永禄 3 年 (1560) 、今こそ天下に号令すべき時であると、二万五千の大軍を率いて上洛を開始した大大名今川義元。 これを 迎え討つは、 兵力わずか三千の織田信長、 「うつけ」 と呼ばれた地方の小大名であった。 やがて冷静沈着に策を練った信長は、 「人間五十年、 下天のうちをくらぶれば、 夢幻の如くなり」 と謡い舞い収めると、 天下布 武の野望を胸に出陣。 天も味方したか、折からの豪雨に休息をとっていた義元の本陣めがけて奇襲をかけ、戦国史上最大 といわれる逆転劇をあざやかに繰り広げた。 名鉄名古屋本線沿線には桶狭間の戦いの地と伝えられる 「桶狭間古戦場伝説地」 、合戦の死者を葬ったとされる 「戦人塚」 、 両岸に塚が現存している 「阿野一里塚」 などの国指定史跡を中心に、義元の本陣跡の石碑がある 「高徳院」 などが歴史の面 影を残しています。 (豊明) ちりふしゅく かきつばた薫る、業平ゆかりの八橋の里。 現在、 「知立」 と表記される地名だが、 かつて鯉や鮒の多く住む池があったことにその 名が由来する。 平安時代の歌人在原業平が詠んだ“ 八橋のかきつばた ”は、池鯉 鮒宿の東北に位置する 「無量寿寺」 に今も咲き誇っている。 広重が浮世絵のテーマに選んだのは、首夏、つまり陰暦四月二五日から十日ほどこ の宿で開かれた大規模な馬市で、 甲斐や信濃からも馬が集まり、 毎年数百頭が取引 された。 東海道の松並木に建つ 「馬市の碑」 は、 その歴史を静かに物語る。 さて東海道の名物の中でも池鯉鮒宿の人気といえば、 「知立神社」 のまむし除けの御 札で、 旅人はこぞって買い求めた。 江戸から伊勢山田まで一一四里 (約456キロ) 、 片 道十二日の道中でまむしに悩まされることも多かったのだろう。 しかし 「生き物を殺す べからず」 とお伊勢参りの心得に従おうとした、 往時の人々の心中が察せられる。 池鯉鮒宿 池鯉鮒宿データ 「東海道宿村大概帳」 (江戸時代末期) より 日本橋から 84 里17町7間 (約331.8km) 旅 籠 35軒 本 陣 1軒 脇 本 陣 1軒 宿人口 1,620人 家数 292軒 名所・旧跡 みどころガイド 所 所 二村山 決戦前夜に ここで作戦が 立てられた WC 競馬場入口 三ツ谷 螺貝 花のスペシャリストが贈る 愛知豊明花き地方卸売市場見学 (3日前まで) WC 愛知豊明花き地方卸売市場(豊明市阿野町三本木121) 500円 30名/最少催行人数5名 愛知豊明花き流通協同組合 ☎0562-96-1199(担当:篠田&太田) 消防署 中央公園前 県道 瀬戸大府線 三崎水辺公園 市役所前 前後駅前 丸の内 大脇神明社 中央小学校 阿野一里塚 池下 曹源寺 平日8:30∼17:00 57 豊明市役所 ここから 宿場歩き ひじりや スタンプ 鶴の家 スタンプ 隣接の 知立公園で 小休止を 宮腰東 マリーヌ洋菓子店 スタンプ 大久伝南 吉池東 知立駅 知立駅北 中町 〈御菓子司 ひじりや〉 ● 桶狭間古戦場最中 〈久乃屋〉 三寿園 スタンプ ● バームクーヘン 〈三寿園〉 豊明駅東 WC 知立市山町東並木北 江 戸 から 数 えて 83番目の一里塚。 街 道の両 側の 塚 が今も残る貴重な 文化財。 三河八橋駅より 徒歩15分 徒歩10分 所 知立駅南 八橋IC 河 名鉄三 東海道松並木 両口屋本舗 立駅 三河知 藤田屋(知立市山町小林24-1) 無料 20名/最少催行人数5名 藤田屋☎0566-81-1284 知立市農協前 スタンプ 牛橋公園 WC 新田北 馬市の碑 広重の 浮世絵にも 描かれている 新田南 419 牛 田 駅 牛田駅南 遍照院 八橋町 牛田IC 知立市役所 (2週間前まで) WC WC 市立知立中学校 イケメン若旦那がガイドする 藤田屋の大あんまき見学体験 歴史民俗資料館 弘法通り 図書館 集 合 参加費 定 員 受 付 浄教寺 旧東海道 塚の上の 大樹が見事 でござる! 5 5月に咲く かきつばたが有名。 境内には縁結びの すすきもある 来迎寺町 来迎寺一里塚 名鉄 名古 屋本 線 知立団地入口 至新安城駅 WC ● いろは最中 〈つちや製菓〉 猿渡小学校北 ● あんまき 水曜以外9:00∼18:00 〈小松屋本家〉 ● 桶狭間パイ ● 和風パイ 「在原の月」 ● 戦国武将どーなつ ● 大あんまき 〈両口屋本舗〉 〈藤田屋〉 〈マリーヌ洋菓子店〉 旧東海道 詳しくは13ページへ ※イラストマップであり、実際の距離と異なります。 ※写真はすべてイメージです。 無量寿寺 WC 要予約 知立といえば、藤田屋の大あんまき! イケメン若旦那が、大あんまきの世界を ご案内します。 