第14号 (PDF 2.9MB)

第 1 4 号
平成 3 年 3 月 3 1 日
編集 。発行 武 蔵村 山市立歴史民俗資料館
武蔵村 山市本町5-21-l T E L0425(60)6620
はち
お鉢 た た く じ ゃね え、狐 が 出 ん ど
(「武蔵村 山の音 がた り」よ り)
-
1
-
前書 き
今回 の資料館だよ りには二編 の貴重 な原稿が寄せ ら
体験学習 についての原稿 をお寄せ いただ きま した。昔
れ ま した。寺町勲氏か らは、昨年、教育委員会 が発行
か らt武 蔵村山市 に はわず かなが ら水 田耕作 がみ られ、
した 「武蔵村山の昔 がた り」 に収録 されて い る当地 の
歴史民俗資料 館で もその事例調査 の必要 を 感 じてお り
方言 についての論稿 をお寄 せ いただ きま した。当市 に
ました。氏 の体験学習の紹介が今後、水田耕作 を含む農
お いてはこの分野 の研究 は未着手 の状態であ り、氏 の
作業全体の事例調査の足掛か りになってい くもの と思 い
分析 は 「
郷上 の方言」研究 の先鞭 となる もので あ りま
ます。貴重 な原稿をお寄 せ いただ いた寺町、神座両氏
す。 また神座康夫氏か らは氏 の指導 されて い る稲作 の
に心よ り御礼 申 しあげます。
武
蔵
村
山
の
方
言
前市立第二中学校校長
寺 町
I は
勲
じめ に
こ とばは生 きて い る。そ の 時 々の 人 々 の 生 き 方 を
反映 して い るか らで ある。 そ して 、それ は共通 語 よ り
方言 の方 が顕著 で あ る。 その意味 において 、方言 は、
祖先 よ り伝 え られた貴重 な財産で あるといえよ う。
しか し、急速 な都市化や マス =メ デ ィアの発達等 に
よ って 、方言 は、残念 なが ら消滅 の一 途をたどって い
る。 そ して、 これは武蔵村山 も例外で はな い。
ここで 、改めて郷上 の方言 に光を当ててみよ う。
今 では見 られない水 田での子供達 の遊び (昭和40年的
工 武 蔵村 山 の 方言 の 系譜
現代 日本語 は、本上方言 と琉球 方言 の二つ に分け ら
一
―
八
部
丈
(南
豆
八
伊
諸
島
)方
言
丈
方
言
、
ケ
青
島
方
言
部
東
方
言
最
1富
号
晶
書
骨
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書
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骨
方
言
部
西
方
言
方
言
t音
曾
:恙
│信
』
号
庫
九
州
方
言
131帯
1暑
暑
1号
膠
れ る。 そ して 、本上方言 は下表 のよ うにな る。
▼
夜 遊
び
とさ暑] ] 晏 暑三 暑暑母 言号景魯含: 』 : 」 督 を号を
なお 、武蔵村山市内 に限定 された方言 は極 めて 少な
江戸語か ら発展形成 され た東京方言 の影響 を受 けてい
い。周辺の地 域を も含めた広域 に通用す るものが多 い。
るこ とも否 めない。
- 2 -
Ill 武蔵村山の方言 の特徴
1 語 法 について
( 1 ) べえ べえ こ とばである。
関東 の 「べえ べえ ことばJ地 域 に含 まれ、語尾 に 「
ベ エ」 「ダ ンベ エ」等 をつ ける。 「
涼む ベ エ」 「いた
ん ベ エ」 「
裏 ん とこダ ンベ エ」 な どがそ うである。 ま
た、 「ぶゆベ エだ ぁか らJ(ぶ ゆばか りだか ら)と い
うよ うに、途中 に使 って 「ばか り」を表現す ること も
あ る。
(2)よ う 。なあよ 。わ 。やを つ ける
語尾 に 「ヨウ」 「ナ ア ヨ」 「ワJ「 ヤJを 使 うこ と
が多 い。 「
穴を掘 って ヨウJ「 それがナア ヨ」 「す ん
だ ぁワ」 「あん (ある)か ヤ」 となる。
れ ていた (昭和 20年 代)
祭礼 には方言があお、
13)助 詞を省略す る
助詞を省略す ることが多 い。 「花 (ヲ)か けん と」
「祭 って あん (ノ)で J「 製糸場 (工)行 っての帰 り」
などの ( )内
て 工た 」、 「蛭」 は 「ひ イる」、 「埋 ま って 」 は 「う
は、省略 された助詞 で あ る。
2 音 韻 について
ンま って J、
(1)短 い アを入れ る
どがそ うであ る。特 に 「た」 の次 に入れ ることが 多 い。
