ビジネスコンフィグレーション - SAP Help Portal

製品の文書
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスコンフィグレーション
PUBLIC
目次
1
ビジネスコンフィグレーション ............................................
4
2
ビジネスバックグラウンド ................................................
5
2.1
SAP ソリューションの設定
...................................................
5
2.2
透かし . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
7
2.3
スコーピング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
8
2.4
プロジェクトの導入 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
11
プロジェクトの導入 - 初回導入 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
11
プロジェクトの導入 - 変更プロジェクト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
18
追加システムの依頼 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
22
コンフィグレーション: 移行プロセス全体の理解 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
24
3
概要ビュー .............................................................
26
3.1
概要クイックガイド . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
26
3.2
現在のソリューションのスコープの表示 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
28
3.3
SAP ソリューションの変更 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
29
4
導入プロジェクトビュー ..................................................
33
4.1
導入プロジェクトクイックガイド . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
33
4.2
初回導入プロジェクト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
34
初回導入プロジェクトの準備 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
34
4.3
5
導入プロジェクトテンプレート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
38
アクティビティ一覧の完了 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
39
変更プロジェクト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
47
変更プロジェクトの準備 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
47
変更シナリオ: 国の追加 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
51
変更プロジェクトの削除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
52
変更プロジェクトの中止 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
53
本稼働での変更プロジェクトのマージのシミュレーション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
53
本稼働システムからの変更プロジェクトの更新 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
54
レポートビュー ..........................................................
55
5.1
設定変更履歴 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
55
5.2
ソリューション提案 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
56
5.3
現在のスコープ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
57
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
目次
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
3
1
ビジネスコンフィグレーション
顧客は、ビジネスコンフィグレーションを使用して、SAP Business ByDesign ソリューションを評価し、会社の特定
要件に合うように簡単に設定することができます。また、ニーズの変化に応じて、いつでもソリューションを調整お
よび改善することができます。
機能
ビジネスコンフィグレーションには、以下のセクションが含まれています。
4
●
ビジネスバックグラウンド
●
概要ビュー
●
導入プロジェクトビュー
●
レポートビュー
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスコンフィグレーション
2
2.1
ビジネスバックグラウンド
SAP ソリューションの設定
概要
ビジネスコンフィグレーションを使用すると、見込または既存の顧客管理者として、会社の特定要件に合うように
SAP ソリューションを評価して迅速に設定することができます。また、ニーズの変化に応じて、いつでもソリューシ
ョンを調整および改善することができます。
ビジネスアダプテーションカタログ
中心となるビジネスアダプテーションカタログには、すべてのソリューション機能が要約されています。このカタロ
グでは、事業領域、パッケージ、トピック、およびオプションの階層に機能が編成および構造化されています。SAP
およびパートナは、技術システム設定、およびカタログの各エレメントに対応するために必要なコンテンツをすでに
定義しています。この事前定義コンテンツは、パートナおよび顧客の協力により SAP が長年にわたり培ってきた幅
広いナレッジと経験から作成された業種別ベストプラクティスに基づいています。
ビジネスアダプテーションカタログに格納されているソリューション機能の選択プロセスは、スコーピングと呼ばれ
ています。スコーピングでは、最初に会社に関する基本情報、つまり、国および営業している事業タイプを指定しま
す。これにより、ビジネスアダプテーションカタログの関連エレメントおよび対応する事前定義コンテンツが即時に
事前選択されます。各会社には一意の要件があるため、システムでは一連の企業の意思決定を行って、事前選択され
たコンテンツを調整し、使用可能な機能のうちどれをソリューションに組み込むかを決定することができます。
このカタログには、ビジネスおよび技術的な観点から、すべての選択が論理的であり、整合していることを確認する
ためのビルトインルールがあります。このため、選択を行うと、自動的に必要な追加選択または選択解除が行われま
す。また、不整合が発生するような選択を行うと、どの選択を取り消すかを決定できるように関連エレメントが特定
されます。
ビジネスコンフィグレーションでは組込決定サポートが提供され、プロセスが簡略化されます。たとえば、簡潔な画
面上説明を使用して、各カタログエレメントの機能および関連性が説明されます。カタログの特定のエレメントを明
示的に選択しない場合、ベストプラクティスに基づくデフォルト設定が自動的に使用されます。これにより、スコー
ピングが完了し、整合していることを常に確認しながら、マニュアルで行う必要がある決定の数が最小限となりま
す。
ソリューションプロファイル
会社のニーズに合わせた SAP ソリューションの適合を開始した時点から、提供した情報および行った決定は一意の
ソリューションプロファイルに格納されます。SAP は、このプロファイルをソリューションのライフサイクルをとお
して保存し、変更のたびに更新します。ソリューションの購買を決定すると、会社のライブソリューション登録の基
準として、アクティビティ一覧と組み合わせてこのプロファイルが使用されます。ソリューションの最初のゴーライ
ブ後に、同じソリューションプロファイルを使用して、ソリューションを変更することができます。
利点
次に、SAP ソリューションで使用される設定に対する新しいアプローチの利点について説明します。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
5
一般
●
設定プロセスが簡略化されているため、ライフサイクルのどのステージでもソリューション全体の中心で実行
されます。
●
各顧客のソリューションを評価、構築、および変更するためにライフサイクルで使用される包括的なビジネス
指向のカタログですべてのソリューション機能を公開することによって、透明性が高められています。見込顧
客、顧客、パートナ、および SAP は、すべて同じカタログを使用します。
●
今日の市場にある他のソリューションよりも必要な所要時間が著しく少ない高速導入を実現することによっ
て、TCO を削減します。
●
要件の評価を自動化し、要件と使用可能なソリューション機能を照合して、必要なシステム設定に変換しま
す。
●
業種別および国別のベストプラクティスに基づく事前定義コンテンツおよびシステム設定を提供して、設定プ
ロセスを高速化します。
顧客
●
ビジネス言語を話すため、外部コンサルタントに依存したり、複雑なシステム設定を調べたりすることなく、
一連の論理的な決定を行い、独自のソリューションを登録することができます。
●
ユーザを中心にしたアプローチを採用することで、初期導入時およびライフサイクルでソリューションが変更
された場合の両方で、ビジネスの将来を自律的に形成するために可能な最高レベルの管理が付与されます。
●
すべての決定を記録し、ソリューションのライフサイクルをとおしてシームレスに繰り越される独自のソリュ
ーションプロファイルに格納します。これにより、同じ質問が繰り返されることがなくなります。
●
初期設定時に完了したプロセスと同じプロセスに従って、いつでもソリューションを適合させることができる
ため、長期的な柔軟性が増加します。これにより、中規模顧客は、ビジネス要件の変更をすばやく取り入れて
対応したり、ビジネス要件の変更を予測したりできます。このため、競争が激しく急速に変化する市場で中規
模顧客が成功する可能性が高まります。
●
組込サービスと継続的なナレッジトランスファーにより、高レベルな意思決定サポートを提供します。
●
顧客、SAP、およびその他の関係者の間のコラボレーションを促進します。
プロセス
初回導入プロジェクト
初回導入プロジェクトでは、ソリューションの初期スコープを選択し、アクティビティ一覧を処理して、初めてソリ
ューションを起動および実行します。
6
●
スコーピング
SAP ソリューションの評価を開始する場合は、SAP またはパートナのソリューションアドバイザの支援を受け
て、スコーピングワークショップを実施します。ソリューションアドバイザは、初回導入プロジェクトでのソ
リューションの初期スコープを定義するプロセスについて説明します。導入プロジェクトテンプレートを調達
するか、または会社に関する基本情報、つまり、国および営業している事業タイプを指定します。これによ
り、ビジネスアダプテーションカタログの関連エレメントおよび対応する事前定義コンテンツが即時に事前選
択されます。各会社には一意の要件があるため、システムでは一連の企業の意思決定を行って、事前選択され
たコンテンツを調整し、使用可能な機能のうちどれをソリューションに組み込むかを決定することができま
す。
詳細については、初回導入プロジェクトの準備 [ページ 34]を参照してください。
●
アクティビティ一覧
スコーピング決定に基づき、ソリューションの最初のゴーライブの前に完了する必要がある必須の導入アクテ
ィビティおよびプロジェクト管理アクティビティを含むアクティビティ一覧が生成されます。SAP ソリューシ
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
ョンの購買を決定すると、これらのアクティビティの処理を開始することができます。また、アクティビティ
一覧の生成後でも、スコーピング決定をレビューし、必要に応じてソリューション機能を調整することができ
ます。
詳細については、アクティビティ一覧の完了 [ページ 39]を参照してください。
ゴーライブ後の変更
ソリューションをゴーライブ後に変更できる機能は、SAP ソリューションの主要機能です。これにより、会社は、ソ
リューションのライフサイクルの間、いつでもビジネス要件の変更を予測し、迅速に対応することができます。ゴー
ライブ後のソリューションを変更するには、小規模変更と変更プロジェクトの 2 つの方法があります。
●
小規模変更
設定エレメントを変更するか、または現在のスコープに追加することができます。これらの変更は即時に適用
されます。
詳細については、ソリューションの変更 [ページ 29]を参照してください。
●
変更プロジェクト
ソリューションに複雑な変更を加える場合は、変更プロジェクトを準備することができます。初回導入プロジ
ェクトと同様に、変更プロジェクトの準備では、主にソリューション機能を選択または調整し、スコーピング
用質問をレビューします。決定に基づき、ソリューションの変更を本稼働で使用するために完了する必要があ
るすべての必須アクティビティを含む、変更プロジェクトのアクティビティ一覧が生成されます。
多くの詳細な変更を一度に行う場合は、変更をテストできる個別テストシステムを要求することができます。
また、このシステムを移行テストシステムとして使用して、必要な移行設定を定義することもできます。準備
ができたら、アクティビティ一覧を使用して、変更を本稼働システムにマージし、変更プロジェクトを完成さ
せることができます。
詳細については、変更プロジェクトの準備 [ページ 47]を参照してください。
2.2
透かし
概要
透かしは、タイトルバーに表示され、作業中のシステムの性質を表します。たとえば、ソリューションの導入が終了
しているかどうかや、テストシステムで作業しているかどうかなどが示されます。
透かしがない場合は、初回導入プロジェクトを終了したか、または変更プロジェクトを有効化した本稼働システムで
作業していることを意味します。
透かしのタイプ
透かしには、以下の 4 つのタイプがあります。
●
テストシステム
この透かしは、テストシステムで作業していることを示しています。
●
導入プロジェクトがまだライブではありません
この透かしは、本稼働システムで作業しており、初回導入プロジェクトがまだライブではないことを示してい
ます。
●
導入プロジェクトが終了していません
この透かしは、本稼働システムで作業していることを示しています。プロジェクトはライブですが、初回導入
プロジェクトがまだ終了していません。
●
変更プロジェクトがまだ有効化されていません
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
7
この透かしは、変更済ソリューションスコープをソリューションプロファイルにマージしたが、まだ有効化し
ていないことを示しています。この場合、ソリューション機能有効化アクティビティを完了する必要がありま
す。
詳細については、アクティビティ一覧の完了 [ページ 39]を参照してください。
2.3
スコーピング
概要
SAP ソリューションにおけるスコーピングとは、ビジネスアダプテーションカタログを使用して、個別のビジネス要
件を事前定義されたソリューション機能に一致させるプロセスのことです。カタログでは、ソリューションの利用可
能なすべての機能が、業務領域、パッケージ、トピック、およびオプションの階層に構造化されています。SAP およ
びパートナは、技術システム設定、およびカタログの各エレメントに対応して要件をサポートするために必要なコン
テンツをすでに定義しています。この事前定義コンテンツは、業種別および国固有のベストプラクティスに基づいて
います。スコーピングプロセス中には、すべての決定が一意のソリューション提案に保存されます。この文書はスコ
ーピングの終了時に使用することができ、スコーピング選択に関する詳細が含まれます。
前提条件
カタログのエレメント間に存在する依存関係と、スコーピング中に行う選択によって適用される制約について理解す
ることが重要です。
制約および依存
カタログの一部の要素は必須です。たとえば、製品およびサービス販売ビジネスパッケージを選択した場合、このパ
ッケージに関連付けられたコア機能を提供する受注ビジネストピックも必要となります。このトピックは自動的に選
択されるため、行う必要があるマニュアル選択の数が減少します。これに対し、返品トピックは任意です。このトピ
ックを選択するかどうかを決定し、追加機能を実装する必要があります。
このカタログには、ビジネスおよび技術的な観点から、すべての選択が論理的であり、整合していることを確認する
ためのビルトインルールがあります。このため、選択を行うと、自動的に必要な追加選択または選択解除が行われま
す。たとえば、ユーザがドイツの顧客で、財務管理領域のローカル勘定コード表トピック内で GKR ビジネスオプシ
ョンを選択した場合、会社内のローカルレポートで使用できる勘定コード表は 1 つのみであるため、自動的に IKR
オプションが無効になります。また、不整合が発生するような選択を行うと、どの選択を取り消すかを決定できるよ
うに関連エレメントが特定されます。
デフォルト設定
システムでは、各カタログエレメントの背後に事前定義コンテンツがあります。カタログの特定のエレメントを明示
的に選択しない場合、業種および国のベストプラクティスに基づくデフォルト設定が自動的に使用されます。これら
の推奨事項を受け入れてスコーピング結果に直接スキップすることも、事前選択を調整することもできます。
プロセスフロー
スコーピングは、SAP ソリューションについて知識を深める見込顧客、または業務に必要なソリューションの定義と
適合を行う顧客に関連します。ソリューションの評価または使用におけるどの時点であるかに応じて、スコーピング
を処理できるさまざまな手段があります。
8
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
初回導入プロジェクト
SAP ソリューションの評価を開始する場合は、SAP またはパートナのソリューションアドバイザの支援を受けて、ス
コーピングワークショップを実施します。ソリューションアドバイザは、初回導入プロジェクトでのソリューション
の初期スコープを定義するプロセスについて説明します。
1.
国、および会社が営業しているビジネスのタイプを選択します。この初期入力により、システムでは、国およ
び業種のベストプラクティスに基づいて要件の予測が開始されます。導入プロジェクトテンプレートを調達す
ることもできます。これは、特定の要件および業務ニーズを満たすスコーピングエレメントが含まれているソ
リューションプロファイルです。
2.
ビジネスアダプテーションカタログの関連エレメントおよび対応する事前定義コンテンツが即時に事前選択さ
れます。
3.
国およびビジネスのタイプに基づいて事前選択されたスコーピングエレメントをレビューします。これらの推
奨事項を受け入れることも、事前選択を調整し、使用可能な機能のうちどれをソリューションに組み込むかを
決定することもできます。特定のエレメントはスコープに必須であり、選択解除することはできません。
ビルトインルールにより、すべての選択は、ビジネスおよび技術的な観点から、論理的で整合したもの
となります。このため、選択すると、自動的に必要な追加選択が行われます。また、不整合が発生する
ような選択を行うと、どの選択を取り消すかを決定できるように関連エレメントが特定されます。
4.
スコーピング用質問に回答して、ソリューションの機能に関するより詳細な決定を行います。ほとんどの質問
で必要となるのは、はいまたはいいえの単純な回答のみです。ここでも、ベストプラクティスに基づいて事前
選択された回答を受け入れることも、可能な場合は調整することもできます。一部の回答はスコープに必須で
あり、変更することはできません。
5.
スコーピング結果をレビューします。
●
ソリューション提案 - エグゼクティブサマリには、会社プロファイル情報およびスコーピング決定の概
要が含まれています。
●
ソリューション提案は、会社プロファイル情報およびスコーピングセッションの詳細な結果を含む包括的
なレポートです。
●
注記の概要は、スコーピングセッション中に作成したすべての注記の概要です。
6.
初回導入プロジェクトの説明および予定導入期間を入力します。
7.
スコーピング決定に基づき、ゴーライブのために完了する必要がある導入アクティビティおよびプロジェクト
管理アクティビティを含むアクティビティ一覧が生成されます。SAP ソリューションの購買を決定すると、こ
れらのアクティビティの処理を開始することができます。また、アクティビティ一覧の生成後でも、スコーピ
ング決定をレビューし、必要に応じてソリューション機能を調整することができます。
ソリューションの初期スコープの定義に関する段階的な説明は、初回導入プロジェクトの準備 [ページ 34]を参
照してください。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
9
Akron Heating Technologies の CEO の Catherine Kennedy-Wood は、ソリューションインフォデイに SAP
ソリューションアドバイザの Laura Ellis と初めてミーティングを開きました。このミーティングで、
Laura は基本担当者情報を使用して Catherine が Akron の会社プロファイルを定義し、Akron が営業し
ている国および業種を指定することを支援します。
Laura は Catherine とのスコーピングワークショップをスケジュールします。会社の異なる領域を代表す
る Akron の少人数の従業員グループもセッションに参加します。
参加者は、Catherine が国およびビジネスタイプに関して行った決定を確認することから始めます。次に、
Laura がグループにカタログのアイデアについて数分間説明します。Laura は、システムがすでに決定さ
れ、国およびビジネスタイプに基づいて関連する事業領域、パッケージ、およびカタログのトピックが強
調されていることを説明します。この時点で、参加者はこれらの事前選択をレビューして検証し、調整を
行います。
事業領域、パッケージ、およびトピックが完了したら、事前選択されたビジネスオプションの一覧に進み
ます。Laura は、SAP が各ビジネスオプションに対応するために必要な技術システム設定をすでに定義し
ていることを説明します。Catherine とチームが実行する必要があるのは、事前選択されたビジネスオプ
ションをレビューし、対応する質問に回答することのみです。
より簡単にするために、Laura はグループに、個々のビジネスオプションをレビューすることなく、単に
SAP の推奨事項を受け入れることを決定し、結果に直接スキップできることを知らせます。これらの推奨
事項は、パートナおよび顧客とともに SAP が長年にわたり培ってきた幅広いナレッジと経験から作成され
た業種別ベストプラクティスに基づいています。Catherine は推奨事項を受け入れることを選択します。
この結果により、Catherine とチームに、初期提案の基礎として使用できる、最新版に更新された決定の
概要が提供されます。
変更プロジェクト
しばらくの間ソリューションを使用した後、変化するビジネス要件に合わせてスコープを調整する必要がある場合
は、変更プロジェクトを登録することができます。変更プロジェクトは個別のプロジェクト領域で準備し、導入しま
す。これにより、ビジネスプロセスが中断されることがなく、一度に複数の変更プロジェクトを進行させることがで
きます。変更はソリューションにマージされるまで適用されません。
変更プロジェクトの準備は、初回導入プロジェクトの準備と類似しています。初回導入プロジェクトと同様に、変更
プロジェクトの準備では、主にスコーピングエレメントを選択し、スコーピング用質問をレビューします。また、変
更を導入するための必須および任意のアクティビティを特定します。
小規模な変更は、変更プロジェクトを登録および導入せずに行うことができます。詳細については、SAP ソ
リューションの変更 [ページ 29]を参照してください。
1.
