KJ00004421004.

島根県 立大 学短期大学部 出雲 キ ャ ンパ ス
研 究紀 要
第 3巻 ,113-121,2009
認知症高齢者 の在宅 生活継続 を支 えるため の
ケアシステムに関する文献的考察
祝 原 あ ゆみ 。吾 郷 ゆか り
概
要
介護負担 が大 きい認知症高齢者 に焦 点 を当て,地 域 での在 宅生活 を継続す るた
め に必 要 な条件 につ い て検 討 しケ ア システムにつ い て考察す る こと を 目的 に23作
の文献 を検討 した。
認知症初期段 階 にお いて ,高 齢者 の状態 は変化 しやす く介護者 の戸惑 い も大 き
い ため , この 時期 の 支援 が後 の生 活 を左右 す る と考 え られた。 また ,介 護者 の在
宅介護継続要 因 は「 問題行動」「介護 に必要 な情報」「 ADL依 存度」「理解者 ・介
護代替者 の存在 」 に分類 された。認知症高齢者 の在 宅生活継続 のための ケア シス
テ ムは,発 症後早期 か らの適切 な対応 ,保 健 医療福祉 の専 門職 だ け で な く,地 域
全体 で認知症 を理解 し,支 えて い くことが重要である と思 われた。
キ ー ワ ー ド :認 知症高齢者 ,介 護者 ,負 担感 ,ケ アシステ ム
に焦点 を当て,既 存 の文献 よ り,高 齢者 が住 み
I.は
じめに
慣 れた地域 で在 宅生活 を継続 させ るため に必 要
な条件 につい て検討 し,そ の生 活 を支 えるケア
島根県 の調べ によると,島 根県 の高齢化率 (平
成20年 10月 1日 現在 の推計 )は 28.6%,2000年
システムについて考察す る ことを目的 とする。
を中心年 とした平均寿命 は男性77.76歳 ,女 性
Ⅱ.用 語 の定 義
85,26歳 と伸 び続 けお り,全 国 で も高齢化 が進
んでい る県 である。後期高齢者人口の割合 も全
1.認
知症 と痴果
「認知症」 につい ては,以 前 は「痴 呆」 とい
国的 に増加傾 向で ある。 また,核 家族化 によ り
独居高齢者 をは じめ とする高齢者 のみの世帯が
う用語が用 い られていたが,2004年 12月 24日 付
増 え,老 老介護 も増加 して い る。
で行政用語を「認知症」と改める通知が出され
医療制度改革や介護保 険法改正等 の流 れの中
で在 院 日数が短縮化 され ,療 養場所 が 在宅へ 移
現在 で は「認知症」を用 い るのが 一 般的 で ある。
行 して きて い るが ,特 に認知症 につい ては常時
年 以前 に発 表 された文献 には「 痴呆」が用 い ら
支援 が必要であることが 多 い ため に介護者 の負
れて い たが ,本 稿 では文 献 か ら引用す る場合 を
担が大 きい。認知症 は加齢 に伴 って増加す るた
除 き,「 認知症」 を用 い る こととす る。
,
め,平 均寿命 の伸 び と後期高齢者 の増加 によっ
今 回 の文献検討 で使用 した文献 にお い て ,2004
2.介
護者
て認知症高齢者 は今後 ます ます増加す る と予想
文献か ら引用 す る場合 を除 き,認 知症高齢者
され る。 認知症 になって も高齢者 とその家族が
を在 宅 で主 に介 護 して い る家族 員 を「介 護者 」
安心 して在宅生活 を続 けて い くため には,地 域
にお け る充分 なサ ポ ー トが必要である。
とす る。 ヘ ルパ ー等 の専 門職 は含 まない 。
本研 究 では認知症高齢者 (以 後高齢者 とす る)
本研 究 は,本 学平成 20年 度特別研 究費 の助成
を受 け て実施 した。
-113-
祝原あゆみ ・吾郷ゆか り
表
1
文献 の主 な対象 または内容 による分類
文献 の対象者 または内容
n=23
文献数
高齢者 へ の支援
介護者 へ の支援
l
高齢者介護 のための ケア システ ム
表2
岡侶
X番
1
対象 とした文献 の一 覧
表題
発蒸
年
<高 齢者 へ の支援 >
調査 目的
結果 ・ 結論
対象者
訪問君護 にお けるク
ア内容 とケア手法 に
関す る解析
65歳 以上 の訪 問看護利用者 のC 訪 問看護 ステー
高齢者 の 日常生活状況は、全体的に 目立反 が低 か つたが 、特
に痴呆 中等度お よび高度群 はほぼ企介助 を必要 としていた。
セル フケアの看護活動 は、痴果 の程度 が進行す るに伴いその
実施率 も増加 してお り、 日常生活 にお ける援助 の必 要性 が示
された。
万問 看 護 利 用 者 に お
する ア ウ トカ ム 変 化
つ検 討
任宅クア利用者 のア ウ トカム 訪間君護利用者 と
(訪 問看護利用者 の 2時 点 の健 その家族
