記者発表資料 平成28年 2月29日 東 北 地 方 整 備 局 岩手河川国道事務所 国道 4 号盛岡北道路が3⽉26⽇(⼟)に開通します 〜4 ⾞線化により交通の流れが円滑になります〜 国土交通省岩手河川国道事務所が整備を進めてきました国道4号の「盛岡北道路」 が3月26日に開通することとなりましたのでお知らせします。 「盛岡北道路」は、盛岡市厨川3丁目から滝沢市巣子までの延長3.6kmの道路 を2車線から4車線へ拡幅する事業です。 今回の開通により、交通環境の改善が図られ、国道4号茨島こ線橋~分レ南交差点 間の慢性的な交通混雑の緩和や、安定した救急搬送ルートの確保、県主要施設へのア クセス性向上等の効果が期待されます。 ○盛岡北道路の整備効果 効果1:盛岡市北部地域から盛岡市中⼼部への交通の混雑緩和 効果2:盛岡市北部地域からの安定した救急搬送ルートを確保 効果3:盛岡市北部地域の特産品である農産物輸送を⽀援 効果4:災害発⽣時における物流拠点へのアクセスを⽀援 参 考 :豊かな⽣態系を保全するためのさまざまな環境配慮 1.開通区間:国道4号 盛岡北道路 盛岡市厨川3丁目~滝沢市巣子 2.開 通 日:平成28年3月26日(土) 延長3.6km 3.開通式典や一般開放等の詳細については後日お知らせします。 <発表記者会:岩手県政記者クラブ、東北専門記者会>(問い合わせ先) 国土交通省 東北地方整備局 岩手河川国道事務所 TEL 019-624-3131 き ご し 副 所 長 木 越 とのさき よういち 養 一 (内線205) たかひろ 工務第二課長 外 崎 高 広 (内線411) 【管内情報につきましては、当事務所のホームページにてご覧いただけます】 事務所HP http://www.thr.mlit.go.jp/iwate/ モバイル版 http://keitai.thr.mlit.go.jp/iwate/ 国道4号 盛岡北道路 一般国道46号 盛岡西バイパス たきざわ 16 す ご くりやがわさんち うめ 盛岡市厨川三丁⽬ もりおか 滝沢市 (終) 滝沢市巣⼦ (起) 国道4号 盛岡北道路 延⻑約3.6㎞ 平成28年3⽉26⽇ 4⾞線完成 278 滝沢IC 盛岡市 16 四⼗四⽥ダム 盛岡市北部地域 (盛岡市⽟⼭区、滝沢市、 ⼋幡平市、岩⼿町、葛巻町など) から盛岡市中⼼部への交通の混雑緩和 ◆盛岡市街地部への交通が集中し交通混雑が発⽣。巣⼦地区は4⾞線区間に⽐べ速度が約4割低下 ◆巣⼦地区では追突事故が多く発⽣し、死傷事故率も⾼い状況 ◆4⾞線化による交通混雑の緩和により、⾛⾏性及び交通安全性の向上に期待 巣⼦交差点⽅⾯の混雑状況 ▼区間別旅⾏速度 ⾄ ⻘森 (km/h) 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 281 ⾄ 仙台 松尾 ⼋幡平IC 282 葛巻町 4 ⻄根IC 岩⼿町 46.0 28.4 約4割低下 A南区間 (4⾞線区間) ▼死傷事故率(H22-H25) ⼋幡平市 滝沢市 盛岡市⽟⼭区 18,383台/⽇(H22) 17,181台/⽇(H22) 455 巣⼦地区 盛岡北道路 渋滞⻑400m A 盛岡IC 46 盛岡市 396 4 川⽬ 雫⽯町 北区間 B (4⾞線区間) 138.3 約3.7倍発⽣ IC 0 ▼盛岡北道路区間の事故類型 その他⾞ 両相互 2件、3% 右折 2件、3% 37.3 巣⼦地区 巣⼦地区 国道4号 国道4号 (管内) (管内) 出会い頭 6件、8% ⾞両単独 2件、3% ⼈対⾞両 3件、4% 正⾯衝突 3件、4% 事故類型 (H22-25) 合計79件 追突 61件、77% 資料:H22-H25イタルダデータ 34,400台/⽇(H22) ⾄ 仙台 150 50 28,567台/⽇(H22) 盛岡南IC (件/億台キロ) 100 B 巣⼦地区 巣⼦地区 資料:⺠間プローブデータ(H27.4〜6、平⽇、上下平均、7時台) ※南区間:盛岡北道路起点〜厨川駅前、北区間:盛岡北道路終点〜滝沢IC ⾄ ⻘森 滝沢IC 45.8 凡例 開通済区間 今回開通区間 ⼀般国道 4⾞線 ⼀般国道 2⾞線 《利⽤者の声》 ◆巣⼦付近は⼤変な時間ロスとなっている。 ◆輸送・通勤で通⾏する。盛岡北道路の区間は短い距離ですぐ渋 滞してしまうので、道路が開通するのは⾮常にありがたい。 ◆混雑時間帯には国道4号を通らずに他の道路を通るようにしている が、速くなれば通⾏する。トラックで通⾏するため、幅員が広がれば 余裕を持って通⾏できる。 (H26.12 企業ヒアリング調査結果) 盛岡市北部地域からの安定した救急搬送ルートを確保 ◆盛岡市北部地域からの救急搬送の約7割は盛岡市中⼼部への搬送 ◆今回の4⾞線化により交通混雑が緩和され、盛岡市北部地域からの迅速かつ安定した救急搬送ルー トを確保 ▼盛岡市北部地域からの救急搬送先内訳(H26) ⾄ ⻘森 ⼋幡平市 282 葛巻分署 葛巻町 281 ⼋幡平消防署 普段は⾼速を利⽤ するが、雪等により⾼ 速が通⾏⽌めの際 は国道4号を⾛⾏ 約7割 が 県⽴中央 合計件数 病院 2,154件 49% その他 盛岡市内 10% 岩⼿分署 4 その他 市町 30% 岩⼿町 岩⼿医科⼤ 2% ⻄根IC ⽟⼭出張所 盛岡北道路 ⾄ 秋⽥ 開通前 開通前 盛岡市 滝沢市 開通後 開通後 (予測) (予測) 県⽴中央病院 46 ⾄ 宮古 ⾄ 仙台 資料:盛岡地区広域消防組合消 防本部、H26搬送実績 23分 19分 約4分 短縮 算出条件:⺠間プローブデータ(H27.4~6、休⽇、上り、11時台) 開通後は盛岡北道路を50km/hとして算出 ⾼度救命救急センター、 岩⼿医科⼤学病院 盛岡IC ⾼度救命 救急センター 9% (分れ南交差点〜県⽴中央病院(上り)) 分れ南交差点 滝沢IC ※盛岡市北部地域: 葛巻分署、岩⼿分署、⽟⼭出張 所、滝沢北出張所、⼋幡平消防 ▼盛岡北道路の開通による搬送時間短縮効果 455 滝沢北出張所 盛岡市へ搬送 《盛岡消防本部の声》 ◆⽚側⼀⾞線であることや渋滞で動けないことが理由で、避けるス ペースがなく、時間がかかる。 ◆4⾞線化になると、盛岡市⽟⼭区⽅⾯などから迅速で安定した 盛岡市内への搬送が可能となる。また、消防署へ帰ってくる際 の時間短縮にもなり、次の出動に備えるメリットも⼤きいだろう。 (H26.12、H28.2 消防ヒアリング調査結果) 盛岡市北部地域の特産品である農産物輸送を⽀援 ◆盛岡市北部地域の特産品のうち、出荷量で岩⼿町のキャベツと⼋幡平市のほうれん草は東北トップ ◆県内では盛岡市中央卸売市場を中⼼に出荷 ◆4⾞線化による交通混雑の緩和により円滑な農産物輸送を⽀援 岩⼿町 野菜集出荷場 (キャベツ) ⼋幡平市 4 岩⼿町 281 340 松尾 ⼋幡平IC 葛巻町 ⼋幡平市 野菜集出荷場 (ほうれん草) 282 ⻄根IC 滝沢IC ▼東北地⽅のキャベツの 市町村別出荷割合(H26) 1,800t ⼋幡平市 2,610t (岩⼿県) 4,820t 106 紫波町 紫波IC 456 396 平成26年産 出荷量 31,568t 3,000t おいらせ町 川⽬ 4 ⼀⼾町 (⻘森県) IC ⾄ 仙台 (岩⼿県) 盛岡市中央 