国の追加などの、SAP が標準のビジネス主導の変更に対して定義した変更シナリオを選択します。
2.
スコーピングエレメントを選択または選択解除して、ソリューションの機能を調整します。特定のエレメント
はスコープに必須であり、選択解除することはできません。
ビルトインルールにより、すべての選択は、ビジネスおよび技術的な観点から、論理的で整合したもの
となります。このため、選択すると、自動的に必要な追加選択が行われます。また、不整合が発生する
ような選択を行うと、どの選択を取り消すかを決定できるように関連エレメントが特定されます。
10
3.
行った調整に関するスコーピング質問に回答します。ベストプラクティスに基づいて事前選択された回答を受
け入れることも、可能な場合は調整することもできます。一部の回答はスコープに必須であり、変更すること
はできません。
4.
変更の概要をレビューし、変更プロジェクトのタイトル、説明、および予定導入期間を入力します。変更プロ
ジェクトのアクティビティ一覧にマイルストーンおよび指示アクティビティを含めるかどうかも決定します。
5.
決定に基づき、ソリューションの変更を本稼働で使用するために完了する必要があるすべての必須アクティビ
ティを含む、変更プロジェクトのアクティビティ一覧が生成されます。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
変更プロジェクトによるソリューションのスコープの変更に関する段階的な説明は、変更プロジェクトの準備
ージ 47]を参照してください。
[ペ
機能
初回導入プロジェクトまたは変更プロジェクトのスコーピングを実行するときに、以下のことを実行できます。
●
特定の事業領域に機能が不足していると思われる場合は、事業領域に要件を追加します。後で、SAP ソリュー
ションアドバイザまたはパートナが、他のカタログ明細がギャップを埋めるかどうかをユーザとともにチェッ
クします。他のカタログ明細によってギャップが埋められない場合、SAP またはパートナは、必要な新規カタ
ログ明細と基礎となるコンテンツを定義および登録することができます。
●
スコープ内にあるかどうかにかかわらず、カタログの任意のエレメントに注記を添付します。これは、たとえ
ば、社内の異なる領域の同僚と特定のビジネスオプションについて話し合うなどのさまざまな理由で行うこと
ができます。スコーピングの最後に、すべての注記の概要を確認して効率的に処理することができます。
●
埋め込まれた意思決定支援ツールおよび文書を使用して、特定の決定がソリューションにどのように影響する
かを確認し、すべての事業領域にわたって整合性を確保します。たとえば、カタログの各エレメントの短い説
明がシステムによって提供されます。また、各エレメントを選択することの意味および結果に関する情報にア
クセスすることもできます。ビジネストピックの場合、各トピックの横にアイコンが表示され、トピックが以
下のどのカテゴリに属すかが示されます。マスタデータ、プロセスと機能、フォームとメッセージ、またはレ
ポート。
参照
SAP ソリューションの設定
[ページ 5]
プロジェクトの導入 - 初回導入
[ページ 11]
プロジェクトの導入 - 変更プロジェクト [ページ 18]
2.4
2.4.1
プロジェクトの導入
プロジェクトの導入 - 初回導入
概要
SAP ソリューションの導入には、システム、データ、および会社の個人がゴーライブの準備を完了するために必要な
すべてのステップが含まれます。アクティビティ一覧は合意したソリューションスコープから取得され、この一覧に
はプロジェクトチームが完了する必要があるすべてのアクティビティが含まれます。アクティビティは、さまざまな
プロジェクトフェーズ別に構造化されています。アクティビティおよびフェーズごとの単純なステータスや進捗レポ
ートを使用すると、アクティビティ一覧を処理する際に、プロジェクトの進捗を簡単に追跡することができます。
スコーピングを終了すると、ビジネスコンフィグレーションワークセンタのアクティビティ一覧の使用を開始できま
す。アクティビティ一覧は、スコーピング決定に基づいて自動的に生成され、複数のフェーズに分割されます。アク
ティビティ一覧には、ソリューションの最初のゴーライブの前に完了する必要があり、本稼働システムで使用される
必須の導入アクティビティおよびプロジェクト管理アクティビティがすべて含まれています。
アクティビティ一覧の各フェーズでアクティビティを完了する必要があります。指示アクティビティでは、アクティ
ビティの完了方法および実行する必要がある処理について説明されています。通常、フェーズは順番に完了する必要
があり、各フェーズ内ではアクティビティを順番に完了する必要があります。
アクティビティ
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
11
アクティビティを開くと、関連タスクの完了に役立つ複数の異なる場所に移動する可能性があります。以下のような
場所があります。
●
文書 - 指示アクティビティおよびほとんどの管理アクティビティには、選択したアクティビティを完了する
ために必要な処理を説明する文書が表示されます。これらのアクティビティでは、通常、SAP Go-Live Navigator
でのプロジェクト計画の登録やデータ移行の準備など、ソリューション以外でタスクを完了することがありま
す。このようなアクティビティは、アクティビティ一覧の各フェーズにあります。
●
1 つ以上のオプションに関連付けられており、ソリューションに対して行う設定がある単一画面。
●
複数の画面で構成されたガイド付アクティビティ。各画面は、1 つ以上のオプションに関連付けられており、
ソリューションに対して行う設定があります。
●
選択したアクティビティに固有のワークセンタに関連付けられているアプリケーション画面へのダイレクトリ
ンク。
●
アクティビティ詳細画面 - この画面には、リンクの一覧が表示されます。これらのリンクにより、文書、微
調整画面、またはアプリケーション画面へ移動することができます。常に各リンクを開き、各タスクを完了す
る必要があるわけではありません。たとえば、レガシデータの移行ではデータ入力またはビルトイン移行ツー
ルを使用することができるなど、画面上説明で代替手段について明確に説明されます。
マイルストーン
アクティビティ一覧にはさまざまなマイルストーンが統合されています。これらのマイルストーンは、チェックおよ
び確認する必要があるプロジェクトアクティビティです。これらのマイルストーンによりガイダンスが提供され、導
入のステータスを追跡することができます。
前提条件あり
一部のアクティビティは、他のアクティビティの完了に依存しています。別のアクティビティが完了するまでアクテ
ィビティを開始することができない場合があります。また、単に別のアクティビティを開始する前にアクティビティ
を完了することが推奨される場合もあります。アクティビティ一覧の前提条件あり列で、依存関係があるアクティビ
ティを確認できます。
繰返必須
アクティビティ一覧の一部のアクティビティは、アクティビティのデータが別のシステムに自動的にコピーされない
ため、別のシステムで繰り返す必要があります。たとえば、テストシステムでアクティビティを更新する場合は、こ
のアクティビティを本稼働システムでも繰り返す必要があります。アクティビティ一覧の繰返必須列で、繰り返す必
要があるアクティビティを確認できます。
前提条件
初回導入プロジェクトの準備を完了しておきます。
プロセスフロー
1.
準備フェーズ
準備フェーズには、会社がソリューションを本稼働で使用することができるようにプロジェクトマネージャが
実行する必要がある事前アクティビティがすべて含まれています。このフェーズのアクティビティは主にプロ
ジェクト管理に関連しており、プロジェクト計画のレビュー、設計が受け入れられスコーピングが完了してい
るマイルストーンの確認、データ移行の準備、管理者の更新、管理者へのナレッジのトランスファーなどのア
クティビティがあります。マニュアルで独自のアクティビティを登録し、アクティビティ一覧に追加すること
もできます。設計が受け入れられているマイルストーンを確認すると、スコーピング決定に基づき関連ビジネ
スコンテンツがデプロイされ、アクティビティ一覧の他のフェーズが開きます。また、導入プロジェクトのス
テータスが開始済に変更されます。
このフェーズのプロセスは以下のとおりです。
a.
12
プロジェクトを準備します。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
プロジェクトマネージャは、ターゲットソリューションのプロジェクトチームを設定し、適切なオンサイ
ト設備が使用可能であることを確認します。
SAP Solution Go Live プロジェクトの基礎はプロジェクトの準備アクティビティで確立されます。プロ
ジェクト管理に関連する補完ツールおよびアクセラレータを使用すると、プロジェクトを設定する時間を
大幅に節約することができます。
プロジェクトのこのステージでは、プロジェクトマネージャはプロジェクト組織を設定し、プロジェクト
日程計画を定義する必要があります。これを行うには、Go-Live Navigator を使用して、特定のアクティ
ビティ、オーナー、およびプロジェクトスケジュールに対応します。また、リスクログ、変更管理ガイ
ド、通信計画などの他のアクセラレータをレビューし、適合させることもできます。プロジェクト準備フ
ェーズの最後に、プロジェクトマネージャは、主要ステークホルダおよびプロジェクトチーム全体とプロ
ジェクトキックオフワークショップをスケジュールおよび実施します。
b.
スコーピングを確認し、設計が受け入れられているマイルストーンを確認します。
プロジェクトの開始前に完了したスコーピングがプロジェクトの全スコープを正確に反映していることを
確認します。企業の意思に応じてソリューションを微調整します。スコーピングの確認後、設計が受け入
れられているマイルストーンを確認して、スコープの定義およびプロジェクトの準備が完了したことを示
します。マイルストーンの確認によって、関連ビジネスコンテンツのテストシステムへのデプロイメント
がトリガされ、アクティビティ一覧の次のフェーズが開きます。
マイルストーンを確認する前に、スコーピング確認アクティビティを完了し、このアクティビ
ティを終了に設定することをお奨めします。
マイルストーンを確認できるのは 1 回のみで、確認を元に戻すことはできません。ただし、マイルスト
ーンの確認後でも、プロジェクトのスコープを編集することはできます。以下のようにマイルストーンを
確認します。
●
初期ユーザ (プロジェクトマネージャ) にデプロイメント権限を提供する署名付契約が存在すると
仮定します。
c.
●
プロジェクトのステータスを開始済に変更します。
●
マイルストーンのステータスが自動的に終了に設定されます。
●
初期ユーザに追加の権限を付与し、プロジェクトチームの管理者を定義できるようにします。
プロジェクトチームの管理者を定義します。
初期ユーザ (通常はプロジェクトマネージャ) は、管理者を定義する以外に、管理者をシステムのサービ
ス業者として更新し、管理者がプロジェクトタスクを実行するために必要となるワークセンタおよびワー
クセンタビューに対する権限を管理者に提供します。初期ユーザは自分自身の管理者を登録する必要もあ
ります。コンプライアンス上の理由により、管理者の定義および更新後に初期ユーザをロックする必要が
あります。管理者の詳細を使用してプロジェクトでの作業を継続することができます。
サービス業者管理者は、プロジェクトの導入にのみ使用する必要があります。サービス業者が
会社の従業員でもある場合は、移行時にサービス業者用の追加ユーザを登録し、ゴーライブ後
にサービス業者管理者をロックする必要があります。
1 名以上の従業員がアプリケーション/ユーザ管理ワークセンタのビジネスユーザビューに対
する制限なしの書込アクセスを持つようにします。
管理者を定義および更新するには、アクティビティ一覧のプロジェクトチーム管理者の定義アクティビテ
ィをクリックすると表示されるアクティビティ文書のステップに従います。
このアクティビティを開始するまでに、マイルストーンデザイン承認済を確認する必要があり
ます。
d.
組織構造設定を準備します。
組織構造設定の準備も、準備フェーズの一部です。組織管理 (OM) は、SAP ソリューション内の会社の組
織構造の中心ソースとなります。OM には、1 つ以上の会社の組織構造が含まれており、組織ユニットま
たは部門で構成されています。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
13
各組織構造には、会社の法的、財務、レポートライン (人員管理)、および機能責任に関する情報が含ま
れます。各組織構造では、統合されたグラフィック表示が組織図の形式で示されます。SAP ソリューショ
ンは、承認責任者、使用可能な原価センタ、請求住所の設定など、すべてのビジネスプロセスで組織構造
を参照します。このため、組織構造の確立は、微調整、マスタデータ移行、およびユーザ管理に関連する
すべての後続導入アクティビティで必須であり、前提条件となります。構造のすべてのオブジェクトは時
間依存です。つまり、各組織ユニットは、指定された期間のみ構造内に存在します。
微調整フェーズで組織設定の実績更新の準備をするには、会社の組織構造に関する以下の情報を収集する
必要があります。
●
会社 (法的実体)
2.
本社所在地
●
本社所在地に配置されている部門
●
スコーピングされた機能の部門別の責任
●
セグメント、原価センタ、利益センタなどの財務レポート構造
●
部門別のマネージャを含むレポートライン
e.
データ移行を準備します。
準備フェーズの間、プロジェクトマネージャは移行プロジェクトチームを設定し、各ユーザにデータ移行
の権限を付与して、統合および拡張フェーズの準備も開始します。また、プロジェクトマネージャはデー
タ移行のプロジェクト日程計画も設定します。
データ移行では、すべてのデータを準備し、既存のレガシシステムから SAP ソリューションに移動する
ことができます。たとえば、製品、サービス、ビジネスパートナなどの移行オブジェクト、および個別の
受注または財務転記に固有のトランザクションデータなどがあります。これらのオブジェクトの一部には
依存関係があるため、定義されている順序でインポートする必要があります。
SAP ソリューションでは、移行テンプレートに基づくツール使用移行アプローチが提供されます。必要な
データをレガシシステムから SAP が提供する移行テンプレートに抽出する必要があります。
微調整フェーズで実績データ抽出を準備するには、アクティビティ一覧から移行テンプレートおよび移行
スケジュールテンプレートを直接ダウンロードします。移行テンプレートを使用すると、テンプレートを
使用して移行できる情報およびデータ移行に必須のデータ構造について理解することができます。
プロジェクト日程計画には、移行プロセス全体でどの移行アクティビティをいつ実行するかという情報が
含まれています。移行プロセス全体の現実的な時間枠を達成するには、状況、リソース、およびデータ品
質に応じて事前定義済スケジュールを調整します。
また、マニュアルデータ入力オプションを使用してテストデータまたは必要に応じて移行データを入力す
ることもできます。
f.
管理者にナレッジをトランスファーします。
管理者はソリューションの資料を使用して、ソリューションについて学習します。コンテンツには、プロ
ジェクトチームによって関連すると判断されたすべての機能が取り上げられています。管理者は学習する
以外に、会社内のエンドユーザのトレーニング方法やエンドユーザへのナレッジのトランスファー方法を
計画します。
微調整フェーズ
このフェーズでは、論理的な順序で完了する必要がある必須のすべての設定アクティビティが編成されます。
事前定義設定をチェックし、選択したスコープに関する追加設定を入力して、ゴーライブの前にソリューショ
ンを特定のニーズに合わせて調整することができます。アクティビティ一覧に任意の設定アクティビティを追
加することもできます。このフェーズでは、会社の組織管理構造を完了し、ソリューションが受け入れられて
いるマイルストーンを確認して、微調整フェーズの完了を示す必要があります。
このフェーズのプロセスは以下のとおりです。
a.
14
●
微調整を準備します。
微調整の準備時に、すべての管理者は、ビジネスコンフィグレーションワークセンタに関連付けられてい
る学習モジュールをレビューします。また、すべての微調整アクティビティを責任管理者に割り当て、必
要な任意のアクティビティをアクティビティ一覧に含めます。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
b.
会社の組織構造設定を実行します。
システムの会社の組織構造を、準備フェーズで行った準備に合わせて更新します。組織構造を登録するに
は、組織ユニットペインの組織ユニットを計画範囲にドラッグ & ドロップします。後で会社の各組織ユ
ニットの意味を文書化するには、各組織ユニットに関して以下の項目を更新する必要があります。
●
業務プロパティ
このプロパティでは、機能の観点から、会社のビジネスプロセスで組織ユニットが持っている機能
について説明します。たとえば、組織ユニットは機能ユニット顧客サービスを表します。
●
構造プロパティ
このプロパティは、会社の構造で組織ユニットが何を表しているかを説明します。たとえば、組織
ユニット調達は原価センタおよびレポートユニットも表します。
組織構造設定とともに、部門責任をチェックし、適合させます。たとえば、購買部門 A は直接材購買管
理を担当し、購買部門 B は間接材に関連した購買依頼のみを処理します。
組織構造設定実行アクティビティを完了することによって、組織構造の設定を終了したことを確認しま
す。これは、レポートラインおよび会社内の法的アスペクトと財務アスペクトの設定において重要となり
ます。組織構造は、ゴーライブフェーズのゴーライブ確認アクティビティを完了するまで、必要に応じて
何回でも調整できます。これにより、プロジェクトの進捗を追跡することができます。
c.
各事業領域の微調整を実行し、ソリューションが受け入れられているマイルストーンを確認して、微調整
が完了したことを示します。
微調整は微調整フェーズで最も重要なステップであり、完了する必要があるすべての必須の設定アクティ
ビティが対象となります。微調整では、ゴーライブの前に、スコーピング時に選択したエレメントの事前
定義設定をチェックおよび調整して、会社の特定のニーズに合わせてソリューションを調整することがで
きます。これは、必須チェックの実行と呼ばれます。また、微調整では、事前定義設定がない場合に独自
の設定を入力することもできます。これは、必須メンテナンスの実行と呼ばれます。標準アクティビティ
には、販売管理での支払方針の設定や財務管理での勘定コード表の更新などがあります。
デフォルトでは、このフェーズにはソリューションのゴーライブ前に完了する必要がある必須アクティビ
ティのみが含まれています。ただし、表示フィルタでさまざまなオプションを選択し、プロジェクトに含
まれていない任意のアクティビティを選択して、 プロジェクトに追加 をクリックすると、プロジェクトに
アクティビティを追加することができます。
マイルストーンソリューション承認済を確認することによって、微調整設定が適切にテストされ、ビジネ
ス要件を満たしていることを確認します。導入プロジェクトでは、微調整設定は必要に応じて何回でも調
整でき、ゴーライブフェーズのゴーライブ確認アクティビティを確認するまでこのマイルストーンを取り
消して再確認することができます。これにより、プロジェクトの進捗を追跡することができます。
d.
フォーム、レポート、ユーザインタフェース、およびサードパーティ統合要件を完成させます。
プロジェクトのスコープ内である場合は、サービス評価文書 (SAD) で文書化されている要件をレビュー
し、必要な仕様を完了して、必要な照合とともに更新された SAD を SAP に提供します。また、コンテン
ツの納入期日を SAP に確認します。
e.
