平成 28 年度 地球環境情報プラットフォーム 構築推進

平成 28 年度
地球環境情報プラットフォーム
構築推進プログラム
公募要領
公募受付締切日
平成 28 年 3 月 23 日(水)17 時必着
①e-Rad での提出かつ②郵送での提出の両方が必要です。
【ご注意】府省共通研究開発管理システム(e-Rad)への事前登録について
本プログラムへの応募には、①あらかじめ「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)
」へ所属機関及び代表者
の登録を行っていただくとともに、応募情報の e-Rad への申請及び応募内容提案書の e-Rad への提出が必要です。
その上で②提出書類一部及び電子媒体一式を郵送にて文部科学省に提出いただくことが必要です。
所属機関の e-Rad への登録手続きには、2 週間以上かかる場合がありますので、十分余裕を持って実施して下
さい。複数機関でチームを構成する場合は、主管実施機関及び共同参画機関の e-Rad への登録手続きが必要です。
詳細は e-Rad ポータルサイトを参照して下さい。また不明な箇所は、e-Rad ヘルプデスクにお問い合わせ下さい。
◆e-Rad ポータルサイト:http://www.e-rad.go.jp/
◆e-Rad 利用可能時間帯:年中無休(ただし、緊急のメンテナンス等により、サービスを停止する場合がありま
す。
)
◆e-Rad ヘルプデスク:Tel:0120-066-877(9:00~18:00 ただし土、日、祝を除く)
重要
e-Rad による申請手続きを行わないと、本プログラムへの応募が出来ませんので、ご注意ください。
<プログラム内容に関するお問い合わせ>(受付時間帯:平日 10:00~12:00 及び 13:00~17:00)
文部科学省 研究開発局
環境エネルギー課
TEL:03-5253-4111(内線 4473)
E メール:[email protected]
文部科学省
平成 28 年 2 月
0
目次
I.
事業概要
1.はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2.事業の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3.事業の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
4.事業の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
5.事業実施期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Ⅱ.公募概要
1.募集から契約までのスケジュール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.応募対象者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
3.公募内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
4.採択予定件数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
5.採択後の事業実施体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
6.実施期間、実施予定額・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
7.事業の管理と評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
8.提案書類の受付等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
9.e-Rad を利用した応募書類の作成・提出等・・・・・・・・・・・・・・ 17
10.提案書類の作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
11.実施責任者等の指定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
12.「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」に基
づく体制整備について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
13.研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」に基
づく「体制整備等自己評価チェックリスト」の提出について・・・・・・・・22
14.審査及び採択・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
15.公表等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
16.応募に当たっての留意事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
17.問い合わせ先・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
Ⅲ.契約の締結等
1.委託契約の締結・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
2.委託費の範囲及び積算等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
3.事業成果の取扱い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
4.取得資産の取扱い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
1
Ⅰ.事業概要
1.はじめに
文部科学省では、世界に先駆けて、平成18年度から地球観測・予測情報を効果的・効
率的に組み合わせて新たに有用な情報を創出することが可能な情報基盤である、
「データ
※
統合・解析システム(DIAS:Data Integration and Analysis System)」 を開発してき
ました。
これまでに国内外の大学、研究機関、政府、地方自治体や国際枠組の下で国内外の多
くのユーザーにより実施される地球観測・予測情報を用いた研究開発等を支え、気候変
動・水課題を中心に国内外の社会課題の解決に資する成果を創出し始めています。
このような成果を踏まえ、今後、DIASが、気候変動適応・緩和等の地球規模課題の解
決に貢献する社会基盤として、長期的・安定的に利用されるようにするため、本事業を
実施します。
※ 「データ・統合解析システム」の詳細については以下のURLをご覧下さい。
【URL】 http://www.diasjp.net/
2.事業の背景
平成27年6月に閣議決定された「科学技術イノベーション総合戦略2015」において、大
気・海域・陸域に対する観測データを用いた気候変動のモデル化・シミュレーションに
よる予測技術を高度化し、それらの情報を統合したプラットフォームを構築するととも
に、これにより、再生可能エネルギーの導入と利用を進めることが求められています。
また、文部科学省の科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 地球観測推進部会
において取りまとめられた「今後10年の我が国の地球観測の実施方針」(平成27年8月)
において、DIASのような永続性・堅ろう性のあるシステムを中核とした地球環境情報プ
ラットフォームの整備・活用やデータのリアルタイムな共有と提供を図れるようユーザ
ーインターフェースの構築、地球規模の社会課題の解決に向けた取組の積極的な推進、
ディープラーニング等の最新技術も取り入れた、より高次の情報の抽出・利活用するた
めの研究開発の推進が求められています。
加えて、文部科学省研究開発局が設置した「今後の地球環境研究の在り方に関する検
討会」においてまとめられた「今後の地球環境研究の在り方について(中間報告)」(平
成26年6月)において、DIASは平成28年度以降、国費のみに依存した運用体制から脱却し、
関係府省による利用の促進や、民間活力の利用も含めた自立的な体制への移行が求めら
れています。
このような背景を踏まえ、今後のDIASは、多種・多様な地球観測・予測情報等のデー
タのアーカイブや提供を行うだけでなく、これらのデータの統合・解析により気候変動
適応・緩和等の社会課題の解決に貢献するアプリケーションをユーザーに広く公開して
いくとともに、ユーザーが自発的にDIASを利用したアプリケーションを開発していける
ようなプラットフォームを構築していくことが必要となっています。
2
また、ユーザーが本プラットフォームを長期的・安定的に利用することができるよう、
ユーザーからDIASの利用料等を得ていくことで、国費のみによらないDIASの運営体制を
構築していく必要があります。
3.事業の目的
本事業では、上記の必要性に基づき、気候変動適応・緩和等の社会課題の解決に貢献
するアプリケーションを開発し、DIASへの実装及びDIASを通じた公開を行うことで、多
くのユーザーが当該アプリケーションを利用できるようになることを目指します。また、
これらのアプリケーションを基にした二次的なアプリケーション等が、ユーザーにより
自発的に開発され、DIASを通じて公開できるようなプラットフォーム(以下「地球環境
情報プラットフォーム」という。)の構築を図ることを目指します。
4.事業の概要
本事業では、気候変動適応・緩和等の社会課題の解決に貢献するアプリケーションと
して、日本全国の河川の流量やダムの水位をリアルタイムで予測することが可能となる
