1 平成27年度全衛連事業計画 1 調査研究・広報事業 (1)調査研究 ア

平成27年度全衛連事業計画
1 調査研究・広報事業
(1)調査研究
ア ストレスチェック結果の分析・研究
・平成26年度全衛連メンタルヘルスサービス実施結果を集計・分析し、結果を公
表する。また、改正労働安全衛生法に基づくストレスチェック実施データの収
集・解析を行う。
・外国人労働者への円滑・適正なストレスチェックのため、調査票及び結果評価票
を英語版で提供することについて検討する。
イ 保健指導普及のための研究
・厚生労働科学研究「中小企業用産業保健電子カルテの開発とそれによる効果的・効
率的な産業保健手法に関する検討」の分担研究として取り組んでいる「労働者に
対する保健指導の手引(仮称)」を作成・公表する。
ウ 健康診断の有用性等に関する研究
・厚生労働省労災疾病臨床研究補助金を得て実施する「作業関連疾患の予防等に資
する一般定期健康診断を通じた効果的健康管理に関する研究」に参加し、労働安
全衛生法に基づき実施される健康診断の有用性等に関する研究を推進する。
エ 胸部エックス線検査精度管理の評価項目に関する研究
・良質な胸部画像を得るための撮影条件等について胸部エックス線専門委員会にお
いて引き続き研究する。
オ 学術団体等への参加、援助
・労働衛生検査の分析技術の維持・向上を図るため、引き続き労働衛生検査精度向
上研究会の活動に対し、必要な援助を行う。
カ 実勢調査の実施
・会員機関の実施する健康診断事業等の実態の把握のため、引き続き実勢調査を行
う。結果については、主要指標をホームページで公表する。
・実勢調査報告データを分析し、経営改善につなげる方策等について検討し、運営
研究協議会において経営情報として提供する。このため、経営分析に資する情報
入手のための報告様式の一部変更する。
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キ その他
・健康診断受診票に使用される問診事項について、英語表記について検討する。
(2)広報
ア 迅速な情報の発信
・労働衛生に関連する行政、学会等の動き等について、ホームページ、広報誌によ
り迅速に情報発信する。
イ 「心とからだの健康推進運動」の実施
・厚生労働省の実施する職場の健康診断実施強化月間と連携し、平成27年度「心
とからだの健康推進運動」を労働衛生週間準備期間の9月に展開し、受診率向上
と心身両面にわたるトータルな健康づくりを推進する。
・平成27年度「心とからだの健康推進運動」標語を募集するとともに、運動PR
資料を作成し、事業場、関係機関等に配布する。
ウ 新刊図書
・改正労働安全衛生法、改正政省令の内容を反映する「平成27年版 働く人の健
康」を発行する。
2 評価・認定事業
(1) 労働衛生サービス機能評価認定
ア 平成27年度サービス機能評価認定
・優良な労働衛生機関の育成を図るため、引き続き労働衛生サービス機能評価事業
を適正に運営する。
・平成29年度チェックリスト改訂に向け、(公社)日本人間ドック学会と必要な
調整を行う。
イ 参加施設の拡大
・労働衛生サービス機能評価事業紹介リーフレット等を活用し、周知を図る。
・評価認定未取得会員機関に対し、平成28年度までの取得を促す。
ウ 認定施設の地位向上
・「認定施設であること」を国、地方公共団体等の健診機関選定の際の入札要件と
して頂けるよう、引き続き機会をとらえて働きかけを行う。
・これまで要請してきた国、都道府県、政令市に加え、市町村に対する取り組みも
2
強化する。
(2) 総合精度管理調査
ア 平成27年度総合精度管理調査
・精度の高い信頼できる健康診断の確保を図るため、引き続き総合精度管理事業を
適正に運営する。
イ 参加施設の拡大
・総合精度管理調査への参加施設拡大のため、(公社)日本人間ドック学会との連
携を強化する。
ウ 腹部超音波検査精度管理の共同実施
・腹部超音波検査精度管理について、
(公社)日本人間ドック学会と共同実施する。
