ヶ丘バーガーとかできないか。 ・土産品も旭川で作っている。地元で作れないか。 ・よもぎもちは人気があるが、土日休んでいる。販売チャンネルに工夫が必要。 ○六次産業化 ・2次産業のアイデアとして酒造、そば、ワイン、獣肉(ヒグマ・鹿肉)の加工をしてはどうだろうか。 ただし、以前、地ビールが終わってしまったように持続性のある事業が好ましい。 ・酒…上川町は大雪山の麓であり水が美味しいので、三國シェフらを中心に、酒蔵を作れないかとい う動きがある。 (現在調整中で、冬前には結論を出す予定)酒造が出来れば雇用にも繋がる。 ・そば…既存の資源を利用。売り出している「上川そば」を乾麺やお菓子にできないか? 1 上川そばは販路あり。旭川にも10店くらい上川そばを扱っている店がある。上川そばは打 ち手にも人気がある。評判ある。寒暖差が美味しいそば粉をつくる? ・ワイン…富良野でできるなら上川町でも。 「フラテッロ・ディ・ミクニ」で扱ってもらう。気候的に 適しているか検討すべきである。地ビールのときにもそうだったように酒税、設備投資が 壁となるので最初のうちは補助をする。 ・大根…本州は台風があり、有名産地の収穫量が変わるのでは?その埋め合わせを上川町産が行って みては?大根は競合多いが全国で売れる。JAを通して都市部に売れていくが、地元では消費 していない。地産地消するシステムを作るべき。上川町は大根の作付量が全道一。高原で育て ているため虫食いが少なく、高級料理店などで引き合いがある。これを大雪そばや大雪牛など のようにブランド化出来ないか。町の良いものを外部目線で見つけ出し、うまくPRや営業を するべき。そのためのノウハウも学ぶ必要がある 一部で供給しているコンビニのおでんの具を一手に請け負えないか。 大根の余剰廃棄分をもったいないので加工して販売できないか? ・ヒグマ・鹿肉の加工…鹿肉チャーシュー、ジャーキー、缶詰に加工してはどうだろうか。 ・水…東川町は米缶と水をセットで売り出すなど、自らの町の特色を組み合わせた商品開発を行って いる。上川でもゆきの水とラーメンをセットにしたものなども考えられる。まずは他の町の真 似でも取り組んでみるのが大事。 ・ゼロから立ち上げるのは大変なので、生産者が行う6次産業に補助金を出してみてはどうだろうか。 ・新規就農については現在就農してくれる個人はおらず後継者不足が問題となっている。 ○データセンターの誘致 ・災害が少なく、冷涼な気候を活かして「データセンター」を誘致するのはどうだろうか。 全部でなくとも分散しているデータセンターの一部を誘致するのはどうだろうか。 ・電気料が上がる→地熱発電等で電気料金を下げることは企業誘致の強みになる。 ○企業・事業の承継 ・企業・事業の承継で困っているところはあるはず。家族以外の人に企業・事業を承継するような仕組み が作れないか。 ○起業 ・町で、起業の支援策が考えられないか。 ○冬場の仕事の創出 ・氷瀑まつりをもっと大規模にして、冬場の仕事作りにできないか。 2 2.地域への新しいひとの流れを作る ■現状認識 ・上川には不動産屋がない。古民家、アパート等の情報提供に課題。 ・層雲峡は回遊性が課題。 ・看板が足りない。 ・東川町は「カフェの町」として有名になったが、上川は観光地といいながら、休むところ、カフェが ない。 ・ 「フラテッロ・ディ・ミクニ」は混んでいる。市街地・商店街にとって、今がチャンス。 ・街中、商店街は寂しい。呼び込む何かが欲しい。 ■アイデア ○交流人口を増やす・観光振興 ・中国の富裕層を狙って上川町にある温泉を利用して「ヘルスツーリズム」ができないか? ・雪のない国(地域)の人(例:台湾)に「雪体験」をしてもらう。 ・若い人が楽しめる企画を町中に増やす。登山や山菜取りなども近年若者に人気がある。 ・首都圏と地元の価値観や金銭感覚の違いを認識する必要がある。例えば、地元では野菜は安くて沢山 買える方が良いが、都市では持ち帰りや調理の手間等から、小分け商品が喜ばれなどパッケージを買 えるだけで売れることもある。