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第Ⅰ章 運動とエネルギー
4
運動量と力積
■学習日 月 日
■学習時間 分
学習のまとめ
①運動量
質量
の積
の物体が速度 → で運動しているとき,質量と速度
運動量は,速度と同じ向
→を
(ア )という。これは運動の激しさを表
きのベクトルである。
(記号 kg・m/s )が用いられる。
す量であり,単位には(イ )
②運動量の変化と力積
●直線運動 なめらかな水平面上を速度
運動している質量
2
正の向き
の物体が,速度と同じ向
1
になったものとする。このとき,運動
量の変化
で
を時間 Δ の間だけ受けて,速
きに一定の力
度が
1
2
2
−
−
1
1
後
は,
=
(
ウ
)
と表される。式の右辺は,力
2
と力が作用した
)に等しい。
物体の運動量の変化は,その間に物体が受けた(
●平面運動 速度 → で運動している質量 の物体が,
オ 1
→
一定の力 を時間 Δ の間だけ受けて,速度が →2 にな
ったものとする。このとき,運動量の変化 →2 − →1 は,
→2 −
力 積 の 単 位 は N・s で あ
り,これは運動量の単位と
時間 Δ の積であり,これを
( )という。
エ
→=(カ )
1
③力が変化する場合の力積と平均の力
等しい。
〔N・s〕=〔kg・m/s〕
2
1
バットでボールを打つとき,ボールが受ける
バットでボールを打つ場
力の大きさは,時間とともに変化する。その
合のような衝突では,物体
間で,きわめて短い時間に
ような場合も,ボールが受ける力積の大きさ
大きな力がはたらく。この
は, − グラフと時間軸とで囲まれた部分の
ような力を撃力(衝撃力)と
(キ )で表される。物体が受けた力積を
,力を受ける時間を Δ とする。物体が受け
−
る平均の力 は,次式で表される。
(
−=
ク いう。
O
)
確 認問題
4 1
質量 2.0 kg の物体が,速さ 4.0 m/s で運動しているとき,この物体がも
つ運動量の大きさは何 kg・m/s か。
答 4 2
直 線 上 を 運 動 す る 物 体 が 力 積 を 受 け, 運 動 量 が 30 kg・m/s か ら
40 kg・m/s に増加した。物体が受けた力積の大きさは何 N・s か。
答 8
第Ⅰ章 運動とエネルギー
4 3
運動量と力積 速さ 3.0 m/s で運動している質量 2.0 kg の物体に,運
動と同じ向きに 3.0 N の力を 4.0 s 間加えた。
⑴ 力を加える前の物体の運動量の大きさは何 kg・m/s か。
答 ⑵ 力を加えたあと,物体の速さは何 m/s になるか。
答 4 4
運動量と力積 質量 10 kg の物体が,速さ 5.0 m/s で直線上を進んでい
る。この物体に,運動と逆向きに一定の大きさの力を加えて,2.0 s 間で静止さ
せた。
⑴ 力を加える前の物体の運動量の大きさは何 kg・m/s か。
答 ⑵ 加えた力の大きさは何 N か。
答 4 5
ボールが受けた力積 図のように,速さ 20 m/s で水平に飛んできた
質量 0.15 kg のボールをバットで打ち返したところ,ボールは逆向きに 30 m/s
で飛んでいった。
20 m/s
30 m/s
⑴ ボールが受けた力積の大きさは何 N・s か。
答 ⑵ ボールとバットの接触時間が 5.0×10−2 s であった。ボールが受けた平均の
力の大きさは何 N か。
答 4 6
ボールが受けた力積 図のように,速さ 20 m/s で水平に飛んできた
質量 0.15 kg のボールをバットで打ち返したところ,ボールは鉛直上向きに 15
m/s で飛んでいった。
⑴ ボールとバットが接触する直前,直後において,それぞれボールがもって
15 m/s
20 m/s
いる運動量の大きさは何 kg・m/s か。
答 前 後 ⑵ ボールがバットから受けた力積の大きさは何 N・s か。
答 ⑶ ボールとバットの接触時間が 0.10 s であった。ボールが受けた平均の力の
大きさは何 N か。
答 運動量と力積
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第Ⅰ章 運動とエネルギー
練 習問題