データ抽出を実行します。
微調整フェーズのその他すべての必須アクティビティを完了したら、データ抽出をトリガできます。最初
のステップとして、データ抽出プログラムの開発およびテストを完了する必要があります。
ツール使用移行の移行テンプレートを使用するかどうかに応じて、以下のようにデータ抽出を実行するこ
とができます。
●
移行テンプレートに基づくツール使用移行
必要なデータをレガシシステムから SAP が提供する移行テンプレートに抽出します。(前述の準備
フェーズのサブステップデータ移行を準備しますを参照。)
●
3.
移行テンプレートを使用しないツール使用移行
レガシシステムから抽出した必要なデータすべてを、ソースデータ項目テキストとともに SAP サー
ビスセンタに提供します。SAP サービスセンタでは、このテキストを使用して特定のレガシデータ
構造に適合するカスタマイズされたマッピングルールを導入することができます。
統合および拡張フェーズ
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
15
このフェーズでは、設定済ソリューションを会社に転送して、本稼働での使用を開始することができます。こ
れを行うには、すでに会社内で運用されているサードパーティアプリケーションに統合し、レガシシステムの
基本データ、マスタデータ、およびトランザクションデータを新規ソリューションに移動します。また、会社
に固有のニーズを満たすために必要なフォーム、レポート、およびユーザインタフェースの拡張を決定しま
す。
このフェーズのプロセスは以下のとおりです。
a.
マスタデータを移行し、基本データを更新します。
継承移行ツール (データ移行セルフサービス) を使用してデータを移行するか、または移行オブジェクト
レベルでデータをマニュアルで入力するかどうかを決定します。
移行する必要があるデータボリュームのサイズにかかわらず、継承移行ツールを使用すること
をお奨めします。
すべてのマスタデータを移行する前に、新規システムですべての必須基本データを登録する必要がありま
す。このデータは、さまざまなマスタデータオブジェクトに必要であり、銀行一覧、輸送レーン、税務当
局などで構成されます。
移行後のデータは SAP ソリューションから削除することができません。このため、別個のテ
ストシステムで移行テストを実行することができます。
詳細については、追加システムの要求 [ページ 22]を参照してください。
b.
4.
16
フォーム、レポート、ユーザインタフェース、およびサードパーティコネクティビティを適合させます。
また、会社に固有のニーズを満たすために必要な拡張を決定する必要があります。この拡張には、フォー
ムの適合や登録、レポートの修正や開発、項目の拡張やユーザインタフェースの調整、ビルトイン学習環
境の適合が含まれます。SAD でマニュアルで同意した後に、このアクティビティで以下が実行されます。
●
SAP は必要な開発または適合作業を実行します。
●
完了時に、新規コンテンツをシステムにデプロイする準備ができたことがプロジェクトマネージャ
に通知されます。
●
プロジェクトマネージャはこの通知を確認し、新規コンテンツがシステムにデプロイされます。
●
管理者が受入テストを実行します。
●
受入テストの結果に応じて、新規コンテンツが受け入れられるか、またはテストインシデントが SAP
に提供されます。テストインシデントがレビューおよび解決され、更新されたコンテンツが再度デ
プロイされます。最終受入テストを実行します。
テストフェーズ
このフェーズには、テストシナリオおよびガイドの定義、コアビジネスプロセスが要求どおりに実行している
ことの確認、ソリューションのゴーライブ前のエンドユーザへのナレッジのトランスファーを行うことができ
るアクティビティが含まれています。また、ゴーライブ準備状況が受け入れられているマイルストーンを確認
して、テストが完了したことを示す必要もあります。これにより、導入プロジェクトのステータスがテスト済
に変更されます。
このフェーズのプロセスは以下のとおりです。
a.
統合テストを準備します。
統合テストを実行する前に、必要な文書、ガイドライン、およびテスト計画を登録します。これには、ビ
ジネス要件に応じてエンドツーエンドビジネスシナリオをテストするのに必要なすべてのプロセス、ロー
ル、およびデータを含むシナリオ文書、特定のビジネスプロセスのガイドラインを含むテスト文書、プロ
ジェクトに固有の情報、割当済テスタ、テスト実行の計画が組み込まれた最終テスト計画が含まれます。
b.
エンドユーザにナレッジをトランスファーします。
ソリューションのゴーライブの前にすべてのエンドユーザが適切な研修を受けるようにする必要がありま
す。このアクティビティでは、組込学習へのアクセスに関する明確な指示を提供し、コアビジネスプロセ
スの学習資料が使用可能であることを確認して、会社に固有の学習資料をシステムにアップロードしま
す。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
統合テスト時に、管理者の監督の下、エンドユーザがテストガイドを実行できるようにするこ
ともできます。これにより、エンドユーザはゴーライブの前にシステムを実際に体験すること
ができます。
c.
統合テストを実行します。
テスト計画が完成し、テストケースが配分されたら、テストスケジュールに従い、シナリオ文書およびガ
イドラインに基づいて統合テストを実行します。
テスト結果が予測結果と一致しない場合は、差異をインシデントとして文書化します。すべてのインシデ
ントがレビューおよび解決されるか、または受入可能な対処方法が特定され、すべてのテストステップが
完了したら、テスト文書からサインオフし、このアクティビティのステータスを終了に変更します。
d.
統合テストを完了し、ゴーライブ準備状況が受け入れられているマイルストーンを確認して、テストが完
了したことを示します。
統合テストを完了するには、すべてのテストガイドが正常に完了し、テスト計画が更新され、テストシス
テムへの変更が本稼働システムにマージされたことを確認します。
マイルストーン本稼動開始の準備時間承認済を確認することによって、統合テストが正常に完了したこと
を確認し、ソリューションをゴーライブする準備ができたことを示します。プロジェクトの実行中は継続
的にテストできるため、必要に応じてこのマイルストーンを取り消して、再確認することができます。こ
れはプロジェクトの進捗の追跡に役立ちます。このマイルストーンを確認すると、プロジェクトステータ
スがテスト済に設定されます。
マイルストーンを確認する前に、微調整フェーズでマイルストーンソリューション承認済を確
認し、終了に設定することをお奨めします。
5.
ゴーライブフェーズ
このフェーズには、会社の本稼働で使用するソリューションを有効にするために完了する必要がある最終アク
ティビティが含まれています。標準アクティビティには、カットオーバーの準備と実行、内部サポートチーム
の設定、ゴーライブの準備ができていることの確認が含まれます。このフェーズの終了時には、設定の必須お
よび未解決の問題がすべて解決され、レガシデータが本稼働システムに移行されます。また、ナレッジトラン
スファーが完了し、プロジェクトがサインオフされます。最終アクティビティでは、導入プロジェクトが公式
に終了したことが確認されます。プロジェクトステータスが終了に設定され、導入プロジェクトが参照専用に
設定されます。
このフェーズのプロセスは以下のとおりです。
a.
カットオーバーを準備します。
ゴーライブフェーズでは、最初にカットオーバーアクティビティを実行する準備を行います。システム、
データ、および人員の準備状況を確認しながら、カットオーバー計画およびカットオーバースケジュール
の登録に関連したステップを実行します。
b.
ゴーライブを要求します。
ゴーライブを要求し、このアクティビティを閉じると、ゴーライブヘルスチェックサービスがトリガされ
ます。これは、ソリューションを本稼働で使用するための前提条件となります。SAP サポートチームは、
組織、ビジネスソリューション、技術インフラストラクチャ、およびサポート可能性の観点からゴーライ
ブの準備ができていることを確認します。
c.
カットオーバーおよびゴーライブを実行します。
内部サポートチームおよびその責任の設定後に、カットオーバースケジュールに要約されているすべての
タスクに従ってカットオーバーを実行します。カットオーバーでは通常、最初にレガシシステムでの最後
の操作トランザクションの実行、最新のマスタデータおよびトランザクションデータの抽出、および本稼
働システムへの移行を行い、最後に本稼働システムをすべての管理者にリリースします。
d.
ゴーライブのアクティビティを完了します。
ゴーライブの確認のアクティビティでは、アクティビティに従って SAP ソリューションライブを設定し
ます。このアクティビティでは、5 つのすべてのフェーズのすべてのアクティビティのステータスが終了
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
17
となっていることをチェックし、確認します。微調整フェーズのすべての必須アクティビティが微調整お
よびデプロイされていることも確認します。
このアクティビティを完了すると、ソリューションがライブになり、使用する準備が整います。また、こ
のアクティビティを完了すると、ソリューションを本稼働で使用することが SAP に通知されます。前の
すべてのフェーズおよびアクティビティを表示することはできますが、これらを変更することはできませ
ん。このアクティビティを完了できるのは 1 回のみで、プロジェクトに対して取り消すことはできませ
ん。
プロジェクトステータスが完了に設定され、準備、微調整、統合および拡張、およびテストフェーズがア
クティビティ一覧で参照専用に設定されます。ゴーライブフェーズの終了時には、設定の必須および未解
決の問題をすべて解決し、すべてのレガシデータを移行して、ナレッジトランスファーが完了していま
す。
初回導入プロジェクトでのゴーライブ後に、ソリューションを変更する方法は 2 つあります。設
定エレメントの選択に小規模な変更を行うか、またはより複雑な変更の場合は変更プロジェクトを
登録します。詳細については、SAP ソリューションの変更 [ページ 29]および変更プロジェク
トの準備 [ページ 47]を参照してください。
e.
アクティビティを完了して、プロジェクトを閉じます。
このアクティビティを完了することによって、プロジェクトが公式に終了したことを確認します。プロジ
ェクトのステータスが終了に変更され、プロジェクトはこれ以上変更できなくなります。このアクティビ
ティを完了できるのは 1 回のみで、プロジェクトに対して取り消すことはできません。
このアクティビティを完了する前に、ゴーライブ確認アクティビティを完了し、このアクティ
ビティを終了に設定する必要があります。
このマイルストーンを確認すると、ゴーライブフェーズが参照専用に設定され、プロジェクト全体がアク
ティビティ一覧で参照専用モードのままとなります。
プロジェクトを閉じる前に、以下のアクティビティの実行を考慮する必要があります。
●
内部および外部ゴーライブ通知の発行
●
未処理の問題、インシデントの処理プロセス、および重要トピックの主要担当者につい
てのサポートチームへの通知
●
ソリューションの公式な受入の受信
参照
SAP ソリューションの設定
[ページ 5]
初回導入プロジェクトの準備
アクティビティ一覧の完了
2.4.2
[ページ 34]
[ページ 39]
プロジェクトの導入 - 変更プロジェクト
概要
SAP ソリューションの導入には、システム、データ、および会社の個人がゴーライブの準備を完了するために必要な
すべてのステップが含まれます。アクティビティ一覧は合意したソリューションスコープから取得され、この一覧に
はプロジェクトチームが完了する必要があるすべてのアクティビティが含まれます。アクティビティは、さまざまな
プロジェクトフェーズ別に構造化されています。アクティビティおよびフェーズごとの単純なステータスや進捗レポ
ートを使用すると、アクティビティ一覧を処理する際に、プロジェクトの進捗を簡単に追跡することができます。
18
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
変更プロジェクトでは、アクティビティ一覧を使用してソリューションへの詳細変更の集まりを準備し、導入するこ
とができます。変更プロジェクトのほとんどはプロジェクトアプローチについて業務によりトリガされます。変更は
別の環境で行われるため、変更をシミュレーションし、本稼働システムで行われた決定と矛盾しないことが確認され
た場合にのみ有効化することができます。変更プロジェクトを使用する場合は、本稼働システムプロファイルのコピ
ーが作成され、スコーピングでの変更に基づいてデルタアクティビティ一覧が生成されます。
アクティビティ一覧でアクティビティを完了する必要があります。指示アクティビティ (変更プロジェクトに含まれ
ている場合) では、アクティビティの完了方法および実行する必要がある処理について説明されています。通常、ア
クティビティは順番に完了する必要があります。
アクティビティ
アクティビティを開くと、関連タスクの完了に役立つ複数の異なる場所に移動する可能性があります。以下のような
場所があります。
●
文書 - 指示アクティビティおよびほとんどの管理アクティビティには、選択したアクティビティを完了する
ために必要な処理を説明する文書が表示されます。これらのアクティビティでは、通常、SAP Go-Live Navigator
でのプロジェクト計画の登録やデータ移行の準備など、ソリューション以外でタスクを完了することがありま
す。このようなアクティビティは、アクティビティ一覧の各フェーズにあります。
●
1 つ以上のオプションに関連付けられており、ソリューションに対して行う設定がある単一画面。
●
複数の画面で構成されたガイド付アクティビティ。各画面は、1 つ以上のオプションに関連付けられており、
ソリューションに対して行う設定があります。
●
選択したアクティビティに固有のワークセンタに関連付けられているアプリケーション画面へのダイレクトリ
ンク。
●
アクティビティ詳細画面 - この画面には、リンクの一覧が表示されます。これらのリンクにより、文書、微
調整画面、またはアプリケーション画面へ移動することができます。常に各リンクを開き、各タスクを完了す
る必要があるわけではありません。たとえば、レガシデータの移行ではデータ入力またはビルトイン移行ツー
ルを使用することができるなど、画面上説明で代替手段について明確に説明されます。
マイルストーン
変更プロジェクトのアクティビティ一覧にマイルストーンを追加することを決定できます。マイルストーンによりガ
イダンスが提供され、導入のステータスを追跡できますが、マイルストーンは変更プロジェクトに必須ではありませ
ん。ただし、変更プロジェクトにマイルストーンを含めることを決定した場合は、マイルストーンを閉じる必要があ
ります。
前提条件あり
一部のアクティビティは、他のアクティビティの完了に依存しています。別のアクティビティが完了するまでアクテ
ィビティを開始することができない場合があります。また、単に別のアクティビティを開始する前にアクティビティ
を完了することが推奨される場合もあります。アクティビティ一覧の前提条件あり列で、依存関係があるアクティビ
ティを確認できます。
繰返必須
アクティビティ一覧の一部のアクティビティは、アクティビティのデータが別のシステムに自動的にコピーされない
ため、別のシステムで繰り返す必要があります。たとえば、テストシステムのアクティビティを更新する場合は、こ
のアクティビティを本稼働システムでも繰り返す必要があります。アクティビティ一覧の繰返必須列で、繰り返す必
要があるアクティビティを確認できます。
前提条件
変更プロジェクトの準備を完了しておきます。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
19
プロセスフロー
変更プロジェクトでは、アクティビティ一覧はフラットな一覧として表示されます。すべてのアクティビティ
は 1 つの一覧に表示され、アクティビティが属するフェーズがフェーズ列に示されます。アクティビティの
表示方法を変更することもできます。 フェーズ一覧表示 をクリックすると、初回導入プロジェクトと同様にフ
ェーズごとにアクティビティが表示されます。アクティビティ一覧での作業中に、どのステージでも 2 つの
表示を切り替えることができます。
1.
準備フェーズにグループ化されるアクティビティ
プロセスは以下のとおりです。
影響を受ける各事業領域でのスコーピング変更を確認します。
すべてのスコーピング変更にマニュアルアクティビティも含まれる場合、<事業領域名> での変更確認
アクティビティはアクティビティ一覧に表示されません。
<事業領域名> での変更確認アクティビティは、スコーピングが変更され、マニュアルアクティビティが存在
しない各事業領域、つまり、アクティビティ一覧での実際の変更に関連するアクティビティが存在しない事業
領域に対して生成されます。これらの変更を確認する目的は、スコーピングでの変更内容を把握することで
す。スコーピングでの変更内容をチェックし、それらのアクティビティを確認して閉じます。
先に進む前に変更をシミュレーションして、変更を本稼働システムに実際にマージする前に問題があ
るかどうかをチェックすることができます。詳細については、本稼働での変更プロジェクトのマージ
のシミュレーション [ページ 53]を参照してください。
2.
微調整フェーズにグループ化されるアクティビティ
変更プロジェクトでこのアクティビティは初回導入と非常によく似ています。ただし、スコーピング変更に関
連するアクティビティのみが含まれています。初回導入と同様に、アクティビティ一覧には論理的な順序で完
了する必要がある必須アクティビティが含まれています。事前定義済設定をチェックし、選択したスコープに
関する追加設定を入力して、ゴーライブの前に変更を特定のニーズに合わせて調整することができます。アク
ティビティ一覧に任意の設定アクティビティを追加することもできます。
プロセスは以下のとおりです。
a.
会社の組織構造設定を実行します。
組織構造設定を実行するアクティビティは、変更プロジェクトのスコーピング時に選択された場合
にのみアクティビティ一覧に含まれます。
会社の組織構造をシステムでチェックし、適合させます。組織構造を適合させるには、組織ユニットペイ
ンの組織ユニットを計画範囲にドラッグ & ドロップします。後で、作業プロパティと構造プロパティを
更新して、会社の新規および変更済の各組織ユニットの意味を文書化します。組織構造設定を適合させる
とともに、部門責任をチェックし、適合させます。
20
b.
各事業領域の微調整を実行します。
変更プロジェクトのスコーピングで選択したエレメントの事前定義済設定をチェックおよび調整するか、
事前定義済設定が存在しない場合は、独自の設定を入力または調整します。
デフォルトでは、このフェーズには変更のゴーライブ前に完了する必要がある必須アクティビティのみが
含まれています。ただし、表示フィルタでさまざまなオプションを選択し、プロジェクトに含まれていな
い任意のアクティビティを選択して、 プロジェクトに追加 をクリックすると、プロジェクトにアクティビ
ティを追加することができます。
c.
データ抽出を実行します。
変更プロジェクトで必要な場合は、微調整フェーズにグループ化されたその他すべての必須アクティビテ
ィを完了したら、データ抽出をトリガできます。これは、追加レガシシステムまたはテスト抽出データか
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
らデータを抽出する場合にのみ必要となります。初回導入と同様に、ツール使用移行の移行テンプレート
を使用するかどうかに応じて、以下のようにデータ抽出を実行することができます。
●
移行テンプレートに基づくツール使用移行
必要なデータをレガシシステムから SAP が提供する移行テンプレートに抽出します。
●
3.
移行テンプレートを使用しないツール使用移行
レガシシステムから抽出した必要なデータすべてを、ソースデータ項目テキストとともに SAP サー
ビスセンタに提供します。SAP サービスセンタでは、このテキストを使用して特定のレガシデータ
構造に適合するカスタマイズされたマッピングルールを導入することができます。
統合および拡張フェーズにグループ化されるアクティビティ
初回導入と同様に、これらのアクティビティでは、すでに運用しているサードパーティアプリケーションにソ
リューションを統合し、マスタデータをレガシシステムから SAP ソリューションに移動して (初回導入で実
行していない場合)、設定済 SAP ソリューションを会社に接続することができます。
変更プロジェクトで、このプロセスは初回導入と非常によく似ています。
a.