康状態 )に おいて、2か 月間で
改善 しやすい項 目と悪化 しやす
い項 目を明 らかに し、 日常生活
自立度 、痴呆 の程度 な どを考慮
した予測的ケアを可能 にす る。
ア ゥ トカムが改吾 しやすい項 日は扁みの問題 、介護者 の身体
的 ・精神的疲 労な どがあ り、 2か 月 でア ウ トカムが悪化 しや
す い項 目は排泄 に関す る項 目が多 い。 IADL(冷 暖房管理
や安全管理 )に 関す る項 目は 2か 月では変化 は少 な く、長期
的な観察が必要である。
ア ウ トカムの変化 には 日常生活 自立度 が影響 してお り、 自立
度低群 よ りも自立度高群の方が 2か 月間で の変化 が大 きい こ
とが明 らかになった。
仕毛獅呆性 局師有 の
ニーズを もとに した
アセスメン トの留意
点
在宅痴呆性 高齢者支援 のために クド護 文 抜 半 円 貝 、
必要なアセスメン ト項 目を明 ら サ ー ビ ス 事 業 者
かに し、アセ スメン トの際 の 留
意点 につ いて検討す る。
在宅痴呆性 高齢者 に対す るアセ ス メン トは、既存 のアセス メ
ン ト表 に不足 してい ると考 え られ る項 目や現在 の生活状態や
過去 の生活 背景、痴呆 の原 因疾患や身体的機能 をアセスメン
トす る こと、対象数 が少 ないニーズ で もアセ スメン ト項 目を
関連付 けて ニーズ を捉 えてい く工夫 をす ること等が重要 と考
え られ た。
異クド護 局 齢 有 の 任 宅
生活 継 続 に 関 す る影
鬱要 因 とケ ア の 視 点
フ介 護 休 1貝 サ ー ビス
住毛安ク
「 破 同師石 1/星 熊択 悪 υ
改善 ・維持 ・ 悪化予防、介護者 を利 用 す る要 介 護
の介護負担 の 改善お よび過剰真 高 齢 者
担 の予防 に対 し、在宅要介護 高
齢者 の 自立支援 を促進す るケア
の視点 を提言す る。
在 宅 生 佑 継 続 に 関 わ る条 件 に は 、 41用 な お よ び 介 護 な の 身 答
能 力 と判 断 力 の 高 さが 関 連 して い た 。 特 に 要 介 護 2・ 3の 高
齢 者 群 で は 認 知 能 力 が 在 宅 生 活 継 続 に密 接 に 関 わ つ て い た 。
生活状況②訪 問看護 の ケア内容 シ ョンに勤務す る
③訪 問看護 のケア手法 を明 らか 看護 師
に し、痴呆 の程度 に よ り特有 な
ニーズ の把握 と適切 な看護活動
を明確 にす る。
アシス テ ム につ いての検討 ・報告 の計 23件 に絞
Ⅲ .方 法
り込 んだ。
2.検 討方法
1.文 献収集
絞 り込 んだ文献 を対象 として読み込み,書 か
デ ー タベ ー ス として「 医学 中央雑誌Web版
Ver.4」 「社会老年学文献デ ー タベー ス :Dial」
「MAGAZINEPLUS」
れて い る内容 を抽 出 して一 覧表 を作成 した。傾
向が類似す る もの ごとに 3つ に分類 し,そ れぞ
を利用 した。で きるだけ
れの内容 を検討 した。検討結果 を もとに,認 知
多 くの文献 を収集す るため,対 象文献 を介護保
症高齢者が在 宅生活 を継続 させ るためのケアシ
険制度導入直前 に当たる1999年 か ら2008年 まで
ス テ ム につい て考察 した。
の10年 間に発表 された もの とした。
「在宅看護」
「認知症」
「地域看護」をキー ワー
Ⅳ .結 果
ドとして31件 を抽 出 し,別 途「医学 中央雑誌
WebttVer.4」 で「認知症」
「地域ケアシステム」
のキー ワー ドによ り14件 ,「 社会老年学文献デー
タベース :Dial」 で「ケアシステム」のキー ワー
検討 の対象 とした文献 は,主 な研 究対象 や
内容 によって「高齢者 へ の支援」に関す るもの
「介護者へ の支援」 に関す るもの,「 高齢者介護
ドにより21件 を抽出 した。
分析 の対象 を原 著論文 お よび研究報告 とし
,
抽出 した合計66件 の文献 の中か ら,在 宅 の認知
症高齢者や認知症高齢者 を介護 してい る家族の
支援 をテーマ としてい るもの,認 知症 の在宅ケ
,
のためのケアシステムJに 関す るものの 3つ に
分類 された (表 1)。 ただ し,高 齢者本人へ の
支援 と介護者へ の支援 は関係性が深 いため,両
者 について関連 させて述べ られている文献が多
かった。
-114-
認知症高齢者 の 在宅 生活継続 を支 えるため の
ケアシステムに関す る文献的考察
碑異
更残
1
対象 とした文 献 の一 覧
簿年
表3
表題
介護 中断群 の舟入院 の選 出は要ラド.tF者 の状態悪化 と介護者の
