高含水泥土改良剤 MTシリーズ MT シリーズとは? シールド工事・推進工事・河川浚渫工事等から発生した高含水泥土に本製品を添加・ 混合することで、短時間で泥土が団粒化し、ダンプトラックによる即時搬出を可能とした 泥土改良剤です。 特長 本製品の主材料である高吸水性樹脂は、食品添加物にも使用される原料から製造 されています。 重金属等の有害物質は一切含まれておらず、環境に安全な製品です。 本製品を用いて改良した処理土の pH は、中性を示します。 MT-1(顆粒タイプ)、MT-2(ペレットタイプ)の 2 つのラインナップがあります。 本製品添加後、普通バックホウで軽く混合し、約 10 分程度放置するだけで泥土が団 粒化するため、特殊な建設機械を必要としません。 従来、バキューム車でしか運搬できなかった高含水泥土が、本製品を用いることでダ ンプトラックによる即時搬出が可能となるため、貯泥槽や大掛かりな脱水設備等が不 要となり、泥土処分にかかるコストの削減に繋がります。 適用対象土 推進工事から発生した余剰泥水 河川工事から発生した浚渫土砂 シールド工事から発生した余剰泥水 ため池改修工事から発生した掘削土砂 製品ラインナップ ≪MT-1≫ 荷姿:15kg/ポリ袋 寸法:縦 50cm×横 30cm×厚さ 15cm 形状:白色顆粒状 備考:高吸水性ポリマー単体 ≪MT-2≫ 重量:500kg/フレコン 寸法:直径 100cm×高さ 100cm 形状:白色ペレット状 備考:高吸水性ポリマーと微細繊維混合物 使用方法 ①高含水泥土発生 ②MT シリーズ添加 ③混合 ④混合完了 ⑤ダンプトラック積込み ⑥土砂処分先へ搬出 MT シリーズ標準添加量 ≪試験方法≫ (1) 各含水比に調整した模擬泥水を作成。 (2) MT シリーズを所定量添加・混合し、約 15 分放置。 (3) モルタルフロー試験機(直径 100mm×高さ 60mm)※に改良土をセットし、引き抜いた直後の 改良土のフロー値を測定。 ※ JIS R 5201「セメントの物理試験方法」に示すモルタルフロー試験を実施。 0回落下時 0回落下時 300 300 W=80% W=80%※ W=100% W=100% 250 フロー値(mm) フロー値(mm) 250 W=150% 200 150 W=150% 200 150 100 0 1 2 3 4 5 6 7 MT-1添加量(kg/m3) 100 0 10 20 30 40 50 60 70 MT-2添加量(kg/m3) MT-1 標準添加量:約 3~5kg/m3 MT-2 標準添加量:約 20~40kg/m3 ※ 泥土に含まれる土と水の割合(含水比) MT-1:4kg/m3 添加 例) 模擬汚泥 W=80%の場合 MT-2:20kg/m3 添加 ≪販売元≫ 株式会社森環境技術研究所 〒996-0071 山形県新庄市小田島町 7-36 TEL:0233-32-0022 FAX:0233-22-0932 E-mail:[email protected] ※ 海水やセメント等の電解質を多く含む泥土の場合、本製 品の吸水性能が著しく低下しますので、ご注意下さい。 ※ 本製品のサンプルは、すべて無償でご提供いたします。ご 希望のお客様はお気軽に弊社までお問い合わせ下さい。 株式会社森環境技術研究所 ≪高含水泥土改良剤 MT シリーズ 採用事例≫ 泥濃式推進工事 工事名:非公表(泥濃式推進工事) 発注者:非公表 元請業者:株式会社四電工 工期:平成 27 年 5 月 ~平成 28 年 9 月 3 処理土量:約 1,000m 工事場所:香川県観音寺市 含水比:約 80% 工事概要:当初、泥濃式推進工法から発生した建設汚泥はバキューム車で吸引した後、高含水泥土の処理が 可能な遠方の中間処理施設へ運搬する予定でしたが、バキューム車による運搬距離が長距離であるため、運 搬コストが割高となっていました。そこで、発生した泥土を高含水泥土改良剤MT-1で改良することにより、 普通ダンプトラックによる近傍の中間処理施設への搬入が可能となり、当初の運搬処理方法に比べ、大幅な コストの削減に繋がりました。 