1 液体 気体 固体 3.1.1 圧力(p89) 力と圧力 PS F S F P = = 圧力の単位

液体
気体
分子同士引き合っているが,特定の分子と
結びついてはいない
温度に相当する熱振動をしながら,分子間
を移動している
容器にいれないと飛散
分子同士の引力は弱く,分子間の間が大きい
温度に相当する運動エネルギーで飛び回り,
互いに衝突をくりかえしている
気体や液体は原子(分子)間の結合が弱く,
特定の原子同士が結びついていないので自
由に形を変える
H
O
O
O
H
H
H
H
流体
H
H
O
H
H
固体
3.1.1 圧力(p89)
特定の分子同士が強く結合
分子間の位置エネルギーが最小になる位置
が安定位置
分子同士は安定位置に固定され,温度に相
当する熱振動をしている
分子の結合の仕方で,
堅さや弾力などが違う
力と圧力
F
P 
F  PS
S
→
力 F 小さい
作用する面積 S が広い
→
力 F 大きい
力 F 小
圧力p
ピストンに閉じこめた流体
mg
S
同じ力が作用
• 作用する面積が小さい → 圧力 大きい
• 作用する面積が広い
→ 圧力 小さい
圧力(単位面積当たりの力)が大きい
• ハイヒールで踏まれるとすごく痛い
• 鋭い刃を持ったナイフの方がよく切れる
• 先のとがった注射針ほどよく刺さる
Pa(パスカル)=N/m2
• 1Pa → 1m2 当たり 1N の力がはたらく
作用する面積 S が小さい
流体
p
圧力の単位
同じ圧力 P が作用しているとき
面積 S 小
圧力 → 単位面積当たりの力
• 底面積 S〔m2〕,質量 m〔kg〕の物体が机に
及ぼす圧力 p〔Pa〕
面積 S 大
力 F 大
圧力を表す矢印
は先端が作用面
標準大気圧:
101325 Pa=1013.25 hPa
(hは100倍を表す)
その他の圧力の単位
• 水銀柱の高さ
mmHg=torr(トール)
( 1 mmHg=133.322 Pa )
• kgf/cm2=kgW/cm2 :1 気圧 ≒ 1 kgf/cm2
1
問3-1 圧力は 力 ÷ 面積 で定義される.
1m2あたり1Nの力が加わるときの圧力を
1 Pa という.その他,圧力の単位は
mmHg や kgf/cm2 である.
(torr) (kgw/cm2)
問3-2 標準大気圧(1013hPa)のもとに置かれ
た10 cmの正方形の面の受ける力は何Nか.
1013hPa → 1m2 当たり 101300N の力
100cm2=0.01m2 より,100cm2 当たり1013N
問3-3
3.1.2 密度(p90)
単位体積当たりの質量(1m3 で何 kg か)
• 密度 ρ =質量 m ÷ 体積 V
m

• 単位
kg/m3 (または g/cm3 )
V
ロー
水の密度
水圧に依存しない(温度で少し変わる)
気体の密度
気圧が高いと大きく,温度が高いと小さくなる
密度は物質によって決まる量
3.1.3 重力による水圧(p90~)
密度は 質量 ÷ 体積 で定義される量である.
水の密度は,1.0×103 kg/m3 である.
よって,2.0 m3の水の質量は,2.0×103 〔kg 〕
である.また,この水にはたらく重力は,
2.0×104 〔N〕である.
液体が静止→液体のどの部分でも力は釣り
合っている
底の面での力の釣り合い
垂直な壁の水槽
下から押される力
=重さ+上から押される力
大気圧 p0
体積
水にはたらく重力
pS  Sh   g  p0S
=2.0×103×9.8=19.6×103
密度
高さ

h
質量
p   g h  p0
水圧の実験(水圧と大気圧)
p0
p   g h  p0
圧力 p
底面積 S
問3-4
大気圧 p0〔Pa〕,水深 h〔m〕における水
大気圧より水
の圧力が低い
ので空気が入
り込む
底の方が圧力
が高いので吹
き出す速さが
大きい
の圧力は,力の釣り合いから,水の密度を
ρ〔kg/m3〕として p 
 g h  p0 である
h
p
p0
p
-h
2
問3-5
2.0m3の水を円筒形の容器に入れるとき,底面積1.0m2の容器
のとき,底面には 1.2×105Pa 圧力がかかり,底面積
1.1×105Pa の圧力がかる.
よって,プールの水深1mの場所での圧力は 1.1×105Pa で
あり,大気圧より 9.8×103Pa だけ大きい.ただし,大
2.0m2の容器のときの底面には
気圧を 1.013×105 Pa,水の密度を1.0×103kg/m3,重力加速
度の大きさを 9.8m/s2 とする.
p  gh  p 0  1.0  103  9.8  2.0  1.013  105
 19.6  103  1.013  105  0.196  105  1.013  105
 1.2  105
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