ようなアプリケーション(以下「水課題アプリケーション」という。)の開発等を行うと
ともに、地球環境情報プラットフォームの構築を行います。
5.事業実施期間
原則として5年間(平成28年度~平成32年度)とします。ただし、事業の進捗状況や実
施期間が3年目を迎えた時点(平成30年度)で行う中間評価(Ⅱ.7(2)参照)の結果
等を踏まえ、本事業の全部又は一部を事業実施期間中に終了することがあります。なお、
水課題アプリケーション開発機関及び地球環境情報プラットフォーム構築機関による事
業の進捗状況の確認を行う場合があり、そのために必要な関連する報告を求めるととも
に、事業実施場所において実際の事業状況の確認を行うことがあります。その結果、進
捗状況に応じて、計画の変更、課題の中止等を求めることがあります。
3
Ⅱ.公募概要
1.募集から契約までのスケジュール
本事業における募集から契約までのスケジュールの概略を以下に示します。
募集受付
(2 月 29 日(月)~3 月 23 日(水)17:00)
書面審査※1
(3 月下旬予定)
※2
ヒアリング審査※1
(3 月下旬予定)
水課題アプリケーション開発機関、地球環境情報プラットフォーム構築機関選定
(4 月初旬予定)
※3
契約及び事業開始
(5 月予定)
※1 提案者数に応じて、上記のスケジュールに変更がありえます。
※2 ヒアリング審査の実施について連絡します。
※3 水課題アプリケーションの開発を行う機関(以下「水課題アプリケーション開発
機関」という。) 及び地球環境情報プラットフォームの構築を行う機関(以下「地
球環境情報プラットフォーム構築機関」という。)の実施責任者(共同提案の場合主
管機関の実施責任者)及び事務連絡担当者の方に採否結果を通知します。
【公募説明会について】
事業の内容、応募の手続き等についての説明会を以下のとおり実施します。
日時:平成 28 年 3 月 15 日(火) 14 時~15 時
場所:文部科学省 18 階 研究開発局会議室1
参加ご希望の方は、以下の宛先に、e-mail にて、氏名、所属、電話番号、メールアド
レスをご記入の上、お申込みください(申し込み締切り:3 月 10 日(木)17 時)。なお、
本説明会へ参加されなくても、本事業への応募は可能です。
e-mail:[email protected]
件名:「地球環境情報構築推進プログラム公募説明会申込」
4
2.応募対象者
本事業では、水課題アプリケーション開発機関及び地球環境情報プラットフォーム構
築機関ごとに、以下の要件を満たす、国内の機関を募集します。いずれも、複数の研究
機関等による共同提案も可能としますが、その場合には主管機関を 1 機関定め、当該機
関から応募してください。
(1)応募者の要件
1)水課題アプリケーション開発機関の要件(複数の研究機関等による共同提案として
応募する場合は、主管機関及び参画機関の全体で①~⑤を全て満たしていれば可)
①地球観測・予測情報等を基にして河川やダムの水位をリアルタイムで予測すること
が可能な技術等を試験的に開発した実績を有すること
②DIAS 又は類似の情報基盤システムの利用経験を有すること
③アプリケーションが DIAS 上で公開されるまで責任をもって研究開発を行うことが
できること
④地球環境情報プラットフォーム構築機関が DIAS を通じてアプリケーションを公
開・提供を行うにあたり、開発者としてアプリケーションに関する技術情報等の提
供を行うなど、必要な協力を行うことができること
⑤最先端の科学的・技術的知見を基にしたアプリケーションの開発を行う研究者に加
え、アプリケーションの利用を想定したアプリケーションの実装に向けた技術開発
を行う者が参画すること
2)地球環境情報プラットフォーム構築機関の要件(複数の研究機関等による共同提案
として応募する場合は、主管機関及び参画機関の全体で①~⑨を全て満たしていれば
可)
①地球観測・予測情報等のデータ(特にリアルタイムデータ)やビッグデータの利活
用に関する知見を有していること
②地球観測・予測情報等のデータを利用したアプリケーションの利用者の探索、アプ
リケーションの利用に関する契約行為、アプリケーションの提供サービスに関する
知見を有すること
③地球観測・予測情報等のデータを利用した課金システムについて知見を有すること
④地球観測・予測情報等のデータを利用したアプリケーションの開発に必要なデータ
の収集及び作成等に関する知見や技術を有すること
⑤DIAS のシステム又は類似の情報基盤システムに関するIT面での技術や知識を有
し、DIAS のシステムの高度化に必要な技術を有すること
⑥地球環境・予測情報等のデータの加工・提供等の業務について知見を有すること
⑦地球環境・予測情報等のデータの著作権等の権利に関する取扱いについて必要な知
見を有すること
5
⑧地球環境・予測情報等のユーザーのニーズや地球観測情報等を利用したアプリケー
ションに関するシーズについて知見を有すること
⑨地球観測・予測情報等を用いたアプリケーションの開発・実装に向けてインキュベ
ーションを行う技術を有すること
3)共通の要件
水課題アプリケーション開発機関又は地球環境情報プラットフォーム構築機関として
本事業に応募できるのは、以下に示す国内の大学、研究開発機関、企業等の機関としま
す。研究者・職員個人は対象としません。
・ 大学(学校教育法(昭和 22 年法律第 26 号)第 1 条に規定する大学をいう。)
・ 高等専門学校(学校教育法(昭和 22 年法律第 26 号)第 1 条に規定する高等
専門学校をいう。)
・ 大学共同利用機関(国立大学法人法(平成 15 年法律第 112 号)第 2 条第 4 項
に規定する大学共同利用機関をいう。)
・ 独立行政法人(国立研究開発法人含む)、地方独立行政法人
・ 地方自治体(地方自治体の試験研究所)
・ 特例民法法人又は一般社団・財団法人若しくは公益社団・財団法人
・ 民間企業(ただし、法人格を有すること)
・ 特定非営利活動促進法第 10 条第 1 項の規定により認証を受けた特定非営利活動
法人
また、応募する機関は、以下の要件も満たす必要があります。
① 予算決算及び会計令第 70 条の規定に該当しない者であること。なお、未成年者、
被保佐人又は被補助人であって、契約の締結のために必要な同意を得ている者は、
同条中、特別の理由がある場合に該当する。
② 文部科学省の支出負担行為担当官等から取引停止の措置を受けている期間中の
機関でないこと。
③ 採択された場合に、本事業の実施に際し、所属機関の施設及び設備が使用できる
機関であること。
④ 採択された場合に、本事業の契約手続等の事務を行うことができる機関である
こと。
なお、応募から事業終了に至るまでの間に資格の喪失、長期外国出張その他の理由に
より、事業の実施者としての責任を果たせなくなることが見込まれる者は、事業の実施
者とすることを避けてください。また、委託契約の履行能力を確認するため、審査時に
機関の営む主な事業内容、資産及び負債等財務に関する資料等の提出を求める事があり
ます。
6
3.公募内容
本事業の水課題アプリケーション開発機関及び地球環境情報プラットフォーム構築機
関について、以下の提案を募集します。
(1)水課題アプリケーション開発機関としての提案
1) 取組内容
水課題アプリケーション開発機関は、水防災課題や水力発電の高効率化等に貢献する
ため、これまでの DIAS の成果(DIAS にアーカイブされたデータやアプリケーション)
を活用するとともに、平成 27 年度から新たに DIAS からの情報配信が開始されたひまわ
り 8 号や X バンド MP レーダ雨量観測(XRAIN)等のリアルタイムデータを利用し、日本
全国の河川の流量やダムの水位をリアルタイムで予測することが可能なアプリケーショ
ンの開発を行うことを目標とします。アプリケーションの開発にあたっては、確実にユ
ーザーに利用されるよう信頼性の確保に努めるとともに、DIAS への実装後、個別ユーザ
ーのニーズに応じた改良が可能な仕様とします。
また、水課題アプリケーション開発機関には、アプリケーションが確実にユーザーに
利用されるよう、以下の手順により開発を進めます。
①本アプリケーションを頻繁に使用する特定の事業分野(以下「特定事業分野」とい
う。)に活用されることを想定して、アプリケーションの開発を進めます。
②その後、地球環境情報プラットフォーム構築機関(下記(2)を参照)が収集した
特定事業分野以外のニーズを踏まえ、様々な事業分野で活用可能となるよう、アプ
リケーションの更なる開発を行います。
【達成目標】
本事業開始から 3 年が経過するまでに、特定事業分野に活用されるアプリケーション
の開発を完了するとともに、
(2)を行う地球環境情報プラットフォーム構築機関の協力
を得て DIAS 上に実装します。その上で、(2)を行う地球環境情報プラットフォーム構
築機関が収集した特定事業分野以外のニーズを踏まえ、本事業終了時までに、様々な事
業分野で活用されるよう、水課題アプリケーションの開発をさらに行うとともに、地球
環境情報プラットフォーム構築機関の協力を得て DIAS 上に実装し、DIAS を通じて個々
のユーザーがアプリケーションの利用を開始できるようにすることを目標とします。
2) 提案内容
1)の取組内容を十分に踏まえた上で、水課題アプリケーション開発機関は、日本全
国の河川の流量やダムの水位をリアルタイムで予測することが可能なアプリケーション
の開発を行う方法について提案してください。
7
(2)地球環境情報プラットフォーム構築機関としての提案
1) 取組内容
水課題アプリケーションをはじめとした、気候変動適応・緩和等の社会課題の解決に
貢献するアプリケーションが DIAS を通じて公開され、多くのユーザーが利用できるよう
になるとともに、これらのアプリケーションを基にした二次的なアプリケーション等が
ユーザーにより自発的に開発され、DIAS を通じて公開できるような地球環境情報プラッ