根上がりの松 線 御林 WC 消防署北 WC 落田中の一松 (かきつ姫公園) WC 山町北 つちや製菓 スタンプ WC 八橋町大流 〈鶴の家〉 至知立駅 知立市来迎寺町 足軽 至豊田市駅 山町 14:00∼15:00 ●とよぴーどらやき 所 らい こう じ いち り づか 来迎寺一里塚 155 知立リリオ コンサートホール 知立駅前 10/13(火)、20(火)、27(火) 豊明幹部 交番 東海道松並木 には、 かつて開 かれていた 「馬 市」 の跡を記し た 碑 が 立って いる。 牛田駅より 藤田屋 スタンプ 体験プログラム ところどころに 旧街道の面影が! 豊明駅 愛知豊明 花き地方卸売市場 知立古城跡 ここから 宿場歩き 中央公園 中ノ坪 坂部 名 鉄 名 古 屋 本 線 9:00∼11:00 集 合 参加費 定 員 受 付 豊明消防署東 十三塚 前後町 11/23(祝・月) 大変希少な江戸菊 「東海道五十三次」 と品評会に入賞した 鉢物が、 同時に見学できます。 心が洗われますよ。 知立神社 小松屋本家 スタンプ 二村台2丁目 三河八橋駅より 徒歩8分 知立市八橋町寺内61-1 知立市山町東並木北 徒歩15分 知立市八橋町 大流27-93 知立公園 WC 沓掛 久乃屋 スタンプ 前後駅 所 所 馬市の碑 奈良時代の創立と伝えられる名刹。5月 に開花する 「かきつばた」 の名勝地として も知られる。 スタンプ 至刈谷駅 要予約 知立駅より 徒歩10分 知立市西町神田12 若宮 公園を一周できる 遊歩道で散歩は いかがかな 戦人塚 今川義元公の 墓があるぞい 高徳院 体験プログラム 所 沓掛 小学校 保育園 二村台1丁目 桶狭間古戦場伝説地 スタンプ 江戸時代東海道三社の一つに数えられ た名社。境内に建てられている多宝塔は 国指定重要文化財。 至前後駅 合戦の 無名戦士を 葬った塚が たたずむ 中京競馬場前駅 所 豊明高校 沓掛城址公園 伊勢物語の中で、か きつばたを観賞した 在 原業 平が 松 の木 の下で句を詠んだと 伝えられる。 三河八橋駅より 徒歩10分 宮腰 中京競馬場 至有松駅 所 豊明市阿野町 池下114、 長根4 前後駅より 徒歩15 分 豊明市栄町内山45 前後駅より 徒歩45分 日本橋より86番目の一 里塚で東海道の両岸に 現存。昭和11年に国指 定史跡 前後駅より となる。 徒歩15分 落田中の一松(かきつ姫公園) 慶長9年(1604)、 幕府の命により、 日差しや風雪から 旅人を守るために 整備された 松並木。 牛田駅より 阿野一里塚 知多四国巡りの一 番札所として信仰 を集める寺院。今 川義元公をはじめ 武将の霊碑を祀っ ている。 中京競馬場前駅より 徒歩3分 豊明市栄町南舘3-2 東海道松並木 見 どころ そう げん じ 曹源寺 見 どころ 中京競馬場前駅より 徒歩3分 無量寿寺 見 どころ 豊明市栄町南舘11 豊明市沓掛町東本郷 見 どころ 見 どころ 所 所 豊明市前後町 仙人塚1737 元は高野山にあった本尊をこの地に移し 本堂を建立して安置。 境内には今川義元 本陣跡の石碑が立つ。 む りょう じゅ じ 桶狭間の戦い前夜、今川義 元が軍議を行ったとされる 城址。現在は公園として整 備され、空堀や井戸などが 往時を偲ばせる。 前後駅より 徒歩10 分 「桶狭間の戦い」 の合戦の地と伝えられ る場所を整備した国指定史跡。 今川軍の 武将たちの墓や碑などが残されており、 戦国の乱世を偲びながら歴史ロマンに 浸ることができる。 知立神社 見 どころ 沓掛城址公園 小高い丘にあり、 桶狭 間の戦いの両軍の戦 死者2,500余人を埋 葬して供養した塚。 所 こう えん 見 どころ 戦人塚 くつ か けじょう し 見 どころ 高徳院 毎年首夏 (4月の異称) に開かれた馬市。 中央奥には馬の値段を決めた談合松が見える。 名所・旧跡 みどころガイド 見 どころ 見 どころ 桶狭間古戦場伝説地 見 どころ 見 どころ お け は ざ ま こ せ んじょうでん せ つち 池鯉鮒「首夏馬市」 三 河 八 橋 駅 鳴海宿 なるみしゅく 三十九 第三十九番宿 四十 第四十番宿 天下布武への野望がよみがえる歴史舞台。 鳴海宿 (豊明) に関するお問合せは 豊明市産業振興課 ☎0562-92-8312 平日9:00∼17:00 詳しくは13ページへ ※イラストマップであり、実際の距離と異なります。 ※写真はすべてイメージです。 池鯉鮒宿に関するお問合せは 知立市観光協会 ☎0566-83-1111 平日9:00∼17:00 6
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