介護限界が多 く、介護限界を理 由に した者 の多 くは負担感が
高か つた。痴呆性高齢者 の在宅介護 を中断 して再入院に踏み
切 つた要因は、①介護代誉者不在②不十分 な家庭外サー ビス
の利用③制約感 の強 さ、 の 3要 因 とその他様 々 な要因が複雑
に絡み合 ってい ることが明 らかにな つた。
詢向有 再部甲刀`ら坊と7こ
介護者 の介護負担 の
実態
訪 間 石 護 サ ー ビス を利 用 して し 介護保険に よる訪
る要 介 護 者 を 介 護 す る家 族 介 認 問看護サ ー ビス利
用者 とその介護者
者 の 現 状 を把 握 す る。
不適切処遇経験 のある介護者 が介護 してい る利用者 には、間
題行動が多 い、聴覚障害 があるな ど、介護者の思 うに任せな
い状況 にあることが示唆 され た。在宅介護 の継続 が困難であ
ると判断 した介護者 は高齢の夫婦世帯が多 く、健康状態や経
済状態 の見通 しがつかない ものが多 い と考 え られ た。
任 氏 クル ー ク の メ ン
バ ー が活 動 を地 域 に
発 展 させ て い く プ ロ
セ ス ー認 知 症 高 齢 者
(痴 呆 性 高 齢 者 )の
介 護 者 グル ー プ に 焦
点 を 当てて 一
住民 グループメンバー が活動 を 認 知 症 高 齢 者 の 介
地域 に発 展 させ てい くプ ロセ ス 護 者 の 会 の メ ン
ー
ノミー
を記述す る。
よ知症の圧状 に驚 き、言動 に振 り回 され
介護者 は、高齢考 の言
なが ら高齢者 を介護す る とい う苦渋 に満 ちた段階 を経験 して
いた。
認知症高齢者 の介護者 の会 のメンバー が活動 を地域 に発展 さ
せてい くプ ロセ ス とは、認知症高齢者 の介護 について地域 に
伝 えてい くプ ロセスで あった。
介護老人保健施設在
所者 の家庭復帰 へ影
響す る要因 一介護者
の在宅受 け入れ へ の
移行 に影響す る要因
よ リー
介護 老人保健施設 に在所 中の 言 老人保健施設在所
齢者 の介護者 に在宅 へ の 受 け赤 中の高齢者 とその
れの意 向を調査 し、その意向 ハ 介護者
影響す る要因を検討す る。
問迦 行 動 は在 τ へ の 受 け 人 れ に影 響 す る こ とか ら、 認 知 HI嵩
齢 者 や 家 族 を支 援 す る地 域 で の ケ ア シ ス テ ム を 早 急 に確 立 す
/1Ett「 IPtt τ 卍 え 0家 族 クr憩 認知 lIE局 齢 布 を 狙
主催す る え る家 族 介 護 者
者 の 「家族 の会」カミ
「つ どいJへ の ニーズ に着 目
し、参加 の意 味を明 らかにす
る。
家族介護者 が │つ どい」に参加す る とい うことは情報を得 る
ことや、 自己の気持 ちを表 出 し、新 た に認知症 に関す る啓発
を支援す る とい う意味があ った。
/‐
1
結果 ,結 論
対象者
調査 目的
4c H7 以前在宅生活 を し
卿木1■ 励NIJ rHと な灰ク
「 殻ね
り巻 く背景事情 を調査 し、在完 ていたが現在 は療
セ養病棟 に入院 して
介護 が困難 にな る要因を明確イ
し今後の看護 ・ 介護支援策 を拶 い る痴呆性 高齢者
の介護者 、在宅
討す る。
サ ー ビス等 を利用
しなが ら痴呆性 高
齢者 の在宅介護 を
継続 してい る介護
者
ノ仕 七
却禾 1生 凸,市 石 υ
年護長期継統 と介護
中断 に影響す る因子
の検討
誌 妊 凸師石 乞把
る家族介護者 の 「つ
どい」 へ の参加 の意
味 ―家族介護者 の
ニ ー ズ に着 目して 一
1
<介 護者 へ の支援 >
200を
2001
認
ることが重要である。他 の家族 の協力が無い ことや介護保険
制度 の知識 が不十分だ と受 け入れが困難 となる危険性が高ま
るため、病院退院時や施設入所時 に介護 保険制度 の情報 を提
供 し、制度の利用方法を啓蒙す る必要 がある。
クド
護 に対 し易膝 を把
えた介護者 の思い 。
態度 と訪 問看護 師 の
支援 に関す る分析
介護 に対 して葛藤 を抱 えた介護 効 問 看 護 ス テ ー
者 の思 い 。態度 とその変化 を明 シ ョン に利 用 者 と
らかに し、訪 問看護 にお ける看 そ の 介 護 者
護援助 について考察す る。
介護者 の思 い 。態反 と して、 10の カテ ゴ リーが得 られた。ンド
護者は母親 らしい ことを して もらえなか った とい う思 い と、
自分がす るのは仕方 がない とい う思 い との間で葛藤 していた
ことが明 らかになった。
認 知圧高齢者 の家族
の 体験
