「戦争法案」の衆議院特別委員会と本会議での強行採決に 抗議し、廃案を求める声明 2015年7月22日 北九州労働者の健康問題連絡会議・第7回代表幹事会 安倍自公政権は、全国から沸き上がる国民の反対の声を無視して、地球の裏側まで出 ていって他国の軍事行動に協力することを可能にする憲法 9 条違反の「戦争法案」を、 7 月 15 日の衆議院特別委員会、16 日の本会議で強行採決しました。北九州労働者の健 康問題連絡会議(以下:北九州労健連)は、平和を希求する国民の声を踏みにじり、民 主主義を否定する暴挙であり断じて許すことはできません。強行採決に強く抗議すると ともに、法案の廃案に向け全力を尽くします。 各種世論調査では、戦争法制としての本質をもつ安全保障関連法案に対して、8 割を 超える国民が今国会での成立は不必要と答えています。衆議院憲法調査会では、参考人 3 人の憲法学者全員が安全保障関連法案は「違憲」だとし、全国のほとんどの憲法学者 も同様の見解を表明しています。こうした状況の中での強行採決は、現政権が学問と理 性、知的な思考そのものを無視していることのあらわれであり、憲法を真っ向から否定 する立憲主義の破壊、主権在民を踏みにじり民主主義を冒涜するものです。また、安倍 首相自身も「法案に対する国民の理解が進んでいない」ことを認めたにもかかわらず、 その直後の委員会で採決強行に踏み切ったことは、現政権が国民世論を無視した独裁政 治そのものと言わざるをえません。 戦後日本は、憲法九条の下で平和国家として存在しつづけてきました。政府は、「安 全保障環境の変化」を口実に、武力行使ができるようにしようとしていますが、戦後日 本が一貫して築いてきた隣国との対話による外交に基づく信頼関係こそが、脅威を取り 除く確かな道です。 北九州労健連は、この暴挙を強く糾弾するとともに、平和憲法を蹂躙し、日本をアメ リカなどと一緒に海外で戦争する国に変える「戦争法案」を廃止に追い込むため、反対 運動にいっそう力を強めていく決意です。 国際労働機関(ILO)は、第二次世界大戦の反省を踏まえ、「世界の永続する平和 は、社会正義を基礎としてのみ確立することができる」とし、戦争を回避するために、 労働者が健康で生活することができる賃金と労働(ディーセントワーク)を実現する必 要性を訴えています。 戦争ほど働くもののいのちと健康を危険にさらすものはありません。政府の行為によ って再び戦争の惨禍を起させないためにも、北九州労健連に結集する方々に心から呼び かけます。 「戦争法案」廃止に力を結集しましょう。
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