② 促 音 ツを多用す る
ッけえ どう」、 「西側」 は 「に し ッかあJ、
「
道 の縁」
「で っか いJヤよ 「で っケエ」 、 「入 って 」 「 ヘ
エ って 」、 「… み た い」 は 「…… み テ エ」、 「
街道J
は 「ケエ ど うJ、
「
大事 Jは
「デ エ じJと な る。
第 2音 節以下 の 母音 オが 工に な る こ とが 多 い。 「ど
(3)ツ を多用す る
音節 を短縮 して ツに した り、他 の音 を ツに変 え るこ
とが多 い。 「……とい って 」 は 「…… ツって Jに な り、
「ぶ った き る」 は 「ツった ぎる」 にな る。
(4)の 。る 。れ ・らが ンになる。
「しンねえ」、 「や
らなか った」 は 「や ンなか ったJと なる。
やぶ 」 は 「た 力やぶ J、
「あれ は」 は 「あ ラあJ「 お
音 ア ・ウ ・オが イにな る。
第 2音 節以下 の 母音 「ア ・ウ ・オ 」 力ヽイ に な る こ と
tO
母
が 多 い。 「気味 がJは
(5)わ がアにな る
い」 、 「車む し りをJは
第 2音 節以下 のわ (は)を アと発音す ることが多 い。
「じつア」、 「中は」 は 「なかアJ、
「し レえ 」 とな る。
れ の方 」 は 「お ラあ ほ う」 とな る。
「あ ン」、 「くれな いか」 は
「変わ る」 は 「かアるJ、
「細 い」 は 「ほセ え 」 、 「白 いJは
「そ ケヘ 」、
第 2音 節以 下の 母音 工が アにな る ことが多 い。 「竹
す ることが多 い。 「
雲 の 中」は 「
雲 ン中」、 「や るJ
「しれ ないJは
「どケえ ら」 、 「そ こへ Jは
こい らJは
(9)母 音 工が アにな る
第 2音 節以 下の 「の ・る 。れ ・らJの 音を ンと発音
は 「か アJ、
「デ エた らば っ
る こ とが 多 い。 「た いだ らば っちJは
(8)母 音 オが 工に な る
は 「みち ッぷちJに なる。
「実 はJは
(D 母 音 アが 工、 イが 工 に な る
ちJ、
促音 ツを用 い る こ とが多 い。 「桜街道」 は 「さ くら
「く ンねえかJ、
「か ご
目
1音節 の 母音 アが 工 にな り、 それ に続 くイが 工 に な
ァだ ァと」 「や った ァのは」 「ま ァた」 「な ァよJな
「あ るJは
「
生 まれ る」 は 「う ンまれ るJ、
屋」 は 「カ ンごやJと な る。
母音 アの次 に短 い アを入 れ る ことが多 い。 「あ った
は 「や ンJ、
第 2音 節以下 に 「工 ・イ ・ンJを 入れ る ことが多 い。
「俺等Jは 「おれ 工 らJ、 「…… して た Jは 「…… し
「川J
「合わせ たJ
は 「あ アせたJ、 「北側 」 は 「きた っかア」 にな る。
16)工 ・イ ・ンを入れ る。
- 3 -
「きみ イJ、
「暑 いJは
「あ チ
「草む しリイJと な る。
8 1 ) 母 音 ウが アにな る。
第 2 音 節以下 の 母音 ウが ア に な る こ とが 多 い。 「振
舞 うJ は
「お、るまア」、 「来 るよ」 は 「くラあ」 、
「あ
るよJ は
「あ ラあJ と な る
けみ 母 音 オが ア ・ウとな る
第 2音 節以下 の 母音 オが 「ア ・ウ」 に なることが多
い。 「…… ことは」 は 「…… こ夕あ」、 「そこは」は
「そ力あ」、 「中を」 は 「なか ア」、 「蔓を」は 「っ
るウ」、 「くずを」 は 「くず ウ」 とな る。
は31 ナ がアにな る
線
第 1音 節 の 「な」 が 「ア」 にな ることが 多 い。 「な
んで も」 は 「アんで も」、 「なん とい うJは
「アん ち
ゅう」、 「何」 は 「アに」、 「な に しろ」 は 「アん し
ろ」 となる。
lla イ と工の混同がみ られ る
イと工の 区別がかな りあ いま いで ある。 「工 ら」
(た くさん)と
「イ ら」、 「で 工 じん」 (金持)と に
お しら講 の 日待 ち
イ じん」、 「け 工 こ」 (蚕)と
ょ」 (隠居)と
「けィ こ」 、 「工ん き
「イんき ょ」、 「工ば る」 (威張 る)
と 「イば る」 な どの混用がそ うである。
13)地 名等 の呼 び方
地名等 に も独特 の呼 び方がある。鍛治 ケ谷戸 (かじ