マスタデータを移行し、基本データを更新します。
継承移行ツール (データ移行セルフサービス) を使用してデータを移行するか、または移行オブジェクト
レベルでデータをマニュアルで入力するかどうかを決定します。
移行する必要があるデータボリュームのサイズにかかわらず、継承移行ツールを使用すること
をお奨めします。
すべてのマスタデータを移行する前に、新規システムですべての必須基本データを登録する必要がありま
す。このデータは、さまざまなマスタデータオブジェクトに必要であり、銀行一覧、輸送レーン、税務当
局などで構成されます。
移行後のデータは SAP ソリューションから削除することができません。このため、別個のテ
ストシステムで移行テストを実行することができます。
追加システムの要求方法の詳細については、追加システムの要求 [ページ 22]を参照して
ください。
b.
ソリューション全体のソリューション機能を有効化します。
変更プロジェクトの一環として、ソリューションのスコープを変更しました。これらの変更が本稼働シス
テムにマージされるため、有効化する必要があります。
このアクティビティを完了する前に、本稼働システムへの変更マージアクティビティを完了
し、このアクティビティを終了に設定する必要があります。
変更を有効化することにより、システムでは変更を組み込むためにビジネスプロセスが適合および拡張さ
れます。有効化後、すべてのプロセス関連トランザクションデータは本稼働システム全体に自動的に配分
されます。
4.
テストフェーズにグループ化されるアクティビティ
これらのアクティビティでは、変更を本稼働システムにマージする前に、すべてのコアビジネスプロセスが要
求および予測どおりに実行されていることを確認することができます。
このフェーズのプロセスは以下のとおりです。
オプション: 独自のテストアクティビティを定義し、テストを実行します。
統合テストを実行する前に、必要な文書、ガイドライン、およびテスト計画を登録します。これには、変更済
ビジネス要件に応じてエンドツーエンドビジネスシナリオをテストするために必要なすべてのプロセス、ロー
ル、およびデータを含むシナリオ文書、特定のビジネスプロセスのガイドラインを含むテスト文書、プロジェ
クトに固有の情報、割当済テスタ、およびテスト実行の計画が組み込まれた最終テスト計画が含まれます。
テスト計画が完成し、テストケースが配分されたら、テストスケジュールに従い、シナリオ文書およびガイド
ラインに基づいて統合テストを実行します。テスト結果が予測結果と一致しない場合は、差異をインシデント
として文書化します。すべてのインシデントがレビューおよび解決されるか、または受入可能な対処方法が特
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
21
定され、すべてのテストステップが完了したら、テスト文書からサインオフし、このアクティビティのステー
タスを終了に変更します。
5.
ゴーライブフェーズにグループ化されるアクティビティ
このフェーズには、本稼働システムで変更を使用するために完了する必要がある最終アクティビティが含まれ
ています。
このフェーズのプロセスは以下のとおりです。
a.
本稼働システムへの変更のマージをシミュレーションします。
本稼働システムへの変更のマージをシミュレーションすると、変更に問題があるかどうかをチェックし、
問題がある場合は、本稼働システムに変更を転送する前に解決することができます。用意されているレポ
ートを使用して、変更を照会することができます。
詳細については、本稼働での変更プロジェクトのマージのシミュレーション [ページ 53]を参照して
ください。
b.
必要に応じて、本稼働システムから変更プロジェクトを更新します。
テストシステムを使用している場合は、本稼働システムから変更プロジェクトを更新することによって、
本稼働システムへの小規模な変更をテストシステムに追加することができます。
詳細については、本稼働からの変更プロジェクトの更新 [ページ 54]を参照してください。
c.
変更を本稼働システムにマージします。
テストおよびシミュレーションのマージが正常に実行された場合は、変更を本稼働システムにマージしま
す。これは非常に重大な結果をもたらす可能性があるため、変更が本稼働システムに転送される前に、マ
ージを開始するかどうかを確認する必要があります。
矛盾する変更が原因でテストシステムと本稼働システム間で不整合が発生した場合は、警告が表示され、
プロジェクト設定を維持するか、マージプロセスを取り消すかを決定する必要があります。
d.
アクティビティを完了して、プロジェクトを閉じます。
このアクティビティを完了することによって、プロジェクトが公式に終了したことを確認します。プロジ
ェクトのステータスが終了に変更され、プロジェクトはこれ以上変更できなくなります。このマイルスト
ーンを完了できるのは 1 回のみで、プロジェクトに対して取り消すことはできません。
このアクティビティを完了すると、プロジェクト全体がアクティビティ一覧で参照専用モードのままとな
ります。
プロジェクトを閉じる前に、内部および外部変更通知の発行を検討してください。
参照
[ページ 5]
SAP ソリューションの設定
変更プロジェクトの準備
アクティビティ一覧の完了
[ページ 47]
2.4.3
[ページ 39]
追加システムの依頼
概要
SAP ソリューション用のテストシステムまたは本稼働システムが提供されている場合でも、要件およびスコープにお
ける変更により、追加システムが必要になる可能性があります。たとえば、別の国を含むようにソリューションを拡
張し、日常業務への影響を最小限に抑えながら、ソリューションスコープにおける大幅な変更をそれぞれテストする
場合があります。
22
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
2013 年 8 月以降、システムの依頼には新しい手順が使用されます。
既存の顧客の場合、すでに使用しているテストシステムを維持することができ、これらのシステムもアッ
プグレードされます。ただし、新しいシステムを依頼する場合は、すべての既存のテストシステムを削除
する必要があります。新規顧客の場合は、最初にテストシステムが提供され、そのテストシステムに基づ
いて本稼働システムを依頼することができます。テストシステムは 1 つのみ所有することになり、テスト
システムを新しくする場合は、既存のテストシステムを削除する必要があります。
システムパッケージおよび追加のサービスの詳細については、SAP の営業員に問い合わせてください。
手順
1.
サービスコントロールセンタワークセンタのシステムビューで、システムを要求するプロジェクトを選択しま
す。
登録依頼 をクリックします。
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビューで、 システム依頼 をクリックし
て、新規システム登録ポップアップも開きます。
2.
新規システム登録ポップアップで、以下のシステムを確認することができます。
ゴーライブ前:
●
テストシステム
これは、本稼働システムの完全なコピーであり、テスト目的または研修目的で使用することができま
す。
このオプションは、ステータスが本稼働または終了ではない初回導入プロジェクトに使用す
ることができます。
●
本稼働システム
これは、本稼働システムからコピーされた特定の設定データのみを含む空のシステムです。
このシステムは、ステータスが本稼働または終了ではない初回導入プロジェクトにのみ使用
することができます。
ゴーライブ後:
●
テストシステム
これは、本稼働システムの完全なコピーであり、テスト目的または研修目的で使用することができま
す。
このオプションは、ステータスが開始済の変更プロジェクトに使用することができます。
3.
本稼働システムのコピーを登録するには、システムのダウンタイムが必要となります。必要なダウンタイム日
付を選択します。
この期間中はシステムで変更を行うことはできないため、このダウンタイムをユーザに通知します。
4.
5.
OK
をクリックします。
ソリューションプロファイルのコピー をクリックし、ソースシステムと対象システムを入力して、特定のシステ
ムから別のシステムへのソリューションプロファイルのコピーを依頼することができます。
詳細については、ソリューションプロファイルのコピーを参照してください。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
23
6.
既存のシステムを強制終了する場合は、該当するシステムを選択し、 強制終了の依頼 をクリックします。
結果
システム依頼が完了しました。導入プロジェクトビューのテーブルのシステムステータス列で、依頼のステータスを
確認することができます。
複数のシステムを依頼した場合、システムステータスリンクをクリックすると、それぞれのステータスを確認するこ
とができます。追加システム画面に、要求したシステムのステータス、ダウンタイム日付、およびタイプの概要が表
示されます。
タイトルバーに、作業中のシステムの性質が表示されます。詳細については、透かし [ページ 7]を参照してくださ
い。
参照
システムクイックガイド
2.4.4
コンフィグレーション: 移行プロセス全体の理解
このアクティビティを検索するには、ビジネスコンフィグレーションワークセンタに移動し、導入プロジェクトビュ
ーを選択します。導入プロジェクトを選択し、 アクティビティ一覧を開く をクリックします。準備フェーズを選択し
て、アクティビティ一覧からデータ移行の準備アクティビティを選択します。
アクティビティ一覧の移行関連ステップを理解し、移行プロジェクトを詳細に計画することができる必要がありま
す。簡潔な概要は以下のとおりです。
タスク
1.
24
準備フェーズ
データ移行の準備アクティビティ (初回導入におけるデータ移行の準備や変更プロジェクトのデータ移行準備
など) には、以下の初期タスクが含まれます。
●
移行管理者のユーザアカウントを設定し、データ移行ビューを含むビジネスコンフィグレーションワーク
センタを各移行管理者に割り当てます。
●
データ移行のスコープと計画テンプレートを使用して、データ移行のプロジェクトスケジュールを登録し
ます。
●
移行テンプレートのダウンロード。ツールを使用して移行するすべてのレガシデータを移行テンプレート
に入力する必要があります。
2.
微調整フェーズ
レガシシステムからレガシデータを抽出して、移行テンプレートに入力します。詳細については、データ抽出
の実行アクティビティを参照してください。
3.
統合/拡張フェーズ
このフェーズには、移行アクティビティの主要部分が含まれます。各移行アクティビティは、ツール使用移行
の開始ポイントとして機能します。移行ツールでは、以下のステップを実行します。
1.
入力済の移行テンプレートをアップロードします。ソースファイルの形式の整合性がチェックされます。
2.
ソースファイルをチェックします。このステップでは、移行テンプレートが適切に入力されているかどう
かを確認できます。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
3.
ソース値をソリューション値に変換します。このステップでは、ソリューションのビジネスコンフィグレ
ーションに基づき、新規目標値が自動的に提案されます。
4.
データインポートをシミュレートします。このステップでは、データがソリューションに実際に書き込ま
れる前に問題を修正することができます。
5.
レガシデータをソリューションにインポートします。
インポートされたデータの品質および整合性をチェックします (受入テストおよび統合テスト)。詳細につい
ては、データ品質および整合性の確認アクティビティを参照してください。
4.
移行フェーズおよびシステム環境
導入プロジェクト中に、説明したステップを 2 つの異なる環境で実行することができます。
●
テストシステム
提供される最初のシステムは、テストシステムです。
テストシステムでは、以下を実行することができます。
●
a.
ビジネスプロセスの微調整を開始して、最初のビジネスプロセステストを実行します。
b.
早期移行テストを実行します。早期移行テストの目標は、移行テンプレートおよび移行プロセス全
体についてよく理解することです。たとえば、容量の小さいサンプルファイルを移行し、その結果
を使用して、レガシシステムからのデータ抽出を改善することができます。
c.
すべてのデータを使用して移行プロセスをテストします。テストシステムでの移行テストの目標は、
正常な移行のための適切な設定を行うことです。テストシステムでの移行を完了した後、移行され
たデータを使用してビジネスプロセスをテストすることができます。
詳細については、データ品質および整合性の確認アクティビティを参照してください。
移行テストを完了した後、本稼働システムで再利用するために移行ツールから値変換をダウンロー
ドすることができます。
詳細については、テストシステムでの移行実行アクティビティを参照してください。
本稼働システムでの最終移行
(移行テストシステムからダウンロードした) 値変換をアップロードして、すべてのデータを本稼働シス
テムにインポートすることができます。カットオーバー計画に従って、データを SAP ソリューションに
インポートします。マニュアルタスクを含むデータインポート順序に注意してください。
詳細については、本稼働システムでの移行実行アクティビティを参照してください。
移行を開始する前に、リストアポイントを要求することもできます。これにより、移行前のステータスに
データを復元することができます。
詳細については、リストアポイントを参照してください。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
ビジネスバックグラウンド
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
25
3
概要ビュー
3.1
概要クイックガイド
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの概要ビューで、管理者は個々のコンフィグレーションエレメントを検
索し、把握することができます。また、ソリューションの最初のゴーライブ後に、管理者はソリューションのスコー
プのレビュー、即時変更、およびより複雑な変更に対する変更プロジェクトの登録を行うことができます。
ビジネスバックグラウンド
SAP ソリューションの設定
ビジネスコンフィグレーションを使用すると、見込または既存の顧客管理者として、会社の特定要件に合うように
SAP ソリューションを評価して迅速に設定することができます。また、ニーズの変化に応じて、いつでもソリューシ
ョンを調整および改善することができます。
詳細については、ここ [ページ 5]を参照してください。
スコーピング
SAP ソリューションにおけるスコーピングとは、ビジネスアダプテーションカタログを使用して、個別のビジネス要
件を事前定義されたソリューション機能に一致させるプロセスのことです。カタログでは、ソリューションの利用可
能なすべての機能が、業務領域、パッケージ、トピック、およびオプションの階層に構造化されています。SAP およ
びパートナは、技術システム設定、およびカタログの各エレメントに対応して要件をサポートするために必要なコン
テンツをすでに定義しています。この事前定義コンテンツは、業種別および国固有のベストプラクティスに基づいて
います。スコーピングプロセス中には、すべての決定が一意のソリューション提案に保存されます。この文書はスコ
ーピングの終了時に使用することができ、スコーピング選択に関する詳細が含まれます。
詳細については、ここ [ページ 8]を参照してください。
プロジェクトの導入
SAP ソリューションの導入には、システム、データ、および会社の個人がゴーライブの準備を完了するために必要な
すべてのステップが含まれます。アクティビティ一覧は合意したソリューションスコープから取得され、この一覧に
はプロジェクトチームが完了する必要があるすべてのアクティビティが含まれます。アクティビティは、さまざまな
プロジェクトフェーズ別に構造化されています。アクティビティおよびフェーズごとの単純なステータスや進捗レポ
ートを使用すると、アクティビティ一覧を処理する際に、プロジェクトの進捗を簡単に追跡することができます。
詳細については、プロジェクトの導入 — 初回導入 [ページ 11]およびプロジェクトの導入 — 変更プロジェクト
[ページ 18]を参照してください。
移行プロセス全体の理解
SAP ソリューションを導入する際に主要な成功要因となるのは、効率的で信頼性のあるデータ移行です。SAP ソリュ
ーションのデータ移行セルフサービスにより、すべての移行タスクを自分で実行し、データのマッピングや変換など
の従来の問題を最小限に抑えることができます。
詳細については、ここ [ページ 24]を参照してください。
26
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
概要ビュー
タスク
特定のコンフィグレーションエレメントについての学習
1.
関心があるビジネスコンフィグレーションエレメントを検索します。
デフォルトの検索オプションでは、あらゆる種類のビジネスコンフィグレーショ
ンエレメント (現在のソリューションのスコープ内およびスコープ外の両方) を
検索することができます。
また、SAP Store から入手できるが、SAP ソリューションにまだインストールさ
れていないアドオンソリューションを検索に含めることができます。
2.
a.
表示一覧で、コンフィグレーションエレメントのタイプを選択します。
b.
さらに検索を絞り込むには、検索項目に特定のキーワードを入力します。
c.
ソリューションにまだインストールされていない SAP Store アドオンソリューシ
ョンを検索に含めるには、未インストールの SAP Store アドオンソリューション
を含めるチェックボックスを選択します。
d.
実行 を選択します。
検索基準に一致するコンフィグレーションエレメントがビジネスコンフィグレーシ
ョン検索テーブルに一覧表示されます。
コンフィグレーションエレメントに関する情報を表示するには、エレメント名をクリッ
クするか、または行を選択して 表示 を選択します。
エレメントがスコーピングエレメントの場合は、エレメントに関する文書が表示されま
す。
エレメントがアクティビティの場合は、アクティビティが参照専用モードで表示されま
す。
エレメントが SAP Store アドオンソリューションの場合は、SAP Store のアドオンソ
リューションの詳細ページが表示されます。
検索クエリの保存
クエリ保存 をクリックすると、検索クエリを保存することができます。クエリ保存画面では、
クエリの名称を変更し、クエリがデフォルト検索クエリであるか、または選択した場合にのみ
実行されるようにするかを決定することができます。
検索クエリの構成
クエリ構成 をクリックすると、すべての検索クエリを構成することができます。クエリ構成画
面で、使用可能なクエリの一覧を確認します。この画面では、デフォルトクエリを設定し、以
前に登録したクエリを削除することができます。
現在のソリューションのスコープの表示
このタスクの詳細については、ここ [ページ 28]を参照してください。
SAP ソリューションの変更
このタスクの詳細については、ここ
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
概要ビュー
[ページ 29]を参照してください。
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
27
3.2
現在のソリューションのスコープの表示
概要
ソリューションの最初のゴーライブ後に、管理者は、現在のソリューションのスコープおよび機能を決定する、選択
された国、ビジネスのタイプ、およびスコーピングエレメントを表示することができます。
前提条件
ゴーライブ確認アクティビティを初回導入プロジェクトについて完了しておきます。
手順
1.
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの概要ビューで、 現在のスコープの照会 をクリックします。
プロジェクト範囲表示ガイド付アクティビティが表示されます。ガイド付アクティビティを使用して現在のソ
リューションのスコープを表示することはできますが、変更することはできません。ソリューションのスコー
プの変更の詳細については、変更プロジェクトの準備 [ページ 47]を参照してください。
現在のスコープの照会 ボタンは、ソリューションの最初のゴーライブ後にのみ使用することができま
す。
2.
国および事業タイプステップで、ソリューションの国および事業タイプをレビューし、 進む をクリックしま
す。
3.
導入フォーカスステップで、導入フォーカスの詳細を確認してから 進む をクリックします。
4.
スコーピングステップで、現在のソリューションに含まれている機能と含まれていない機能をレビューし、
進む をクリックします。
ソリューション機能は、スコーピングエレメントの階層として構造化されます。事業領域にはビジネスパッケ
ージが含まれ、ビジネスパッケージにはビジネストピックが含まれます。エレメントが現在のソリューション
に含まれている場合、選択列のチェックボックスが選択されます。
●
それぞれの事業領域について、
ビューすることができます。
●
それぞれのビジネスパッケージおよびトピックについて、
び ノート で情報をレビューします。
概要 、
関連性 、
利点 、
依存 、および
概要 、
関連性 、
ノート で情報をレ
依存 、およ
依存 の情報は、スコーピングエレメントのステータスに基づいて変更されます。エレメント
の選択が変更可能である場合は、タブに、システム選択の結果のシミュレーションが示されま
す。エレメントの選択が変更不可である場合は、タブに、現在のステータスの原因となったエレ
メントが示されます。エレメントと他の選択との間に不整合が存在する場合は、タブにこれらの
不整合が示されます。
5.