トフォームの構築を図ることを目指します。
また、本プラットフォームが長期的・安定的に利用されるよう、気候変動適応・緩和
等の社会課題の解決に貢献するアプリケーションの利用状況等を考慮した上で、国費の
みによらない持続可能なプラットフォームの運営体制を構築していくことを目指します。
なお、このようなプラットフォームの構築を図るため、地球環境情報プラットフォー
ム構築機関は、下記の①企画推進業務及び②アプリケーション開発・実装支援業務の機
能を有する必要があります。
① 企画推進業務
ア)本事業全体の進捗管理等
本業務は、文部科学省が別途指名するプロジェクト・マネージャー(以下「PM」と
いう。)及びサブ・プロジェクト・マネージャー(以下「サブPM」という。)の指導・
助言等の下、
・水課題アプリケーションの開発及び DIAS への実装に関する進捗状況
・地球環境情報プラットフォームの構築のための個々の取組の進捗状況
を把握し、本事業全体の進捗管理を行います。
また、PM及びサブPMが実施する事業全体の運営管理に対する助言や支援を行うた
め、ビッグデータや地球環境情報等の利活用、オープンサイエンス、データベース等に
関する有識者等で構成されたアドバイザリーボード(仮称)を設置し、年に 2 回程度会合
を開催します。本会合においては、PMやサブPM、本事業の実施者から本事業の運営
方針・実施状況等に関する説明を聴取し、地球観測情報・予測情報等のユーザーニーズ
や社会的な状況を考慮して専門的な観点からの助言を得ることを目的としています。
その他、本チームは、気候変動適応・緩和等の地球規模課題の解決に貢献するアプリ
ケーションの開発及び地球環境情報プラットフォームの構築のための個々の取組の実施
者が効果的・効率的に情報共有や合意形成等を図ることができる場を設定し、実施者間
で、目標の詳細設定と事業の進捗状況の確認、必要な調整等を行うことができるように
します。
イ)今後の DIAS の基幹となる可能性があるアプリケーションの候補の特定及び本事業
外の経費を用いて DIAS 上でアプリケーションを開発する者の探索・選定
本チームは、DIAS にアーカイブされている地球観測・予測情報等のデータの特徴や、
これらのデータを用いて開発されるアプリケーションの先進性、開発可能性、ユーザー
による利用可能性、社会課題への貢献度合い、政策的優先度等を考慮した上で、水課題
8
アプリケーションに続く気候変動適応・緩和等の社会課題の解決に貢献するアプリケー
ションとして、今後の DIAS の基幹となる可能性があるアプリケーションの候補を特定し、
文部科学省に報告します。
また、②エ)で収集したニーズ等の情報や、アプリケーション開発に必要な地球観測・
予測情報等のデータの DIAS へのアーカイブ状況、アプリケーションの先進性や開発可能
性、ユーザーによる利用可能性、社会課題への貢献度合い、政策的優先度、開発費の準
備状況等を考慮して、本事業外の経費を用いて DIAS 上で開発を行うアプリケーション
(本事業において DIAS 上に実装を行う予定のアプリケーションのうち、3.(1)で開
発する水課題アプリケーション及び上述した今後の DIAS の基幹となる可能性があるア
プリケーション以外のアプリケーション)の開発機関の探索及び選定を行います。
ウ)アプリケーションや地球環境情報プラットフォームの利用促進及び持続可能な運営
体制の検討
本チームは、気候変動適応・緩和等の地球規模課題の解決に貢献するアプリケーショ
ンや地球環境情報プラットフォームの利用促進に向けて、ワークショップやシンポジウ
ムの開催、ホームページの作成・更新等を通じた広報・宣伝活動を行うほか、企業や業
界団体、地方自治体等への聞き取り調査等をもとに特定事業分野以外でアプリケーショ
ンを利用する可能性があるユーザーの探索及びニーズ収集等を行います。
また、本事業外の経費を用いてアプリケーションの開発を行う機関との間で、アプリ
ケーションの開発・実装・運用について支援を行う内容の調整等を行います。
さらに、アプリケーションの利用を促進するため、アプリケーションに用いる地球観
測・予測情報等のデータの権利を有する者等との間で当該データの権利関係の調整やア
プリケーションの商用利用に伴う関係者間の調整等を行うとともに、DIAS のデータポリ
シーを整備します。
加えて、国費のみによらない持続可能なプラットフォームの運営体制のあり方につい
て検討を行うとともに、試行を行い、多くのユーザーがプラットフォームを利用し続け
られるような運営体制のあり方を決定します。なお、運営体制の検討にあたっては、以
下の点についても留意した上で、文部科学省とも相談を行いながら、検討及び(可能であ
れば)試行を行うこととします。
・DIASの運営主体(①所有権、②設置場所、③今後の設備更新への対応等)
・DIAS運営者とアプリケーション開発者との関係
・アプリケーション開発者とユーザーとの関係
・DIAS が提供する支援内容
【達成目標】
アドバイザリーボード(仮称)による助言や評価を考慮し、PMとともに事業全体の進
捗管理の実施を行うとともに、事業に参画する者の情報共有や合意形成を促進すること
で、事業終了後までに地球環境情報プラットフォームを構築することを目指します。
9
また、今後の DIAS の基幹となるアプリケーションの特定を行い、平成 28 年 8 月末ま
でに文部科学省に結果を報告するほか、事業開始から 2 年が経過するまでに、本事業外
の経費を用いて DIAS 上で開発を行うアプリケーションの開発機関を選定します。
さらに、水課題アプリケーションについては事業開始から 3 年が経過するまでに、今
後の DIAS の基幹となるアプリケーションについては事業開始から 4 年が経過するまでに、
特定事業分野以外でアプリケーションを利用する可能性があるユーザーを数機関程度探
索するとともに、ユーザーニーズを収集し、アプリケーションの開発機関に情報提供し
ます。
加えて、事業開始から 4 年が経過するまでに、文部科学省とも相談しながら、国費の
みによらない持続可能なプラットフォームの運営体制のあり方について検討を行い、最
終年度に試行を行うことで、事業終了後には当該運営体制の下、多くのユーザーがプラ
ットフォームを利用し続けられるような運営体制のあり方を決定します。また、今後の
事業展開に活かせるよう、事業終了までに、文部科学省へ、その運営方法の詳細等につ
いて文書で報告してください。
②アプリケーション開発・実装促進業務
ア)アプリケーションの開発支援
本業務は、気候変動適応・緩和等の社会課題の解決に貢献するアプリケーションの開
発が円滑に行われるよう、アプリケーションの開発に必要なデータの収集やニーズに応
じたデータの作成等のアプリケーション開発支援を行い、収集・作成されたデータを
DIAS にアーカイブしていきます。なお、収集・作成するデータとしては、リアルタイム
データや利用頻度が高いデータ、アーカイブが困難な大容量データ、社会経済データ等
を想定しています。
イ)アプリケーションの実装支援
本業務は、アプリケーションを DIAS 上で安定的に利用できるようにするため、DIAS
のシステムの維持・管理・運営・保守等を行います。
また、気候変動適応・緩和等の社会課題の解決に貢献するアプリケーションが DIAS
から公開できるよう、アプリケーションが DIAS に実装され、DIAS 上で動くよう必要な
IT 面での技術支援を行います。
ウ)アプリケーションの運用支援
本業務は、アプリケーションが多くのユーザーに利用されるよう、アプリケーション
の開発者と協力して、アプリケーションの運用支援を行います。具体的には、各アプリ
ケーションのマニュアル等の作成、プログラムの堅牢性確保などの保守・メンテナンス、
ユーザーサポート、様々な計算機環境で利用できるようなアプリケーションの加工、デ
ータの前処理や結果の可視化等のプリポスト作業等を行います。
エ)アプリケーションの開発、公開を行うための環境構築
10
気候変動適応・緩和等の社会課題の解決に貢献するアプリケーションを基にした二次
的なアプリケーション等がユーザーにより自発的に開発され、DIAS を通じて公開できる
ような仕組みの構築を行います。
このため、本業務では、まず、現在の DIAS ユーザーや DIAS の潜在ユーザー等(企業、
行政機関等)で構成される組織等(以下「コミュニティ」という。) を形成した上で、コ
ミュニティを通じたアプリケーションの開発に利用可能なデータの掘り起しやアプリケ
ーションを通じたデータの活用促進等に関するニーズ等を収集し、企画推進チームに情
報提供します。
その後、①イ)において企画推進チームが選定した、本事業外の経費を用いて DIAS
上で開発を行うアプリケーションの開発機関に対して、②ア)~ウ)のアプリケーショ
ンの開発・実装・運用の支援に加えて、以下のような支援策を行うことを想定していま
す。
・本事業外の経費を用いて開発されるアプリケーションの潜在ユーザーをコミュニテ
ィ内から特定
・アプリケーション開発者への開発環境の提供
・アプリケーションの潜在ユーザーによる試作アプリケーションの利用を通じた改善
策の提案
・その他アプリケーションを公開するために必要な支援
その上で、アプリケーションの特徴に応じてこれらの支援策を効果的・効率的に組み
合わせることで、ユーザーが自発的に DIAS を利用したアプリケーションを開発し、DIAS
を通じて公開できるような仕組みを構築します。
オ)DIAS システムの高度化のための研究開発
本業務は、DIAS を利用するユーザーの利便性向上、アプリケーション開発促進の観点
から、DIAS のシステムの高度化に向けた研究開発を行います。
具体的には、ユーザーフレンドリーなインターフェースの開発、検索機能の高度化、
オントロジー機能の充実、データやアプリケーションの利用履歴を活用した操作性や利
用効率の向上に関する研究開発、多様なデータ間の相関性抽出・矛盾検出機能の開発、