Q〕 ぞがど にな る
げえ と)、 神明 ケ谷戸 (しめげえ と)、 後 ケ谷戸 (う
語尾 の 「ぞ 」が 「ド」 にな ることが 多 い。 「あずき
ばば あが 出ん ド」 となる。
しろげえ と)、 三本榎 (さんぼえ の き)、お神明様 は
じめん さま)、 七所様 (しっち ょさま)な どで ある。
3 ア クセ ン トやイ ン トネ ー シ ョンについて
アクセ ン トとイ ン トネ ー シ ョンは、方言 の味を決 め
る要素 の一 つで ある。 しか し、それを文字で表現す る
の は極めて 困難 で ある。 そ こで、詳細 は録音作業 に任
(4)そ の他 の用語
チ ッ トンベ エ (少 し)、 寄 ッチ ャクナ ッテ (寄り集
ま って )、 ヤバ ネ エカ (い っし ょに行か ないか)、 ホ
せ る ことに して、 ここで は、アクセ ン トの事例を紹介
ンノメル (けとば して埋め る)、 コタ ッコ ィ (濃い)、
ソラッパ ナ シ (無駄 話)、 フ ンバ サ ミ (分れ道)、 ビ
す るに とどめた い。
、ろ)、 ボク (枯れた木
ッキ ュ ウ (銭)、 ス イフ ロ (お
その 1は 「おや こ」であ る。 「お」 にアクセ ン トを
つ けると 「
親子」を意味 し、 「や」 にアクセ ン トをつ
の幹)、 コエマ (たい肥)、 アカ ビラ (せみ)、 カ ッ
パ (みずかまき り)、 ウ シグルマ (カ ブ トム シ)、 ヤ
けると 「
親類」を表現 して い る。 その 2は 「中村」で
ある。一般 には 「か」 にアクセ ン トをつ け るが、地 名
ッコイ (やわ らか い)、 マ ッカチ コ (真紅)そ の他
以上、武蔵村山の方言 について述 べてみたが 、まだ
としての 「中村」で は 「な」 にアクセ ン トをつ ける。
方言 とい う宝庫 の入 回に立 った に過ぎ な い。 これ か ら
4 用 語 について
も中断す ることな く、その奥行 を確かめねばなるま い。
方言 の味 は、 その地域独特 の用語 によ って も醸 し出
しか し、方言 の調査 に は大変 な労力を要す る。 そ し
され る。 しか し、 その語数 は大変多 いので、特 に目立
て 、その結果を文字 で表現す るこ とは、 さ らに困難で
つ もの を紹 介す るに とどめた い。
あるが、 「武蔵村山の昔 がた り」発刊を機 に、あえて
(1)名 詞 に コをつ け る
方言を取 り上げた次第である。
名詞 に コをつ けるこ とが多 い。 「あま っヨ」 (女の
「かれ っ コJ(枯 枝)、 「かどっ コ」 (角)、
「あね っヨ」 (姉)、 「あな っコ」 (穴)な どで ある。
子)、
セ)動 詞 にオをつ ける
動詞 の頭 にオをつ けて意味を強めることが多 い。「オ
っころぶ 」 (転ぶ )、 「オっちぬ」 (死ぬ )、
ぴ らくJ(開
く)、
「オっ
「オ っぺす」 (押す)な どがそ う
である。
方言 はお年寄だ け の もの にな りつつあ る
- 4 -
米作 り体 験 学 習 の あ らま し
前市立第二小学校校長
神 座
康
夫
I は じめに
狭山丘陵の南麓 では、古 くか ら、湧水を利用 して、
稲作が行われて きた。
武蔵村山市で も、昭和 2 5 年 の調 査 資料 でみ ると、
歴史民俗 資料館等 に利用 されて い るところ もある。
現在で も、水 田と して利用 されて い るのは、入 り、
谷 ツ、後 ケ谷戸 の ほんの一 部 、 それ に、野 山】ヒ公 園
1 6 町 歩 の水口があ り、 3 0 0 石 余 の米 を収穫 して いた
にあ る、約
こ とがわか る。
1200材 程
何れ の水 田 も、別図のよ うに、谷戸が、細長 く入 り
の稲作体験
込 んだ地形 の杏間 にあ って 、種か な 自然 の湧 き水 にた
学習用 の水
よ っていた。
田 ぐらいの
従 って 、 日照 りが続 くと、穫水 に窮す るこ ともあ り、
その備え として 、番太池や赤坂池が作 られた。
社会情勢 の変化 に伴 い、水 回は減少の一 途をたどる。
中藤田んぼのよ うに、埋 めたて られて、住宅地 とし
もの にな っ
て しま った 。
て分譲 された り、横 田の 回んぼのよ うに、 グラン ドや
中藤 回ん ぼの 回植 え (昭和 40年 代)
F ー
N A﹂ ヤ
■
水 田
昏梅春遣
新青梅街道
――Fフ
こ″/
昭和 41年 当時 の武蔵村 山 の水 田
