要覧 - 富山県薬事研究所

要 覧
富山県薬事研究所
富山県薬用植物指導センター
Toyama Prefectural Institute for Pharmaceutical Research
Toyama Prefectural Medicinal Plants Center
薬事研究所
薬事研究所は、和漢薬及びバイオテクノロジーに関する試験研究その他の
薬事に関する試験研究並びに技術指導等を行うことにより、医薬品等の品質、
有効性及び安全性の確保を図り、
県内の薬業の振興と県民の保健衛生の維持
向上に資するための業務を行っています。
ウラルカンゾウ Glycyrrhiza uralensis Fisher
富山県薬事研究所は、
当所の付設機関である薬用植物指導センターとともに、
全国で唯一の薬事に関する公設試験研
究機関であり、
古くから伝統地場産業として発展を遂げた医薬品産業が盛んな富山県ならではの施設です。
沿革
昭和4年 10月
富山県売薬同業組合立売薬試験場が設置される
(富山市千石町)
昭和7年
富山県に移管され富山県売薬試験場となる
4月
昭和10年 9月
富山県庁内に移転(富山市新総曲輪1)
昭和19年 4月
富山県薬業指導所に改称
昭和22年 11月
富山県薬務課試験室に改称
昭和27年 8月
移転新築(富山市千歳町1-4)
に伴い、
薬事研究所に改称
昭和42年 4月
庶務課、
薬剤研究課、
医薬品試験課の3課体制となる
昭和55年 4月
薬草園(中新川郡上市町広野)
が付設機関となる
昭和58年 4月
薬草園が薬用植物指導センターに改称
昭和60年 10月
移転新築(旧射水郡小杉町中太閤山17-1)
庶務課、
薬剤薬理研究課、
バイオテクノロジー・和漢薬研究課、
医薬品試験課の
4課体制となる
平成27年 3月
組織
製剤開発・創薬研究支援ラボ開設
総務課※
薬剤薬理研究課
薬事研究所
バイオテクノロジー・和漢薬研究課
医薬品試験課
薬用植物指導センター
庶務 予算 出納 管財
薬理学的・薬剤学的研究/技術支援
創薬・育薬研究/技術支援
理化学的試験研究/技術支援
栽培技術開発/技術指導、
種苗の供給
※平成4年4月 庶務課が総務課に改称
薬用植物指導センター
薬用植物指導センターは、薬用植物の栽培普及を図り、
あわせて山村振興の
一助とするため、薬用植物の栽培・調製加工法の確立、種苗の供給及び栽
培普及指導を行っています。
また、県民の皆様に薬草により親しんでもらうた
めに、薬草教室などを開催するとともに、薬草標本園を常時開放しています。
オケラ Atractylodes japonica Koidzumi ex Kitamura
沿革
昭和42年 4月
富山県薬草園として設置
昭和42年 10月
庁舎が竣工
昭和45年 10月
調製加工棟が竣工
昭和55年 4月
富山県薬事研究所の付設機関となる
昭和58年 4月
富山県薬用植物指導センターに改称
昭和62年 3月
新庁舎(本館)及び育苗ガラスハウスが竣工
昭和63年 10月
薬草標本園を整備
平成11年 6月
温室を新設
落葉樹林と日陰の植物
施設案内
つる性植物
4.3haの敷地に、
栽培圃場(2.9ha)
、
薬草標本園(0.9ha)
があります。
また、本館、調製加工棟、育苗ガラスハウス、生薬乾燥室、温室など
の建物があります。
敷地面積 4.3ha
① 薬草標本園 0.9ha
② 栽培圃場
2.9ha
③ 庁舎
その他
温室
育苗ガラスハウス
調製加工棟
池
砂地
あづまや
至 穴の谷
至 上市町街
駐車場
③
① 薬 草
標本園
庁舎
ボタン園
日向の植物
温室
針葉樹林
常緑樹林
水道
②
栽培圃場
案内板
ベンチ
薬剤薬理研究課
概要
当課では、
バイオテクノロジー・和漢薬研究課と連携した医薬資源の開発研究及び企業の製剤開発の推進、
製造技術力の
向上を目的とした技術支援を行っています。
指導業務
・施設利用
(有料)
企業の皆様の製剤化研究にご利用いただくため、
当所の試作用製剤機械を開放しています。
錠剤及び顆粒剤の一貫製造ができる製剤設備等を備えています。
錠剤の製造に用いる主な製剤機械
流動層造粒機
撹拌造粒機
混合・造粒
製粒機
ロータリー式打錠機
錠剤フィルムコーティング装置
製 粒
打 錠
フィルムコーティング
・技術相談
製剤技術アドバイザーによる製剤開発等に関する技術相談を行っています。
・製剤実習
富山大学薬学部生や工学部生を対象とした製剤実習を実施してい
ます。実習では、当所の試作用製剤機械を用い、顆粒剤や錠剤を試作
し、
それらの物性評価を行っています。
研究
押出造粒機を用いた実習
・口腔内崩壊錠(OD錠)
の製剤設計に関する基礎研究