高効率なデータ形式変換機能の開発・実装等を想定しています。
【達成目標】
水課題アプリケーション及び今後の DIAS の基幹となる可能性がるアプリケーション
については、アプリケーション開発機関への適切なアプリケーションの開発・実装・運
用に関する支援を行うことで、事業終了までに、DIAS を通じて個々のユーザーがアプリ
ケーションの利用を開始できるようにすることを目標とします。
また、①イ)で、企画推進業務の実施者が本事業外の経費を用いて DIAS 上で開発を行
うアプリケーションの開発機関を選定するにあたり、現在の DIAS ユーザーや DIAS の潜
11
在ユーザー等(企業、行政機関等)で構成されるコミュニティを形成した上で、コミュ
ニティを通じたアプリケーションの開発に利用可能なデータの掘り起しやアプリケーシ
ョンを通じたデータの活用促進等に関するニーズ等を収集し、企画推進業務の実施者に
情報提供します。
さらに、この本事業外の経費を用いて DIAS 上で開発を行うアプリケーションについて
は、必要な支援策を効果的に組み合わせて支援を行うことで、本事業の最終年度には
DIAS を通じてアプリケーションを公開できるようにすることを目指します。その上で、
事業終了までに、ユーザーが自発的に DIAS を利用したアプリケーションを開発し、DIAS
を通じて公開できるような仕組みを構築します。
加えて、本事業の最終年度を迎えるまでに DIAS のシステムの高度化のための研究開発
を概ね終了し、順次、研究開発の成果を公開・提供できるようにしていくことを目指し
ます。
2) 提案内容
上述した1)の取組内容を十分に踏まえた上で、地球環境情報プラットフォーム構築
機関は、上記(1)の採択機関によって開発される水課題アプリケーションをはじめと
した、気候変動適応・緩和等の地球規模課題の解決に貢献するアプリケーションが DIAS
を通じて公開・提供され、多くのユーザーが利用できるようになるとともに、これらの
アプリケーションを基にした二次的なアプリケーション等がユーザーに自発的に開発さ
れ、DIAS を通じて公開できるような地球環境情報プラットフォームの構築を図るための
方法について提案してください。
4. 採択予定件数
本事業では、水課題アプリケーション開発機関として 1 機関、地球環境情報プラット
フォーム構築機関として1機関を採択します。
5.採択後の事業実施体制
本事業では、1つの水課題アプリケーション開発機関(共同提案の場合、主管機関)
及び1つの地球環境情報プラットフォーム構築機関(共同提案の場合、主管機関)が文部
科学省と委託契約(共同提案の場合は、参画機関は主管機関と再委託契約)を単年度ご
とに締結し、それらの機関(共同提案の場合、参画機関含む)が文部科学省に代わって事
業を実施することになります。なお、委託契約の締結等に係る詳細はⅢ.をご参照くだ
さい。採択された機関は、下記の体制で本事業を実施していただきます。
(1)実施体制の概要
1)水課題アプリケーション開発機関の実施体制
水課題アプリケーション開発機関は、3.(1)を実施するとともに、文部科学省から
の直接の受託者として、一定の契約責任を有する日本国内の機関であることとします。
なお、複数の研究機関等による共同提案の場合、3.(1)を実施する母体として文部科
12
学省からの直接の受託者となる1つの機関を主管機関とし、3.(1)の実施内容の一
部を主管機関との間で業務分担責任を負いつつ実施する機関を参画機関とします。
2)地球環境情報プラットフォーム構築機関の実施体制
地球環境情報プラットフォーム構築機関は、3.(2)を実施するとともに、文部科
学省からの直接の受託者として、一定の契約責任を有する日本国内の機関であることと
します。なお、複数の研究機関等による共同提案の場合、3.(2)を実施する母体と
して文部科学省からの直接の受託者となる1つの機関を主管機関とし、3.(2)の実
施内容の一部を主管機関との間で業務分担責任を負いつつ実施する機関を参画機関とし
ます。
(2)PM及びサブPM
1)PM
PMは、本事業を効果的・効率的に運営するための全体調整について責任を負い、下
記の役割を担います。
①サブPMの指名(アプリケーション開発担当、地球環境情報プラットフォーム構築
担当を合計2名程度)
②アプリケーション開発及び地球環境情報プラットフォームの構築に関する実施計画
の策定や本事業の円滑な実施のための調整や助言
③アプリケーション開発及びプラットフォームの構築に関する進捗状況管理に関する
情報の集約
④サブPMが実施する、本事業外のビッグデータ関連事業等との連携による取組の進
捗状況の把握、整理、助言
⑤本事業に関する各種会議等へ出席し、本事業の運営方針、事業全体及び個別課題の
実施状況等について把握するとともに、アドバイザリーボード等への報告
2)サブPM(アプリケーション開発担当及び地球環境情報プラットフォーム構築担当)
サブPMは、PMが選任します。サブPMは、PMが行う業務を補佐するため、下記
の役割を担います。
①PMが行う業務に対する必要な支援
②アプリケーション開発及び地球環境情報プラットフォーム構築に関する実施計画の
策定及び進捗状況の詳細管理
③本事業外のビッグデータ関連事業等との連携促進に向けた取組の実施
④本事業に関する各種会議等へ出席し、本事業の運営方針、事業全体及び個別課題の
実施状況等について把握するとともに、PMとともに、アドバイザリーボード等へ
の報告
13
(3)アドバイザリーボード(仮称)
「アドバイザリーボード(仮称)」は、アプリケーション開発機関、プラットフォーム
構築機関とは独立の立場から、PM、サブPMが実施する事業全体の運営管理に関する
助言や支援を行うため、PMやサブPM、本事業の実施者から本事業の運営方針・実施
状況等の報告を受けるとともに、地球観測・予測情報等のユーザーニーズや社会的な状
況を考慮して専門的な観点からの助言や評価を行います。アドバイザリーボードの事務
局は地球環境情報プラットフォーム構築機関が実施します。
(4)採択後の事業実施体制の例
文部科学省
指示
調整
PM、サブPM
アドバイザリー
ボード(仮称)
報告
助言
指示・調整
企画推進業務
委託費
地球環境情報プラットフォーム構築機関※1
アプリケーション
の開発・実装支援
委託費
アプリケーション
開発・実装促進業務
アプリケーション
の提供
水課題アプリケーション開発機関
アプリケーション
の開発・実装支援
アプリケーション
の提供
今後のDIASの基幹となるアプリケーションの開発者
委託費
※2
※1:企画推進チーム及びアプリケーション開発・実装促進チームの体制の組み方については、上記は例として示した
もの。本事業の実施に向けて効果的・効率的なチーム構成になるよう、提案者で検討可能。
※2:今後の DIAS の基幹となるアプリケーションについては、地球環境情報プラットフォームの採択機関において本事
業初年度の 8 月末までにアプリケーションの開発すべき内容の候補を特定した後、その結果に基づき、文部科学
省において、本公募とは別にアプリケーションの開発者を公募。
(5)その他の体制及び留意点
PM、サブPM又は文部科学省等から、研究調整委員会や研究成果報告会、シンポジ
ウムなど、水課題アプリケーション開発機関と地球環境情報プラットフォーム構築機関
との連携や成果の普及等のための各種体制の設置を要請することがあります。
また、本事業に参画する者には、地球環境情報プラットフォームの構築やアプリケー
ションの開発・実装を効果的・効率的に進める観点で、政府の関連事業関係者との打ち
14
合わせや国内外の関連する会議等への参加、地球観測に関する政府間会合(GEO)等の組
織との連携を行ってもらうことがあります。
加えて、本事業の実施にあたっては、これまでに DIAS の高度化等を行ってきた「地球
環境情報統融合推進プログラム」の受託機関である東京大学からこれまでの成果等の引
き継ぎ等を受けていただきます。なお、現在、DIAS のサーバーは東京大学生産技術研究
所及び国立情報学研究所千葉分館、北海道大学、北見工業大学に設置されており、学術
情報ネットワーク(SINET)を経由して利用できるようになっております。
6. 実施期間、実施予定額
(1)実施期間
原則として 5 年間(平成 28 年度~平成 32 年度)とします。ただし、事業の進捗状況
や実施期間が 3 年目を迎えた時点での中間評価の結果等を踏まえ、本事業で行われる研
究の一部もしくは全部を事業実施期間中に終了することがあります。
(2)実施予定額
本公募における水課題アプリケーション開発機関及び地球環境情報プラットフォーム
構築機関の実施予定額は以下のとおりです。
・水課題アプリケーション開発機関の規模は、6 千万円程度
・地球環境情報プラットフォーム構築機関の規模は 3 億円程度
平成 29 年度以降の毎年度の委託費については、技術開発の進捗や本事業の各年度予算
規模により、年度毎に決定するため、現時点では未定ですが、平成 28 年度と同程度の充
当見込経費として事業計画を立てて下さい。なお、各年度の事業の進捗状況や実施期間
が 3 年目を迎えた時点での中間評価の結果等を踏まえ、毎年度に支払われる委託額の増
減があります。また、記載した予定額は現時点での想定であり、保証するものではあり
ません。
7. 事業の管理と評価
(1) 事業管理
地球環境情報プラットフォーム構築機関において、本事業全体の進捗状況を把握し、
必要に応じ助言を行う等、適切な事業管理を実施します。事業については、毎年度、地
球環境情報プラットフォーム構築機関から水課題アプリケーション開発機関に委託業務
成果報告書等の提供を求めます。また、水課題アプリケーション開発機関及び地球環境
情報プラットフォーム構築機関による事業の進捗状況の確認を行う場合があり、そのた
めに必要な関連する報告を求めるとともに、事業実施場所において実際の事業状況の確