卸売市場 盛岡南IC 関東⽅⾯へ (宮城県) 盛岡市 46 その他 3,038t 登⽶市 455 盛岡IC ほうれん草の輸送 花巻市 キャベツの輸送 写真:JA新いわて 写真:岩⼿町 写真:⼋幡平市 滝沢市 盛岡北道路 雫⽯町 ⻄根ほうれん草 岩⼿町のキャベツ ⾄ ⻘森 安代JCT ▼東北地⽅のほうれん草の 市町村別出荷割合(H26) 東北1位の 出荷量 ⼋幡平市 東北1位の 出荷量 (東北の約5割) 833t (東北の約3割) (岩⼿県) その他 1,098t 平成26年産 出荷量 3,170t 岩⼿町 (岩⼿県) 16,300t 久慈市 (岩⼿県) ⼤崎市 (宮城県) 163t 涌⾕町 洋野町 501t (岩⼿県) 410t (宮城県) 165t 資料:H26作物統計調査、農林⽔産省 《農業関係者の声》 ◆盛岡市中央卸売市場等へ出荷する際、盛岡北道路区間の混雑がなくなりスム ーズになれば、キャベツやほうれん草等の農産品の安定輸送に期待が持てる。 (H28.1、H28.2 JA新いわてヒアリング調査結果) 災害発⽣時における物流拠点へのアクセスを⽀援 ◆東⽇本⼤震災では、岩⼿県産業⽂化センター(アピオ)が県の中核的な集積拠点として機能 ◆平成26年3⽉には岩⼿県広域防災拠点配置計画の広域防災拠点に選定 ◆4⾞線化による交通混雑の緩和により、災害発⽣時には被災地と物流拠点間の円滑なアクセスを⽀援 ▼岩⼿県広域防災拠点配置イメージ 岩⼿県産業⽂ 化センターアピオ ⾄ ⻘森 後⽅⽀援拠点 (⼆⼾) アピオでの緊急物資輸送の様⼦ 岩⼿県⽴⼤学 ⼆⼾市 ⼀⼾町 葛巻町 後⽅⽀援拠点 (葛巻) 岩⼿県職員 総合グラウンド 滝沢市 雫⽯町 ⽮⼱町 盛岡市 わ か れ み な み 分れ南交差点 広域⽀援拠点 (盛岡・花巻) 花巻市 盛岡北道路 遠野市 北上市 ⾦ケ崎町 後⽅⽀援拠点 (遠野) 後⽅⽀援拠点 奥州市 (北上) 滝沢市 写真:公益社団法⼈全⽇本トラック協会 《物流関係者の声》 広域⽀援拠点施設 後⽅⽀援拠点施設 中核施設 ◆東⽇本⼤震災では災害物流施設としてキャパシティーが⾼い「アピオ」を ○1箇所の広域⽀援拠点エリア、 4箇所の後⽅⽀援拠点エリアを設定 ・広域⽀援拠点 ・盛岡・花巻エリア:12施設 ・後⽅拠点 ・⼆⼾エリア:6施設 ・葛巻エリア:5施設 ・北上エリア:3施設 ・遠野エリア:3施設 茨島こ線橋 中核的な集積拠点として、約9ヶ⽉間緊急物資の物流管理を⾏った。 盛岡市 凡例 開通済区間 今回開通区間 ⼀般国道 4⾞線 ⾄ 仙台 ⼀般国道 2⾞線 ◆アピオは、直接トラックでの荷下ろしができ、交通アクセスも良い施設。 ◆最⼤で約130台/⽇の搬⼊・搬出を⾏い、国道4号等を利⽤して沿岸 12市町村全域へ⽀援物資を輸送した。 (H28.2 ヒアリング調査結果) 豊かな⽣態系を保全するためのさまざまな環境配慮 盛岡北道路の周辺には、岩⼿⼭と松並⽊、牧草地が織りなす雄⼤な景観や豊かな⽣態系が存在 今回の4⾞線化にあたっては、松並⽊の保全や、⼯事影響が及ぶと判断した動植物に対する保全措置、 眺望景観に配慮した防雪林の造成など、地域環境の配慮に努めてきました 松並⽊の保全 シミュレーション 防雪林の造成と景観配慮 アイストップ箇所に エドヒガンを植栽 岩⼿⼭ 松並⽊保全のため、伐採規模を縮⼩するルートを選定しました。 防雪林 地吹雪対策と眺望景観に配慮した 防雪林を造成します。 哺乳類の移動経路の保全 6箇所に哺乳類専⽤の移動路を設置しました。設置後、タヌキなど6種の 利⽤を確認しています。
© Copyright 2024 ExpyDoc