西知多道路における直轄調査結果の送付について

未来を創る!知多地域の幹線道路づくり。
平成 28 年 3 月 3 日
国土交通省中部地方整備局
名 四 国 道 事 務 所
西知多道路における直轄調査結果の送付について
記者発表資料
1.概
要
この度、西知多道路における直轄調査がまとまり、愛知県にその結果を
送付したことをお知らせいたします。
2.資 料
・別紙 : 西知多道路に係る直轄調査結果
3.配布先
中部地方整備局記者クラブ
4.解 禁
指定なし
5.問合せ先
わかすぎ
た か し
国土交通省中部地方整備局 名四国道事務所 副所長 若杉 孝司
TEL:052-823-7911(代表)
FAX:052-823-7919(代表)
ホームページアドレス http://www.cbr.mlit.go.jp/meishi/
道路の異状を発見したら ・ ・ ・
道路緊急ダイヤル #9910(24時間受付)
未来を創る!知多地域の幹線道路づくり。
西知多道路に係る直轄調査結果
飛島村
緑区
伊勢湾岸自動車道
67,900台/日
至
三
重
飛島IC
名港潮見IC
名港中央IC
名古屋南JCT
東海JCT
伊勢湾岸自動車道
73,400台/日
伊勢湾岸自動車道
東
京
東海IC交差点
大府西IC
247
加家IC
西知多産業道路
70,100台/日
(仮)大田IC
東海太田川駅周辺
土地区画整理事業
横須賀IC
名古屋港
ものづくり産業を支える円滑なアクセス機能が必要
至
大府IC
荒尾IC
名古屋港南部
産業集積地
【求められる機能】
産
業
活
動
 名古屋港南部の企業集積地の円滑な企業活動を阻害。
・西知多産業道路におけるピーク時(平日朝)北行き7kmの渋滞。
・伊勢湾岸自動車道から西知多産業道路への交差点での渋滞。
大府市
東海市
155
(仮)寺本IC
155
大府東海IC
朝倉IC
ピーク時(平日朝)に
北向きが約7kmの渋滞
長浦IC
東海知多IC
知多市
東浦町
知多半島道路
49,700台/日
155
空
港
ア
ク
セ
ス
(仮)日長IC
ピーク時(平日朝)に旅行速度
20km/h以下の割合が約5割
民
間
投
資
阿久比IC
阿久比町
(仮)青海IC
久米工業団地
常滑市
とこなめ焼
卸団地
本郷南
知多横断道路
常滑IC
知多横断道路
12,100台/日
多屋
半田中央IC・JCT
 国道155号の信号連担が起因となる速度低下とそれに伴う事故。
 中部臨空都市において、大規模商業施設や物流系企業等の立地
JCT形式等の既設互層形式の構造物の隙間に
半田市
新設構造物を施工するには高度な技術を要する。
半田IC
りんくうIC
247
中部臨空都市
N
武豊町
247
主要渋滞箇所
中部国際空港
国道155号・西知多産業道路では既に現況で渋滞が発生。
【技術的な課題】
(仮)多屋IC
セントレア東IC
 知多半島道路において通行に支障が生じた場合、代替路である
が進展し、周辺道路の交通状況の悪化が懸念。
久米南部
工業団地
(仮)常滑JCT
 中部国際空港への直結路線が知多半島道路の1路線。
活発化する民間投資を支援
(仮)金沢IC
国道155号
24,200台/日
代替性機能が確保された中部国際空港へアクセス機能が必要
開発計画
交通量:H25、H26,H27測定値
円滑な産業活動を支援
○名古屋港南部は自動車産業等のモノづくり産業を支える鋼材・エネルギー等の供給基地であるが、物流交通と
生活交通との輻輳による渋滞が産業集積地の円滑な企業活動を阻害。
○西知多産業道路では、ピーク時(平日朝)の北行きで、荒尾IC合流部を先頭に7kmの渋滞が発生。
○伊勢湾岸自動車道から西知多産業道路への交差点では、ピーク時(平日朝)に料金所まで渋滞が到達。
▼モノづくり産業を支える名古屋港南部地区の企業集積
愛知製鋼
新日鐵住金
大同特殊鋼
新 日鐵住 金
247
東海JCT
横須賀IC
中 部電力