認を行うことがあります。その結果、進捗状況に応じて、計画の変更、課題の中止等を
求めることがあります。また、あわせて、経理面の確認も随時行います。
また、事業の計画や進捗状況、得られた成果等について、地球環境情報プラットフォ
ーム構築機関のほか、文部科学省担当者が確認することがあります。
15
(2) 評価
事業実施期間が 3 年目を迎えた時点(平成 30 年度)で中間評価を実施します。中間評
価においては、それまでの事業の進捗状況の評価や社会的な状況、地球環境情報等の利
用に関するニーズ等を踏まえて、5 年度目終了時点までの本事業の目標を達成しうるか
否かについて確認した上で、委託機関として継続することの可否について判断します。
また、必要に応じて参画機関の見直しや入れ替えを実施します。また、本事業終了後ま
でには事後評価を実施します。
採択された機関においては、中間評価及び事後評価において適切に事業の進捗状況、
成果を評価できるよう、事業期間中において、進捗状況、成果に関する資料、報道発表
の状況、定性的又は定量的なデータ等の定期的なとりまとめをお願いします。なお、中
間評価及び事後評価の結果は、文部科学省科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会
で決定され、文部科学省のホームページを通じて公表されます。本事業については、事
業期間中に中間評価、事業終了後までに事後評価を実施します。なお、評価結果につい
ては、原則として公開することとします。
8.提案書類の受付等
本事業の応募の募集期間及び提案書類の提出先等は下記のとおりです。提案書類の提
出は、e-Rad による方法(様式5は公印が押印されたものを郵送も必要)による方法と
し、提案書類は提出期限内に提出してください。
(1) 提案書類書式の入手方法等
提案書類書式等、応募に必要な資料の入手については,文部科学省ホームページの公
募情報(http://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/index.htm)、e-Rad ポータルサイト、
からダウンロードしてください。
提出を要する提案書類は「様式1~様式6」(様式3は水課題アプリケーション開発
機関のみ、様式6は該当する機関のみ)及び別添「提出書類チェックシート」です。(様
式4)「用語の説明書」については、提出を義務付けるものではありませんが、難解な
専門用語等を記載されている場合、提案内容の理解を助ける補助資料として、必要に応
じて提出してください。
(2) 提案書類の受付期間
平成 28 年 2 月 29 日(月) ~ 平成 28 年 3 月 23 日(水)17:00(厳守)
(以下の郵送が必要な提案書類は期日までに必着)
※全ての提案書類について、期限を過ぎた場合には一切受理できませんのでご注意く
ださい。
公募に参加を希望する者は、提案書等の提出時に、支出負担行為担当官が別に指定す
る暴力団等に該当しない旨を誓約書(様式6)に記入し、所属機関長による署名(自署
に限る。公印不要。)の上、e-Rad にて提出してください。誓約書を提出せず、又は虚
16
偽の誓約をし、若しくは誓約書に反することとなったときは、当該者の契約を無効とし
ます。ただし、以下に該当する機関は提出の必要はありません。
・機関の代表者の選任・任命を国が行う機関(国立大学法人、独立行政法人、国立研
究開発法人等)
・機関の代表者が国民の選挙により選任される機関(地方公共団体)
また、水課題アプリケーション開発機関及び地球環境情報プラットフォーム構築機関
の提案において共同提案を行う場合には、参画機関の承諾が必要なため、参画機関の承
諾書(様式5)の原本(公印が押印されたもの)について、主管機関が取りまとめて郵
送により送付してください。なお、e-Rad の提出においても、公印がない書類で構いま
せんので添付してください。提出先は以下のとおりです。
≪提出先≫
〒100-8959 東京都千代田区霞が関 3-2-2
文部科学省 研究開発局 環境エネルギー課 「地球環境情報プラットフォーム構築
推進プログラム」公募担当
電子メール: [email protected]
9.e-Rad を利用した応募書類の作成・提出等
(1)府省共通研究開発管理システム(e-Rad)について
府省共通研究開発管理システム(e-Rad)とは、各府省が所管する競争的資金制度を
中心として研究開発管理に係る一連のプロセス(応募受付→審査→採択→採択課題管
理→成果報告等)をオンライン化する府省横断的なシステムです。
※「e-Rad」とは、府省共通研究開発管理システムの略称で、Research and Development
(科学技術のための研究開発)の頭文字に、Electric(電子)の頭文字を冠したも
のです。
(i) e-Rad の操作方法
e-Rad の操作方法に関するマニュアルは、ポータルサイト
(http://www.e-rad.go.jp/)から参照またはダウンロードすることができます。利
用規約に同意の上、応募してください。
(ii) e-Rad の操作方法に関する問合せ先
e-Rad の操作方法に関する問合せは、e-Rad ヘルプデスクにて受け付けます。
e-Rad のポータルサイト(以下、「ポータルサイト」という。)をよく確認の上、
問い合わせてください。なお、審査状況、採否に関する問合せには一切回答できま
せん。
17
府省共通研究開発管理システム(e-Rad)の操作方法に関する問い合わせ 府省共通
研究開発管理システム(e-Rad)
ヘルプデスク
0120-066-877
午前 9:00~午後 6:00※土曜日、日曜日、祝祭日及び年末年始を除く
・ポータルサイト:http://www.e-rad.go.jp/
(iii) e-Rad の利用可能時間帯
(月~日)0:00~24:00(24 時間 365 日)
ただし、上記利用可能時間帯であっても保守・点検を行う場合、運用停止を行う
ことがあります。運用停止を行う場合は、ポータルサイトにてあらかじめお知らせ
します。
(2)e-Rad を利用した応募方法
本事業への応募は府省共通研究開発管理システム(e-Rad)を通じて行っていただきま
す。なお、e-Rad の使用に当たっては、研究機関及び研究者の事前登録が必要になりま
すのでご注意ください。
また、応募書類については、別途、電子媒体を電子メール等で、8.
(2)に記載の提
出先へ提出していただくとともに、郵送での送付が必要ですのでご注意下さい。
また、応募の際は、特に下記の点に注意してください。
①研究機関の登録
応募にあたっては、応募時までに e-Rad に研究機関が登録されていることが必要とな
ります。
研究機関で1名、e-Rad に関する事務代表者を決めていただき、事務代表者はポータ
ルサイトより研究機関登録様式をダウンロードして、登録申請を行ってください。登録
手続きに日数を要する場合がありますので、2週間以上の余裕をもって登録手続きをし
てください。なお、一度登録が完了すれば、他省庁等が所管する制度・事業の応募の際
に再度登録する必要はありません。また、既に他省庁等が所管する制度・事業で登録済
みの場合は再度登録する必要はありません。
②研究者情報の登録
本制度に応募する際の実施担当者を研究者と称します。研究機関は実施担当者の研究
者情報を登録し、ログイン ID、パスワードを取得することが必要となります。ポータル
サイトに掲載されている所属研究機関用マニュアル(研究機関事務代表者用)及び所属
研究機関用マニュアル(研究機関事務分担者用)を参照してください。
③e-Rad を利用した公募の流れ
18
e-Rad ポータルサイトにアクセス
http://www.e-rad.go.jp
e-Rad 等から提案書類様式をダウンロード
提案書類の作成
水課題アプリケーション開発機関及び地球環境情報プラットフォーム構築機関にお
いて e-Rad に必要事項を記入の上、提案書類をアップロード
(公募締切日:平成 28 年 3 月 23 日(水)17:00)
・参画機関がある場合、参画機関の承諾書(様式5)を郵送及び e-Rad に提出
・誓約書(様式6)(該当する機関のみ)e-Rad にて提出
(締切日:平成 28 年 3 月 23 日(水)17:00 必着)
受理
なお、提案書類のアップロード後は、システムにて提案書類受理状況が確認できます。
④提案にあたっての注意事項
・提案に対する機関の承認
採択後に契約行為を伴いますので、所属する研究機関の了承を得た上での承認が必須
となります。e-Rad 上で機関承認の処理を必ず行ってください。研究者が e-Rad に登録
したのみでは提案書は受け付けられませんので、ご注意願います。
なお、複数の参画機関が共同で事業を実施する場合には、参加する全ての参画 機関
の了承を得た上で提出してください。
また、所属機関の事務担当者は、e-Rad により提案内容を閲覧することができます。
・提案内容の調整
水課題アプリケーション開発機関、地球環境情報プラットフォーム構築機関の選定及
び本事業の実施に当たっては、予算の制約等の理由から、計画の修正を求めることがあ
ります。また、本事業の実施に割り当てられる経費は、予算状況により変わる場合があ
りますので、あらかじめご了承ください。
19
・対象外となる提案について
下記に示す提案は本事業の対象外となります。
(ア) 単に既製の設備備品の購入を目的とする提案(単に試験設備の製作・試運転を
目的とするもの)
(イ) 他の経費で措置されるのがふさわしい設備備品等の調達に必要な経費を、本事業
の経費により賄うことを想定している提案
10.提案書類の作成
提案書類の作成に当たっては、以下に示す注意事項とともに、e-Rad への応募情報入
力に当たっては、ポータルサイトに掲載されている研究者用マニュアルを参照してくだ
さい。提案書類に不備がある場合、受理できないことがありますのでご注意ください。
(1) 提案書類の作成及び提出上の注意