OD錠とは、
口腔内でさっと溶けることから、嚥下困難な高齢者や小児に飲みやすい剤形として、近年注目されています。
当課では、
一般の製剤設備で製造できるOD錠の開発に資するため、
生薬や漢方エキスを配合する医薬品のOD錠化のた
めの基礎研究を実施しています。
富山県薬事研究会の活動支援
富山県薬事研究会は会員相互の資質、
技術の向上を図り、
医薬品産業の発展に寄与することを目的に昭和30年に設立されました
(会員
数:70社 98名(H27.4現在))。
当会では年3回の講演会と共同研究を実施しています。本会の目的に賛同して入会して頂ける方を、
常時募
集しています。
お気軽にお問い合わせください。
連絡先 富山県薬事研究所内 薬事研究会事務局 TEL. 0766-56-6026
<研究部会による共同研究の実施>
分析・製剤・生物の各部会において、
テーマを定め、
当所の職員の指導のもと、
共同研究を実施しています。
また、
その研究成果は「家庭薬開
発研究シンポジウム」等で発表しています。
医薬品試験課
概要
当課では、
医薬品試験に関する技術支援及び県内企業からの医薬品の依頼試験等を行っています。
技術支援業務
・施設利用
(有料)
企業の皆様の医薬品試験にご利用いただくため、
当所の施設、
分析機器等を開
放しています。
また、
日本薬局方標準温度計やパーティクルカウンター等の貸し出しを
行っています。
・技術研修及び技術相談
分析技術講習会
企業の品質管理部門に所属する初任者を対象とした分析技術講習会を定期的
に開催しています。
また、医薬品試験に関する問題点等について、技術相談・技術
指導を随時行っています。
・分析データ信頼性確保事業
富山県薬業連合会が実施する医薬品製造所を対象とした医薬品試験に係る外
部精度管理調査に、
当課が実施機関として参画しています。調査結果は報告会で
説明するとともに、
必要に応じて個別指導を行い、
検査精度の向上を図っています。
溶出試験器
後発医薬品品質情報等推進事業※への参画
後発医薬品の使用促進のための環境整備として、
国立医薬品食品衛生研究所が中心となって実施している事業に参
画しています。
※ 医薬品の信頼性を確保するために、
溶出曲線を比較することで、
後発医薬品と先発医薬品との品質の同等性を評価する事業。
試験検査、
調査研究
企業からの依頼試験や県等が収去した医薬品等の検査を行っていま
す。
また、高速液体クロマトグラフ質量分析計を用いた白樺成分のベツリン分
析や富山シャクヤクのブランド化推進事業において、
シャクヤクの多成分分析を
行っています。
医薬品製造販売承認書の審査
医薬品等の製造販売承認申請書の規格及び試験法を審査しています。
溶出試験の「溶出曲線」
分析部会
内容
中堅クラスの品質管理担当者がグ
ループを組み、
共同で現行の試験法
の課題の解決に取り組んでいます。
医薬品試験の効率化に関する
最近の 検討、残留溶媒の分析に関する
テーマ 検討
生物部会
製剤部会
内容
若手から中堅の製剤技術者が毎
年テーマを決めて、固形製剤に関
する製剤研究を実施しています。
フィルムコーティング錠の製剤設計
最近の について
テーマ
内容
生物試験担当者がバイオ医薬品の
品質評価に関する研究を実施して
います。
バイオ医薬品の品質評価
最近の (生物活性試験)
テーマ
バイオテクノロジー・和漢薬研究課
概要
当課では、培養細胞や実験動物を用いて、植物や
微生物由来の天然物の薬効評価や作用機序の解
明、医薬品シーズとしての有用性評価を行っていま
す。
また、平成19年度から、富山大学大学院医学薬学
研究部(医学)免疫バイオ・創薬探索研究講座(富山
大学寄付講座)
と連携して、免疫細胞を標的にした医
薬品シーズの探索研究を開始しています。
免疫学に関する豊富な経験と知識
富山県薬事研究所
基盤研究に
支えられた
確かな評価系
富山大学大学院
医学薬学研究部
(医学)
免疫バイオ・
創薬探索研究講座
研究員
富山県薬事研究所と富山大学との連携
研究内容
・富山シャクヤクのブランド化推進事業
薬用植物指導センターで栽培しているシャクヤクの中から優良品種を探索
し、
「 富山シャクヤク」
としてのブランド化を図るとともに、
「 富山オリジナルブラン
ド医薬品」の開発へとつなげることを目指して、全所で取り組んでいます。培養
細胞、実験動物を用いた薬効評価試験、含有成分の分析試験結果並びに
収量及び切花の市場性等を総合的に評価し、2、3品種を選定することにして
います。
ぼんてん
薬用種「梵天」
・ワクチン用新 規アジュバント開 発のための基 盤 研 究プロジェクト
経鼻粘膜投与型インフルエンザワクチンは、
