2014-15 理事会報告書 - ワシントン日本語継承センター

Washington Japanese Heritage Center
www.keisho.org
E-mail: [email protected]
P.O. Box 142
Cabin John, MD 20818-0142
2015 年 5 月 2 日
継承ファミリー各位
ワシントン日本語継承センター理事会から、当センターの現状、運営、今後の計画についてご報告いた
します。継承コミュニティにこのような年度末報告をお届けするのは今年で 2 年目になります。継承セ
ンターは 2014-15 年度、生徒数 96 人、有給教職員 11 人 (フルタイム教員 7 人、パートタイム教員 2 人、
パートタイム職員 2 人 (会計・IT)) でスタートしました。継承センターの財務状況はずっと黒字が続い
てはおりますが、経費が膨らみつつあるため、来年度は学費を値上げする必要に迫られています。
継承センターは今年も、授業時間を「ターゲット」と「ホームルーム」に分けた構成で授業を行ってい
ます。8 つのホームルームクラスでは、生徒の全般的な日本語スキルを高め、日本と日本文化の知識と
経験を深めるよう、教師たちが指導しています。低学年 3 クラスの生徒は授業時間を通して同じ教室で
授業を受け、中・高学年 5 クラスはターゲットクラスに振り分けられてそれぞれのスキルと目標に合わ
せた授業を受けています。
運動会や、ホリデーコンサート & ポットラック、餅つき、さくら祭りでのコンサートは、多くのご家
族の方々においでいただきました。生徒会は今年、さくらまつりでテントを 1 つ担当しました。餅つき
は今や日本人と日系アメリカ人コミュニティの一大イベントとなり、年々来客が増えています。また、
継承センターの卒業生たちが、大学から帰省している機会にこうしたイベントを訪れてくれるのは、特
に嬉しく思います。来たる 6 月 6 日の終業式・学芸会・ポットラックランチョンには、皆さまのお越し
をお待ちしています。これらのアクティビティや毎年恒例のイベントは、計画と準備に多大な労力がか
かります。教師陣が長い時間を費やし、また保護者のボランティアチームのお力で、これらが実現して
います。毎回感謝をお伝えする努力はしておりますが、ここであらためて、スタッフとボランティアの
皆さまに深く感謝申し上げます。継承センターがこのように素晴らしい場となっているのは、ひとえに
皆さまのご尽力のたまものです。
継承センターの教師陣は、継承語としての日本語教育の指導開発を常に求め続けています。日本語は
「Lesser taught (教えられることが少ない)」言語であり、教室で利用できるリソースも十分ではありま
せん。継承センターの教師陣は、ワシントン DC 地域の日本語教師とのネットワークを積極的に広げ、
教育リソースを共有しています。時々、外部から教育関係者が継承センターのプログラムを見学に訪れ
ていることに、お気づきの方もおありでしょう。この一年間だけでも、他校から数人の教育関係者が当
センターを訪れています。
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次ページに、昨年度 (2013-14) の継承センターの運営予算実績をまとめます。収入のほぼすべて (97%)
が授業料によるものです。寄付および助成金は時々ありますが、これらはコンピューター購入や授業料
補助などの特定の目的に使用されています。継承センターに対する寄付の多くは、これらの目的に特定
されています。
2004 年の設立時に 3 クラス・生徒数 35 人であった継承センターは、今や 8 クラス、生徒数 90 人超にま
で成長しました。この間、経費は増加したものの、授業料については良心的な額を維持し、2009 年以
来値上げされていませんでした。しかしながら、引き続き教育の質を維持し、多様なプログラムを提供
していくために、来年度は授業料基本額を年間$1,370 に値上げしなければならなくなりました。きょう
だい割引と一括払い割引は、引き続き適用されます。
継承センターはコミュニティのニーズにお応えするために設立されました。当理事会では、入学を希望
するすべての家庭が、入学できるようにしたいと考えています。経済的な懸念が入学の障害となること
は望んでいません。当センターができる範囲で、必要のあるご家庭には学費援助をご利用いただけるよ
うにしています。原則として、連邦の貧困基準の 3 倍の収入額をガイドラインとしていますが、ケース
バイケースで酌量しています。2013-14 年度では、年額一括または半年払いではなく、月額払いの申請
が認められたご家庭の他に、2 件の学費援助の申請があり、いずれも認められています。2014-15 年度
はこれまでに 3 件の申請があり、うち 2 件が学費援助を受けています。2012 年には、日本の大手日刊
紙 1 面コラムに継承センターの記事が掲載されたことを受けて、ある篤志家から予想外の額の寄付をい
ただきました。この方のご希望により、この資金は、必要のある家庭をサポートし、その子供たちが日
本語と日本文化を学ぶ機会が得られるよう、学費援助を強化するのに割り当てられました。学費援助に
関する詳細は、継承センターの理事に遠慮なくお尋ねください。
継承センターの歴史は、コミュニティの言語的・文化的ニーズに応える非営利団体のサクセスストーリ
ーのひとつです。継承センター理事一同、継承センターの業績と発展を誇りに思います。これからもコ
ミュニティに貢献し、生徒とそのご家族の皆さんと協力し合い、向上を目指していくのを、楽しみにし
ています。ご質問やご意見、ご提案などは、ぜひご遠慮なくお寄せください。
今後ともよろしくお願いいたします。
継承センター理事一同
アーリントン洋子
椿谷茂
マイケル・エアマート
ジョン・トベ
越谷直弘
森エジソン
ジェフリー・シュウォーツ
ケリー・リチャーズ
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継承センターの運営予算実績
収入 (US$)
授業料
入学金
助成金
寄付
ファンドレージング
利息
試験参加費
テキスト/イヤーブック料金
その他の収入
小計
支出 (US$)
給与
校舎賃貸料
消耗品
保険
一般運営経費
出張費/会議
広告
試験参加費
テキスト/イヤーブック
10周年記念費用
その他の経費
学費援助
小計
繰り越し金
2013-14
予算実績
104,685
593
0
2,182
399
99
194
1,340
12
109,504
64,657
20,800
4,056
3,285
566
808
125
658
1,668
3,186
2,669
630
108,708
796