認 知 圧 の 圧 状 発 現 か ら診 断 され 誌 /11江 励FTP石 ど旧
る ま で の 高 齢 者 の 家 族 の 体 験 を 居 し、介護 してい
る家族
明 らか に す る。
認知症 の症 状発現 か ら診断 され るまでの高齢者 の家族 の体験
は、《以前 の高齢を との比較で認知症 の症 状 に気づ く≫≪診
断まで の手はず を整 える≫≪高齢者 の 自尊心を傷 つ けない よ
う配慮す る≫≪第二者 か ら理解 され たい ≫《高齢者 の変化 に
戸惑 う≫≪高齢者 の気持 ちに寄 り添いたい ≫≪ 自らの役割 を
再認識す る≫≪ 自分 の存在す る意味 の喪失 に対す る不安 ≫≪
高齢者 の症状にあ つた介護方法 を模索す る≫とい う9つ のカ
テ ゴ リーに分類 され た。
認知症高齢者 を居宅
で介護す る家族介護
者 の主観的 QOLに
関す る研究
― “
介護 に関す る話
し合いや勉強会 "ヘ
の参加経験や参加 に
対す る意志 との関連
性 につ いて一
認知症高齢者を居宅 で介護す る 要ク
「護品師石 を居
介護 に関す る話 し 宅で介護す る家族
家族介護者 “
"の
いや
参加状況お よ 介護者
合
勉強会
び参加 に対す る意志 について把
握 し、家族介護者 の主観 的 QO
L(現 在 の満 足感 、生活 のハ
リ、心理的安定感 )を 測定す
る。 また、両者 の 関連性 を検詞
す る。
(Ⅲ 介護 に関す る詰 し合 いや勉 J雲 会 へ の,費 (関 心群は参洲
経験群 に比 べ て主観的 QOLが 低 い ことが示唆 された。無関
心群の家族介護者 が、認知症高齢者 の介護 をひ とりでl■●え込
まず 、認知症 の疾患やかかわ り方の知識 を得 る場、家族介護
者同士の交流の場 な ど介護 に関す る話 し合いや勉強会に参加
意欲や意志 を持 ち、積極的に参加 してい くとともに、主観的
QOLを 高めてい くこと、そ のための効果的な開催方法を考
案す ることが課題 として考 え られ た。
初期認知圧者 の 自動
車運転 中止 の過程 と
その関連要因
lyJ期 認知 liFて か 日朗早建略 τ IP 文診 の活果耳 の連
止す る過程 とその関連要 囚を証 転 中止 を勧告 され
た初期認知症者 と
述す る。
そ の介護者
運転 中止の過程 において介護者 は、病者 の説 得 に苦労 し、家
族内の対 立や近隣 との革L韓 や種 々のス トレス を体験 してい
た。車のない生活 へ の適応 には家族 の対応 が影響 していた。
認知症 ドライバー を早期 に発見 し、病態や家族 の問題解決力
に見合 つた介護者相談や外 出援助 の資源 開発 を行 うことに
よつて、運転 中止 後 の生 活適応 を助 ける必要がある。
ζ却妊 励師石 τクraV
奇
す る嫁の介護意識 の
変容
認知症高齢者 を在宅介護す る嫁 2年 以上在宅で認
の介護 へ の意識変容 のプ ロセ ス 知症高齢者 を介護
を明 らかに し、看護 実践 に活 オ してい る嫁
す方向性 を見出す。
介護者 としての塚 の存在 を完全 に否 定でき/rい 意識 が塚 目身
の 中に も存在 している。在宅での介護継続 を促進 させ るため
には、近親者 ・ 専門職等 を含 めた周 囲 の反応や 関わ り方が嫁
の介護意識 の変容 に影響 を与えてい る。
任毛認 知圧同姉畜の
急性期 の入 院におけ
る医療 ・ 介護 の支援
体制 の 実態 一介護家
族 イ ンタビュー を通
して―
任 毛 言よ知 圧 高 齢 者 の 急 性 別 人 販 急性期 の病状で の
に 際 して の 現 状 を 知 り、 医 療 ・ 人院 を経験 した在
支 援 体 制 の あ り方 の 検 討 す る。 宅認知症高齢者 の
認知症高齢者 は認知症以外の疾患 も抱 えてい るため、通院、
訪問診療、人院先 の確保 は療養 生活 に欠 かせ ない ものであ
り、認知症高齢者 が入院 に至 った際、家族 は重大な身体的 ・
精神 的負担 を貪 っていた。
J
介護家族
対象 とした文 献 の一覧 を分類 ご とに表 2,表
3,表 4に 示す。
1.高 齢者 への支援
提供す る専 門職 または介護者 を通 lノ て高齢者 の
状況 を把握 し,ニ ー ズや援助 につい て検討す る
方法 が取 られて い た。
高齢者 へ の支援 に関連 した研 究 では,ケ アを
-115-
認知症が軽度 の初期段 階では身体 的 な問題 よ
祝原あゆみ ・吾郷 ゆか り
対象 とした文献 の一 覧
又冊
恐提
1
廟生
表4
表題
F何 普
,妾 不
丁皆卜にお
潮∫
`と
ける高齢者の地域ケ
アシステムに関す る
ニーズ とその傾 向
<高 齢者介護 のためのケアシス テ ム >
調査 目的
