≪介護保険制度における所得段階について≫ 介護保険制度においては、次の所得段階に応じて、介護保険料率や保険給付の際の 限度額などが決まります。ご自身がどの段階に該当するのか確認してみましょう。 利用者本人に住民税は課税されていますか。 はい(課税) 次のどれに該当しますか。 いいえ(非課税) 次のどれに該当しますか。 ①確定申告等 世帯全体 世帯全員が 生活保護等を をした方 では課税 非課税 受給 ②給与所得 だけの方 ③収入が、 公的年金 だけの方 【上記①の方】 ⇒申告書の所得の合計金額欄 は、いくらですか。 年金収入額及び 合計所得金額は いくらですか。 年金収入額及び 合計所得金額は いくらですか。 80 万円以下 80 万円以下 第4段階 第1段階 80 万円超 120 万円以下 第5段階 第2段階 【上記②の方】 ⇒源泉徴収票の給与所得控除 後の所得金額欄は、いくら ですか。 【上記③の方】 120 万円超 ⇒年金の合計所得金額は、 いくらですか。 第3段階 125 万円未満 200 万円未満 第6段階 第7段階 400 万円未満 600 万円未満 600 万円以上 第8段階 第9段階 第 10 段階 - 43 - 第1段階 ≪介護保険料の算定について≫ 介護保険料は、介護給付費等の見込額に基づき、次の算定方法により、所得段階別 の保険料を設定しています。 =算定方法= ⑤ 保険料収納必要額 約 15 億 3379 万円 (平成 27~29 年度の介護保険料) ÷ =3か年の見込額= ① 介護給付費 69 億 5652 万円 + ② 地域支援事業費 1億 8905 万円 ⑥ 予定保険料収納率 97.8% ÷ × ③ 第1号被保険者負担率 22.0% ⑦ 第1号被保険者数 (補正後) 29,044 人(3か年) ― ④ 準備基金取崩額 5,000 万円 調整交付金補正額 △1,176 万円 = 介護保険料(基準額)算定 年額:54,000 円 (月額 4,500 円) =所得段階別の保険料= 負担 割合 介護保険料(年額) 新 旧 所得段階 対象者 第1段階 本人及び世帯全員が住民税非課税で、老齢福 祉年金又は生活保護を受給している方又は本 人の課税年金収入額と合計所得金額の合計が 80 万円以下の方 0.45 24,300 第1段階 26,319 第2段階 26,319 第2段階 本人及び世帯全員が住民税非課税で、本人の 課税年金収入額と合計所得金額の合計が 120 万円以下の方 0.65 35,100 第3段階(特) 34,215 第3段階 本人及び世帯全員が住民税非課税で、上記以 外の方 0.75 40,500 第4段階 本人が住民税非課税で、世帯内に住民税課税 者がいる方のうち、本人の課税年金収入額と合 計所得金額の合計が 80 万円以下の方 0.90 48,600 第5段階 本人が住民税非課税で、世帯内に住民税課税 者がいる方のうち、本人の課税年金収入額と合 計所得金額の合計が 80 万円を超える方 【基準額】 第6段階 本人が住民税課税で、合計所得金額が 125 万 円未満の方 1.20 64,800 第7段階 本人が住民税課税で、合計所得金額が 125 万 円以上 200 万円未満の方 1.25 67,500 第8段階 本人が住民税課税で、合計所得金額が 200 万 円以上 400 万円未満の方 1.50 81,000 第9段階 本人が住民税課税で、合計所得金額が 400 万 円以上 600 万円未満の方 1.70 91,800 第 10 段階 本人が住民税課税で、合計所得金額が 600 万 円以上の方 1.90 102,600 - 44 - 1.00 54,000 第3段階 39,478 第4段階(特) 47,374 第4段階 52,637 第5段階 63,165 第6段階 65,797 第7段階 78,956 第8段階 89,483 第9段階 100,011 ≪居住(滞在)費・食費の減免制度について≫ 低所得者の方でも施設利用等が困難とならないよう、所得に応じた負担限度額まで を自己負担し、基準費用額との差額を保険給付する減免制度です。 ※減免制度を利用するためには、申請を行い、証の交付を受けることが必要です。 【対象者及び負担限度額】 居住費等 基準費用額 【第1段階】 市町村民税世帯非課税の生活保護受給者 個室 準個室 1,970 1,640 1,640 (1,150) 370 1,380 820 490 490 (420) 0 300 820 490 490 (420) 370 390 1,310 1,310 1,310 (820) 370 650 【第3段階】 市町村民税世帯非課税であり、課税年金 収入額と合計所得金額の合計が 80 万円 を超える方 食費 ユニット型 【第2段階】 市町村民税世帯非課税であり、課税年金 収入額と合計所得金額の合計が 80 万円 以下の方 従来型 個室 ユニット型 多床室 ※上記の段階は、39 ページに記載の所得段階とは異なります。 制度が変わります(平成 27 年8月から) ●平成 27 年8月から、上記の段階に該当する場合でも、次のいずれかにある場合は 減免制度が利用できなくなります。 ・世帯分離している配偶者が住民税課税者である場合 ・預貯金等の資産が一定額(単身 1000 万円、夫婦 2000 万円)以上ある場合 【申請の手続き】 手続方法 次の提出書類を役場介護課に提出します。 (該当する方には、後日、『介護保険負担限度額認定証』を交付します。) 提出書類 ・「介護保険負担限度額認定申請書」 ・その他、町介護課が求める書類 提 出 先 〒259-0392 湯河原町役場 介護課 介護保険係 ※お越しできない場合は、郵送による申請も可能です。 そ の 他 留意事項 ・負担限度額の認定は、申請日時点の状況に応じて行います。 ・認定は、申請日の属する月の初日にさかのぼって効力を有します。 (生活保護受給者の場合は、保護が開始された日の属する月の初日) ・認定は更新制で、期限は、毎年6月末までとなっています。 - 45 - ≪社会福祉法人の軽減制度について≫ 低所得で生計が困難な方について、介護保険サービスの提供を行う社会福祉法人等 が、その社会的役割を考慮して、利用者負担を軽減することにより、介護サービスの 利用促進を図る制度です。 ※軽減制度を利用するためには、申請を行い、証の交付を受けることが必要です。 【対象サービス】 社会福祉法人等が実施する次の①~⑨のサービスが対象です。 ①(介護予防)訪問介護 ②(介護予防)通所介護 ③(介護予防)短期入所生活介護 ⑥夜間対応型訪問介護 ⑦介護老人福祉施設 ⑧定期巡回・随時対応型訪問介護看護 ④(介護予防)認知症対応型通所介護 ⑤(介護予防)小規模多機能型居宅介護 ⑨看護小規模多機能型居宅介護 【対象者】 市町村民税世帯非課税で、次の(1)~(5)の要件全てを満たす方のうち、総合的に考慮して 生計が困難として町が認めた方が対象です。 (1) 年間収入が単身世帯で 150 万円、世帯員が 1 人増えるごとに 50 万円を加算 した額以下であること。 □年間収入には、非課税収入や仕送りなどを含みます。 (2) 預貯金等の額が単身世帯で 350 万円、世帯員が 1 人増えるごとに 100 万円 を加算した額以下であること。 □預貯金には有価証券も含まれ、公開市場がある場合は、申請日時点の市場価格を用い、 その他の場合は、額面で評価することを原則とします。 (3) その世帯において居住用家屋等、日常生活のために必要な資産以外に利用 し得る資産を所有していないこと。 □ここでいう資産とは、上記(2)以外のもので、収入を補うため活用できるものをいう。 □活用できるか否かについては、社会通念上処分させることが適当でないもの以外で、一 般的に換金価値が高いものと認められるか否かで判断します。 (4) 負担能力のある親族等に扶養されていないこと。 □扶養要件については、市町村民税の控除対象者や、医療保険の被扶養者となっていなけ れば、要件を満たしていると取扱って差し支えない。 ※個々の事情を考慮して判断する。 (5) 介護保険料を滞納していないこと □基本的には1か月でも滞納していれば対象とならないが、支払う見込がある方について は、個々の事情を考慮して判断します。 【申請の手続き】 手続方法 提出書類 提 出 先 次の提出書類を町介護課に提出します。 (該当する方には、後日、『社会福祉法人等利用者負担軽減確認証』を 交付します。) ・「社会福祉法人等利用者負担軽減対象確認申請書」 ・その他、町介護課が求める書類 〒259-0392 湯河原町役場 介護課 介護保険係 ※お越しできない場合は、郵送による申請も可能です。 - 46 - ≪高額介護サービス費等について≫ 同じ月に利用したサービスの利用者負担(※)の合計額が、一定の上限額を超えた 場合に、超えた分の費用が後から支給される制度です。 【対象となる利用者負担】 高額介護サービス費等は、1割若しくは2割の利用者負担分のみを対象に算定します。 ※食事代、差額ベッド代、食費・居住費、日常生活費等は算定の対象外となります。 【支給要件】 所得段階区分に応じた上限額を超えた費用について申請により支給します。 所得段階区分 上限額(円/月) 市町村民税非課税世帯に属する方 ■生活保護受給者 15,000 ■老齢福祉年金受給者 ■課税年金収入額と合計所得金額の合計が 80 万円以下の方 24,600 ■課税年金収入額と合計所得金額の合計が 80 万円を超える方 市町村民税課税世帯に属する方 37,200 ■下記以外の方(「一般世帯」) ■同一世帯に課税所得 145 万円以上の第1号被保険者がいて、 年収が単身世帯 383 万円以上(2人以上世帯 520 万円以上) に相当する方(「現役並み所得者」) 【新設】44,400 ※同じ世帯内に複数の利用者がいる場合は、利用者負担額を合算して算定します。 制度が変わります(平成 27 年8月から) ●平成 27 年8月から、所得段階区分に「現役並み所得者」(上限額 44,400 円/ 月)が新設されます。 【申請の手続き】 手続方法 ・該当する方には、申請書が送付されますので、必要事項をご記入の上、 町介護課に提出します。 