・字数制限や枚数制限を定めている様式については、制限を守ってください。また、提
案書類の作成はカラーでも可としますが、公平性の観点から審査はモノクロ印刷した
書類で行いますので、ご了承願います。
・提案書類の記載(入力)に際しては、本項目及び様式1~様式6に示した注意事項に
従って、必要な内容を誤りなく記載してください。
・提案書類は日本語で作成してください。
・入力する文字のサイズは原則として 10.5 ポイントを用いてください(様式4、5、
6は除く)。
・数値は原則として半角で入力してください。((例)郵便番号、電話番号、金額、人
数等)
・郵便番号は 7 桁で記入してください。
・用紙の大きさは、全て日本工業規格 A4 版とします。
・各様式の枚数の制限を守ってください。枚数制限がない様式であっても、応募に際
して利用する e-Rad においてアップロードできるファイルの容量に制限があること
にご注意ください。
・提案書類は、提案書類は、様式1(水課題アプリケーション開発機関においては様式
1①、地球環境情報プラットフォーム構築機関においては様式1②)を第1ページと
し、1/○、2/○、・・・、(○は全ページ数)として通しページ番号を中央下に必ず
付けてください。
・電子媒体に貼り付ける画像ファイルの種類は「GIF」「BMP」「PNG」形式のみとしてく
ださい。それ以外の画像データを貼り付けた場合、正しく PDF 形式に変換されません。
画像データの貼り付け方については、研究者向け操作マニュアルを参照してくださ
い。
20
・アップロードできる電子媒体は 1 ファイルで最大容量は 10MB です。それを超える容
量のファイルは、17.の文部科学省環境エネルギー課「地球環境情報プラットフォ
ーム構築推進プログラム」公募担当まで連絡してください。
・電子媒体の様式は、アップロードを行う前に PDF 変換を行う必要があります。PDF 変
換はログイン後のメニューから行ってください。また、同じくメニューから変換ソフ
トをダウンロードし、お使いのパソコンへインストールしてお使いいただくこともで
きます。外字や特殊文字等を使用した場合、文字化けする可能性がありますので、変
換された PDF ファイルの内容をシステムで必ず確認してください。利用可能な文字に
関しては、研究者用操作マニュアルを参照してください。
・研究機関からの承認が必要な応募課題の情報は、「未処理一覧」画面から確認するこ
とができます。
・提出締切日までにシステムの「応募課題管理」画面の「申請進行ステータス」が「配
分機関処理中」となっていない申請は無効となります。正しく操作しているにも関わ
らず、提出締切日までに「配分機関処理中」にならなかった場合は、10.の文部科学
省環境エネルギー課「地球環境情報プラットフォーム構築推進プログラム」公募担当
まで連絡してください。
※郵送が必要な書類の提出方法
提案書類は、e-Rad での入力、添付に加え、8.(2)の文部科学省環境エネルギー
課「地球環境情報プラットフォーム構築推進プログラム」公募担当にご提出いただきま
す、その際には、実施責任者(共同提案の場合、主管機関の実施責任者)、その所属機
関名、部署名、応募課題名(「水課題アプリケーション開発機関」又は「地球環境情報
プラットフォーム構築機関」と記載)を明記した送付状を添付してください。
(2) その他
提案書類に不備等がある場合は、審査対象とはなりませんので、応募要項及び様式に
示した注意事項を熟読の上、注意して記入してください。提案書類のフォーマットは変
更しないでください。また、提案書類の差し替えは固くお断りいたします。なお、提案
書類の返却はいたしません。
11.実施責任者等の指定
本事業への応募にあたっては、以下の方を指定してください。
(1)実施責任者等
水課題アプリケーション開発機関又は地球環境情報プラットフォーム構築機関への応
募にあたっては、事業の推進に責任を持つ実施責任者 1 名及び本責任者を補佐する者(以
下「責任者補佐」という。)1~2 名を指定してください。(共同提案を行う場合は、主
管機関における実施責任者及び責任者補佐を 1~2 名指定してください。)
21
(2)参画機関実施責任者
共同提案を行う場合においては、参画機関における事業の推進に責任を持つ参画機関
実施責任者を指定してください。
(3)事務連絡担当者の指定
本事業に応募するに当たっては、文部科学省との事務連絡を速やかに行うことができ、
かつ常に実施責任者と連絡をとることができる、実施責任者と同じ機関に所属する担当
者(事務連絡担当者)を指定してください。なお、実施責任者が事務連絡担当者を兼ね
ることはできません。
12.
「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」に基づ
く体制整備について
本事業への応募、研究実施等にあたり、全ての参画機関には、「研究機関における公
的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」(平成 26 年 2 月 18 日改正)の内
容について遵守していただく必要があります。
研究機関においては、標記ガイドラインに基づいて、研究費の管理・監査体制の整備
を行い、研究費の適切な執行に努めていただきますようお願いします。
※「研究機関における公的研究費の管理・監査ガイドライン(実施基準)」については、
以下のウェブサイトをご参照ください。
【HP アドレス】http://www.mext.go.jp/a_menu/kansa/houkoku/1343904.htm
13.「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」に基づ
く「体制整備等自己評価チェックリスト」の提出について
本事業の契約に当たり、全ての参画機関では標記ガイドラインに基づく研究費の管
理・監査体制を整備すること、及びその状況等についての報告書である「体制整備等自
己評価チェックリスト」(以下「チェックリスト」という。)を提出することが必要で
す。(チェックリストの提出がない場合及び内容に不備が認められる場合の事業実施は
認められません。)
このため、下記のホームページの様式に基づいて、契約日までに、研究機関から文部
科学省研究振興局振興企画課競争的資金調整室に、府省共通研究開発管理システム
(e-Rad)を利用して、チェックリストが提出されていることが必要です。
ただし、平成 27 年 4 月以降、別途の機会でチェックリストを提出している場合は、
今回新たに提出する必要はありません。
チェックリストの提出方法の詳細については、下記文部科学省ホームページをご覧く
ださい。
【URL】 http://www.mext.go.jp/a_menu/kansa/houkoku/1301688.htm
22
※提出には、e-Rad の利用可能な環境が整っていることが必須となりますので、e-Rad
への研究機関の登録手続を行っていない機関にあっては、早急に手続をお願いします。
(登録には通常 2 週間程度を要しますので十分ご注意ください。e-Rad 利用に係る手
続きの詳細については、上記ホームページ に示された提出方法の詳細とあわせ、下記
ホームページをご覧ください。)
【URL】 http://www.e-rad.go.jp/shozoku/system/index.html
なお、標記ガイドラインにおいて「情報発信・共有化の推進」の観点を盛り込んでい
るため、本チェックリストについても研究機関のホームページ等に掲載し、積極的な情
報発信を行っていただくようお願いいたします。
14. 審査及び採択
(1) 審査・選定方法等
本事業の公募に係る審査は、文部科学省に設置した審査委員会において行います。審
査委員会は、応募のあった水課題アプリケーション開発機関及び地球環境情報プラット
フォーム構築機関としての提案の内容について、下記(2)選定の観点(審査項目)に
基づき、書面審査及び面接審査を行い、合議審査により水課題アプリケーション開発機
関及び地球環境情報プラットフォーム構築機関を選定します。
面接審査は、書面審査で選定された提案を対象に実施します。文部科学省研究開発局
環境エネルギー課から面接審査対象課題の面接の実施について実施責任者及び事務連絡
担当者に連絡をします。なお、面接審査までの間に、追加資料の提出を求める場合があ
ります。
審査委員会は、必要に応じて、提案書類に記載のあった計画内容や、実施体制等につ
いての意見を述べることがあります。また、書面審査及びヒアリング審査の結果、提案
内容の修正や不足部分の追加を求め、再審査、又は、再公募を実施し、ヒアリング審査
を別途実施する場合があります。
審査は非公開とし、選定に携わる関係者には、審査の過程で取得した一切の情報を、
審査期間だけではなく、審査終了後も第三者に漏えいしないこと、情報を善良な管理者
の注意義務をもって管理すること等の秘密保持を遵守することを義務づけます。
(2) 選定の観点(審査項目)
審査委員会の各委員が、水課題アプリケーション開発機関及び地球環境情報プラット
フォーム構築機関の提案内容について、下記の1)~3)の項目ごとに次の評価基準に
よる 5 段階評価を行います。その後、各項目の評価結果の合計を平均したものを当該提
案の得点とし、総合的に審査を行った上で採択します。
【評価基準】
大変優れている=5 点
やや劣っている=2 点
優れている=4 点
劣っている=1 点
23
普通=3 点
1) 実施内容に関する評価
ア)水課題アプリケーション開発機関及び地球環境情報プラットフォーム構築機関にお
ける共通の評価項目
①提案者が水課題アプリケーション開発機関又は地球環境情報プラットフォーム構築
機関に定める実施機関の要件(Ⅱ.2.参照)に適合していること
②提案内容が水課題アプリケーション開発機関又は地球環境情報プラットフォーム構
築機関に求める実施内容(Ⅱ.3.(1)、(2)参照)に適合しており、具体的
であること