結 果 ,結 論
対象者
F音
丁司 ネSけ る局齢有 判 部 と農 TNI晋
郡〒
農不
`と
`に
ステムにつ
いての要 在`F「
地域 ケアシ
住 す る 高 齢 者`に
望の実態 と両地域 の違 い を明 ら
かに し、地域特性 を生か した体
制 づ く りの方向性 を検討す る。
半成 4年 か ら 1老 人性 JIu呆 疾患 モデル事業」による取 り組み
を行 つた。痴呆 忠者 に関与す る諸施設間で、共通の 情報交換
の場 が確保 され 、関連諸施設か ら病院へ の患者紹介が円滑に
な り、病院の後方施設 としての老人保健施設や特別養護老人
ホーム との連絡体制が密接 になった。
郷 /1kl■ ■師石 の剋 X
ケアシ ステムー岩手
県花巻 ・ 北上地区地
方連絡会の取 り組み
J●
4
雨¬∫
は社会浩動 傘 どをlHHし た住民同士の協力体制 の強化
考卜
を、農村部では気兼ねな く利用できる公的サー ビスの充足
充実 を図 つてい くことの必 要性が示唆 され た。
過疎高齢地域 に在住
す る痴呆性老人早期
診断・ 早期対応 シス
テムの構築に関す る
実践的研究 (2)一 精
神医学的相談 と地域
精神保健チー ムの連
携 を含む統合的地域
ケアシステムー
医療 貧沢 か小足す る過塚局齢地 石令
W休 健↑
日畝τ利 認知左駐 いの 高齢者 に刺 しては、広範な精神 医字的鑑 別診
域 において、痴呆性高齢者 を早 用 した高齢者 の う 断、精神 医学的管理 と心理社会的ケア、かか りつ け医へ の情
期 に診断 し、早期 に適切 なケア ち、認知症疑いま 報提供、手段的 ADL低 下に対す る生活支援 、独居者 に対す
を供給す るための現実的なシス たは軽度認知症 と る社会的ネ ッ トワー クの強 化 が必 要 とされ る。
テム を考案す る。
判定 された人
地域 にお ける老年期
痴呆 の早期発 見・ 早
期対応 システムの構
築 に向けての取 り組
み
地坂在 毛局節有 の認知機能低 卜 65戒
者 をス ク リーニン グ し、専 F珂 医
療機 関へ の受診 と地域 ケアに結
びつ けるシステム を構 築す る取
り組 み にお ける課題 をま とめ
る。
七クr譲 又仮
`住 関与 した
セ ンターが
高齢者 の処遇 困難事
例の実態
υ行政 か関わつている処遇困剣 住宏伯仕予功
「
事例 のぬ容、把握契機 、処遇、 保健所、社会福祉
連携状況 、処遇経過 の状況 をリ 協議会が把握 した
らか にす る。②処遇 困難事例 互 事例 の うち、処遇
早期把握 お よび地域 との連携チ 困難 と思われ る事
法、予防策 を考察す る。
例
4T以
以 上 島齢 者
lT、
地坂 にお ける老写別獅米 の早期発見・ 早別対応 システムを構
築す る上で、低年齢 で認知機 能が軽度低下 している者 へ の音
及啓発 が特 に重要である。
処遇 困難 のハ イ リス クは比較的後期高齢者 の男性独居 といえ
るので、独居 高齢者 のサポー トシステムを作 ることが重要で
ある。疾病 ・ 障害、特に認知症がきっかけで処遇 困難 となる
ことか ら、専門職 同十のみでな く地域 の 関係者 との横 の情報
交換 が重要である。
医原資源 の乏 しい過疎高齢地 域 における地域 ケアシ ステムづ
くりの基本 は、保健 医療福社 専門職 と住民が認知症 に関心 を
もち、認知症 を知 るための仕組み をつ くる ことであ り、その
骨組みにはネ ッ トワー クが必要である。大都 市にお けるシス
テムづ く りと救急 と身体合併症医療は今後に戎 され た重要課
題である。
認 知 た を地 坂 で 支 え
る 宮城 県栗 原 市 の
実践
居宅サ ー ビス利用水
準 の地 域差 と在宅化
推進 に関す る一考察
要介護認 定者一人 当た りの居党 男 1サ 萩 休 嶼 有 の
サー ビス利用水準 の地域差 を栃 「介 護 保 険 事 業 状
険者別 に把握す る。 また、水琴 況 報 告 Jデ ー タ 、
を高 くす ることに寄与 していて 公 文 書 、 高 齢 者 ケ
ア関係者
要因を明 らかにす る。
居宅サー ビスの利用水準が高 い地城 の地坂 クアシステ ム は、
様 々 なサ ー ビスの単なる寄せ集 めではな く、利用可能 な社会
資源 を有効 に連携 させ 、包括的サ ー ビスが提供 できる体制 に
なってい ることが分かつた。
甲 山 同 地 以 局齢 有 の
療養 場 所 移 行 の 現 状
と支 援 の 必 要 性
甲四聞地域 にお ける局齢者 の場 )丙 元に人尻 し、継
養場所移行 の現状 と関連す る夢 続 してケアを必 要
囚を明 らかに し、地域 にお けそ とす る 65歳 以上
の高齢者