エ 精度管理維持向上のための条件整備等
・遠隔画像診断のための条件整備等について、(一社)遠隔画像診断サービス連合
会と定期的な協議を行う。
・血液生化学、血算に係る判定値について、日本臨床検査標準協議会が公表した「共
用基準範囲案」について、正式発効次第普及について取り組む。
3 教育・研修事業
ア 教育研修の計画的実施
・健康診断等の業務に従事する職員の能力向上を図り、高品質の労働衛生サービス
を提供するため、別紙「平成27年度研修計画」に基づき、教育・研修機会の提
供に努める。
・研修実施に当たっては、研修・教育専門委員会の他、総合精度管理委員会(労働
衛生検査専門委員会、臨床検査専門委員会、胸部エックス線検査専門委員会、腹
部超音波検査専門委員会)
、メンタルヘルス専門委員会の協力を得て進める。
イ メンタルヘルス研修の充実
・全衛連メンタルヘルスサービス提供体制の充実のため、日本産業精神保健学会の
指導を得て、医師研修、保健スタッフ研修を引き続き実施する。
・医師研修、保健スタッフ研修2回目以降研修においては、事後面接、事後指導、
職場改善指導に関する実践的研修を企画する。
・これまで会員向けに実施してきたメンタルヘルス研修について、労働安全衛生法
3
が改正されたことを契機に非会員にも開放する。
4 共益事業
(1) 全衛連メンタルヘルスサービス事業
ア 全衛連メンタルヘルスサービスの普及
・改正労働安全衛生法に基づくストレスチェックについて、定期健康診断と併せて
行う全衛連方式の利用促進のため、サービス内容を紹介するパンフレットを作成
する。
・事業場等に周知するため、都道府県産業保健総合推進センター等にパンフレット
の配置を依頼する。
イ ストレスチェック実施態勢の整備
・全衛連ストレスチェック処理システムを利用希望会員機関に提供する。
・全衛連メンタルヘルスサービス提供機関の実施態勢の拡充・整備を促進する。
ウ 全衛連ストレスチェック処理システムの運用
・全衛連ストレスチェック処理システムを導入した会員機関に対するサポートのた
め、システム開発会社と契約し、サポートセンターを設置する。
・全衛連ストレスチェック処理システムの運用に関する事務局体制を強化する。
(2)特定健診集合契約
・平成27年度特定健康診査等集合契約の円滑実施を図る。なお、これまで健康保
険組合連合会ほか7団体に加え、新たに全国土木建築国保組合と集合契約を締結
する。
・平成29年度政府目標値を踏まえ、受診率の向上のため、医療保険者団体と連係
して広報に努める。
(3)健康診断データ等のバックアップの強化
・会員機関の保有する健診データ等のバックアップを強化するため、データセンタ
ーの共同利用を推進する。
・全衛連の保有する個人情報を含むデータについて、バックアップを強化するため、
データセンターの共同利用に参加する。
(4)運営研究協議会
・平成27年度運営研究協議会を秋に富山県において開催する。
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・基調講演、経営分析の内容を充実し、経営トップの参加を呼びかける。
(5)風しん検査への積極的取組
・厚生労働省から要請されている職域における風しん検査、ワクチン接種に積極的
に取り組む。
(6)健康診断事業円滑実施のための調整
・医師人材確保、健診システムの在り方、医療マイナンバーへの対応等会員機関の
抱える課題について、専門委員会を設置して検討する。
・健康診断の複数年度契約、適正な料金設定等良質な健診実施のための条件整備に
ついて、専門委員会において検討を行う。
・地方協議会における会員意見等を聴取し、会員の事業展開において必要な事項に
ついて理事会等において随時検討する。
・地方協議会からの意見を吸い上げる仕組みを検討する。
・必要な事項については、関連団体にも呼びかけ、国、地方自治体、医療保険者等
に必要な陳情、要請をする。
5 東電福島第一原発事故に伴う緊急作業従事者に対する健康相談事業等の実施
ア 緊急作業従事者に対する健康相談事業の適正実施
