印刷用 PDF - 一般社団法人 海外電力調査会(JEPIC)

【タ
イ】
国
名
主要指標
タ
イ
都
バンコク
企業形態
面
積
51万3,120km2
発電設備量
3,166万kW(2013年)
人
口
発電電力量
1,648億kWh(2013年)
販売電力量
1,620億kWh(2013年)
電化率
99.3%(2012年)
GDP
6,701万人
(2013年)
3,660億ドル
(2013年)
エネルギー
資源
電気事業の
企業形態
国有
首
天然ガス
石油
石炭
(EGAT、MEA、PEA)
oシングル・バイヤー制の下、タイ発電公社(EGAT)が自社の発電とIPP
や近隣諸国からの電力購入によって、首都圏配電公社(MEA)と地方配電
公社(PEA)
、および大口需要家に供給している。なお、MEAは首都圏で、
PEAはその他の地域で配電及び小売事業を行っている。
o1992年にIPPの参入が認められ、同年に9万kW以下の小規模発電事業者
(SPP:Small Power Producer)の参入が認められた。2014年の総発電設
備容量は、IPPが1,317万kW、SPPが362万kWである。
o2002年、再生可能エネルギーの開発を促進するため、1,000kW以下の再生
可能エネルギー発電事業者(VSPP:Very Small Power Producer)に対し
て、配電会社への売電、および売電料金に対する割増金の支給制度を導入
した。
(2006年にはVSPPの上限容量が1万kW以下に拡大され、コジェネ発
電にも新たに適用された)
1. 設備容量(2014年度)
発電種別
設備容量(1000kW)
EGAT
電力需給
汽力
3,647
コンバインドサイクル
8,382
水力
3,444
ディーゼル
4
再生可能エネルギー
5
国内発電事業者
IPP
13,167
SPP
3,615
輸入等
合計
[引用]EGAT Annual Report、EPPO Energy Statistics 2014
2,404
34,668
【タ
イ】
2.発電電力量
o発電電力量(2013年)
:1,648億kWh、天然ガスが約70%を占めている。下。
o電力輸入量(2013年):125.72億kWh(ラオス99%、マレーシア1%)。
o電力輸出量(2013年):13.74億kWh(ラオス69.4%、カンボジア30.3
%、マレーシア0.3%)。
<国内発電電力量(発電事業者別:2013年)>
EGAT
76,135
単位:100万kWh
その他
IPP
SPP
66,089
22,603
計
0
164,827
[引用]EPPO統計資料
3.消費電力量
o消費電力量(2013年)
:1,643億kWh。用途別では住宅用1.5倍、商業用1.6
倍、工業用1.2倍と主要用途が同程度の伸びを示しており、国全体で電力消
費が伸びている。
o用途別比率(2013年):工業用が43%と一番多く、次いで商業用29%、家
庭用22%となっている。
<用途別消費電力量(2013年)>
単位:100万kWh
家庭用
商業用
工業用
公共用
農業用
その他
37,657
48,787
72,536
149
354
4,858
計
164,341
[引用]EPPO統計資料
電 源 開 発
環境問題への
取り組み等
再生可能
エネルギー
開発動向
原子力開発
動 向
o2015年5月に2015年~2036年の電源開発計画(PDP2015)が新たに策定
された(前回の電源開発計画はPDP2010 R3(2012年6月策定))。主なポ
イントは以下のとおりである。
① 2015年~2036年における最大需要電力の平均伸び率を2.67%と想定し
ている。
② 新規電源設備:2036年までに5,746万kWを計画している。
③2036年度における発電電力量は約320,000GWh。その構成比は、再生可能
エネルギー18%、水力(自国)2%、水力(輸入)15%、天然ガス37%、
石炭(輸入)17%、褐炭6%、原子力5%となっている。
o1994年に国連気候変動枠組条約、2002年に京都議定書を批准した。
o2011年12月:「代替エネルギー開発計画(AEDP2012~2021)」を閣議決
定。その後、2013年7月の改定により、導入目標値を920万kWから1,393
万kWに引き上げた。
o2015 年 5 月に 2015 年~2036 年の代替エネルギー開発計画(AEDP2015)
が策定した。2036 年の導入目標値を 1,964 万 kW に設定。バイオガス発
電は 60 万 kW に縮小された。
o「PDP2010」
(2010年3月)
・2020年に一号機を運開し、その後2030年までの間に合計500万kWの建
設を計画した。
o「PDP2010 R2」(2011年5月)
・一号機運開を3年繰り延べる(2020→2023年)とともに、2030年までの
建設予定規模も400万kWに縮小された。
o「PDP2010 R3」(2012年6月)
・一号機運開を更に3年繰り延べる(2023→2026年)とともに、2030年ま
での建設予定規模も200万kWと更に縮小した。
o「PDP2015」
(2015年5月)
・運開を2035年以降に繰り延べた。
海外電力調査会作成