「2-4 陸域活構造調査」(PDF形式)

日26-2-2-4
2015年3月12日(木) H26年度第2回運営委員会資料
日本海地震・津波調査プロジェクト
(2-4) 陸域活構造調査
東京大学地震研究所
1
沿岸域および海陸統合探査
変動地形調査による活構造の分布・変形速度
地形面・第四紀層の層序学的な研究に
より、長期的なひずみ速度をを明らか
にする。 (上)段丘面の編年・対比による長期
間の地殻変動速度分布 (下)群列ボーリングによる伏在断層
の変形構造
高精度浅層反射断面
1854年安政東海・南海以降、1944年昭和東南海
以前に発生したM>6.8以上の内陸地震
海岸線
陸 域
(左)独立型レコーダー(右)バイブレータ型震源 (下)高精度浅層反射断面
浅層・極浅層の反射法
地震探査を実施し、沿
岸地域および海陸統合
測線でイメージングさ
れた構造および周辺の
活断層の浅部構造の解
海陸統合断面
明
地形地質学的調査および浅層反射法地震探査により、沿岸や海陸統合構造調査測線に含まれる活断層による
長期間の地殻変動を解明
陸域活構造調査: 地形・地質学的調査と浅層反射法地震探査を行い、海陸統合測線との総合的な解釈と海域構造
2
の理解への還元を目指す
黄線:H26年度 沿岸域探査測線
マゼンダ:H26年度 海陸統合探査測線
白線:H25年度 沿岸域構造探査測線
赤線ほか:活断層の位置
3
かほく-砺波測線
重合測線
日本海
宝達丘陵
高分解能区間
富山平野
砺波平野
地質図は産総研・地質調査総合センター,
断層線は中田・今泉編(2002)による
N
宝達丘陵
migrated, depth
No VE
N
宝達丘陵
migrated, depth
No VE
日本海側
N
宝 達 丘 陵
migrated, depth
No VE
宝達山地∼砺波平野西部
N
MSL
5 km
migrated, depth
No VE
N
石動断層
法林寺断層(伏在部)
migrated, depth
migrated, depth
No VE
No VE
砺波平野∼呉羽丘陵
石動断層・法林寺断層(伏在部)をカバーする高分解能測線を設定
測線長11km, 受振・発震点間隔12.5m, 中型バイブロ車
MS-2000
N
高分解能区間
GSR-1
宝 達 丘 陵
LS-8200
MSL
EnviroVib
5 km
migrated, depth
migrated, depth
No VE
No VE
高分解能反射・小矢部測線(重合時間断面)
(TWT, sec)
0.0
1.0
2.0
filtered stack
高分解能反射・小矢部測線(時間マイグレーション断面)
(TWT, sec)
宝達丘陵
0.0
1.0
2.0
migrated time
高分解能反射・小矢部測線(深度断面)
宝達丘陵
migrated, depth, No VE
高分解能反射・小矢部測線(深度断面)の解釈(暫定版)
宝達丘陵
migrated, depth, No VE
地層の厚さ増大
地表面
埴生層基底
大桑層基底
高分解能反射・小矢部測線(深度断面)の解釈(暫定版)
宝達丘陵
migrated, depth, No VE
地層の厚さ増大
地表面
埴生層基底
大桑層基底
高分解能反射・小矢部測線(深度断面)の解釈(暫定版)
宝達丘陵
migrated, depth, No VE
地層の厚さ増大
地表面
埴生層基底
大桑層基底
いずれも中・上部更新統まで変形に参加しており、
活構造であると考えられる
砺波平野周辺の伏在活断層の概要
地質構造・重力異常から推定
される地殻構造の不連続部
(2-4) 陸域活構造 H26年度のまとめと次年度計画
・砺波平野西部の活構造の高分解能イメージングを行うために、かほく-砺波測線の一部(約11km
区間)にて稠密展開・発震の高分解能浅層反射法地震探査を実施し、取得したデータについて初
期的な反射法解析を行った。
・その結果、石動断層と法林寺断層北方延長にあたる伏在断層のイメージングに成功した。両者
共に上部更新統まで変形させる活構造であると考えられる。また、かほく市沿岸部にも東傾斜の
伏在逆断層が存在し、海岸平野の隆起に寄与するものとみられる。
・H27年度は、これまで探査が実施された北陸地域の陸域部の主要活構造について、引き続
き変動地形や浅層反射法地震探査などの活構造調査を実施する。また、H27年度に構造探
査が実施される山陰地域東部などの領域において活構造調査を実施し、震源断層の構築に資
するデータを取得する。
18