質問ステップで、現在のソリューションについてのスコーピング用質問をレビューして回答した後、 進む を
クリックします。
スコーピング用質問はビジネストピックレベルで表示されます。
28
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
概要ビュー
デフォルトでは、表示一覧は決定対象要素に設定されており、スコーピング中に回答を許可されたスコ
ーピング用質問のみが表示されます。スコーピング用質問を異なる条件でフィルタするには、表示一覧
から別のオプションを選択します。
●
ビジネストピックを選択すると、スコーピング用質問の関連グループが右側に表示されます。
●
質問の詳細を確認するには、詳細をクリックして、
ューします。
概要 、
関連性 、および
依存 で情報をレビ
依存 の情報は、スコーピングエレメントのステータスに基づいて変更されます。エレメント
の選択が変更可能である場合は、タブに、システム選択の結果のシミュレーションが示されま
す。エレメントの選択が変更不可である場合は、タブに、現在のステータスの原因となったエレ
メントが示されます。エレメントと他の選択との間に不整合が存在する場合は、タブにこれらの
不整合が示されます。
6.
レビューステップで、スコーピングの結果の下にあるリンクをクリックして、スコーピング決定の結果を表示
することができます。
7.
現在のソリューションのスコープをレビューした後、 閉じる をクリックします。
3.3
SAP ソリューションの変更
概要
ソリューションの最初のゴーライブ後に、管理者は、特定の設定エレメントを検索し、変更したりスコープに追加し
たりすることができます。設定エレメントが非常に複雑または重要であるために即時変更することができない場合、
管理者はこれらのエレメントを新規変更プロジェクトに追加し、専用のアクティビティ一覧を使用して導入すること
ができます。
ライブソリューションは、変更が本稼働システムにマージされるまで、これらの変更の影響を受けることはありませ
ん。
前提条件
ゴーライブ確認アクティビティを初回導入プロジェクトについて完了しておきます。
手順
1.
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの概要ビューで、変更したりスコープに追加したりする設定エレ
メントを検索します。
a.
表示一覧で、設定エレメントのタイプを選択します。
b.
さらに検索を絞り込むには、検索項目に特定のキーワードを入力します。
c.
実行 をクリックします。
検索基準に一致する設定エレメントがビジネスコンフィグレーション検索テーブルに表示されます。ス
テータス列には、エレメントがライブソリューションのスコープ内またはスコープ外であるかどうかが
表示されます。
変更列は、設定エレメントを即時変更することができるかどうか (即時変更可) または変更プロジェク
トの一部として追加する必要があるかどうか (候補に追加) を示します。
2.
変更したりスコープに追加したりする設定エレメントを選択します。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
概要ビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
29
a.
b.
即時変更することができる場合、 即時変更 をクリックすることができます。
1.
関連付けられる設定を編集します。
2.
変更を保存してライブソリューションに即時適用するには、 保存して閉じる をクリックします。
変更を適用せずにアクティビティを閉じるには、 閉じる をクリックします。
設定エレメントを即時変更することができないか、または多数の小規模な変更を行う必要があるため、
変更プロジェクトを登録する場合、スコープに追加するエレメントを選択して、候補に追加することが
できます。
スコープ内に存在しませんが、候補に追加するエレメントに属する親エレメントが自動的に候補
に追加されます。
1.
必要なすべてのエレメントを候補に追加した場合は、 変更プロジェクトに追加 をクリックします。
新規変更プロジェクトガイド付アクティビティが表示されます。
候補に基づいて、プロセスにおける次の論理ステップに自動的に進むため、非常に迅速に
変更を導入できる方法が提供されています。ただし、 戻る をクリックすると、このプロセ
ス内でいつでも戻ることができます。
ガイド付アクティビティの任意のステップで、 プロジェクト詳細
本または完全概要のいずれかを表示することができます。
2.
をクリックして、基
スコーピング調整ステップで、候補内のスコーピングエレメントを編集します。
スコーピングエレメントは階層として構造化されています。事業領域にはビジネスパッケージが
含まれ、ビジネスパッケージにはビジネストピックが含まれます。
階層のビルトインルールにより、行うすべての選択が、事業および技術的な視点から論理
的かつ整合性があるかどうかが確認されます。したがって、選択を行うと、必要な追加選
択が自動的に行われます。また、ルールに反する選択をすると、影響を受ける各スコーピ
ングエレメントの横にある不整合列に、警告アイコンが表示されます。この問題を解決す
る方法のガイダンスとして、エレメントを選択して 依存 をレビューすることができま
す。不整合のあるすべてのエレメントを簡単に識別するために、表示一覧から不整合のあ
るエレメントを選択することができます。
a.
表示一覧では、デフォルトで候補一覧内の要素が選択されています。
候補内のスコーピングエレメントを含む事業領域が表示されます。候補内のビジネスパッケ
ージおよびトピックが緑で強調表示されます。
b.
表示された事業領域内で、候補のビジネスパッケージおよびトピックをレビューして編集し
ます。
●
ビジネスパッケージまたはトピックを選択または選択解除するには、選択列で対応する
チェックボックスを選択します。いずれかのトピックを選択する前に、パッケージを選
択する必要があります。
●
30
それぞれのビジネスパッケージおよびトピックについて、
び 依存 で情報をレビューします。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
概要 、
関連性 、およ
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
概要ビュー
依存 の情報は、スコーピングエレメントのステータスに基づいて変更されま
す。エレメントの選択が変更可能である場合は、タブに、システム選択の結果の
シミュレーションが示されます。エレメントの選択が変更不可である場合は、タ
ブに、現在のステータスの原因となったエレメントが示されます。エレメントと
他の選択との間に不整合が存在する場合は、取り消す選択を決定できるように、
タブにこれらの不整合が示されます。
●
c.
d.
3.
ビジネスパッケージまたはトピックにノートや追加要件を追加するには、 ノート を使
用します。
ガイド付アクティビティのこのステップで行った変更、および自動で行われた変更をレビュ
ーします。次のステップに進むと、変更履歴はクリアされます。
●
スコープ変更の表示 をクリックします。
最新の変更が降順で表示されます。
●
最終変更を取り消すには、 直前の範囲変更の取消 をクリックします。
●
最終変更をやり直すには、 直前の範囲変更のやり直し をクリックします。
進む をクリックして続行します。
質問レビューステップで、候補のスコーピング用質問に回答します。
スコーピング用質問はビジネストピックレベルで表示されます。一部の回答はスコープに必須で
あり、変更することはできません。
a.
表示一覧では、デフォルトで候補一覧内の要素が選択されています。
候補内のスコーピングエレメントを含む事業領域が表示されます。
ビジネスパッケージを候補に追加した場合は、表示一覧で全要素を選択し、関連トピ
ックを表示する必要があります。
b.
質問をレビューし、必要に応じて、事前選択されたはいまたはいいえの回答を変更します。
●
回答を変更すると、質問グループのステータスが自動的にレビュー済に変更されます。
グループ内で事前選択された回答を変更しない場合は、グループのステータスをマニュ
アルでレビュー済に設定することができます。
●
質問の詳細を確認するには、詳細をクリックして、
び 依存 で情報をレビューします。
概要 、
関連性 、およ
依存 の情報は、スコーピングエレメントのステータスに基づいて変更されま
す。エレメントの選択が変更可能である場合は、タブに、システム選択の結果の
シミュレーションが示されます。エレメントの選択が変更不可である場合は、タ
ブに、現在のステータスの原因となったエレメントが示されます。エレメントと
他の選択との間に不整合が存在する場合は、取り消す選択を決定できるように、
タブにこれらの不整合が示されます。
●
c.
d.
ビジネストピックにノートや追加要件を追加するには、
ノート を使用します。
ガイド付アクティビティのこのステップで行った変更、および自動で行われた変更をレビュ
ーします。次のステップに進むと、変更履歴はクリアされます。
●
スコープ変更の表示 をクリックします。
最新の変更が降順で表示されます。
●
最終変更を取り消すには、 直前の範囲変更の取消 をクリックします。
●
最終変更をやり直すには、 直前の範囲変更のやり直し をクリックします。
進む をクリックして続行します。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
概要ビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
31
すべての決定対象質問をレビューしなかった場合は、事前選択された回答を受け入れ
るか、またはまだレビューされていない回答に戻るかを尋ねるウィンドウが表示され
ます。
4.
プロジェクト設定完了ステップで、変更の概要をレビューし、変更プロジェクトに関する追加情
報を指定します。
a.
変更済要素概要をレビューし、必要に応じて、エレメントタイプをクリックしてガイド付ア
クティビティの対応するステップに戻ります。たとえば、スコーピングをクリックして、ス
コーピング調整ステップに戻ります。
b.
一般情報で、変更プロジェクトのタイトルおよび内容説明を入力します。
c.
場合によっては、アクティビティ一覧を生成せずに変更を公開することができます。このオ
プションを選択すると、変更プロジェクトは終了され、変更は即時に有効となります。
ただし、多くの場合、アクティビティ一覧が生成され、適切なチェックボックスが事前選択
されます。マイルストーンおよび指示アクティビティ (またはそのいずれか) をアクティビ
ティ一覧に含めることもできます (デフォルトでは、これらは変更プロジェクトに追加され
ません)。
d.
計画導入タイムラインで、変更プロジェクトの開始日付および終了日付を選択します。
e.
終了 をクリックします。
結果
決定に基づいて、変更プロジェクトのアクティビティ一覧が生成されます。
●
変更プロジェクトの基本概要または詳細概要を表示するには、プロジェクト詳細 (基本) 照会またはプロジェ
クト詳細 (完全) 照会をクリックします。
●
アクティビティ一覧内のアクティビティを開始するには、アクティビティ一覧を開いて変更を適用をクリック
します。
詳細については、アクティビティ一覧の完了 [ページ 39]を参照してください。
行ったスコーピング変更は組織構造に影響を与える場合があります。したがって、組織構造の整合性を常にチ
ェックする必要があり、これには、アクティビティ一覧の組織構造設定実行アクティビティまたは組織管理ワ
ークセンタからアクセスすることができます。スコーピング変更を行った後に整合性をチェックするには、
編集 モード (計画範囲) に移動して、 全有効化 をクリックします。メッセージとして不整合が表示された場
合は、それらの不整合を解決する必要があります。
参照
変更プロジェクトの準備
32
[ページ 47]
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
概要ビュー
4
4.1
導入プロジェクトビュー
導入プロジェクトクイックガイド
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビューで、管理者は会社固有のビジネス要件に合わ
せて SAP ソリューションを設定および調整することができます。初回導入プロジェクトでは、ソリューションに組
み込む機能を選択し、プロジェクト管理アクティビティと導入アクティビティを実行して、ソリューションを起動お
よび実行します。最初のゴーライブ後に、変更プロジェクトを登録し、必要に応じてソリューションを調整および改
善することができます。
ビューの詳細部分には、プロジェクトの進捗の概要が示されます。テーブルのプロジェクトを選択すると、フェーズ
ごとのアクティビティと完了済アクティビティの数、およびプロジェクトのマイルストーンのステータスが表示され
ます。
ビジネスバックグラウンド
SAP ソリューションの設定
ビジネスコンフィグレーションを使用すると、見込または既存の顧客管理者として、会社の特定要件に合うように
SAP ソリューションを評価して迅速に設定することができます。また、ニーズの変化に応じて、いつでもソリューシ
ョンを調整および改善することができます。
詳細については、ここ [ページ 5]を参照してください。
スコーピング
SAP ソリューションにおけるスコーピングとは、ビジネスアダプテーションカタログを使用して、個別のビジネス要
件を事前定義されたソリューション機能に一致させるプロセスのことです。カタログでは、ソリューションの利用可
能なすべての機能が、業務領域、パッケージ、トピック、およびオプションの階層に構造化されています。SAP およ
びパートナは、技術システム設定、およびカタログの各エレメントに対応して要件をサポートするために必要なコン
テンツをすでに定義しています。この事前定義コンテンツは、業種別および国固有のベストプラクティスに基づいて
います。スコーピングプロセス中には、すべての決定が一意のソリューション提案に保存されます。この文書はスコ
ーピングの終了時に使用することができ、スコーピング選択に関する詳細が含まれます。
詳細については、ここ [ページ 8]を参照してください。
プロジェクトの導入
SAP ソリューションの導入には、システム、データ、および会社の個人がゴーライブの準備を完了するために必要な
すべてのステップが含まれます。アクティビティ一覧は合意したソリューションスコープから取得され、この一覧に
はプロジェクトチームが完了する必要があるすべてのアクティビティが含まれます。アクティビティは、さまざまな
プロジェクトフェーズ別に構造化されています。アクティビティおよびフェーズごとの単純なステータスや進捗レポ
ートを使用すると、アクティビティ一覧を処理する際に、プロジェクトの進捗を簡単に追跡することができます。
詳細については、プロジェクトの導入 - 初回導入 [ページ 11]およびプロジェクトの導入 - 変更プロジェクト
[ページ 18]を参照してください。
導入プロジェクトテンプレート
導入プロジェクトテンプレートを SAP ソリューションに適用することができます。これらのテンプレートは SAP
Store で調達します。テンプレートには、特定の要件やビジネスニーズを満たすスコーピングエレメントが含まれ、
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
33
通常、特定の業種および業務ライン向けに SAP およびパートナによって設計されています。導入プロジェクトテン
プレートの適用後、ソリューションをさらに改良することができます。
[ページ 38]を参照してください。
詳細については、ここ
移行プロセス全体の理解
SAP ソリューションを導入する際に主要な成功要因となるのは、効率的で信頼性のあるデータ移行です。SAP ソリュ
ーションのデータ移行セルフサービスにより、すべての移行タスクを自分で実行し、データのマッピングや変換など
の従来の問題を最小限に抑えることができます。
詳細については、ここ
[ページ 24]を参照してください。
タスク
ソリューションのスコーピング
初回導入プロジェクトの準備 - このタスクの詳細については、ここ [ページ 34]を参照し
てください。
変更プロジェクトの準備 - このタスクの詳細については、ここ [ページ 47]を参照してく
ださい。
追加システムの要求 - このタスクの詳細については、ここ
い。
[ページ 22]を参照してくださ
アクティビティ一覧の完了
アクティビティ一覧の完了 - このタスクの詳細については、ここ [ページ 39]を参照して
ください。
変更プロジェクトの追加タスク
変更プロジェクトの削除 - このタスクの詳細については、ここ
ださい。
[ページ 52]を参照してく
変更プロジェクトの取消 - このタスクの詳細については、ここ
ださい。
[ページ 53]を参照してく
本稼働システムからの変更プロジェクトの更新 - このタスクの詳細については、ここ [ペー
ジ 54]を参照してください。
本稼働システムでの変更プロジェクトのマージのシミュレーション - このタスクの詳細につ
いては、ここ [ページ 53]を参照してください。
4.2
4.2.1
初回導入プロジェクト
初回導入プロジェクトの準備
概要
SAP ソリューションの評価を開始する場合は、SAP またはパートナのソリューションアドバイザの支援を受けて、ス
コーピングワークショップを実施することができます。ソリューションアドバイザは、初回導入プロジェクトのスコ
ープを定義するプロセスについて説明します。後からこのアクティビティに戻って、初回導入プロジェクトのスコー
プを調整することもできます。
34
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
前提条件
システムが設定済で、初回導入プロジェクトが自動的に登録されました。
代替
導入プロジェクトテンプレートを調達した場合は、このテンプレートを最初のステップとして適用することができま
す。必要に応じて、以下で説明するステップに従い、ソリューションのスコープをさらに改良することができます。
詳細については、導入プロジェクトテンプレート [ページ 38]を参照してください。
手順
1.
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビューで、初回導入プロジェクトを選択し、
プロジェクト範囲編集 をクリックします。
プロジェクト範囲編集ガイド付アクティビティが表示されます。
ガイド付アクティビティのいずれかのステップで、プロセスを一時停止または延期する必要がある場
合は、 ドラフト保存 をクリックし、行った決定内容を、作業を再開するときのために保存しておくこ
とができます。
2.
国および事業タイプステップで、ソリューションの国および事業タイプをレビューします。選択した国および
事業タイプのベストプラクティスに基づいて、関連するスコーピングエレメントが事前選択されます。
a.
ソリューションを実行する国を変更するには、国コード編集をクリックします。
b.
ソリューションを実行する事業タイプを変更するには、事業タイプ編集をクリックします。
c.
3.
導入フォーカスステップで、完成 SAP ソリューションからの機能を導入することを指定します。
a.
b.
4.
進む をクリックして続行します。
完成ソリューションを選択して、 導入に関する選択 をクリックします。
進む をクリックして続行します。
スコーピングステップで、ソリューションに組み込む機能を選択します。
ソリューション機能は、スコーピングエレメントの階層として構造化されます。事業領域にはビジネスパッケ
ージが含まれ、ビジネスパッケージにはビジネストピックが含まれます。国および事業タイプのベストプラク
ティスに基づいて、関連するスコーピングエレメントが事前選択されています。これらの推奨事項を受け入れ
るか、事前選択された内容を調整して使用可能な機能のうちどれをソリューションに組み込むかを決定するこ
とができます。特定のエレメントはスコープにとって必須であり、選択解除することはできません。このた
め、選択列の対応するチェックボックスは選択されており、グレイアウトされています。
SAP Store で調達したアドオンソリューションは機能として追加されており、ここで標準機能に加えて選択す
ることができます。
階層のビルトインルールにより、行うすべての選択が、事業および技術的な視点から論理的かつ整合性
があるかどうかが確認されます。したがって、選択を行うと、必要な追加選択が自動的に行われます。
また、ルールに反する選択を行うと、影響を受ける各スコーピングエレメントの横にある不整合列に、
警告アイコンが表示されます。この問題を解決する方法のガイダンスとして、エレメントを選択し
て 依存 をレビューすることができます。不整合のあるすべてのエレメントを簡単に識別するために、
表示一覧から不整合のあるエレメントを選択することができます。
a.
階層内の最初の事業領域を開きます。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
35
スコーピングエレメントのすべての階層を展開するには、 アクション
開を選択します。
b.
をクリックして全展
●
事業領域の詳細なバックグラウンド情報については、 概要 、 関連性 、および 利点 をレビ
ューします。
●
事業領域を直接選択したり選択解除したりすることはできません。事業領域のビジネスパッケー
ジが 1 つ以上選択されていると、その事業領域が自動的に選択されます。事業領域が選択または
選択解除されている理由の詳細については、 依存 をレビューします。
●
事業領域にノートや追加要件を追加するには、 ノート を使用します。すべてのノートおよび要
件は、ガイド付アクティビティのレビューステップから利用可能なレポートに集約されます。
最初の事業領域内で、ソリューションに組み込むビジネスパッケージおよびトピックを選択します。
●
ソリューションにビジネスパッケージまたはトピックを組み込むには、選択列で対応するチェッ
クボックスを選択します。いずれかのトピックを選択する前に、パッケージを選択する必要があ
ります。
●
それぞれのビジネスパッケージおよびトピックについて、 概要 、 関連性 、および 依存 で
情報をレビューします。
依存 の情報は、スコーピングエレメントのステータスに基づいて変更されます。エレメ
ントの選択が変更可能である場合は、タブに、システム選択の結果のシミュレーションが
示されます。エレメントの選択が変更不可である場合は、タブに、現在のステータスの原
因となったエレメントが示されます。エレメントと他の選択との間に不整合が存在する場
合は、取り消す選択を決定できるように、タブにこれらの不整合が示されます。
ビジネスパッケージまたはトピックにノートや追加要件を追加するには、 ノート を使用しま
す。すべてのノートおよび要件は、ガイド付アクティビティのレビューステップから利用可能な
レポートに集約されます。
●
それぞれのビジネスパッケージおよびトピックについて、 SAP Store で入手可能なアドオンソ
リューションを確認することができます。このタブのアドオンソリューションのリンクをクリッ
クすると、SAP Store に移動します。ここで、アドオンソリューションを調達することができま
す。
調達が完了すると、アドオンソリューションがソリューション機能の一覧に追加され、一覧でこ
の機能を選択できるようになります。
c.