支援 の必 要性 の検討す る。
施設移行洋 の特徴 に 11人 暮 らしJ I認 知圧 があるJ I要 介
護4∼ 5Jな どが認 め られ、地域で生活 し続 けるための支援 と
疾病 ・ 障害 の重度化 を予防す る支援の両者 が求め られ る。
地域で生活 し続 けるための支援 として、中山間地域 の環境か
ら居住系資源 の検討や集落 を単位 とした支援組織作 りな どが
求め られ る。療養移行 を支援す る基盤 は関係機 関・ 関係者間
の連携 である。
りも精神症状 に対す る支援 が 多 か ったが ,認 知
して,高 齢者 の 問題行動 ,認 知症や介護保 険制
症 の進行 に伴 って寝 た き りの状態が進 み,中 等
度以上 になる と日常 生 活 の全 面的な介助が必要
度 に関す る情報 の有無 ,高 齢者 の ADL依 存度
な どが挙 げ られ ,介 護者 による高齢者 へ の不適
となる (長 谷川 ,2000)こ とが確認 される とと
切処遇や介護者 の QOLの 低下 にまで影響 を及
もに, 日常生活 の 自立度高群 と 自立度低群 を比
ぼ して い た。
較 した場合 , 自立度高群 の ほ うが良 くも悪 くも
認知症 を もつ 高齢者 の介護者が理解者 を求 め
状態が変化 しやす い (森 田,2002)こ とが 明 ら
ている とす る文献 は多 い。介護者 は特 に高齢者
かになってい た。在宅生活継続 には高齢者 の認
が認知症 を発症 した初期 段 階にお い て,高 齢者
知能力が関連 してお り,高 齢者 の判 断力や 自立
の認知症 の症状 に驚 き,言 動 に振 り回 されなが
度 に合 わせて 日常生活援助 や 身体 的援助 ,精 神
ら高齢者 を介護す る とい う苦渋 に満 ちた段 階
的な援助 ,環 境調整 ,健 康 管理 な どが必 要 とさ
(加 藤,2005)を
れてお り,専 門職 に求 め られ る内容 は多岐 にわ
経験す るなど、 身体 的に も精
神的にも負担 を負っていた。
しか し,介 護者 の精神的負担が報告 される一
たって い た。
2.介 護者 へ の支援
在宅介護 の受 け入れや継続 に影響す る要 因 と
方 で,介 護者 は高齢者 を大切 に思 う気持 ち も
持 っていることが明 らかになっていた。
-116-
認知症高齢者 の在宅生活継続 を支 えるための
ケアシステムに関す る文献的考察
家族 の協力や ,介 護 の大変 さを認め分 かって
が ,身 体 的な健康管理 も重要であ り,支 援 が必
くれ る人 の存在 が ,在 宅介護 の継続 に大 きな影
要 であ る と思 われた。
響要 因 となって い た。一 方 で,介 護代替者 の不
2.介 護者 の置 かれている状況
在 は在 宅介 護 中断 の 大 きな要 因 とな っていた
介 護者 に とっての在宅介護継続 に影響す る要
(赤 澤,2002)。
因 は大 き く分 け て「 高齢者 の 問題行動」「 高齢
3.ケ ア システム
者 の ADL依 存度」「介護 に必要 な情報」「理解
者 ・介 護代替者 の存在」 で ある と考 え られた。
ケア システムにおいては,関 係機 関 ・ 関係者
間 の情報 の共有 と連携 ,早 期診 断 ・早期 対応
独居高齢者へ の対応 な どの重 要性が指摘 されて
1)高 齢者 の問題行動
い た。
護者 は認知症 に伴 う高齢者 の変化 に戸惑 い,そ
,
認知症発症 ご早期 の段階 にお い ては特 に,介
医療 につい て,高 齢者 の在 宅生活継続 のため
の対応 に疲 れ,様 々 なス トレス を体験す る。徘
には精神 医学 的鑑別診 断機能 と継続的な精神 医
徊や暴 力行為 な どの 問題行動 は認知症 の 中核症
学 的管理機 能 を有 す る 医療機 関が必須 であ り
状 によって二 次的に起 こる障害 である。 環境調
保健医療 の確保 は高齢者 の療養 生 活 に欠かせ な
い もので あ るが ,救 急 と合 併症 医療 の確保 につ
整 や対 応 の工 夫 な どで改善が期待 で きるため
い て は今 後 に残 され た重 要課題 とされ て い た
るよ うな支援 が望 まれる。疲 れや ス トレス を蓄
(栗 田,2006)。
積 した結果 ,介 護者 自身 の健康 障害 に至れば介
,
医療 資源 の乏 しい過疎高齢地域 にお い ては特
,
介護者が これ らの方 法 を取 り入 れ ることがで き
護 を中断せ ざるを得 ない状況 に追 い込 まれ るこ
に,保 健 医療福祉 専 門職 だ けでな く地域住民 と
とにな る。
ともに作 るケアシス テ ムが必要 とされて いた。
2)ADL依
存度
介護 に体力 を要 し,介 護者 に身体 的な影響 を
