埼玉県東部第1地区における 小児2次救急輪番制について 土屋喬義,高木学,白髪宏司 埼玉県東部小児科懇話会 小児救急の原点 埼玉県東部第一地区 東部第一地区の 15歳以下の小児人口7.5万人 埼玉県東部第一地区での 2次救急、1次救急対象患者数 2次救急輪番日の患者数(推計) 時間外 3598人 (一日当たり9.96人) 休日 3931人 (一日当たり60.4人) 非輪番日の患者数(夜間、休日診療患者数) 時間外 2861人 (一日当たり7.84人) 休日 4208人 (一日当たり64.7人) 総計 14598人 夜間外来数の変化 土屋小児病院 400 350 300 H11年 H12年 H13年 H14年 人 250 200 150 100 50 0 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 平成11年度(輪番制開始前) 2387人 平成12年度(開始後) 2869人 平成13年度 2760人 平成14年度 2866人 休日外来数の変化 土屋小児病院 600 500 人 400 H11休日 H12休日 H13休日 休日 300 200 100 0 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 月 平成11年度(輪番制開始前) 2412人 平成12年度(開始後) 2838人 (18%増加) 平成13年度 3180人(32%増加 平成11年比) 平成14年度 3308人 (37%増加) 小児2次救急病院の問題点 • 救急部門の不採算 – 採算化するためには現在の職員数のままで 約2倍、年間11695人(一日当たり、夜間24人、 休日50人)の時間外、救急患者が必要 • 赤字救急部門への資金投下のため有効な 設備、職員(医師も含め)への投資が出来 ない • 救急部門への過剰な資金人員配置のため 他の診療部門(外来、入院)が圧迫されて いる。 救急時間外診療の採算性 • 一病院あたり人件費6304万円 • 健康保険による収益は約3395万円 • 2次救急輪番による補助金712万円 (平成14年度予定額、輪番日1日当たり4万円) • 当院年間赤字推定額2197万円(1次+2次救急) 患者一人当たり3558円の赤字 (平成13年度時間外休日患者数6174人より推計) 小児科の2次病院が生き残る道 地域住民と1次医療担当施設の支持 1次医療施設との連携強化 24時間365日の1次,2次救急医療体制を守る。 1次救急を充実させ増加する患者に対応できる 体制を取る。 医師確保と労働環境の改善 医師の勤務時間を働基準法に従い週40時間労 働に近づける。 小児科当直医の勤務は夜勤と認め、所定賃金と 25%の割増賃金を支払えるようにする。 積極的な財政支援を行い地域住民の健康守るのが 行政の責務。 埼玉県東部小児懇話会 • • • • • • • • • • • • • • • • • 栗橋済生会病院 小児科 高木病院 土屋小児病院 庄和中央病院 小児科 中田病院 小児科 白岡中央総合病院 小児科 井上小児科ヒフ科 入江こどもクリニック 岡部医院 加藤こどもクリニック さって西クリニック 365クリニック 高橋クリニック つのだこどもクリニック ともながこどもクリニック 野口内科小児科医院 福島小児科医院 白髪宏一 高木学 土屋喬義 志田健二 中田恵久子 金子愼一 井上亮 入江一雄 岡部敬子 加藤誠 三ッ林恭子 雉本忠市 高橋尚子 角田真司 朝永隆文 野口久子 福島勇 終わり
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