後続の事業領域それぞれについて、前述のステップを繰り返します。
d.
ガイド付アクティビティのこのステップで行った変更、および自動で行われた変更をレビューします。
次のステップに進むと、変更履歴はクリアされます。
●
スコープ変更の表示 をクリックします。
最新の変更が降順で表示されます。
e.
5.
●
●
最終変更を取り消すには、 直前の範囲変更の取消 をクリックします。
●
最終変更をやり直すには、 直前の範囲変更のやり直し をクリックします。
進む をクリックして続行します。
質問ステップでは、スコーピング用質問に回答して、ソリューションで必要な機能について詳細な決定を行い
ます。
スコーピング用質問はビジネストピックレベルで表示されます。国および事業タイプのベストプラクティスに
基づいて、質問が事前選択されています。これらの推奨事項を受け入れるか、可能な場合には事前選択された
質問を調整することができます。一部の回答はスコープに必須であり、変更することはできません。
スコーピングエレメントのすべての階層を展開するには、 アクション
36
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
をクリックして全展開を選択します。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
デフォルトでは、表示一覧は決定対象要素に設定されており、回答可能なスコーピング用質問のみが表
示されます。スコーピング用質問を異なる条件でフィルタするには、表示一覧から別のオプションを選
択します。
a.
最初の事業領域内で、関心があるビジネストピックを選択します。
スコーピング用質問の関連グループが、右側に表示されます。最初、各グループには、未レビューステ
ータスが表示されます。
b.
各グループ内の質問をレビューし、必要に応じて、事前選択されたはいまたはいいえの回答を変更しま
す。
●
回答を変更すると、質問グループのステータスが自動的にレビュー済に変更されます。グループ
内で事前選択された回答を変更しない場合は、グループのステータスをマニュアルでレビュー済
に設定することができます。
●
質問についてもっとよく知るには、
す。
概要 、
関連性 、および
依存 で情報をレビューしま
依存 の情報は、スコーピングエレメントのステータスに基づいて変更されます。エレメ
ントの選択が変更可能である場合は、タブに、システム選択の結果のシミュレーションが
示されます。エレメントの選択が変更不可である場合は、タブに、現在のステータスの原
因となったエレメントが示されます。エレメントと他の選択との間に不整合が存在する場
合は、取り消す選択を決定できるように、タブにこれらの不整合が示されます。
●
ビジネストピックにノートや追加要件を追加するには、 ノート を使用します。すべてのノート
および要件は、ガイド付アクティビティのレビューステップから利用可能なレポートに集約され
ます。
c.
後続の事業領域それぞれについて、前述のステップを繰り返します。
d.
ガイド付アクティビティのこのステップで行った変更、および自動で行われた変更をレビューします。
次のステップに進むと、変更履歴はクリアされます。
●
スコープ変更の表示 をクリックします。
最新の変更が降順で表示されます。
e.
●
最終変更を取り消すには、 直前の範囲変更の取消 をクリックします。
●
最終変更をやり直すには、 直前の範囲変更のやり直し をクリックします。
進む をクリックして続行します。
すべての決定対象質問をレビューしなかった場合は、事前選択された回答を受け入れるか、またはまだ
レビューされていない回答に戻るかを尋ねるウィンドウが表示されます。
6.
レビューステップで、スコーピング結果をレビューして、初回導入プロジェクトに関する追加情報を指定しま
す。
a.
スコーピングの結果で提供されているリンクをクリックして、スコーピング決定の結果を表示します。
b.
一般情報で、初回導入プロジェクトの内容説明を入力します。
c.
計画導入タイムラインで、初回導入プロジェクトの開始日付および終了日付を選択します。
d.
7.
終了 をクリックします。
確認ステップでも、スコーピング結果をレビューすることができます。 閉じる をクリックして導入プロジェ
クトビューに戻り、プロジェクトの導入を開始します。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
37
結果
スコーピング決定に基づいて、ゴーライブのために実行が必要な導入アクティビティとプロジェクト管理アクティビ
ティのアクティビティ一覧が生成されます。アクティビティ一覧の準備フェーズ内のアクティビティを開始すること
ができます。
詳細については、アクティビティ一覧の完了 - 初回導入
[ページ 39]を参照してください。
スコーピング決定は、アクティビティ一覧の準備フェーズのマイルストーン確認: 設計承認済アクティビティ
を完了したときに、最初に配置されます。このマイルストーンを確認した後、プロジェクト範囲編集ガイド付
アクティビティに戻ってスコーピング変更を行った場合は、 終了 を再度クリックしたときにのみ変更が配置
されます。
行ったスコーピング変更により組織構造が影響を受けることもあります。したがって、組織構造の整合性を常
にチェックする必要があり、これには、アクティビティ一覧の微調整フェーズの組織構造設定実行アクティビ
ティ、または組織管理ワークセンタからアクセスすることができます。スコーピング変更を行った後に整合性
をチェックするには、 編集 モード (計画範囲) に移動して、 全有効化 をクリックします。メッセージとして
不整合が表示された場合は、それらの不整合を解決する必要があります。
4.2.2
導入プロジェクトテンプレート
概要
導入プロジェクトテンプレートは、特定の要件および業務ニーズを満たすスコーピングエレメントが含まれているソ
リューションプロファイルです。SAP およびパートナは、通常特定の業種または業務ライン向けに設計されているこ
のテンプレートを登録します。導入プロジェクトテンプレートは SAP Store で調達することができます。このテン
プレートは、ビジネスコンフィグレーションワークセンタで適用します。導入プロジェクトテンプレートの適用後、
ゴーライブの前にソリューションをさらに改良することができます。また、アクティビティ一覧の未処理アクティビ
ティをすべて完了する必要があります。
前提条件
初回導入プロジェクトのスコープの編集を終了する前に、SAP Store でアドオンソリューションの一部として導入プ
ロジェクトテンプレートを調達しておきます。
導入プロジェクトテンプレートの適用
導入プロジェクトテンプレートを適用するには、ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビ
ューで初回導入プロジェクトリンクをクリックします。初回導入プロジェクトのプロジェクト概要画面が開きます。
この画面には、国、ビジネスタイプ、関連エリアなど、その時点までに行われたスコーピング決定の概要が示されま
す。この画面では、プロジェクトスコープの編集、アクティビティ一覧のオープン、および導入プロジェクトテンプ
レートの適用を行うことができます。
1.
導入プロジェクトテンプレートの適用 をクリックします。調達したテンプレートが表示された画面が表示されま
す。
2.
38
適用するテンプレートを選択し、 OK
をクリックします。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
OK をクリックすると、導入プロジェクトテンプレートの適用前に行ったスコーピング決定は失わ
れます。
テンプレートの一部であるスコーピング決定が SAP ソリューションに適用されます。スコープが配置されると、マ
イルストーン確認: 設計承認済が完了に設定されます。ただし、テンプレートを適用してもすべてのアクティビティ
が自動的に閉じるわけではないため、アクティビティ一覧の未処理アクティビティをすべて完了する必要がありま
す。詳細については、アクティビティ一覧の完了 [ページ 39]を参照してください。
導入プロジェクトテンプレートの適用後に、ソリューションのスコープをさらに拡張および改良することができま
す。詳細については、初回導入プロジェクトの準備 [ページ 34]を参照してください。
参照
導入プロジェクトクイックガイド [ページ 33]
4.2.3
アクティビティ一覧の完了
導入プロジェクトの準備を完了すると、プロジェクトのアクティビティ一覧の使用を開始することができます。アク
ティビティ一覧は、スコーピング決定に基づいて自動的に生成され、フェーズごとにアクティビティがグループ化さ
れます。アクティビティ一覧には、初回導入プロジェクトの場合は、ソリューションの最初のゴーライブ前に完了す
る必要がある必須の導入アクティビティおよびプロジェクト管理アクティビティが含まれており、変更プロジェクト
の場合は、変更をライブソリューションにマージする前に完了する必要がある必須の導入アクティビティおよびプロ
ジェクト管理アクティビティが含まれています。アクティビティ一覧に任意アクティビティを追加して完了すること
もできます。それらの任意アクティビティのほとんどは微調整フェーズに関連するものですが、他のフェーズに関連
するものもあります。初回導入プロジェクトおよび変更プロジェクト (変更プロジェクトのアクティビティ一覧にマ
イルストーンを追加した場合) のマイルストーンを確認する必要があります。これらのマイルストーンによりガイダ
ンスが提供され、導入のステータスを追跡することができます。
前提条件
以下を完了しておきます。
●
初回導入: 初回導入プロジェクトの準備を完了しておきます。詳細については、初回導入プロジェクトの準備
[ページ 34]を参照してください。
●
変更プロジェクト: 変更プロジェクトの準備を完了しておきます。詳細については、変更プロジェクトの準備
[ページ 47]を参照してください。
ステップ
アクティビティ一覧の完了 - 初回導入
1.
アクティビティ一覧にアクセスするには、ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビ
ューを開きます。
2.
導入プロジェクト初回導入を選択し、 アクティビティ一覧を開く をクリックします。
準備フェーズタブのアクティビティ一覧ガイド付アクティビティが開きます。
準備フェーズ
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
39
1.
準備フェーズでは、表示フィルタでプロジェクトのマイアクティビティを選択して、割り当てられているすべ
てのアクティビティを検索します。
一覧内のアクティビティの所有者を変更することができます。詳細については、以下の追加タスクを参
照してください。
2.
3.
アクティビティを以下の正しい順序で完了します。
a.
最初のアクティビティを選択し、 開く をクリックします。
b.
アクティビティに付随の指示を参照し、指定されているとおりにアクティビティを完了します。
c.
必要に応じて 保存 をクリックし、アクティビティを閉じます。
d.
アクティビティごとに前述のステップを繰り返します。
●
前提条件あり
一部のアクティビティは、他のアクティビティの前に完了する必要があります。アクティ
ビティに前提条件がある場合は、前提条件あり列ではいをクリックすると、ダイアログボ
ックスが開いて前提条件アクティビティが一覧表示され、完了する必要があるアクティビ
ティを確認することができます。
●
繰返必須
アクティビティ一覧の一部のアクティビティは、アクティビティのデータが別のシステム
に自動的にコピーされないため、別のシステムで繰り返す必要があります。たとえば、テ
ストシステムでアクティビティを更新する場合は、このアクティビティを本稼働システム
でも繰り返す必要があります。アクティビティ一覧の繰返必須列で、繰り返す必要がある
アクティビティを確認できます。
アクティビティ一覧画面で、各完了済アクティビティのステータスを終了に変更します。これを行うには、各
アクティビティを選択し、 ステータス変更 をクリックして終了を選択します。
各アクティビティには、アクティビティが未処理、処理中、終了のいずれであるかを示すステータス区
分があります。
画面の最上部に、アクティビティ一覧の選択したフェーズのアクティビティの合計数、および未処理、
処理中、終了アクティビティの数が表示されます。
4.
マイルストーン確認: 設計承認済
このマイルストーンを確認するまで、アクティビティ一覧の次のフェーズに進むことはできません。
微調整フェーズ
40
1.
アクティビティ一覧画面で、微調整フェーズタブをクリックします。
2.
微調整フェーズのアクティビティを、前述の準備フェーズに記載された正しい順序で完了します。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
●
追加情報
このフェーズの一部のアクティビティには、完了するのに役立つ追加情報があります。追加情報
には、インフォバーでヘルプセンタをクリックして、関連アクティビティのヘルプセンタのヘル
プリソースで直接アクセスすることができます。
●
必須アクティビティおよび任意アクティビティ
デフォルトでは、アクティビティ一覧には必須アクティビティのみが含まれています。アクティ
ビティ一覧に任意アクティビティを追加することもできます。
●
設定の翻訳
必要に応じて、微調整アクティビティの設定を他の言語に翻訳することができます。
●
デフォルト微調整設定の復元
事前定義済の微調整設定を削除することができます。これを行うには、微調整設定を選択して
削除 をクリックします。
削除した事前定義済の微調整設定を復元することもできます。これを行うには、 デフォルト復元
をクリックします。ウィンドウが表示され、復元できる微調整設定が一覧表示されます。復元す
る微調整設定を選択し、 復元 をクリックします。
詳細については、以下の追加タスクを参照してください。
3.
マイルストーン確認: ソリューション承認済
統合/拡張フェーズ
1.
アクティビティ一覧画面で、統合および拡張フェーズタブをクリックします。
2.
統合および拡張フェーズで、前述の準備フェーズに記載された正しい順序でアクティビティを完了します。
3.
会社に固有のニーズに合わせて、フォーム、レポート、ユーザインタフェース、およびサードパーティコネク
ティビティを適合させます。
4.
基本データを更新します。
テストフェーズ
1.
アクティビティ一覧画面で、テストフェーズタブをクリックします。
2.
テストフェーズで、前述の準備フェーズに記載された正しい順序でアクティビティを完了します。
3.
テストが正常に完了したら、マイルストーン確認: ゴーライブ準備状況承認済を確認します。
ゴーライブフェーズ
1.
アクティビティ一覧画面で、ゴーライブフェーズタブをクリックします。
2.
アクティビティを完了し、カットオーバーを準備して実行します。
3.
導入プロジェクトを完了するには、以下のアクティビティを完了します。
●
ゴーライブ確認
このアクティビティを完了すると、ソリューションがライブになり、使用する準備が整います。プロジェ
クトの前のすべてのフェーズおよびアクティビティを表示することはできますが、これらを変更すること
はできません。完了したら、このアクティビティのステータスを変更することはできません。プロジェク
トステータスが本稼働に設定され、ゴーライブ以外のすべてのフェーズが参照専用に設定されます。
ライブソリューションに変更を加えるには 2 つの方法があります。設定エレメントに小規模な変
更を行うか、またはより複雑な変更の場合は変更プロジェクトを登録します。詳細については、
SAP ソリューションの変更 [ページ 29]および変更プロジェクトの準備 [ページ 47]を参照し
てください。
●
プロジェクトの終了
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
41
このアクティビティを完了すると、導入プロジェクトは公式に終了します。プロジェクトのステータスが
終了に変更され、ゴーライブフェーズが参照専用に設定され、プロジェクトはこれ以上変更できなくなり
ます。ただし、プロジェクトを参照専用モードで表示することはできます。
このアクティビティを導入プロジェクトビューから完了することもできます。最初の導入プロジェ
クトがライブになっており、このビューでこのプロジェクトを選択した場合は、 プロジェクトの終了
が表示されます。このボタンをクリックすると、基本的に、アクティビティ一覧に移動しなくて
も、ここで説明するのと同様に同じアクティビティを完了することになります。
ゴーライブフェーズの終了時に、プロジェクトチームとともに以下のことを行っておきます。
●
設定のすべての必須および未解決の問題を解決しておきます。
●
すべてのレガシデータを本稼働システムに移行しておきます。
●
ナレッジトランスファーを完了しておきます。
●
プロジェクトをサインオフしておきます。
アクティビティ一覧の完了 - 変更プロジェクト
変更プロジェクトに国の追加変更シナリオが含まれている場合は、この変更シナリオの影響を受けるが、
初回導入プロジェクトの一環としてすでに完了済であるため変更プロジェクトのアクティビティ一覧に自
動的に追加されないビジネスオプションをマニュアルで追加する必要があります。
追加する必要があるアクティビティの一覧については、変更シナリオ: 国の追加
てください。
[ページ 51]を参照し
1.
アクティビティ一覧にアクセスするには、ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビ
ューを開きます。
2.
変更プロジェクトを選択し、 アクティビティ一覧を開く をクリックします。
アクティビティ一覧ガイド付アクティビティが すべて で開きます。すべてのアクティビティは 1 つの一覧
に表示され、アクティビティが属するフェーズがフェーズ列に示されます。
初回導入プロジェクトと同様にタブを使用して、アクティビティ一覧をフェーズごとに処理することもできま
す。
準備フェーズにグループ化されるアクティビティ
1.
表示フィルタでプロジェクトのマイアクティビティを選択して、割り当てられているすべてのアクティビティ
を検索します。
一覧内のアクティビティの所有者を変更することができます。詳細については、以下の追加タスクを参
照してください。
2.
42
アクティビティを以下の正しい順序で完了します。
a.
最初のアクティビティを選択し、 開く をクリックします。
b.
アクティビティに付随の指示を参照し、指定されているとおりにアクティビティを完了します。
c.
必要に応じて 保存 をクリックし、アクティビティを閉じます。
d.
アクティビティごとに前述のステップを繰り返します。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
3.