推進状況 泥水発生状況 MT-1 添加・混合状況 改良完了 ダンプトラック積込み 中間処理場へ運搬・排出 株式会社森環境技術研究所 ≪高含水泥土改良剤 MT シリーズ 採用事例≫ ダム湖浚渫工事 工事名:非公表(ダム湖浚渫工事) 発注者:非公表 元請業者:伊藤・宮坂特定建設工事共同企業体 工期:平成 26 年 10 月 ~平成 28 年 3 月 3 処理土量:約 1,100m 工事場所:非公表 含水比:約 60% 工事概要:ダム湖に堆積した泥土を掘削し、高含水泥土改良剤MT-3を用いて改良した後、ダンプトラックで 仮置き場へ即時運搬しました。生活用水を供給する同ダムでは、セメント等のアルカリ系固化材を使用でき なかったため、改良土が中性かつ環境安全性に優れた本製品が採用されました。 現場全景 浚渫状況 原泥の状態 MT-3 添加状況 バックホウ混合完了 ダンプトラック積込み後、即時運搬 高含水泥土改良剤 MT シリーズ コスト試算例 ≪試算概要≫ 現場内で発生した高含水泥土を委託処分先へ運搬する際、泥土をバキューム車で運搬した場合と、泥土を MT-1 で改良し、普通ダンプトラックで運搬した場合のコストを比較。 ≪試算条件≫ 泥土総量 1,000m3(W=150%、総重量 1,330t) 泥土日排出量 25m3(40 日間で施工完了させる条件) 運搬距離 25km(バキューム車は吸引排出に時間を要するため 3 往復/日、ダ ンプトラックは積込みが容易なため 4 往復/日に設定) バキューム車(6m3)チャーター費 3 ダンプトラック(7m )チャーター費 100,000 円/日 50,000 円/日 ≪泥土を大型バキューム車で運搬した場合≫ 泥土運搬費用:泥土日排出量 25m3 に対応するためには、6m3×3 往復×2 台=36m3 より、 バキューム車 2 台が必要となる。 したがって、バキューム車チャーター費 100,000 円/日×2 台=200,000 円/日 200,000 円/日×40 日=8,000,000 円 委託処分先へ 運搬 ≪泥土を MT-1 で改良した後、ダンプトラックで運搬した場合≫ 泥土運搬費用:泥土日排出量 25m3 に対応するためには、7m3×4 往復×1 台=28m3 より、 ダンプトラック 1 台が必要となる。 したがって、ダンプトラックチャーター費 50,000 円/日×1 台=50,000 円/日 50,000 円/日×40 日=2,000,000 円 泥土改良費用:MT-1 単価 600 円/kg×添加量 5kg/m3×1,000m3=3,000,000 円 合計:5,000,000 円 約 3,000,000 円 のコスト削減! 搬出 委託処分先へ 運搬 また、現場で山砂等の購入土を使用する場合、MT-1 改良土運搬 後の空車ダンプトラックを利用することができるため、工事全体 で更なるコスト削減が可能となります! 2015 年 8 月 1 日 試 験 成 績 書 株式会社森環境技術研究所 山形県新庄市小田島町 7-36 TEL:0233-22-0832 FAX:0233-22-0932 品名:高含水泥土改良剤 MT-1 試験項目 測定値 規格値 (社内基準) 合否 水分(%) 9.64 13.00 以下 合格 pH (精製水 0.1%溶液) 8.1 7.0~9.0 合格 嵩比重 0.60 0.50~0.70 合格 粒径分布 850μm 通過分(%) 100 95 以上 合格 吸水量(g/g) 286 240 以上 合格 以上 2015 年 8 月 1 日 試 験 成 績 書 株式会社森環境技術研究所 山形県新庄市小田島町 7-36 TEL:0233-22-0832 FAX:0233-22-0932 品名:高含水泥土改良剤 MT-2 試験項目 測定値 規格値 (社内基準) 合否 水分(%) 14.50 17.00 以下 合格 pH (精製水 0.1%溶液) 7.6 6.5~8.5 合格 嵩比重 0.55 0.45~0.65 合格 ペレット径(mm) 7.8 7.5~8.5 合格 吸水量(g/g) (精製水) 22 15 以上 合格 以上
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