また、旭ヶ丘などでの1泊2~3万の宿泊は地元の人にはニーズは小 さいかもしれないが、道外から来た人は他にはない景色に感動し、来年の予約までいれて帰る。地元 の良いものを、欲しい人に欲しい形で届けてあげることを考えて実行できれば、地元では考えられな い価格で売れることがある。 ・層雲峡がただの宿泊地になってしまっているので、案内や観光と絡められないか。ホテル外に出てい くような仕掛けも必要。 ・国立公園なので難しいかもしれないが、山の上の方に山荘やヒュッテなどが建てられると山の観光が 変わるかもしれない。道内には殆ど縦走のための山小屋がないので差別化ができ、大雪山・麓の温泉・ 釣りなど素材が揃っているので、道内の山登りの拠点となる可能性がある。 ・Wi-Fi の整備や、WEB 上で提供する上川町のコンテンツが未整備。ハード・ソフトを両輪で構築して いる必要がある。 ・山登りをしている人を相手にドローンで撮影する、ビール、弁当等の出前ができないか。 ・公園の花壇作りに都会の人にも声をかける。 ・日石病院跡の有効活用により、層雲峡に回遊性を持たせる工夫をする。 ・おじいちゃん、おばあちゃんにお金を使ってもらう仕掛けができないか。 ○移住・定住促進策 ・移住、定住の「ターゲット」を「山好き」の人、 「釣り好き」の人、 「山菜採り」が好きな人などにし てはどうだろう。都会から親戚もいないのに移住する山好きの人がこの辺りに多い。 ・ 「滞在型・着地型の人の流れ」が欲しい。 ・空家を利用して「体験型移住」(ちょっと暮らし)をPRしてみてはどうだろうか。 ・町外に出ても、結婚後上川町に戻ってきて欲しい。 3 ・地熱発電で電気料を無料にすれば個人にとってアピールになる。 ・山関連の仕事の人が定住に繋がっていないものの、「自然の中で仕事をしたい」というニーズはある。 町外の人向けの住宅補助制度や、空き家をシェアハウスにしてはどうか。 ・ワンストップサービスの拠点を整備してはどうか。 ○情報発信・PR の強化 ・町の HP に町自慢を掲載してはどうか。 ・上川は、安全・安心な町ということをもっと PR してはどうか。 ・セブンイレブンの駐車場に地図・看板を設置してはどうか。 3.若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる ■現状認識 ○「出産・子育て」について ・お金の支援や手厚い援助があり上川町は恵まれている方だ。 ・昔に比べれば、育休や0歳児保育もある。働く女性にとって状況は改善している。 ・近隣の充実している市町村に比べると補助・助成など特色のあるものは少ないかもしれない。 ・待機児童がほとんどいなく、最寄りの幼稚園・保育園に入れられる。 ・インフルエンザの予防接種は安い方のようだ。 ・幼稚園にも給食がある。 ・子どもが生まれた時に記念品のプレゼントがある(ペンダント、木の皿、フォトフレームなど) ・ゲームセンター、娯楽施設がないと、子供がよりつかない。ふるさと祭りでは、おもちゃを売ってい るところが賑わっている。 ■アイデア ○「出産・子育て」について ・出産や検診には町外に出なければならない。交通費の補助が欲しい。 ・出産後に手伝ってもらう。町内に実家がある人は子育ての支援を頼めるが、町外から来た人にとって は不安だと思う。サポート体制が欲しい。買い物の時間に預けられる人がいるとうれしい。お年寄り にベビーシッターの役割をしてもらえるとありがたい。 ・高校まで医療費無料だと嬉しい。中学まで医療費無料だがやはりお金がかかる。 ・こうした施策はあるが、子どもを産んだ人に対してこういうものがありますよと伝えているだけで、 対外的なPRはしていない。パンフレットやHPで、上川町の出産・子育てに関する施策をPRする 必要がある。 ・愛別町の町営住宅は、子供が高校を卒業するまで二階建てを借りられる。東神楽町では子育て施設が ハード面で充実している。結婚・出産・子育てに関する良い事例を学んで、真似でも良いし、上川風 にアレンジして取り入れられるものはないか探ってみるべき。 ・公園がいくつかあるが、人気のある公園とない公園がある。