V.考
与 える ADL依 存度 は介護者 の負担感 に も影響
察
して い る。
1.認 知症高齢者 の状態 の変化
高齢者 のみの世帯や昼 間独居 の 高齢者が増加
記憶 障害お よび失語 。
失認・失行 などの認知機
能 の障害 のため,高 齢者 が 自身 の状態や ニー ズ
そ の 限界 を超 えると介護者が在宅介護の継続 を
を表現す るこ とは非常 に困難であ り,真 の ニー
あ きらめて しまうのではないか と思 われ る。
ズ を明 らか にす るこ とは容易 ではない。よって
3)介 護 に必要 な情報
し,家 庭 での介 護者 の介護力 に も限界が あ る。
,
認知症 高齢者 の介護 は,正 しい知識 を持 って
介護者や専 門職 は高齢者 の ニー ズを推測 しなが
ら支援 して い くこ とが 要求 され る。
認知症 は非可逆性 か つ 進行性 の疾患 で あ る。
すれ ば 困難 を減 らせ ることも多 い。認知症 とい
う病気 や介護方法 ,介 護保 険等 の知識 を持 つ こ
そ の 中核 症 状 は記憶 や認知 機 能 の 障害 で あ る
とは,介 護者 の負担 を身体 的に も精神 的に も軽
が,症 状 の進行 に伴 って 日常生活 の 自立度が低
くす るこ とがで きる と思われ る。高齢者 を支 え
下 し,活 動性 の低 下 ,身 体機 能 の低 下 を招 き
て い くこ とに介護者が少 しで も自信 を持 つ こと
やがて高齢者 は全 面 的な介護が必要 となって い
がで きるよう,適 宜情報 を得 られ る環境が必要
く。高齢者 の状態が病状 的に も精神 的に も不安
で ある。 また,孤 独 感 を軽減 し,介 護者 の健康
定 で変化 しや す い初期段 階 では特 に,状 態 に応
を維持 しなが ら介護 を継続 して い くため に も
じた 日常生活 の援助 が重要であ り,そ のために
介護者 の会や勉強会 など,支 援 に関す る情報 を
は適切 にアセスメ ン トを行 い, タイ ミングよ く
得 る機会 が必要である。
,
介入す る こ とが必 要 で あ る と思 われ る。 また
,
情報が氾濫す る社 会 の 中にあ って,適 切 な情
,
高齢者 の多 くが身体 的な基礎疾患 を合 わせ 持 っ
報提供 を行 う ことは専 門職 の重要 な役割である
て い る と考 え られ ,認 知症 によって治療行動 に
と思 われ る。
影響が 出 ることも予想 され る。 記憶障害や認知
4)理 解者 ・介護代替者 の存在
障害 に よる様 々 な症状 に注意が向 きがちである
-117-
認知症 に対す る地域 の否定的 な価値観や認知
祝原 あゆみ 。吾郷ゆか り
自述
時間
:介 入なし
!適 切な介入あり
図 ]認 知症高齢者 へ の支援 的介入 による自立度の変化
症 高齢者 の 問題行動 ,家 族 の無理解 な どに よる
介護者が健康 で体力気力 ともに充実 した状態で
精神 的負担 は介護者 の健康状態 を悪化 させ る一
介護 できるような環境 が必要 と思われる。
因 ともな り得 る。 まず介護者 の介護 を認 め ,大
認知症 は脳 の病気 であ り,早 期 の診断 と病気
変 さを受 け止 めることで介護者 の 中で 高齢者 に
対 す る肯定的な思 いが増幅 され ,介 護継続 の大
の進行に合わせた適切 な医学的管理が必要であ
る。 この医学的管理情報が高齢者 と介護者 の生
きなエ ネル ギ ー になる と思 われ る。介護者 を精
活 を支える指針 ともなる。認知症 の診断・管理
神 的 に も身体 的に も支 えて い くために、孤独 な
中 での介護 をな くす ことが早急 に求 め られ る。
が可能な医療機関をは じめ,救 急や身体疾患お
よび合併症へ の対応等 ,医 療が担 う役割 は非常
3.在 宅生活継続 のためのケ アシステム
に大 きい と思われる。 医療機関を中心 とした保
置 かれて い る状 況」 につい ての検討 か ら,認 知
健福祉関係機関 との情報交換 によ り連携が取 り
やす くなると同時に,高 齢者 の在宅生活 を支え
症 を もつ 高齢者 と介護者 の支援 にお い ては, タ
るための指針が定 ま り,同 じ目的を持 つ ことに
イ ム リー な支援 , と りわ け初期段 階 にお け る対
よって高齢者や介護者 を混乱 させ ることな く支
援 してい くことがで きると思われる。
「 認知症高齢者 の状態 の変化 」 と「 介 護者 の
応 が重要である と考 え られた。高齢者 の状態が
過疎地域 と都市部 では,高 齢者 と介護者 を取
り巻 く環境 に差異がある。乏 しい社会資源 を補