●
前提条件あり
一部のアクティビティは、他のアクティビティの前に完了する必要があります。アクティ
ビティに前提条件がある場合は、前提条件あり列ではいをクリックすると、ダイアログボ
ックスが開いて前提条件アクティビティが一覧表示され、完了する必要があるアクティビ
ティを確認することができます。
●
繰返必須
アクティビティ一覧の一部のアクティビティは、アクティビティのデータが別のシステム
に自動的にコピーされないため、別のシステムで繰り返す必要があります。たとえば、テ
ストシステムのアクティビティを更新する場合は、このアクティビティを本稼働システム
でも繰り返す必要があります。アクティビティ一覧の繰返必須列で、繰り返す必要がある
アクティビティを確認できます。
アクティビティ一覧画面で、各完了済アクティビティのステータスを終了に変更します。これを行うには、各
アクティビティを選択し、 ステータス変更 をクリックして終了を選択します。
変更プロジェクトのアクティビティ一覧にマイルストーンを追加した場合は、マイルストーン確認: 設計承認
済マイルストーンも閉じる必要があります。
各アクティビティには、アクティビティが未処理、処理中、終了のいずれであるかを示すステータス区
分があります。
画面の最上部に、アクティビティ一覧の選択したフェーズのアクティビティの合計数、および未処理、
処理中、終了アクティビティの数が表示されます。
微調整フェーズにグループ化されるアクティビティ
アクティビティを前述の正しい順序で完了します。
変更プロジェクトのアクティビティ一覧にマイルストーンを追加した場合は、マイルストーン確認: ソリューション
承認済マイルストーンも閉じる必要があります。
●
追加情報
このフェーズの一部のアクティビティには、完了するのに役立つ追加情報があります。追加情報には、
インフォバーでヘルプセンタをクリックして、関連アクティビティのヘルプセンタのヘルプリソースで
直接アクセスすることができます。
●
必須アクティビティおよび任意アクティビティ
アクティビティ一覧には、変更プロジェクトのスコープに由来する必須アクティビティ、および変更プ
ロジェクトの準備時に追加するために選択した任意アクティビティが含まれています。アクティビティ
一覧にさらに任意アクティビティを追加することができます。
●
設定の翻訳
必要に応じて、微調整アクティビティの設定を他の言語に翻訳することができます。
●
デフォルト微調整設定の復元
事前定義済の微調整設定を削除することができます。これを行うには、微調整設定を選択して 削除 を
クリックします。
削除した事前定義済の微調整設定を復元することもできます。これを行うには、 デフォルト復元 をクリ
ックします。ウィンドウが表示され、復元できる微調整設定が一覧表示されます。復元する微調整設定
を選択し、 復元 をクリックします。
詳細については、以下の追加タスクを参照してください。
統合および拡張フェーズにグループ化されるアクティビティ
個別テストシステムを使用している場合、プロセスは以下のとおりです。
1.
すべての移行アクティビティを完了します。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
43
2.
ソリューション機能有効化アクティビティを完了し、閉じます。
これにより、変更プロジェクトで変更したワークセンタおよびビューの有効化がトリガされます。
3.
テストシステムでテストを実行します。
4.
変更を本稼働システムにマージします。
5.
すべての移行アクティビティを本稼働システムで繰り返す必要があります。
6.
a.
基本データおよびマスタデータを移行します。
b.
ソリューション機能有効化アクティビティを開きます。
これにより、変更プロジェクトで変更したワークセンタおよびビューの有効化がトリガされます。
確認 をクリックして、新たに設定された機能を組み込むために、ビジネスプロセスの適合と拡張を行い
ます。
閉じる をクリックして、アクティビティ一覧に戻ります。
トランザクションデータを移行します。
個別テストシステムを使用していない場合、プロセスは以下のとおりです。
1.
すべての移行アクティビティを完了します。
2.
ソリューション機能有効化アクティビティを完了し、閉じます。
これにより、変更プロジェクトで変更したワークセンタおよびビューの有効化がトリガされます。
3.
変更を本稼働システムにマージします。
4.
基本データおよびマスタデータを移行します。
5.
ソリューション機能有効化アクティビティを開きます。
これにより、変更プロジェクトで変更したワークセンタおよびビューの有効化がトリガされます。
確認 をクリックして、新たに設定された機能を組み込むために、ビジネスプロセスの適合と拡張を行います。
閉じる をクリックして、アクティビティ一覧に戻ります。
6.
トランザクションデータを移行します。
7.
このフェーズにグループ化された他のすべてのアクティビティを終了します。
テストフェーズにグループ化されるアクティビティ
テストフェーズにグループ化されるアクティビティに対する作業を続ける前に、変更プロジェクトの登録後
に本稼働システムに加えられたスコーピングおよび微調整の変更でプロジェクトを更新することをお奨めし
ます。詳細については、本稼働からの変更プロジェクトの更新 [ページ 54]を参照してください。
必要に応じて、アクティビティを前述の正しい順序で完了します。
変更プロジェクトのアクティビティ一覧にマイルストーンを追加した場合は、マイルストーン確認: ゴーライブ準備
状況承認済マイルストーンも閉じる必要があります。
ゴーライブフェーズにグループ化されるアクティビティ
ゴーライブフェーズにグループ化されるアクティビティに対する作業を続ける前に、本稼働システムへのマ
ージをシミュレーションして、変更がすでに行われた決定と矛盾していないことを確認することをお奨めし
ます。詳細については、本稼働システムでの変更プロジェクトのマージのシミュレーション [ページ 53]
を参照してください。
変更を本稼働システムにマージします。
1.
44
本稼働システムへの変更マージアクティビティを開き、 マージ開始 をクリックします。
それらの変更が、プロジェクト登録後の本稼働システムでの決定内容と矛盾している場合、プロジェクト設定
を保持するか、マージプロセスを取り消すかを選択することができます。
マージプロセスを取り消した場合、本稼働システムで設定をマニュアルで同期することができます。また、マ
スタデータに関連するアクティビティを繰り返す必要があります。これらのアクティビティは、マージ後自動
的に再度開きます。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
マージプロセスが以前に取り消されていた場合は、 レポートマージ をクリックして、自動的に登録
されたレポートを確認することができます。
2.
閉じる をクリックして、アクティビティ一覧に戻ります。
レポートビューでコンフィグレーション変更履歴レポートを実行すると、ソリューションのスコープ内にあ
り、微調整を行ったか、または更新によって変更されたすべての微調整設定の完全な変更履歴を照会すること
ができます。レポートには、選択解除されたためにスコープ内にない微調整設定の変更履歴も表示されます。
追加タスク
アクティビティの所有者の変更
1.
2.
3.
4.
所有者を変更するアクティビティを選択します。
アクション
をクリックし、所有者の変更を選択します。
新しい所有者の名前を入力するか、または入力ヘルプを使用して名前を検索します。
OK
をクリックして変更を保存します。
マニュアルアクティビティの登録
導入プロジェクトに追加アクティビティが必要な場合は、アクティビティ一覧で直接登録することができます。たと
えば、導入プロジェクト日程計画を含める場合は、準備フェーズでアクティビティを登録し、プロジェクト日程計画
を添付することができます。
1.
2.
3.
アクティビティ一覧のマニュアルアクティビティを追加するフェーズに移動します。
アクション
をクリックし、マニュアルアクティビティ登録を選択します。
マニュアルアクティビティの編集画面で、以下のように操作します。
●
必要な詳細を入力します。
アクティビティグループが提案されます。この提案は入力ヘルプを使用して変更することができます。
フェーズは自動的に入力され、マニュアルアクティビティの登録時のフェーズと一致します。
●
●
添付文書を追加します。
ファイルまたはリンクをアップロードすることができます。
保存して閉じる をクリックします。
アクティビティ一覧にマニュアルアクティビティが追加されます。
マニュアルアクティビティの削除
アクティビティ一覧からマニュアルアクティビティを削除するには、マニュアルアクティビティを選択し、 アクション
をクリックしてマニュアルアクティビティ削除を選択します。
アクティビティ一覧からマニュアルアクティビティが削除されます。
任意アクティビティの追加または削除
アクティビティ一覧には、会社が行ったスコーピング決定に基づいて処理する必要があるすべての必須アクティビテ
ィが自動的に含まれます。導入または削除する任意アクティビティがあるかどうかをチェックすることができます。
1.
表示フィルタで、プロジェクト外のアクティビティ、指示アクティビティ、または全アクティビティを選択し
ます。
利用可能なアクティビティが表示されます。
2.
プロジェクト内列には、アクティビティがプロジェクトにすでに含まれているかどうかが示されます。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
45
3.
アクティビティ一覧にアクティビティを追加するには、アクティビティを選択して プロジェクトに追加 をクリ
ックします。選択したアクティビティをプロジェクトに追加できない場合、このボタンはグレー表示されてい
ます。
アクティビティ一覧からアクティビティを削除するには、アクティビティを選択して プロジェクトから削除 を
クリックします。選択したアクティビティをプロジェクトから削除できない場合、このボタンはグレー表示さ
れています。
アクティビティへの注記の追加
将来参照するために、アクティビティに注記を添付することができます。また、スコーピング中に作成されたすべて
の注記がアクティビティ一覧に表示されます。注記は、たとえば、アクティビティの所有者を変更し、新しい所有者
に情報を提供する場合や、アクティビティを特定の方法で完了した理由に関するコメントを追加する場合に役立ちま
す。
をクリックして注記追加または注記編集を選択しま
1.
注記を追加するアクティビティを選択し、 アクション
す。
2.
注記追加または注記編集画面の注記セクションで、 行追加 をクリックして注記の名称とテキストを入力しま
す。
アクティビティに関する複数の注記を追加することができます。既存の注記を編集したり、削除したりするこ
ともできます。
3.
添付文書セクションで、 追加 をクリックして、関連する添付文書をアップロードします。ファイルまたは
リンクをアップロードできます。
複数の添付文書を追加することができ、添付文書を表示、削除、または置換することもできます。
4.
保存して閉じる をクリックして、アクティビティ一覧に戻ります。
注記列が更新され、アクティビティの注記が存在することが示されます。
微調整設定の翻訳
微調整設定を他の言語に翻訳することができます。
1.
アクティビティ一覧の微調整フェーズのアクティビティの場合は、設定を翻訳するアクティビティを開きま
す。
2.
関連する微調整画面で、 翻訳 をクリックします。
翻訳画面が表示されます。
3.
翻訳のために翻訳元言語および翻訳先言語を選択します。翻訳元言語の一覧はシステム言語で構成されます。
翻訳先言語の一覧は、システム言語、および任意微調整アクティビティ追加通信言語で選択したいずれかの追
加言語で構成されます。
4.
ソリューションに用意されているデフォルト設定が自動的に翻訳されます。必要に応じて、翻訳先言語の翻訳
を編集します。
5.
ユーザがソリューションにマニュアルで追加した設定の場合は、翻訳先言語の翻訳を入力し、 OK
クします。
をクリッ
デフォルト微調整設定の復元
微調整設定には、最初は SAP またはパートナによって提供されたデフォルト値が含まれています。これらの値が微
調整画面から削除された場合は、復元することができます。
1.
アクティビティ一覧の微調整フェーズで、デフォルト設定を復元するアクティビティを開きます。
2.
関連する微調整画面で、 デフォルト復元 をクリックします。
デフォルト復元画面が表示されます。
微調整画面で デフォルト復元 ボタンを使用できない場合、それらの特定のデフォルト微調整設定を復元
することはできません。
46
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
3.
ソリューションに含める設定を選択し、 復元 をクリックします。
4.3
変更プロジェクト
4.3.1
変更プロジェクトの準備
概要
ソリューションの最初のゴーライブ後に、管理者は変更プロジェクトを準備して、ソリューションの機能および動作
を調整することができます。初回導入プロジェクトと同様に、変更プロジェクトの準備では、主にスコーピングエレ
メントを選択し、スコーピング用質問をレビューします。また、変更を導入するための必須および任意のアクティビ
ティを識別して、プロジェクトに関する追加情報を指定します。
ライブソリューションは、変更が本稼働システムにマージされるまで、これらの変更の影響を受けることはありませ
ん。
管理者は、変更プロジェクトを登録および導入せずに小規模な変更を行うことができます。詳細については、
SAP ソリューションの変更 [ページ 29]を参照してください。
前提条件
ゴーライブ確認アクティビティを初回導入プロジェクトについて完了しておきます。
手順
1.
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビューで、 新規登録 をクリックして新規変
更プロジェクトを登録します。
以前に登録した変更プロジェクトのスコープを編集するには、プロジェクトを選択して プロジェクト範囲編集
をクリックします。
新規変更プロジェクトまたは変更プロジェクト編集ガイド付アクティビティが表示されます。
2.
オプション:シナリオ選択ステップで、国の追加や削除などの、標準のビジネス主導の変更に対して SAP が定
義した変更シナリオを選択します。
a.
特定の変更シナリオの詳細を確認するには、変更シナリオのタイトルをクリックします。
b.
変更プロジェクトにシナリオを追加するには、 シナリオ選択 をクリックして、表示されるタスクを完
了します。
選択した変更シナリオに関連するスコーピングエレメント、質問、およびアクティビティが、後続のス
テップで使用可能になります。
詳細については、変更シナリオ: 国の追加 [ページ 51]を参照してください。
c.
進む をクリックして続行します。
ガイド付アクティビティのこのステップまたは任意の後続ステップで、 プロジェクト詳細 をクリッ
クして、変更プロジェクトの基本または完全概要のいずれかを表示することができます。
3.
スコーピング調整ステップで、ソリューションに含める機能を調整します。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
47
ソリューション機能は、スコーピングエレメントの階層として構造化されます。事業領域にはビジネスパッケ
ージが含まれ、ビジネスパッケージにはビジネストピックが含まれます。特定のエレメントはスコープにとっ
て必須であり、選択解除することはできません。このため、選択列の対応するチェックボックスは選択されて
おり、グレイアウトされています。
SAP Store で調達したアドオンソリューションは機能として追加されており、ここで標準機能に加えて選択す
ることができます。
階層のビルトインルールにより、行うすべての選択が、事業および技術的な視点から論理的かつ整合性
があるかどうかが確認されます。したがって、選択を行うと、必要な追加選択が自動的に行われます。
また、ルールに反する選択をすると、影響を受ける各スコーピングエレメントの横にある不整合列に、
警告アイコンが表示されます。この問題を解決する方法のガイダンスとして、エレメントを選択し
て 依存 をレビューすることができます。不整合のあるすべてのエレメントを簡単に識別するために、
表示一覧から不整合のあるエレメントを選択することができます。
a.
階層内の最初の事業領域を開きます。
スコーピングエレメントのすべての階層を展開するには、 アクション
開を選択します。
b.
をクリックして全展
●
事業領域の詳細なバックグラウンド情報については、 概要 、 関連性 、および 利点 をレビ
ューします。
●
事業領域を直接選択したり選択解除したりすることはできません。事業領域のビジネスパッケー
ジが 1 つ以上選択されていると、その事業領域が自動的に選択されます。事業領域が選択または
選択解除されている理由の詳細については、 依存 をレビューします。
●
事業領域にノートや追加要件を追加するには、
ノート を使用します。
最初の事業領域内で、調整するビジネスパッケージおよびトピックを選択します。
●
ビジネスパッケージまたはトピックを選択または選択解除するには、選択列で対応するチェック
ボックスを選択します。いずれかのトピックを選択する前に、パッケージを選択する必要があり
ます。
●
それぞれのビジネスパッケージおよびトピックについて、 概要 、 関連性 、および 依存 で
情報をレビューします。
依存 の情報は、スコーピングエレメントのステータスに基づいて変更されます。エレメ
ントの選択が変更可能である場合は、タブに、システム選択の結果のシミュレーションが
示されます。エレメントの選択が変更不可である場合は、タブに、現在のステータスの原
因となったエレメントが示されます。エレメントと他の選択との間に不整合が存在する場
合は、取り消す選択を決定できるように、タブにこれらの不整合が示されます。
48
●
ビジネスパッケージまたはトピックにノートや追加要件を追加するには、
す。
●
それぞれのビジネスパッケージおよびトピックについて、 SAP Store で入手可能なアドオンソ
リューションを確認することができます。このタブのアドオンソリューションのリンクをクリッ
クすると、SAP Store に移動します。ここで、選択したアドオンソリューションを調達すること
ができます。
調達が完了すると、アドオンソリューションがソリューション機能の一覧に追加され、一覧でこ
の機能を選択できるようになります。
ノート を使用しま
c.
後続の事業領域それぞれについて、必要に応じて前述のステップを繰り返します。
d.
ガイド付アクティビティのこのステップで行った変更、および自動で行われた変更をレビューします。
次のステップに進むと、変更履歴はクリアされます。
●
スコープ変更の表示 をクリックします。
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
最新の変更が降順で表示されます。
e.
4.
●
最終変更を取り消すには、 直前の範囲変更の取消 をクリックします。
●
最終変更をやり直すには、 直前の範囲変更のやり直し をクリックします。
進む をクリックして続行します。
質問レビューステップで、行った調整のスコーピング用質問に回答します。
スコーピング用質問はビジネストピックレベルで表示されます。一部の回答はスコープに必須であり、変更す
ることはできません。
スコーピングエレメントのすべての階層を展開するには、 アクション
をクリックして全展開を選択します。
a.
最初の事業領域内で、関心があるビジネストピックを選択します。
スコーピング用質問の関連グループが、右側に表示されます。最初、各新規グループには、未レビュー
ステータスが表示されます。
b.
各グループ内の質問をレビューし、必要に応じて、事前選択されたはいまたはいいえの回答を変更しま
す。
●
回答を変更すると、質問グループのステータスが自動的にレビュー済に変更されます。グループ
内で事前選択された回答を変更しない場合は、グループのステータスをマニュアルでレビュー済
に設定することができます。
●
質問の詳細を確認するには、詳細をクリックして、 概要 、 関連性 、および 依存 で情報を
レビューします。
依存 の情報は、スコーピングエレメントのステータスに基づいて変更されます。エレメ
ントの選択が変更可能である場合は、タブに、システム選択の結果のシミュレーションが
示されます。エレメントの選択が変更不可である場合は、タブに、現在のステータスの原
因となったエレメントが示されます。エレメントと他の選択との間に不整合が存在する場
合は、取り消す選択を決定できるように、タブにこれらの不整合が示されます。
●
ビジネストピックにノートや追加要件を追加するには、
ノート を使用します。
c.
後続の事業領域それぞれについて、前述のステップを繰り返します。
d.
ガイド付アクティビティのこのステップで行った変更、および自動で行われた変更をレビューします。
次のステップに進むと、変更履歴はクリアされます。
●
スコープ変更の表示 をクリックします。
最新の変更が降順で表示されます。
e.
●
最終変更を取り消すには、 直前の範囲変更の取消 をクリックします。
●
最終変更をやり直すには、 直前の範囲変更のやり直し をクリックします。
進む をクリックして続行します。
すべての決定対象質問をレビューしなかった場合は、事前選択された回答を受け入れるか、またはまだ
レビューされていない回答に戻るかを尋ねるウィンドウが表示されます。
5.
プロジェクト設定完了ステップで、変更の概要をレビューし、変更プロジェクトに関する追加情報を指定しま
す。
a.
変更済要素概要をレビューし、必要に応じて、エレメントタイプをクリックしてガイド付アクティビテ
ィの対応するステップに戻ります。たとえば、スコーピングをクリックして、スコーピング調整ステッ
プに戻ります。
b.
一般情報で、変更プロジェクトのタイトルおよび内容説明を入力します。
c.
処理方法で、追加の 2 つのタイプのアクティビティを変更プロジェクトのアクティビティ一覧に追加
するかどうかを決定します。
●
マイルストーン:
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
49
マイルストーンは変更プロジェクトの進捗のマーカとして機能します。マイルストーンは変更プ
ロジェクトが正常に導入された場合には必要なく、デフォルトでは、アクティビティ一覧に含ま
れていません。マイルストーンをアクティビティ一覧に含めるには、アクティビティ一覧にマイ
ルストーンを含むを選択します。
●
d.
e.
