NEWS RELEASE 2015年 7月 31日 報道関係各位 フジサンケイ ビジネスアイ主催「第29回先端技術大賞 特別賞」を受賞 ~東北大学 西山大樹准教授らとの「スマホdeリレー」に関する共著論文~ 株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表取締役社長:服部正太)の事業開発部 西浦升人、 大内夏子、大和田文子は、東北大学 西山大樹准教授、NTT ドコモ 岡部裕氏との共著論文で、フジサンケ イ ビジネスアイ主催の「第 29 回 独創性を拓く 先端技術大賞」にて企業・産学部門の「特別賞」を受賞し ました。 「独創性を拓く 先端技術大賞」の企業・産学部門では、独創性、市場性、新規性、社会性、潜在的可能性 の 5 項目に加え、論文構成力など多面的に審査された結果、特別賞を受賞いたしました。当社は「大学、研 究機関と実業界をブリッジするデザイン&エンジニアリング企業」として、今回の受賞を糧に今後も一層の研 鑽を重ねてまいります。 ※ 「独創性を拓く 先端技術大賞」の詳細については下記 URL をご参照下さい。 http://www.fbi-award.jp/sentan/index.html ■ 受賞概要 研究名称: 「自律分散ネットワークの安定化制御技術の研究開発 ~スマホ de リレーが切り拓くネットワーク新時代~」 受賞者: ◎西山 大樹 (東北大学) 岡部 裕 (NTT ドコモ) 西浦 升人 (構造計画研究所) 大内 夏子 (構造計画研究所) 大和田 文子(構造計画研究所) 敬称略(◎代表者) 授賞式は高円宮妃久子様をお迎えし、 7 月 8 日に行われました。 授賞式集合写真 ■ 研究概要 自律分散ネットワークとは、携帯電話網のように通信基地局を必要とせず、モバイル端末だけで自由自在 に瞬時に構築/解体を行うことが可能なネットワークです。スマートフォンの爆発的な普及に伴い、携帯電 話網が重大な機能不全に陥る大規模災害時においても利用可能な通信ネットワークの 1 つとして近年注目さ れています。一方、既存の自律分散ネットワーク技術のほとんどは、特定の通信環境下での利用を想定して 設計されており、その性能が著しく不安定であるため、実用化・社会展開には結びついていないのが現状で す。 著者らはこれまでの研究開発で、ネットワークの不安定化を回避・軽減できる分散型ネットワーク制御技 術「スマホ de リレー」の実現に成功しました(図 1) 。この技術はスマートフォンアプリとして今後展開し ていく予定ですが、本技術の適用先はそれに留まらず、ドローンや自動車などのロボット通信分野にも展開 するべく現在さらなる技術開発を進めているところです(図 2) 。 1/2 NEWS RELEASE 試作機 • 市販のスマホのソフトウェアだけを改造 (ハードウェアの改造は一切なし) • WiFiによるメールリレー機能を搭載 (ファイルの添付可能) • メールリレー機能は省電力設計 ソフトウェア画面(例) 携帯電話のエリアと無関係に利用可能 (携帯の電波を利用しない) 移動中でも,一時孤立しても リレーを継続(メール蓄積機能) 1台の通信距離は70m 携帯電話 基地局 メールを自動リレー (特別な操作は不要) スマホのWiFiを利用したメールリレー機能により 携帯電話回線を使わずにメール送受信が可能 図 1. 「スマホ de リレー」設計コンセプト 遅延許容ネットワーク (DTN : Delay Tolerant Network) モバイルアドホックネットワーク (MANET) スマートフォン間通信 経路構築最適化で リレー性能向上 経路構築による リレー安定化 歩車間通信 Wi-Fi Direct グループ 構築最適化で リレー性能向上 グループ構築によ るリレー安定化 開発事例 特 端末間直接通信に 徴 よるバケツリレー 欠 点 リレー性能が 不安定 リレー回数が 多く非効率 制御オーバー ヘッドが大きい 今後の応用例 DSRC ITS (車車間通信,路車間通信) BLE ,ZigBee,920MHz帯近距離無線 M2M (Machine to Machine) (センサネットワーク,スマートグリッド) WiGig (Wireless Gigabyte) 高画質な映像配信 目指す究極のゴール 「いつでも、どこでも、誰とでも、 簡単に自由に つくれるネットワーク」 つながる から つくる 時代へ 図 2. 研究開発の将来ヴィジョン ■ 会社情報:株式会社構造計画研究所( http://www.kke.co.jp ) 構造計画研究所は、社会と共に創りあげていきたい未来像として「Innovating for a Wise Future」を掲げて おります。大学、研究機関と実業界をブリッジする Professional Design & Engineering Firm を標榜する当 社は、今後も工学知をベースにした有用な技術を社会に普及させることで、より賢明な未来社会を創出して まいります。 ■ 本件に関するお問い合わせ先 株式会社構造計画研究所 広報・IR室 守武 TEL:03-5342-1040 e-mail: [email protected] ※ 構造計画研究所および、構造計画研究所のロゴは、株式会社構造計画研究所の登録商標です。その他、記載されて いる会社名、製品名などの固有名詞は、各社の商標又は登録商標です。 2/2
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