インフルエンザウイルスの感染を阻
止できるうえ、予測不能な新型インフルエンザにも対応できることから次世代ワク
チンとして注目されています。
このワクチンには免疫応答を増強させる「アジュバン
ト
(免疫賦活剤)」が必須であることから、企業及び富山大学寄附講座と共同で
ワクチン用新規アジュバント開発のための基盤研究を行っています。
抗体濃度の測定
・天然薬物の免疫制御を活用した医薬品シーズの探索
メタボリックシンドロームは慢性的な炎症や免疫異常により発症します。発
症に関わる肝臓、膵臓及び脂肪組織の機能障害、細胞死等を改善する有
効成分を探索し、医薬品などへの応用化を目指しています。
その研究成果として、
白樺樹皮成分のベツリンが、
がん細胞による免疫抑
制を解除することや、甘草成分が、痛風などの生活習慣病の発症を引き起
こすインフラマソームの活性化を抑制することを見出しています。
自動細胞分析装置
依頼試験
県内企業からの依頼に対応しています。細胞毒性試験や自動細胞分析装置を用いた細胞機能解析試験等を行って
います。
薬用植物指導センター
概要
当センターでは、薬用植物の栽培普及を図るため、薬用植物の栽培試験及び栽培農家に対する支援を行っています。
また、一般県民を対象とした薬草教室等を開催しています。
試験研究
・栽培法等の確立試験、
栽培法の改良試験
栽培環境が本県の気候・風土に適した薬用植物について、
よ
り収量が高く、
かつ、
品質の優れた生薬を生産するため、
栽培法
及び生薬への調製加工法を確立するための試験研究を行って
います。
また、
近年の温暖化等の気候の変化に対応するため、
既存栽
培法の改良試験に取り組んでいます。
・優良品種の育種試験
トウキの栽培法改良試験
植物の個体ごとに生育や成分含量に差があることから、収量と品質の両面で優れた系統や、栽培上有用な性質を有
する系統を選抜育種し、
新しい品種の育成を行っています。
栽培支援
近年、
休耕田の有効活用や耕作放棄地の解消策として薬用植物を栽培しようとする機運が高まっています。
当センターで
は、
農繁期が稲作と重ならないシャクヤクとトウキの栽培を推奨しています。
・栽培相談
薬用植物の栽培に関する相談を随時受け付けています。
・栽培指導
栽培農家の方を対象とした研修会の開催や、
現地での栽培技
術指導を行っています。
・種苗供給
掘取機によるシャクヤクの収穫
当センターで育成した薬用植物の種苗を、農家の方に供給し
ています
(有料)。
薬草に関する知識の普及
一般県民を対象に、春に薬草教室を、夏に野外観察会を開催し
ています。
また、
薬草に関する相談を随時受け付けています。
なお、
当センターでは、約230品種のシャクヤクを栽培しています。
5月から6月のシャクヤクの開花時期には、多くの県民の方が訪れて
います。
満開のシャクヤク
薬事研究所
至 小杉駅
8
至 高岡
環境科学センター
県道富山高岡
あいの風とやま鉄道
小杉駅
472
管理棟
小杉駅南線
小杉駅南線
●富山県立大学
交通案内
入口
県道富山戸出小矢部
衛生研究所
薬事研究所
県道串田新・黒河線
●県民公園
太閤山ランド
入口
北 陸自動 車 道
玄関
車で 約7分
JR富山駅から
車で 約30分
JR新高岡駅から
車で 約20分
小杉インターチェンジから
車で 約10分
富山西インターチェンジから 車で 約15分
至 県民公園太閤山ランド
小杉IC
小杉駅から
富山空港から
車で 約30分
薬 用 植 物 指 導 セ ンタ ー
至 魚津
至 滑川
スーパー農道
(富山中部広域農道)
至 水橋
道
鉄
やま
風と
の
あい
滑川IC
中滑川駅
8
北馬場
陸
自
車
道
上市川
至 富山
北
動
広野
白岩川
上市駅
正印
農産物加工研修施設
つるぎの味蔵&
みやげ処味蔵
コンビニ
自動車
整備会社
至
穴の谷の
霊水
約400m
広野
至 地鉄
上市駅
至 立山・富山
地 鉄 本 線
至 五百石
●上市町
北島
役場
寺田駅
富山県
薬用植物
指導センター
●=案内看板
交通案内
至 富山
立山IC
石坂
富山地方鉄道本線上市駅から
車で 約10分
立山インターチェンジから
車で 約20分
滑川インターチェンジから
車で 約15分
●お問い合わせ 先 ●
薬事研究所
〒939-0363 富山県射水市中太閤山17-1 TEL 0766-56-6026 FAX 0766-56-7285
薬 用 植 物 指 導 センター
〒930-0412 富山県中新川郡上市町広野2732 TEL 076-472-0801 FAX 076-472-0353
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