変化 や介護者 の戸惑 い が大 きい この 時期 の支援
が 問題行動 の 出現や悪化 を左右 し,適 切 なアセ
を緩 やか に し,高 齢者 の 日常生活 自立 度 を保 つ
完す るためには,早 期発見 ・早期対応 とともに
認知症予防活動や啓発活動 にも重 点 を置 くこと
こ とが可能 になるので はない か と考 え,図 に示
も必要であろう。認知症が疑わ しい者 の早期受
高齢者 の状 態 の 変化 は介 護 者 の
診 を本人に納得 させ るためには,そ の必要性 を
健康 な頃か ら認識 してい なければならない。保
ス メ ン トにもとづ く適切 な介入 は認知症 の進行
した (図
1)。
負 担 に多大 な影響 を与 え,結 果的 に在 宅生活継
続 に影響 して い くもの と思 われ る。
独居 の場合 はすなわち介護者が不在 の状態 で
健医療福社 の専門職 だ けでな く,地 域住民 も認
知症 とい う病気 に関す る知識 ,早 期診断・早期
はか な り難 しい。高齢者が在宅生活 を継続 させ
対応 の必要性 ,介 護 に関す る情報 につい て学
び,地 域全体 に普及啓発 してい くことが必要で
ある。認知症へ の偏見や近寄 りがたさをな くし
るため には介 護者 の存在 が非常 に重要 で あ る。
認知症 について気軽 に語 ることがで きる地域づ
あ る。サ ー ビス を組 み合 わせ て も高齢者 を24時
間見守 り,安 全 な暮 らしを支 える ことは現状 で
,
-118-
認知症高齢者 の在宅生活継続 を支えるための
ケアシステムに関す る文献的考察
くりが社会資源 の連携 とともにケ アシス テ ムの
大森 恵理子 ,木 村 里 世 ,佐 野 由季 ,峯 奈穂美
,
松 本啓子 (2006):認 知症 高齢者 をかか え
る家族介 護者 の「 つ どい」 へ の参加 の意味
上台 になると思われた。
高齢者 と介護者 を孤独 にさせ な いため に,地
域全体 で認知症 を理解 し,支 えて い くことが望
―家族介護者 の ニーズ に着 目して 一, 日本
まれ る。
看護学 会論文集地域看護37巻 ,240‐ 242.
沖 田裕子 ,中 田康 夫 (2003):在 宅痴呆性 高齢
者 の ニー ズ を も とに したアセスメ ン トの留
Ⅵ .結 語
意点 ,老 年看護学 7巻 2号 ,93-104.
認 知症 高齢 者 に焦 点 をあ て た 文献検 討 に よ
り,高 齢者が住 み慣 れた地域 で在 宅生活 を継続
させ るために必要 な条件 につ いて検討 し,ケ ア
奥野純 子 ,戸 村 成男 ,柳 久子 (2006):介 護老
人保健施設在所者 の家庭復帰 へ 影響す る要
因 一介護者 の在宅受 け入 れへ の意向 に影響
す る要 因 よ リー, 日本老年 医学会雑誌43巻
システムについ て考察 した。
認知症高齢者 の状態 は特 に初期段 階 で変化 し
やす く,介 護者 もこの段 階で の戸 惑 いが大 きい
1号 ,
108‐ 116.
小倉 千 恵子 ,近 藤 あ ゆ子 ,杉 本佐 染子 ,榊 原
が後 の在宅 生 活 の継続 を左右す るのではないか
千佐 子 (2006):行 政 と在 宅介護支援 セ ン
タ ー が 関与 した高齢 者 の処 遇 困難事 例 の
と思われた。
実態 , 日本看 護学会 論文集地域看 護36号
ことが分か った。 したが って, この時期 の支援
認知症高齢者 の在宅 生 活継続支援 のためのケ
,
108-110,
社会 資源 の連携 とともに,保 健 医療福祉 の専 門
加藤典 子 ・麻 原 きよみ (2005):住 民 グル ー プ
のメ ンバ ーが活動 を地域 に発 展 させ て い く
職 だけでな く,地 域住民 も認知症 に関す る正 し
い知識 を身 につ け,地 域全体 で認知症 を理解 し
プ ロセス ー認知症 高齢者 (痴 呆性 高齢者 )
の介護者 グル ー プに焦点 を当てて 一, 日本
高齢者 と介護者 を支 えて い くこ とが必要である
地域看護学会誌 7巻 2号 ,13-19.
アシステ ム は,発 症後早期 か らの適切 な対応や
,
黒河 佳 代 ,西 崎 未和 ,菊 池 珠 緒 ,森 口 きよ子
と考 え られた。
'
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文献
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,
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CaFe Sy飩 岬
-121-
oi burden felt