はいたっく 2016-3

Solution
スピード経営時代のIT統合管理をめざし
さらなる進化を遂げた「JP1 Version 11」
ITと経営の融合が進む中、ITの役割は
「経営革新・事業創造」
へとシフトしています。
そこでは、
ビジネスチャンスを
逃さないために、変化に迅速・柔軟に対応できるITシステムとその運用が不可欠となります。
そこで日立は、変化の
激しいIT環境を自動化・自律化するための新機能やSaaS型サービスなどを新たに加えた統合システム運用管理
「JP1 Version 11」
をリリースしました。
◎ITとビジネスの一体化で運用管理も
ITとビジネスの一体化で
高度化
運用管理も高度化
在」
といった「 今 」の運 用
管理に求められる要件に
合 わ せ て 進 化した 最 新
いま多くの企業は、成熟した市場
版「JP1 Version 11」
を
の中で、いかに持続的な成長をめざ
リリースしました。
していくかという課題に直面していま
JP1は、
スピード経営時
す 。グローバルビジネスの拡 大で競
代のIT統合管理を実現す
争が激化する一方で、常に新たな市
るため、
「サービスとしての
場が開拓され、かつては想 像もしな
JP1」
「クラウドを支えるJP1」
かったサービスや製品が生まれ続け
「IT運用に革新をもたらす
ています。
JP1」
という3つの視点から、
そこでITが果たすべき役割は、
こ
お客さまのシステム運用を
れまでのような安定稼働や効率化、
総合的に支援します。
コスト削減ばかりではなく、他社に先
※1 Internet of Things
図1「JP1 Version 11」コンセプトカテゴリー
駆 けた 新 たなビジネスモデルの 創
造、その前提となる経営課題の解決
や迅速な意思決定、業務革新などの
支援へとシフトしています。
そうしたイノベーションに向けて、
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「サービスとしてのJP1」
「クラウドを支えるJP1」
∼サービス利用型の
∼クラウド活用の高度化を
JP1 SaaSを提供∼ 強力に支援∼
ビッグデータやIoT ※1といった先端技
仮想化やクラウドの普及にともない、
お客さまのクラウド活用の高度化に対
術、そしてクラウドサービスに代表さ
初期投資を抑えて、ユーザー数・処理
応するため、
JP1も俊敏性や伸縮自在性
れる利便性とコストメリットを追求した
量の急激な変化など、
ビジネスの変化
を進化させ、
クラウドのメリットを最大限
IT環境の活用が進んでいますが、そ
に即応できるサービス利用型のITを
生かした運用ができるように支援します。
れはシステム全体の複雑化と高度化
望むお客さまが増えてきました。
そこで
導入スピードを速めるため、製品体
を招くことを意味します。つまり、
これ
新たな試みとして、月額課金で利用
系を全面的に見直し、
「オートメーショ
からのIT部門は新たな価値創出の
でき、環境構築不要、サーバのメンテ
ン」
「モニタリング」
「コンプライアンス」
の3
源泉となる迅速性と柔軟性をあわせ
ナンス不要、ITコスト最適化という3つ
分野に集約(図1)。
お客さまがよく使わ
持つITプラットフォームと、その安定
の特長を備えた
「JP1 SaaS」
の提供を
れる製品を選びやすく統合するととも
的で効率的な運用管理という困難な
開始しました。
に、運用を開始する際に必要な、設定
テーマに対応しなければなりません。
まずは、要望の多い「資産管理」
と
パラメータを最新の環境に合わせて見
日立は、多様化するお客さまニー
「高速データ転送」
の2商品からスター
直しました。
これにより、
新規ユーザーの
ズに応えるため、
「自動 化 」
「 見える
トし、市場ニーズに合わせて順次拡充
お客さまは推奨値を適用することですぐ
化」
「俊敏性」
「最適投資」
「 伸 縮自
していきます。
に利用できるほか、
既存のお客さまは従
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JP1
来設定をそのまま引き継ぐことも可能で
JP1/Operations Analyticsは、
仮想化