何か面白い公園が出来れば満足度は高ま るかもしれない。 4 ○高校での教育 ・町外からの通学者と同様に、 「町外へ」通学する地元の生徒にも交通費の補助が欲しい。部活をするに は旭川に行くしかない。高校生が旭川から上川町に通う通学費の助成はあるが、逆に上川から旭川に 通う通勤・通学費の助成があれば、上川から出ていく人が減るのではないか。 ・上川高校に「上川学科」を作ってはどうだろう? ・上川は観光の町。上川高校に「観光学科」 「おもてなし学科」を作ってはどうか。そうすれば地元就職 につながる。 ・上川町に来た外国人観光客に対応するために英語教育を充実させるべき。 ・職業体験は既にやっているが、これを地元での就職につなげる手立てはないか。 ○ご当地プリクラ ・ゲームセンターの中で一番はやっているのがプリクラ。背景に上川の自然等が写るご当地プリクラが できないか。 4.時代にあった地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する。 ■現状認識 ・これから水不足が指摘される中、きれいな水があるのは強い。 ・上川は、地震、噴火等の災害が少ない、安全・安心な町。それが十分 PR しきれていない。 ・上川町は恵まれている。タクシーでちょっとの距離に診療所。バスやJRを使えば用を足せる。 「住み やすい」まちである。小さくまとまっている。「コンパクトシティ」である。 ・水道水や空気がおいしいなど、生活基盤の安全度は高い。 ・住む場所、娯楽などを提供しないと上川町から離れていってしまう気がする。 ・買い物、病院は旭川に行かねばならない。特に病院が医療センターしかなく不安である。重大疾患は 旭川へ行かねばならない。 ・スーパー「ダ・マルシェ」について、平日は夜8時まで営業しており、日曜も営業しているのは便利。 しかし、値段が高く、お得ではない。また車がなければ利用しづらい。 ■アイデア ○各種助成制度 ・脳ドック、PET 検査の助成 ・精神疾患(うつ病等)の通院交通費の助成 ○その他 ・ボランティアも含めて、町のコミュニティの活性化を図る。 ・駅を起点に北側と南側に分かれている。駅前に歩行者用の歩道橋を作って欲しい。 ・ローソンが欲しい。 ・地理的な強みを生かしたエネルギー政策を採るべき。地熱発電とともに木質バイオマスの利用も検討 してみては?しかし、木質バイオマス発電は設備投資とともに材木チップの置き場など在庫コストが かかりコスト高になる傾向があるので検討が必要。 5 ■グループ討議・発表状況 6 別 総合戦略 職員ワーキンググループ 名簿 № 所属 職名 氏名 年代 1 企画総務課 副主幹 久保 一敏 50代 男 1 2 企画総務課 副主幹 高野 尚 40代 男 2 3 税務住民課 副主幹 鈴木 康雅 40代 男 3 4 税務住民課 副主幹 只野 敬子 40代 女 1 5 保健福祉課 主 査 岩城 秋子 30代 女 2 6 保健福祉課 主 査 炭田 実加 30代 女 3 7 保健福祉課 副主幹 西木 光英 40代 男 1 8 産業経済課 主 査 簗取 賞一 30代 男 2 9 産業経済課 主 査 藤井 吉光 30代 男 3 10 建設水道課 主 任 笠本 瑞貴 30代 男 1 11 建設水道課 副主幹 本田 政敏 50代 男 2 12 建設水道課 副主幹 山栗 浩胤 40代 男 3 13 教育委員会 副主幹 金子 嘉文 40代 男 1 14 教育委員会 副主幹 館山 孝佳 40代 男 2 15 議会事務局 副主幹 榎本 弘恵 50代 女 3 (年代) 30代 40代 50代 5 7 3 男 女 11 4 (性別) 性別 グループ 事務局 企画総務課 課 長 谷 博文 企画グループ 課長補佐 小路枝美子 1 企画グループ 主 査 金野 哲也 2 企画グループ 主 査 片岡 仁 3 主任研究員 泰永 裕之 1 研 究 員 小川 貴大 2 研究員補 中村洋志郎 3 サポート 北海道 二十一世紀 総合研究所 7 紙
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