よろこ 近き者説び 遠き者来る 離島エコツーリズムへのご招待 今春から、 上 島 町 観 光 協 会 に よ る 離 島エコツーリ ズ ム の 取 り 組 み が 本 格 的 にスタートし ま し た 。 こ れ は 、 自 然 環 境や歴史文化 な ど 上 島 町 固 有 の 魅 力 を 観光客に伝え 、 そ の 価 値 や 大 切 さ に つ いて理解を深 め て も ら う こ と で 、 自 然 環境や歴史文 化 の 保 全 に つ な げ よ う と するものです 。 昨 年 行 わ れ た「 瀬 戸 内 し ま の わ ２０１４」の 事 業 コ ン セ プ ト に 「 近 き よろこ 者説 び、遠き 者 来 る 」 と い う 孔 子 の 言 葉がありまし た 。 上 島 町 の 自 然 や 文 化 を私たち自身 が め い っ ぱ い 楽 し ん で い てこそ、上島 町 外 の 方 も 、 訪 れ て み た くなるはずで す 。 エコツーリ ズ ム の メ ニ ュ ー は 、 シ ー カ ヤ ッ ク に ハ イ キ ン グ、 ポ タ リ ン グ。 上島町に住ん で い る 私 た ち に も 新 し い 発見が待って い ま す 。 一 緒 に エ コ ツ ー リズム始めて み ま せ ん か 。 元々は観光客向けに企画された ものですが、私たち町民にとって も島で過ごす時間の質を高められ るものになっています。 どのアクティビティも頼れる公 認ガイドがついていますので、初 心 者 で も 安 心 し て 楽 し め ま す が、 なかでもおすすめなのが「シーカ ヤック」 。周囲が海に囲まれた島 ならではの体験で、波が静かで雨 が少ないという上島町の気候は初 心者にもぴったり。 また、上級者を魅了してやまな いのが瀬戸内海特有の複雑な潮流 です。刻一刻めまぐるしく変わる 潮 目 を 読 み な が ら の ツ ー リ ン グ、 島町観光協会の宮畑周平さんは 「今までになかった体験を提供し たい、この恵まれた環境を遊ぶ道 具を増やしたい――。こうした思 いから生まれた、島での時間の使 い方についての新しい提案です」 と話します。 し…」というあなたにおすすめな のが今回ご紹介する離島エコツー リズムです。 このエコツーリズムについて上 「せっかくの休日だから島の外 へ遊びに」なんて思っていません か。 「島内だと遊ぶところもない のに最低限のインフラが整った 今、観光客をどう呼び込むか、観 光協会の思案は続いています。 もしかしたら、私たち自身が楽 しそうに遊ぶ姿こそが、最高の宣 伝になるのかもしれません。 問上島町観光協会 ☎７２ ―９２７７ Ｅメール [email protected] 中です。随時体験可能で、定員は １００名までとなっています。詳 しくは上島町観光協会までお問い 合わせください。 エコツーリズムの今後について は「外部への発信が課題」と宮畑 さん。エコツーリズムを催行する いては、町内在住者および町内に 勤務している方 （小学４年生以上） を対象に通常６千円の体験費が １千円となる体験補助制度を実施 それは推理小説を読むような、ス リリングなおもしろさです。 この「シーカヤック」体験につ 取材させていただいた方 上島町観光協会 事務局 宮畑 周平さん 離島エコツーリズムへのご招待 特集 2015年６月 2 ハイキング 普段見慣れている上島町の山も、実は多様 な自然にあふれています。珍しい昆虫や、希 もうきんるい 少な猛禽類に出会えるかもしれません。かつ てのように山の利用がなくなって山も変化し てきていますが、そういった自然の変遷も含 めて、面白い教材になるのではないでしょう か。また山頂からの多島美を眺めるのは旅行 者にとっては素晴らしい体験です。 もう一度、 上島町の森や山を見直しませんか。 ポタリング 「ポタリング」とは自転車散歩という意味 の言葉です。レースのように長距離をさっそ うと走り抜ける一般的なイメージのサイクリ ングと違って、ガイドさんと一緒に細い路地 に入って島の生活感に触れたり、古い看板や 古民家を発見したり、神社の由来や島の歴史 を学んだり。ゆっくりと島時間を味わうよう な、小さな島にぴったりの自転車の楽しみ方 を提案しています。 シーカヤック かい パドル（カヌーをこぐ櫂）を使って海上を 進む、 長さ４～５㍍ほどの小さなカヌーです。 水の抵抗が少ない細長いかたちをしていま す。乗ってみると視点が海面にとても近く感 じられ、ひとたび漕ぎ出すとスイスイとけっ こうスピード感があります。また、エンジン がついていないので漕いでいる間でも大変静 か。海の上に浮かんでいると、まるで別世界 に来たような時間を楽しむことができます。 あるがままの島を 公認ツアーガイド 石田 頼房さん 都会から来たお客さん にとって、島の面白さは 「島のあるがままの姿」 を見ることです。そこに 都会にはないもの―自然 の美しさや、人々の暮ら し方―を発見して、魅力 的だと感じるのです。だ から特別なものを用意す る必要はありません。僕 たちが引率するツアーを 見かけたら、ぜひ「どこ から来たん」と声をかけ てみてください。それだ けで思い出に残る体験に なるでしょう。 また、 シー カヤックなどもご家族 で、お友達同士で体験し て、ぜひその面白さに触 れてみてください！ 2015年６月 3
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