指示アクティビティ:
一部のアクティビティの目的は、指示およびガイダンスを提供することです。このようなすべて
のアクティビティをアクティビティ一覧に含めるには、アクティビティ一覧に指示アクティビテ
ィを含むを選択します。
計画導入タイムラインで、変更プロジェクトの開始日付および終了日付を選択します。
終了 をクリックします。
スコープを変更すると、ソリューションプロファイルに不整合が生じる可能性があり、変更の導
入を開始する前に、これらの不整合を解決する必要があります。不整合が検出された場合は、2
つのオプションを提示するウィンドウが表示されます。
6.
1.
変更プロジェクトの終了を中止します。
これを行うには、 中止 をクリックして、ステップをナビゲートして戻り、プロジェクト
で変更を行ってエラーを解決します。
2.
次のステップへと進み、不整合のあるプロジェクトを保存して、これらの不整合を後のス
テージで解決します。
これを行うには、 続行 をクリックします。
確認ステップでも、スコーピング結果をレビューすることができます。 閉じる をクリックして、導入プロジ
ェクトビューに戻り、プロジェクトの導入を開始します。
結果
決定に基づいて、変更プロジェクトのアクティビティ一覧が生成されます。
●
アクティビティ一覧内のアクティビティを開始するには、アクティビティ一覧を開いて変更を適用をクリック
します。
詳細については、アクティビティ一覧の完了 - 変更プロジェクト [ページ 39]を参照してください。
不整合が発生すると、変更プロジェクトは保存されましたが一部の微調整設定に不整合があることを示
すメッセージが表示されます。アクティビティ一覧を開いて変更を適用へのリンクの代わりに、不整合
の解決へのリンクが表示されます。このリンクをクリックすると、不整合の解決画面に移動して、エラ
ーを解決するための推奨アクションが表示されます。
●
変更プロジェクトの基本概要または詳細概要を表示するには、プロジェクト詳細 (基本) 照会またはプロジェ
クト詳細 (完全) 照会をクリックします。
変更プロジェクトの一部として行うすべてのスコーピング決定は、アクティビティ一覧の本稼働システムへの
変更マージアクティビティを完了すると配置されます。このアクティビティを完了した後、この変更プロジェ
クトのスコープを調整することはできません。
行ったスコーピング変更により組織構造が影響を受けることもあります。したがって、組織構造の整合性を常
にチェックする必要があり、これには、アクティビティ一覧の微調整フェーズの組織構造設定実行アクティビ
ティ、または組織管理ワークセンタからアクセスすることができます。スコーピング変更を行った後に整合性
をチェックするには、 編集 モード (計画範囲) に移動して、 全有効化 をクリックします。メッセージとして
不整合が表示された場合は、それらの不整合を解決する必要があります。
50
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
4.3.2
変更シナリオ: 国の追加
概要
変更プロジェクトの一環として国の追加変更シナリオを選択することができます。国の追加変更シナリオを選択した
後、追加された国のみに適用されるスコーピングエレメント、質問、およびビジネスオプションが変更プロジェクト
を準備するステップで利用可能となります。変更プロジェクトのアクティビティ一覧を完了する前に、この変更シナ
リオの影響を受けるが、すでに初回導入プロジェクトで完了済であるためアクティビティ一覧に自動的に追加されな
いビジネスオプションをマニュアルで追加する必要があります。
アクティビティ一覧にビジネスオプションを追加したら、アクティビティ一覧を完了する通常のステップに従いま
す。詳細については、アクティビティ一覧の完了 [ページ 39]を参照してください。
これは、この変更プロジェクトの前に財務管理または人事管理がすでにスコープ内にある場合にのみ関連しま
す。財務管理または人事管理がスコープ内にない場合は、アクティビティをマニュアルで追加する必要はあり
ません。
追加するアクティビティ
表示フィルタで、プロジェクト外のアクティビティまたは全アクティビティを選択します。以下に示すアクティビテ
ィを選択し、 プロジェクトに追加 を選択します。
ソリューションに国を追加する場合は、アクティビティ一覧に以下のビジネスオプションをマニュアルで追加する必
要があります。
財務管理:
●
勘定コード表、財務レポート構造、勘定設定
●
会計帳簿
●
会計年度および会計期間を開く
この変更プロジェクトの前に以下のビジネスオプションがスコープ内にあった場合は、これらのビジネスオプション
をアクティビティ一覧にマニュアルで追加する必要があります。
財務管理:
●
パートナ会社への直接転記
●
費用の機能別分類による損益計算書または稼得利益分析の設定
●
固定資産クラス
●
固定資産の資本化しきい値
●
製品カテゴリのデフォルト勘定設定グループ
●
見越/繰延方法決定
●
原価センタ管理会計レポートの財務レポート構造
●
稼得利益分析の設定
●
請求書とオーダーに基づく利益分析の設定
●
移行日付およびプロセス制御の設定
●
債務未消込明細の移行
●
債権未消込明細の移行
●
未処理支払小切手の移行
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
51
●
銀行口座および小口現金の残高の移行
●
固定資産の移行
●
G/L 勘定残高の移行
●
未処理入庫の移行
人事管理
●
終了勤怠評価期間
●
再利用可能勤務スケジュール
この変更プロジェクトの前にスコープ内にあったすべてのビジネスオプションをレビューすることを強くお
奨めします。
変更プロジェクトの前にスコープ内にあるすべてのビジネスパッケージ、ビジネストピック、およびビジネ
スオプションは、レポートビューから利用可能なソリューション提案 - 詳細で確認することができます。
詳細については、ソリューション提案 [ページ 56]を参照してください。
参照
変更プロジェクトの準備
[ページ 47]
アクティビティ一覧の完了
4.3.3
[ページ 39]
変更プロジェクトの削除
概要
管理者は、変更プロジェクトが準備中であるが必要なくなった場合に、そのプロジェクトをシステムから完全に削除
することができます。
ステータスが開始済の変更プロジェクトを削除することはできませんが、中止することはできます。詳細に
ついては、変更プロジェクトの中止 [ページ 53]を参照してください。
手順
1.
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビューで、変更プロジェクトのタイトルをク
リックします。
プロジェクト概要が表示されます。
プロジェクトの削除 をクリックして、変更プロジェクトを削除することを確認します。
2.
プロジェクトの削除 ボタンは、変更プロジェクトのステータスが準備中の場合にのみ使用することがで
きます。
結果
変更プロジェクトは削除され、導入プロジェクトビューの一覧から削除されます。
52
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
4.3.4
変更プロジェクトの中止
概要
管理者は、変更プロジェクトが開始済ですが必要なくなった場合は、そのプロジェクトを中止することができます。
中止された変更プロジェクトは引き続き表示することができますが、編集または導入することができません。
変更プロジェクトのステータスが準備中である場合、変更プロジェクトを中止するのではなく、削除するこ
とができます。詳細については、変更プロジェクトの削除 [ページ 52]を参照してください。
手順
1.
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビューで、変更プロジェクトのタイトルをク
リックします。
プロジェクト概要が表示されます。
2.
プロジェクト中止 をクリックして、変更プロジェクトを削除することを確認します。
プロジェクト中止 ボタンは、変更プロジェクトのステータスが開始済またはテスト済の場合にのみ使用
することができます。
結果
変更プロジェクトのステータスが中止に設定されます。中止されたプロジェクトは導入プロジェクトビューの一覧に
残りますが、編集または導入することができません。
4.3.5 本稼働での変更プロジェクトのマージのシミュレーション
概要
本稼働システムで変更プロジェクトをマージする前に、管理者はプロセスをシミュレートして、問題が発生するかど
うかをチェックすることができます。シミュレーションによって、プロジェクトまたは本稼働システムが影響を受け
ることはありません。
前提条件
変更プロジェクトについて、本稼働システムへのシステムのマージアクティビティが完了していません。
手順
1.
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビューで、変更プロジェクトのタイトルをク
リックします。
プロジェクト概要が表示されます。
2.
アクション
をクリックして、マージのシミュレーションを選択します。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
53
マージのシミュレーションビューが表示されます。
3.
シミュレーション開始 をクリックします。
結果
マージシミュレーションのステータスが表示されます。マージシミュレーションプロセスの詳細と、識別された問題
が含まれるマージシミュレーションレポートを表示するには、詳細を見るリンクをクリックします。
プロジェクト概要から、マージシミュレーションレポートにアクセスすることもできます。プロジェクト概
要で、レポート をクリックしてからシミュレーションの履歴を選択します。
4.3.6
本稼働システムからの変更プロジェクトの更新
概要
管理者は、変更プロジェクトの登録以降に本稼働システムに対して行われたスコーピングおよび微調整に関する変更
により、プロジェクトを更新することができます。このことは、特に、変更プロジェクトの導入期間が長期にわた
り、その間に他の変更プロジェクトや即時変更が本稼働システムに適用された可能性がある場合に役立ちます。
手順
1.
ビジネスコンフィグレーションワークセンタの導入プロジェクトビューで、変更プロジェクトのタイトルをク
リックします。
プロジェクト概要が表示されます。
2.
アクション
をクリックしてから、本稼働からプロジェクト更新を選択します。
スコーピングと微調整を本稼働の内容で更新ビューが表示されます。
更新開始 をクリックします。
3.
4.
本稼働システムとプロジェクトとの間に不整合が検出された場合は、プロジェクト設定または本稼働設定のど
ちらを保持するかを選択します。
結果
更新のステータスが表示されます。更新プロセスと発生した問題の詳細情報が含まれる更新レポートを表示するに
は、詳細を見るリンクをクリックします。
プロジェクト概要から、更新レポートにアクセスすることもできます。プロジェクト概要で レポート
クリックしてから、更新履歴を選択します。
54
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
を
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
導入プロジェクトビュー
5
レポートビュー
5.1
設定変更履歴
設定変更履歴レポートでは、SAP ソリューションに対して行われたスコーピング決定、ビジネスオプション、および
微調整決定の完全な変更履歴が提供されます。レポートには、SAP デフォルト設定がそのまま使用されているエレメ
ント、および即時に変更されたか、または導入プロジェクトの一部として変更されたエレメントが含まれます。
ビュー
このレポートでは、以下のビューを使用することができます。
スコーピング決定
●
過去 31 日間に配置されたエレメント
直近の 31 日間においてソリューションにデプロイされたスコーピング決定が表示されます。
●
全エレメント
ソリューションにデプロイされたすべてのスコーピング決定が表示されます。
質問
●
過去 31 日間に配置されたエレメント
直近の 31 日間においてソリューションにデプロイされたビジネスオプションが表示されます。
●
全エレメント
ソリューションにデプロイされたすべてのビジネスオプションが表示されます。
微調整設定
●
過去 31 日間に配置されたアクティビティ
直近の 31 日間においてソリューションにデプロイされた微調整設定が表示されます。
●
全アクティビティ
ソリューションにデプロイされたすべての微調整設定が表示されます。
機能
レポートの実行
このレポートには、ビジネスコンフィグレーションワークセンタのレポートビューからアクセスすることができま
す。
レポートの内容
スコーピング決定
ソリューションに適用されたスコーピング決定の基本的な情報が表示されます。スコーピング決定の変更履歴テーブ
ルには、各スコーピングエレメントの名称、エレメントに関連するアクション、適用先のプロジェクト、エレメント
が属するビジネスアダプテーションカタログにおける階層、およびエレメントがいつソリューションにデプロイされ
たかが表示されます。
また、スコーピングエレメントが自動的に選択または選択解除された原因となるアクションを確認することもできま
す。これを行うには、テーブルからアクションシステムによる選択を含むスコーピングエレメントを選択し、
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
レポートビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
55
依存性の表示 をクリックします。これにより、ウィンドウが表示され、スコーピングエレメントの自動選択または自
動選択解除の原因となったエレメントが表示されます。
質問
ソリューションに適用されたビジネスオプションの基本的な情報が表示されます。質問の変更履歴テーブルには、各
スコーピングエレメントの名称、エレメントに関連するアクション、適用先のプロジェクト、エレメントが属するビ
ジネスアダプテーションカタログにおける階層、およびエレメントがいつソリューションにデプロイされたかが表示
されます。
また、スコーピングエレメントが自動的に選択または選択解除された原因となるアクションを確認することもできま
す。これを行うには、テーブルからアクションシステムによる選択を含むスコーピングエレメントを選択し、
依存性の表示 をクリックします。これにより、ウィンドウが表示され、スコーピングエレメントの自動選択または自
動選択解除の原因となったエレメントが表示されます。
微調整設定
ソリューションに適用された微調整設定の基本的な情報が表示されます。微調整設定の変更履歴テーブルには、各設
定の名称、この設定が最後にソリューションにデプロイされたのはいつか、および SAP デフォルトがこの設定でま
だ使用されているかどうかが表示されます。微調整中に設定を調整した場合、SAP デフォルト列にいいえが表示され
ます。この列にはいと表示される場合、微調整中にこの設定を調整しておらず、SAP デフォルトを保持していること
を示します。設定が選択されると、詳細テーブルに、この設定を含む各導入プロジェクトの名称、各プロジェクトが
デプロイされた日時、および各プロジェクトをデプロイしたユーザが表示されます。
各微調整設定の正確な値を表示することもできます。
1.
微調整設定の変更履歴テーブルで設定を選択し、 変更詳細の表示 をクリックします。
これにより、微調整設定のすべての詳細が Microsoft Office Excel にエクスポートされます。
2.
ウィンドウが表示され、エクスポートデータを保存することができます。
保存をクリックすると、.zip ファイルが作成されてウィンドウが閉じます。
3.
これにより、保存したファイルを開き、このファイルの詳細情報を表示することができるようになりました。
詳細テーブルは、変更プロジェクトの過程で微調整アクティビティが保存されるさまざまなインスタンスを反映しま
す。微調整アクティビティが保存されるたびに、プロジェクトがこのテーブルに表示され、異なる日時が配置日付列
に表示されます。
これらの値を表示するには、詳細テーブルでプロジェクトを選択して、このテーブルの 変更詳細の表示 をクリックし
ます。
その後、微調整設定の値を表示するための前述のステップを実行し、選択したインスタンスについて更新された値を
表示します。
5.2
ソリューション提案
SAP ソリューションスコーピングセッション中に、会社の特定のビジネスパッケージ、トピック、およびオプション
をレビューして選択しました。結果として、ビジネス要件が特定の機能と一致しました。ソリューション提案レポー
トにはスコーピングセッションの結果が含まれています。このレポートは最新の決定のレコードであり、個別の販売
見積の基本でもあります。
前提条件
スコーピングは初回導入プロジェクトに対して開始されます。
56
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
レポートビュー
機能
レポートの実行
このレポートには、以下の 2 つのロケーションからアクセスすることができます。
●
初回導入プロジェクトのプロジェクト範囲編集ガイド付アクティビティのレビューステップ
●
ビジネスコンフィグレーションワークセンタのレポートビュー
レポートを実行する前に、エグゼクティブサマリまたは詳細レポートにアクセスするかどうかを決定することができ
ます。
レポートの内容
ソリューション提案 - エグゼクティブサマリレポートには、会社、国、および SAP ソリューションを導入するビジ
ネスのタイプの基本的な詳細のほか、SAP ソリューションに選択された事業領域、ワークセンタ、およびビジネスパ
ッケージの一覧が含まれています。また、選択した国、ビジネスのタイプ、事業領域、およびビジネスパッケージに
ついての概要統計や、ソリューションを導入および実行するために指定した追加要件も含まれています。
ソリューション提案 - 詳細レポートには、以下の追加情報が含まれています。
●
トピックおよびオプションに分類し、選択した各エレメントの説明を加えたビジネスパッケージ
●
レガシシステムから移行する必要があるデータに関する情報
●
国、ビジネスのタイプ、および SAP ソリューションのスコープ外の機能の概要
参照
初回導入プロジェクトの準備 [ページ 34]
5.3
現在のスコープ
現在のスコープレポートでは、SAP ソリューションのスコープおよび機能の包括的な概要が提供され、ソリューショ
ンの最初の本稼働開始以降に行われた変更が強調表示されます。
前提条件
プロジェクトの終了アクティビティを初回導入プロジェクトについて完了しておきます。
機能
レポートの実行
このレポートには、ビジネスコンフィグレーションワークセンタのレポートビューからアクセスすることができま
す。
レポートの内容
現在のスコープレポートは以下のように編成されています。
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
レポートビュー
P U B L I C • © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved.
57
●
スコーピングの結果には、国、ビジネスのタイプ、およびソリューションのスコープの概要が含まれます。ま
た、関連するワークセンタの概要も含まれます。
●
SAP ソリューション詳細には、選択された事業領域および対応するワークセンタの詳細が含まれます。また、
選択されたビジネスパッケージ、トピック、およびオプションの詳細も含まれます。
●
SAP ソリューションの統計サマリには、選択された国、ビジネスのタイプ、および事業領域、パッケージ、ト
ピックおよびオプションについての概要統計が含まれます。
●
スコープ外のアイテムには、ソリューションのスコープに含まれない国、ビジネスのタイプ、および機能の概
要が含まれます。
スコープ内の各ソリューション機能について、機能が変更されたかどうか、および変更された場合にはその時期がレ
ポートに示されます。
58
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All rights reserved. • P U B L I C
SAP Business ByDesign 2014 年 8 月
レポートビュー
www.sap.com/contactsap
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company.All
rights reserved.
本書のいかなる部分も SAP SE または SAP 関連会社の
明示的許可なしに、いかなる形式、目的を問わず、複
写、または送信することを禁じます。
本書に記載された情報は、予告なしに変更されることが
あります。SAP SE がライセンスする、またはその頒布
業者が頒布するソフトウェア製品には、他のソフトウェ
ア会社の専有ソフトウェアコンポーネントが含まれてい
ます。製品仕様は、国ごとに変わる場合があります。
これらの文書は SAP SE または SAP 関連会社が情報提
供のためにのみ提供するもので、いかなる種類の表明お
よび保証を伴うものではなく、SAP またはその関連会社
は文書に関する誤記・脱落等の過失に対する責任を負う
ものではありません。SAP または SAP 関連会社の製品
およびサービスに対する唯一の保証は、当該製品および
サービスに伴う明示的保証がある場合に、これに規定さ
れたものに限られます。本書のいかなる記述も、追加の
保証となるものではありません。
SAP、および本書で言及されるその他 SAP の製品および
サービス、ならびにそれらのロゴは、ドイツおよびその
他諸国における SAP SE (または SAP 関連会社) の商
標または登録商標です。記載されたその他すべての製品
およびサービスはそれぞれの会社の商標です。商標に関
する追加情報と注意事項については、http://
www.sap.com/corporate-en/legal/copyright/
index.epx をご覧ください。
アイコンの提供に関する詳細につい
W3C による
ては、http://creativecommons.org/licenses/by/3.0/
をご覧ください。