③達成目標を実現するためのプロセス及び期待される成果、波及効果が、明確かつ具
体的であり、また、実現性・妥当性があること
イ)地球環境情報プラットフォーム構築機関固有の評価項目
①事業終了時における地球環境情報プラットフォームのイメージ及びその後の展開
イメージが具体的であること
2)実施体制の評価
①(共同提案の場合、)主管機関、参画機関の役割分担が明確かつ妥当であるとともに、
目標達成に向けて連携して実施する体制であること
②本プログラムを実施するための人員・組織体制が整っており、業務管理を適切に遂
行できる体制を有していること
③本プログラムを適切に遂行するための専門的知識、ノウハウ及び実績を有している
こと
3)事業計画に関する評価
所要経費の内容が年次計画及び総額ともに妥当であり、有効に使用されることが見
込まれること
(3) 選定結果の通知等
・全ての審査終了後、面接審査と同様の連絡先に採択の可否を通知します。なお、選考
の途中経過についての問合せには一切応じられません。
・採択に当たっては、研究開発の内容、事業期間、事業に要する経費、実施体制等に関
し、条件を付すことがあります。
・採択の決定後、文部科学省ホームページへの掲載等により、審査委員等についての情
報を公開します。
15. 公表等
24
(1) e-Rad 上の採択された提案内容に関する情報の取扱い
採択された提案内容に関する情報(事業名、水課題アプリケーション開発機関及び地
球環境情報プラットフォーム構築機関の名称及び実施責任者名、予算額及び実施期間等)
については、「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」(平成 11 年法律第 42 号)
第 5 条第 1 号イに定める「公にすることが予定されている情報」であるものとします。
これらの情報については、採択後適宜、本事業のホームページにおいて公開する予定で
す。
(2) e-Rad からの内閣府への情報提供等
文部科学省が管理運用する e-Rad を通じ、内閣府に、各種の情報を提供することがあ
ります。また、これらの情報の作成のため、各種の作業や情報の確認等についてご協力
いただくことがあります。
16. 応募に当たっての留意事項
(1) 不合理な重複・過度の集中に対する措置
① 不合理な重複に対する措置
本事業への提案において、研究者が、実質的に同一の研究内容で、既に研究助成(公
的助成及び民間との共同研究等を含む)を受けている場合、本事業の審査対象からの除
外、採択の決定の取消し、又は経費の削減(以下「採択の決定の取消し等」という。)を
行うことがあります。
なお、本事業への提案段階において、他の研究助成等への応募を制限するものではあ
りませんが、他の研究助成等に採択された場合には速やかに本事業の事務担当に報告し
てください。この報告に漏れがあった場合、本事業において、採択の決定の取消し等を
行う可能性があります。
② 過度の集中に対する措置
本事業に提案された事業内容と、他の研究助成等を活用して実施している研究内容が
異なる場合においても、当該研究者のエフォート等を考慮し、研究者に当該年度に配分
される研究費全体が効果的・効率的に使用できないと判断される場合には、本事業にお
いて、採択の決定の取消し等を行うことがあります。
このため、本事業への応募書類の提出後に、他の公的助成等に応募し採択された場合
等、記載内容に変更が生じた場合は、速やかに本事業の事務担当に報告してください。
この報告に漏れがあった場合、本事業において、採択の決定の取消し等を行う可能性
があります。
③ 不合理な重複・過度の集中排除のための応募内容に関する情報提供
不合理な重複・過度の集中を排除するために、必要な範囲内で、応募(又は採択課題・
25
事業)内容の一部に関する情報を、e-Rad 等を通じて、他府省を含む他の競争的資金制
度等の担当に情報提供する場合があります。また、他の競争的資金制度等におけるこれ
らの確認を行うため求められた際に、同様に情報提供を行う場合があります。
(2)「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」に基づく体制整
備について
研究機関は、本事業への応募及び研究活動の実施に当たり、「研究活動における不正
行為への対応等に関するガイドライン」(平成 26 年 8 月 26 日文部科学大臣決定、以
下「ガイドライン」という。)※を遵守することが求められます。
ガイドラインに基づく体制整備状況の調査等に基づき、文部科学省が機関における体
制の未整備、規程の未整備、研究倫理教育の未実施等の不備を認める場合、当該機関に
対し、全競争的資金の間接経費削減等の措置を行うことがあります。
※「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」については、
以下のウェブサイトをご参照ください。
【URL】http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/08/1351568.htm
(3)研究活動における不正行為に対する措置
本事業において、研究活動における不正行為(捏造、改ざん、盗用)があった場合、
ガイドラインに基づき、以下の措置を行います。
○研究活動における不正行為に対する措置
①契約の解除等の措置
本事業の研究課題において、研究活動における不正行為が認められた場合、委託契約
の解除・変更を行い、不正行為の悪質性等に考慮しつつ、委託費の全部又は一部の返還
を求めます。また、次年度以降の契約についても締結しないことがあります。
②申請及び参加の制限等の措置
本事業による研究論文・報告書等において、不正行為が認定された者や、不正行為に
関与したとまでは認定されなかったものの当該論文・報告書等の責任者としての注意義
務を怠ったこと等により、一定の責任があると認定された者に対し、不正行為の悪質性
等や責任の程度により、下記の表のとおり、本事業への申請及び参加の制限措置を講じ
ます。
また、応募及び参加の制限措置を講じた場合、文部科学省及び文部科学省所管の独立
行政法人が配分する競争的資金制度等(以下「文部科学省関連の競争的資金制度等」と
いう。)の担当、他府省及び他府省所管の独立行政法人が配分する競争的資金制度(以
下「他府省関連の競争的資金制度」という。)の担当に情報提供することにより、文部
科学省関連の競争的資金制度等及び他府省関連の競争的資金制度において、同様に、申
請及び参加が制限される場合があります。
26
応募制限期間(不正
不正行為に係る応募制限の対象者
不正行為の程度
が認定された年度の
翌年度から※)
1.研究の当初から不正行為を行
うことを意図していた場合など、
10年
特に悪質な者
当該分野の研究の進展へ
当該論文等の責
の影響や社会的影響が大
任を負う著者(監
きく、又は行為の悪質性が
修責任者、代表
不正行為
2.不正行為
に関与し
があった研
執筆者又はこれら
た者
究に係る論
のものと同等の責
文等の著者
任を負うと認定さ
高いと判断されるもの
当該分野の研究の進展へ
の影響や社会的影響が小さ
く、又は行為の悪質性が低
れたもの)
5~7年
3~5年
いと判断されるもの
上記以外の著者
2~3年
3.1.及び2.を除く不正行為に関
2~3年
与した者
当該分野の研究の進展へ
の影響や社会的影響が大
不正行為に関与していないものの、不正行為
きく、又は行為の悪質性が
のあった研究に係る論文等の責任を負う著者
高いと判断されるもの
(監修責任者、代表執筆者又はこれらの者と同
当該分野の研究の進展へ
等の責任を負うと認定された者)
の影響や社会的影響が小さ
く、又は行為の悪質性が低
2~3年
1~2年
いと判断されるもの
※ 不正行為等が認定された当該年度についても、参加を制限します。
③他の競争的資金制度等及び基盤的経費で申請及び参加の制限が行われた研究者に
対する措置
本事業以外の文部科学省関連の競争的資金制度等や国立大学法人、大学共同利用機関
法人及び文部科学省所管の独立行政法人に対する運営費交付金、私学助成金等の基盤的
経費、他府省関連の競争的資金制度による研究活動の不正行為により応募及び参加の制
限が行われた研究者については、その期間中、本事業への申請及び参加を制限します。
④不正事案の公表について
本事業において、研究活動における不正行為があった場合、当該事案の内容(不正事
案名、不正行為の種別、不正事案の研究分野、不正行為が行われた経費名称、不正事案
の概要、研究機関が行った措置、配分機関が行った措置等)について、文部科学省にお
27
いて原則公表します。
また、ガイドラインにおいては、調査の結果、不正を認定した場合、研究機関は速や
かに調査結果を公表することとされていますので、各機関において適切に対応してくだ
さい。
【URL】http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/fusei/1360839.htm
(4)研究倫理教育の履修義務について
本事業への研究課題に参画する研究者等は、研究上の不正行為を未然に防止するため、
研究倫理教育に関するプログラムを履修又は所属する研究機関等の研究倫理教育を受講
することになります。
提案した研究課題が採択された後、交付申請手続きの中で、実施責任者は、自ら研究
倫理教育に関するプログラムを履修又は所属する研究機関等の研究倫理教育を受講し、
不正行為を行わないこと、また、参画する研究者等に対して、研究倫理教育に関するプ
ログラムを履修又は所属する研究機関等の研究倫理教育を受講する義務を周知し、内容
を理解してもらうことを約束し、あわせてこれらを確認したとする文書を、契約時に提
出していただきます。
(5) 他府省を含む他の競争的資金等の応募受入状況
様式3の研究者情報の「他制度での研究助成等の有無」の記入内容について、事実と
異なる記載をした場合は、不採択、採択取消し又は減額配分とすることがあります。