I HI
日 清製粉
朝倉IC
JX日鉱日石エネルギー
LIXIL
日清製粉
155
中 部電力
長浦IC
▼ 東海インター交差点
至 東京
自伊
動勢
車湾
道岸
▼ 西知多産業道路の渋滞(加家IC付近)
▼ 伊勢湾岸自動車道(三重方面)⇒西知多産業道路
とうかい
至 東海JCT
伊勢湾岸自動車道
至
ちゅうぶ こくさい
至 中部国際空港
東
海
イ
ン
タ
ー
交
差
点
至
料
金
所
至
至
名
古
屋
市
内
中
部
国
際
空
港
国道247号
東海インター
交差点
至 県道55号
撮影方向
(国道23 号四日市方面
・名古屋港方面)
至 名高速
東海新宝入口
自伊
動勢
車湾
道岸
至 三重
国際空港へのアクセス機能強化
○他の国際空港と比較すると、中部国際空港は直結路線が1路線のみの上、最寄りの高規格幹線道路及び直轄国道まで距離が
あり、アクセス性が悪い。
○知多半島道路で事故等により通行に支障が生じた場合、もう一方の連絡道路である国道155号・西知多産業道路は既に現況で
渋滞が発生しているため、代替性機能が発揮されていない。
○リニア中央新幹線の開業に伴う観光需要の増加が期待されるなか、既に中部国際空港では需要が増加しており、将来的には
知多半島道路のみでは容量不足が懸念される。
▼中部国際空港の航空旅客数 H31(2019)は1500万人目標
▼名古屋都心部⇔中部国際空港間のリダンダンシー
● 知多半島道路の事故による渋滞
●知多半島道路の事故等による渋滞
国際線 (千人)
航空旅客数(千人)
17,500
国内線 (千人)
過去4年間(H23~H26)
の知多半島道路の通行支障
15,000
15,000
12,352
11,993
11,822
5,330
5,467
5,564
8,000
10,809
12,500
10,000
9,259
9,211
8,891
9,211
9,871
9,902
4,467
4,503
5,404
5,399
2013
年度
2014
年度
4,976
7,500
7,022
5,000
6,526
6,258
4,303
4,514
4,375
4,490
4,956
4,697
4,516
4,721
2009
年度
2010
年度
2011
年度
2012
年度
7,000
5,833
2,500
0
2005
年度
2006
年度
2007
年度
2008
年度
2019年度
(目標)
事故発生状況
187回/年平均
通行規制発生状況
207回/年平均
通行止め発生状況
6回/年平均
52時間/年平均
出典:中部国際空港HPより
▼中部国際空港は直結路線が1路線のみ(他空港との比較)
- 高規格幹線道路 - 自専道(高規格除く)
- 直轄国道
- 補助国道
▼ 知多半島道路の将来の交通容量
最寄の道路( 直結)
900
302
伊勢湾岸道247
20km圏
464
51
295
10km圏
新空港
自動車道
20km圏
15
知
多
半
島
道
路
155
26
10km圏
10km圏
357
131
481
20km圏
247
【関西国際空港】
【中部国際空港】
【成田国際空港】
【羽田空港】
交
通
量
(
百
台
/
日
)
700
600
交通容量:650
571
将来的に
容量超過
開発
交通
約2.7万台
500
400
300
200
100
10km圏
20km圏
840
800
0
現況
将来
(開発交通を加味)
出典:現況:愛知県道路公社 H25トラカン(平日平均)
(大府西IC~大府東海IC間)
開発交通量:H24愛知県試算値
活発化する民間投資を支援
○国道155号では、信号連坦が起因となる速度低下と、それに伴う追突事故が発生。
○中部臨空都市における大規模商業施設や物流系企業等の立地が進んでおり、近年、国道155号の交通量の
増加に伴い、渋滞等も増加している。
▼大規模商業施設(H27.12.4イオンオープン)