・東電福島第一原発事故に伴う緊急作業従事者に対する健康相談事業を継続実施す
る。
イ 東電福島第一原発緊急作業従事者に対する疫学的研究への協力
・(公財)放射線影響研究所が厚生労働省労災疾病臨床研究事業補助金の交付を得
て実施する「東電福島第一原発緊急作業従事者に対する疫学的研究」に関して、
業務の一部を受託し、研究協力機関の連絡・調整、その他事務を実施する。
6 会務運営
ア 総会
・平成27年度定時総会を6月15日に開催する。
・定時総会においては、平成26年度事業報告及び決算の承認を求める。さらに、
理事会で決定した平成27年度事業計画、予算について報告する。
・全衛連功績賞、奨励賞に関する表彰式を総会終了後実施する。
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イ 理事会
・定期的に理事会を開催(年4回以上)し、事業計画に基づいた事業遂行状況、予
算執行状況を確認するとともに、全衛連事業全般について審議する。
ウ 経営企画委員会
・平成28年度制度、税制改正要望等について取りまとめる。
・全衛連の政策課題等について、理事会の付託を受けて検討する。
エ 事業推進委員会
・全衛連メンタルヘルスサービスの実施に関し、必要な条件整備等について引き続
き検討する。
・会員要望の実現等必要事項について随時検討する。
・全衛連事業の推進について必要な検討を行う。
オ 地方協議会
・地方協議会を定期開催するとともに、会員の事業展開において必要な事項につい
ての要望事項等について地方協議会において意見聴取等を行う。
・地方協議会に対して専門集会を含めて年2回以上開催するよう働きかける。
カ 会員、賛助会員拡大
・全衛連ストレスチェック処理システムの提供等全衛連加入メリットを強調する等
して、特に無会員地区(秋田、栃木、奈良、愛媛、高知)の解消に努力する。
・賛助会員の拡大のため、賛助会員のサービス等の発表機会の確保等必要な便宜を
供与する。
キ 会員機関に対する各種情報の提供
引き続き全衛連速報を月1回発行し、会員機関に対し行政の動き等最新の情報の
提供に努める。また、定期の情報提供以外にも随時の情報提供に努める。
ク 事務局体制の充実
・事務所を移転する。
・プライバシーマーク取得の準備を進める。
・全衛連の実施する事業等への参加申し込み、書類の提出等に関し、電子化を進め、
受付事務等を合理化する。
6
別紙
平成27年度研修実施計画
コース名
場所
時期
定員
医師研修会(じん肺ほか)
東京
12 月
60
特殊健康診断研修会
東京
2月
80
保健師・看護師等研修会(労働衛生コース)
東京
8月
70
健
保健師・看護師等研修会(保健指導コース)
大阪
12 月
80
診
検体検査研修会
東京
7月
80
ス
胸部エックス線検査研修会
東京
2月
80
タ
肺がんCT検診認定技師講習会
東京
2月
50
ッ
腹部超音波検査研修会(基礎コース)
東京
11 月
49
フ
腹部超音波検査研修会(中級コース)
東京
9月
80
大阪
8月
80
東京
1月
80
東京
2月
80
名古屋
8月
80
大阪
8月
80
東京
1月
80
大阪
12 月
80
東京
12 月
70
VDT健康診断研修会
生理機能検査研修会
選別聴力検査研修会
健
診
健康診断機関職員研修会(基礎コース)
事
健康診断機関職員研修会(専門コース)
東京
3月
80
務
施設認定実務責任者研修会
東京
8月
100
ストレスチェック・面接指導研修会
東京
5月
80
メ
面接指導研修会・医師Ⅰ(初回)
東京
1月
60
ン
面接指導研修会・医師Ⅱ(初回修了者)
東京
1月
60
事後指導研修会・保健スタッフⅠ(初回)
東京
1月
60
事後指導研修会・保健スタッフⅡ(初回修了者)
東京
1月
60
メンタルヘルスサービス渉外担当者等研修会
東京
2月
80
タ
ル
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