(6) 若手の博士研究員の多様なキャリアパスの支援について
「文部科学省の公的研究費により雇用される若手博士研究員の多様なキャリアパス支
援に関する基本方針」【平成 23 年 12 月 20 日科学技術・学術審議会人材委員会】
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu10/toushin/1317945.htm)を
踏まえ、本公募に採択され、公的研究費(競争的資金その他のプロジェクト研究資金や、
大学向けの公募型教育研究資金)により、若手の博士研究員を雇用する場合には、当該
研究員の多様なキャリアパスの確保に向けた支援への積極的な取り組みをお願いいたし
ます。
17.問い合わせ先
本公募に関する問い合わせ先は下記のとおりです。
問い合せ先
文部科学省 研究開発局 環境エネルギー課「地球環境情報プラットフォーム構築推
進プログラム」公募担当(直井、齊藤、林)
住所
電話・FAX
電子メール
TEL:03-5253-4111(内線
〒100-8959 東京都千代田区
4473)
[email protected]
霞が関 3-2-2
FAX:03-6734-4162
28
Ⅲ.契約の締結等
1. 委託契約の締結
(1) 契約条件等
選定の結果、契約予定者と企画提案書を基に契約条件を調整するものとします。なお、
契約金額については、業務計画書の内容を勘案して決定するものとするため、企画提案
書の提示する金額と必ずしも一致するものではありません。また、契約条件等が合致し
ない場合には契約締結を行わない場合があります。加えて、国の契約は、契約書を締結
(契約書に契約の当事者双方が押印)したときに確定することとなるため、契約予定者
として選定されたとしても、契約締結後でなければ事業に着手できないので、企画提案
書作成にあたっては、事業開始日に柔軟性を持たせた上で作成する必要があることに十
分留意してください。再委託先がある場合は、この旨を再委託先にも十分周知してくだ
さい。
採択された機関(共同提案の場合、主管機関)については、予算の成立を前提に、文
部科学省との間において、国の会計年度の原則に従い、単年度ごとに委託契約を締結す
ることになります。契約を締結するに当たっては、その内容(経費の積算を含む。)が双
方の合意に至らない場合は、採択された機関(共同提案の場合、主管機関)であっても
取消しとなることがあります。
契約締結後においても、予算の都合によりやむを得ない事情が生じた場合には、事業
計画の見直し又は中止を求めることがあります。
なお、中間評価等の結果を踏まえ、年度途中での事業計画の見直し等による契約変更
を行うことがあります。
(2) 再委託契約について
主管機関が事業を実施するに当たって、本委託契約の一部を参画機関に委託するよう
な共同提案の場合は、主管機関は参画機関との間において再委託契約を締結するととも
に、再委託先における事業の進捗状況及び事業に要する経費について管理することが必
要となります。
(3) 契約の準備について
採択後、速やかに契約作業が進められるよう、採択された機関(共同提案の場合、主
管機関)は、①業務計画書の作成、②業務計画に必要な経費の見積書の徴取、③会計規
程及び職務発明規程等の整備を行う必要があります。採択された機関(共同提案の場合、
主管機関)は当該年度の業務計画書を文部科学省に提出し、文部科学省との契約締結の
手続を行います。
(4) 契約に関する事務処理
「科学技術・学術政策局、研究振興局及び研究開発局委託契約事務処理要領」に基づ
き、必要となる事務処理を行う必要があります(参画機関(再委託先)についても同様。)。
29
(5) 委託費の額の確定等について
当該年度の委託契約期間終了後、委託契約書に基づいて提出していただく委託業務実
績報告書を受けて行う委託費の額の確定等において、事業に要する経費の不正使用又は
当該委託業務として認められない経費の執行等が判明した場合は、経費の一部又は全部
が支払われないことがあります。
なお、共同提案の場合、本委託契約を行う主管機関は、当該年度の委託契約期間終了
までに参画機関(再委託先)からの委託業務実績報告書を受けて、再委託契約の額の確
定等を、当該主管機関における国の確定調査の前に行い、その結果を国の確定調査の際
に報告するようにしてください。
2. 委託費の範囲及び積算等
(1) 委託費の範囲
委託費の範囲は、本事業に直接係る経費及び一般管理費とします。詳細は、以下の「経
費取扱区分表」をご参照ください。
大項目
中項目
備考
取得価格が 10 万円以上かつ耐用年数が 1 年以上の機械装置、工
設備備品費
具器具備品の購入、製造又は改良に要する費用。
※資産計上するものの経費。
試作品費
試作する装置に要する費用。
※文部科学省の指示で資産計上する可能性があるもの
人件費
業務担当職員
業務担当職員と補助者は必ず別の中項目とすること。さらに、単
補助者
価の違いに応じて、
「主任研究員」「研究員 A」「部長級」等と細
社会保険料等
分した中項目を用いても良い。独立行政法人、特殊法人、国立大
事業主負担分
派遣職員
学法人及び学校法人については、人件費対象者が運営費交付金、
私学助成の補助対象者ではないこと。
※他の経費からの人件費支出との重複について特に注意する
こと
業務実施費
消耗品費
中項目欄は、上記の各大項目に含まれない、(研究用等)消耗品費、
国内旅費
国内旅費、外国旅費、外国人等招へい旅費、諸謝金、会議開催費、
外国旅費
通信運搬費、印刷製本費、借損料、雑役務費(委託業務に専用さ
外国人等招へい
れている設備備品で委託業務使用中に故障したものを補修する
旅費
場合を含む)、電子計算機諸費(プログラム作成費を含む)、保険料
諸謝金
(委託業務を実施するうえで法律により保険料の支払が義務づ
会議開催費
けられているもの)
、光熱水料(一般管理費からの支出では見合わ
通信運搬費
ない試験等による多量の使用の場合のみ、かつ原則個別メータが
印刷製本費
あること)、消費税相当額(「人件費(通勤手当除く)
」、
「外国旅費・
借損料
外国人等招へい旅費のうち支度料や国内分の旅費を除いた額」、
雑役務費
「諸謝金」及び「保険料」の 8%に相当する額等、消費税に関し
30
電子計算機諸費
て非(不)課税取引となる経費)等を記載する。なお、消費税相
保険料
当額については、消費税の免税事業者等について計上しないこ
光熱水料
と。また、課税仕入分について還付を予定している経費について
消費税相当額
は、見合い分を差し引いて計上すること。
※公共交通機関を利用して移動する際の交通費について切符購
入など又は IC カードによる乗車で二重運賃が発生する場合
は、その取扱いについて定めること。
※消費税相当額の算出に当たり、一円未満の端数があるときは切
捨てること。
一般管理費
一般管理費は、委託業務を実施するうえで必要な経費であるが、
直接経費(設備備品費、試作品費、人件費及び業務実施費)以外
の経費。
摘要欄等に記載する際は、一般管理費は「上記経費の○%」
。
一般管理費率は、委託先の規程と 10%を比較して、いずれか低い
方、又は規程がない場合は契約時の直近 3 ヶ月の損益計算書等に
より算出された一般管理費率と 10%を比較して、いずれか低い方
を適用する。
※一般管理費の率は、1契約期間中においては変動しない。
※国の機関については、
「一般管理費」を「事業管理費」
(5%)
と読み替える。
※一般管理費の算出に当たり、一円未満の端数があるときは切捨
てること。
(2) 委託費の積算
本事業に必要な経費を費目ごとに算出し、総額を計上の上、
(様式2)に記載してくだ
さい。
また、 委託費は、原則として当該年度の委託契約期間終了後に文部科学省が支払うも
のとします。ただし、文部科学省が必要と認める場合には、委託費の全部又は一部を概
算払いすることができます。
3. 事業成果の取扱い
(1) 委託業務成果報告書の提出
水課題アプリケーション開発機関及び地球環境情報プラットフォーム構築機関(共同
提案の場合、主管機関)は、事業成果を取りまとめた委託業務成果報告書(要約版を含
む。)を契約に基づき紙媒体及び電子媒体で提出していただきます。電子媒体はファイル
形式を PDF 形式とします。また、同内容の電子媒体を WORD 形式でも併せて提出してく
31
ださい。委託業務成果報告書は、国立国会図書館等で公開されます。なお、成果報告会
での発表を求めることがあります。
(2) 事業成果の帰属
事業を実施することにより取得した特許権や著作権等の知的財産権については、産業
技術力強化法(平成 12 年法律第 44 号)における日本版バイ・ドール規定に基づく一定
の要件の下で受託者に帰属させることができます。その詳細については契約時に定める
契約条項によることとします。
(3) 事業成果のオープンアクセスの確保
経費が国の予算から支出されている観点から、受託者は、可能な限り事業成果(アプ
リケーション等)のオープンアクセスを確保するよう努めていただきます。また、事業
で得られた地球観測情報・予測情報等についても、可能な限り DIAS にアーカイブし、広
く公開・提供していただきます。
4. 取得資産の取扱い
(1) 所有権
委託費により取得した資産計上対象物品(設備備品及び文部科学省が指定する試作品。
以下「設備備品等」という。)の所有権は、「額の確定」後、文部科学省に移転していた
だきます。次年度以降も継続して当該委託業務に使用を希望する場合は、別途、物品無
償貸付申請書により、文部科学省の承認を得る必要があります。
なお、設備備品等については、受託者が文部科学省との契約条項に従って善良な管理
を行ってください。
(2) 事業終了後の設備備品等の取扱い
事業終了後における設備備品等の取扱いについては、別途、文部科学省との協議とな
ります。
(3) 放射性廃棄物等の処分
汚染資産等及び委託業務の実施により発生した放射性廃棄物は、受託者の責任におい
て処分してください。
32