▼中部臨空都市:開発により増加する交通需要
▼ 国道155号の事故類型別
事故発生状況
▼ 死傷事故件数の推移
国道155号(神田~多屋)
約6割
その他
26%
追突
61%
右折時
13%
コストコ開業(H24.8)
出典:イタルダデータ(H22~H25)
▼ 交通量の推移
2500
▼ 空港周辺開発による交通量増加
2000
H25.8.31
コストコ開業
H24.12.13
めんたいパーク開業
1500
H27.12.4
イオン常滑開業
国道155号(矢田川橋南~午神田)
H27
1,500
H22
1,000
1000
500
500
全時間帯で交通量が約10%増加
7
8
9 10 11 12 1
H25
H25
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 1
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12
H26
H27
H27
H26
データ:愛知県道路公社データ(りんくうIC出入交通量)
18:00
6
17:00
5
16:00
4
15:00
3
14:00
H24
H24
2
13:00
9 10 11 12 1
12:00
8
11:00
7
9:00
6
10:00
5
8:00
0
4
7:00
0
(台/時)
2,000
交通量:H22センサス・H27交通量調査
西知多道路(東海JCT)の施工について
○東海JCTは伊勢湾岸自動車道、名高速4号東海線が接続するJCTであり、伊勢湾岸自動車道の下部では国道
302号と西知多産業道路が交差する複雑な形態を有している。
○新設ランプ上部工架設においては、国道302号が最も施工に影響を受ける状況であり、国がJCT部の施工に
優位。
○東海JCTでは、「既設構造物との近接施工」、「管理者間での調整」、「高難度な施工技術」といった
条件が重なり、高度な設計・施工が必要。
2.技術的困難性
1.施工困難性
至 東京
至
凡
例
■曲線橋の上部工架設の困難性
横断歩道橋
新設ランプ
直轄交差箇所
名高速通交差箇所
至
中
部
国
際
空
港
至 三重
交差点部構造(4層構造)
Hランプ
(伊勢湾岸オフ)
伊勢湾岸自動車道
Eランプ
(伊勢湾岸オン)
Hランプはクレーン架設が
必要であり、クレーン旋回
時の安全性の観点等から
、伊勢湾岸自動車道だけ
でなく国道302号も通行止
めが必要。
Eランプは送り出し架設で
あり、架設時は数回にわ
たり国道302号を
通行止めが必要。
管理者
国道302号
交差箇所数
国土交通省
本線4箇所
NEXCO中日本
本線1箇所
名古屋高速道路公社
愛知県
ランプ1箇所
ランプ2箇所
本線2箇所
ランプ2箇所
既設構造物
との離隔なし
100cm未満
既設構造物
との離隔なし
80cm
横断歩道の橋脚と
近接(約0.2m)
NEXCO交差箇所
愛知県交差箇所
■下部工での近接施工による困難性
西知多産業道路と、既設ランプ橋
との間に新設ランプ橋を施工
N
名
古
屋
市
内 高圧線鉄塔
既設構造物の杭基礎と近接する
ため影響に配慮する必要
至 名古屋市内
【技術的困難性】
■JCT形式等の既設互層形式の構造物の隙間に新設構造物を施工するには高度な
技術を要する。
①曲線橋の送り出し架設
○愛知県では、曲線橋の送り出し架設の実績なし。
○一方、中部地方整備局では、国道156号において、長良川を渡河する
橋長約130mの万場大橋において曲線橋の送り出し架設の実績あり。
②既設の橋梁下部工に100cm以下の離隔で近接工事
○愛知県では、高速道路における既設橋梁下部工の杭基礎と近接し(離隔
100cm以下)、掘削を伴った構造物を施工した実績がない。
○一方、中部地方整備局では、名古屋環状2号線において、杭基礎構造の
橋梁下部工との離隔が50cm程度で、大規模貯水槽を施工した実績あり。