提出書類 ・「高額介護(介護予防)サービス費支給申請書」 ・その他、町介護課が求める書類 提 出 先 〒259-0392 湯河原町役場 介護課 介護保険係 ※お越しできない場合は、郵送による申請も可能です。 そ の 他 留意事項 ・初回の申請書を提出した方は、振込先など申請内容に変更がある場合 を除き、2回目以降の申請書の提出は不要です。 (自動的に指定した口座に支給します。) - 47 - ≪高額医療・高額介護合算制度について≫ 介護保険と医療保険の両方の利用者負担を年間(8月から翌年7月まで)で合算し 一定の上限額を超えた場合に、超えた分の費用が後から支給される制度です。 【支給要件】 年齢ごとの所得段階区分に応じた上限額を超えた費用について申請により支給します。 70 歳未満 901 万円超 600 万円超 901 万円以下 210 万円超 600 万円以下 210 万円以下 市町村民税 世帯非課税 現行 70 歳~74 歳 見直し後 75 歳以上 (H27.8月~) 176 万円 212 万円 現役並み所得者 67 万円 67 万円 135 万円 141 万円 一般 56 万円 56 万円 低所得者Ⅱ 31 万円 31 万円 低所得者Ⅰ 19 万円 19 万円 67 万円 67 万円 63 万円 60 万円 34 万円 34 万円 制度が変わります(平成 27 年8月から) ●平成 27 年8月から、70 歳未満の方の上限額が変わります。 【申請の手続き】 手続方法 ・該当する方には、申請書が送付されますので、必要事項をご記入の上、 町住民課(保険年金係)に提出します。 提出書類 ・「高額介護合算療養費等支給申請書」 ・その他、町介護課が求める書類 提 出 先 〒259-0392 湯河原町役場 住民課 保険年金係 ※お越しできない場合は、郵送による申請も可能です。 そ の 他 留意事項 ・申請の窓口は、医療保険を担当する住民課(保険年金係)になります。 - 48 - ≪利用者負担の割合について≫ ■介護保険では、認定された介護度別に1か月間の支給限度額が決められており、利 用者は、その範囲内で介護サービス等の種類や量を選び利用することができます。 ■利用者の自己負担は、原則1割で、残りの9割を介護保険で負担します。 ただし、平成 27 年8月以降、一定以上の所得のある 65 歳以上の方の負担割合は、 2割となります。 ■なお、支給限度額を超えてサービスを利用した場合、超えた分は全額自己負担にな りますので、必要なサービスを必要な量だけ受けられるようケアマネジャー等と、 十分に話し合いましょう。 【支給限度額】 認定区分 認定区分 1か月の支給限度額 1か月の支給限度額 要支援1 50,030円 要介護1 166,920円 要支援2 104,730円 要介護2 196,160円 要介護3 269,310円 要介護4 308,060円 要介護5 360,650円 制度が変わります(平成 27 年8月から) ●平成 27 年8月から、一定以上の所得がある第1号被保険者の方の利用者負担 は、2割になります。 ●要介護認定を受けている方全員に、利用者負担の割合(1割又は2割)を記載 した「介護保険負担割合証」を交付します。 要 件 1割 ■合計所得が 160 万円未満 ■合計所得が 160 万円以上 負担割合 ●年金収入とその他の合計所得金額が単身世帯 280 万円未満(複数世帯 346 万円未満) 1割 ●上記以外 2割 ※その他の合計所得金額とは、給与収入や事業収入から給与所得控除、必要経費を控除した金額です。 - 49 - ≪保険料滞納者に対する給付制限について≫ 介護保険料は、介護サービスに必要な費用を賄う大切な財源です。その納付が遅れ ると介護保険制度の健全な運営に支障をきたすおそれがあります。 そのため、特別な理由なく長い間、介護保険料を滞納している方に対し、次の仕組 みに基づく、保険給付の制限を実施します。 =保険給付制限の仕組み= 介護サービスを利用する際に、滞納期間に応じた給付制限を受けることになります。 ≪1年以上滞納すると…≫ 支払方法の変更 介護費用がいったん全額払いになります。 ◆サービス利用時に、いったん介護費用の全額をサービス事業者に支払い、 後日、役場に申請して保険給付分の払い戻しを受けます。 ≪1年6か月以上滞納すると…≫ 一時差止 介護費用の払い戻しが一時差し止めになります。 ◆介護費用の払い戻しが一時差し止められるとともに、差し止め額が滞納する 保険料に充当されます。 ≪2年以上滞納すると…≫ 保険給付の特例 自己負担の割合が、1割から3割に引き上げられます。 ◆介護サービス利用時の本人負担が、滞納期間に応じて3割になります。 また、その期間は、高額サービス費等の支給が停止されます。 いろいろ事情があって… 納付したいけど一括で払えない… お早めにご相談ください! 介護課介護保険係 63-2111(内線 342) - 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