を自動 化 するJ P 1 / A u t o m a t i c
す。
さらに、
カスタマイズ用に必要なパラ
などで複雑に構成されたITシステム全
Operationが強力にフォロー。障害時
メータを厳選し、
ジョブ系製品で約70%、
体の構成要素をダイナミックに自動収集
の運用や対処作業などに使えるサービ
監視系製品で約60%削減することで、
し、
業務システムとの相関関係をダッシュ
ステンプレートに加え、
カスタマイズに便
利用開始までの時間を短縮します。
ま
ボード上でわかりやすく可視化。
顕在化
利な部品を拡充したことで、
さまざまな
た、
「JP1/Automatic Operation」
を使
している障害の発生状況をIT基盤と業
状況に合わせた復旧作業の自動化と
えば、
設計値をシステムにもれなく正確に
務システムの両方の視点から把握できる
迅速化に貢献します
(図2)。
自動反映できるため、構築作業の簡易
ため、
万一の場合も業務システムの重要
※4 日本特許第 5111340 号
化と設 定ミスの低 減も実 現します 。
度に応じた的確な初動判断が行えます。
さらに、
クラウドの特性を生かした柔軟
また
「影響分析」
「ボトルネック検証」
なジョブ運用を実現するため、
「 JP1/
「原因相関分析」
「システム変更の影
Automatic Job Management System
響分析」
といった、見たい切り口の分析
※2
◎運用の自律化に向け
運用の自律化に向けて
てさ
らに進化
さらに進化
パネルを操作するだけで、発生箇所や
1994年に販売を開始して以来、
それ
ロードバランサーであるELB を指定す
障害原因の特定に必要な情報を自動
ぞれの時代やビジネスに合わせて、新
るだけでAWS環境でのオートスケール
的に抽出し、原因究明を迅速化しま
しい機能と価値を提供してきたJP1は、
に対応。業務量の急激な変化にも柔軟
す。
こうして従来は、管理者のスキルや
これからも進化し続けます。今後は、
に追従できるようになりました。
ノウハウに依存していた一連の作業を
ビッグデータやIoT、人工知能/機械学
※2 Amazon Web Services
※3 Elastic Load Balancing
自動化することで、障害時の状況把握
習の技術などを取り入れて、
リアルデー
や対処の検討にかかっていた手間と
タの分析に基づく自律運用の実現な
時間を削減することが可能になります。
ど、未来へ進むお客さまのビジネスと価
さらに「対処」については、IT運用
値創出を力強く支え続けていきます。
3」
では、
ジョブ実行先としてAWS 上の
※3
「IT運用に革新をもたらすJP1」
∼運用の自動化・自律化を
進めます∼
分析の自動化
影響やボトルネックの分析を自動化
抜本的なコスト削減に向け、仮想環
境やクラウドを利用したIT基盤の統合や
再構築が加速しています。
その反面、
複
雑化したシステムは状況把握が困難で、
JP1/Operations Analytics
障害発生時には影響範囲が拡大し、
復
旧作業も長期化するといった課題が浮
把握の自動化
対処の自動化
上しています。
そこでJP1は、
変化の激し
システム全体の状況を自動収集
対処の提示、実行を自動化
運用の自律化
いIT環境の
「把握」
「分析」
「対処」
といっ
た各フェーズの自動化・自律化を進め、
IT運用に革新をもたらしていきます。
運用管理の効率化に向け、
「把握」
や
「分析」
の自動化を支援する新製品が
※4
「JP1/Operations Analytics」
です。
JP1/Operations Analytics
JP1/Automatic Operation
図2 JP1がめざす運用の自律化
お問い合わせ先
HMCC
■ 情報提供サイト
0120-55-0504
http://www.hitachi.co.jp/jp1/
携帯電話、
PHS、
一部のIP電話などフリーダイヤルがご利用いただけない場合は、
ダイヤルイン:045-762-3059
(通話料金はお客さまのご負担となります)
受付時間:9:00∼12:00/13:00∼17:00
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