- 5 -
Ⅱ 稲 作体 験学 習
市 で保有す る水 口を、子供 達 の 稲作体験学 習 に役立
て よ う と して、 昭和 53年 度 か ら始 め られ 、今 年 で 13
年 目を数 え る。
各学校 、 5年 生 が、理 科 や社会 科 の学 習 との 関連 も
あ って 、米作 りの体験 を して き た。
田植 一― 草 と リ ーー 稲刈 リ ーー 脱穀 一― 餅 つ き と、
一 連 の流 れ の 中 で 、汗 や泥 に まみれ なが ら、様 々な体
験 がで き るよ うに工 夫 されて い る。
いつ 頃、 どの よ うな手順で それが行 われて来 たか 、
そ の前後 で 、 どのよ うな下 ご しらえがな され るか等 に
学習 口での 回植 えの様子
ついて 紹介 す ると、
1.苗 代
4月 中旬 よ り、苗代 の準備 が は じま る。
種 籾選 び、馬鹿 苗病予防 の 消毒等 を し、 た っぷ り水
に漬 けてお、くらんだ 種籾 を、 田植か ら逆算 して、45日
位前 に蒔 く。
日 に植 え るまでの 1か 月半 、毎 日、芽 の 出具合や、
首 の 顔色 をみなが ら、水 の調節 を した り、予防措置 と
して 、田植 まで に、2回 程 、 い もち病予防の 消毒 を し
て お く。
2 回 おこし
学習口での稲刈 りの様子
稲作 で 大切 な こ との一 つ は 、深 く耕 す こ とで あ る。
地形 の 関係 もあ り、大型 の耕運機 が入れ られ な い こ
ともあ って 、長 い柄 の三 本 ぐわで 、で き るだ け深 く耕
つ植え て い く。真上か ら垂 直 に植え ると、 後 で 苗 が浮
す方法 で 田お こ しを して い る。
き上 って 、補植 が 大変 に な る。横 か ら持 って 来 る要領
約 1反 2畝 の水 口を この方法 で 耕す の は大変 な作業
で 、本 年 は、市 内 の農友会 の皆様 の御支援 を い ただ き
大 いに助 か った。
で 植 え させ る。
水 はけの 良 い水 圏で は、 2∼ 3本 ず つ植 えて も、分
けつ が 多 いの で 、ち ょうどよ くな るが、湧 き水を利用
時 は、 じょうぶで 、子供達 も歩 き易 い よ うに と、松
材 の 足場板 を杭で止めて作 る。
した湿 国で は 、 4∼ 5本 で も少 な い く らいで あ る。
6 除 草 、消毒
直 ぐ下 に市 のつ り堀 があ り、除草剤 は一 切使用 せ ず 、
3 代 かき
田お こ しを して 4∼ 5日 、 た っぷ りと水 を含 ませ て 、
普 なが らの、手作業 に よ る国の 草 と りを行 って い る。
やわ らか くな った水 田 に、小型 の耕 連 機 を入れて 、 よ
炎暑 の 夏 の草 と りは大変 な作業で あ る。
くか きまぜ 、更 に トンボをか けて平 らに し、浮 いて き
消毒 は、主 に、 ィモ チ病発生 の 時行 って い る。
た稲 の切株 を上 中 に押 し込んで 田植 に備え る。
これ が発生 す ると、 2∼ 3日 で広が って 、全滅 に近
4 苗 とり
田植 の前 日、抜 き とって 、わ らで束 ね 、根 の泥 を洗
いお と して、 日影 にお く。
い被害 とな るので 、発生次第 、時 を移 さず行 う。
水道 の水 を下か らタ ンク に詰 めて 一 輪車 で運 び あげ、
約 1000倍 に うす めた薬 をま く。
5 田 植
7 防 鳥 ネ ッ トが け
毎 年 6月 中旬 に行 う。
出穂 してか ら 1週 間 か ら 10日 位 で 防鳥 ネ ッ トをか
植 え る位置 の 目印 が付 い た縄 を 張 って 、 4∼ 5本 ず
- 6 -
け る。150坪
用 の ネ ッ トを 3枚 、周囲 に立 て た杭 に綱
を張 り、その上か らかける。
は じめは、 こゎ ごわ とや って い る子 も、 2回 め 、 3
8 ` 稲メJ り
回 めにな ると、次第 に要領を覚えて くる。
のこぎ り鎌を用 いて 、馴れな い手 つ きで刈 りとる。
脱穀す る稲束や脱穀機の搬 送、据付 け、後始末 と、
刈 りと った ものを、わ らで束ね る作業が子供達 に と
多 くの 人手 を借 りなが ら、はこ りにまみれての作業で
って は、大変難か しいよ うで あ る。
ある。
東 ねた稲 たばは、稲架 にかけて 、充分 に乾燥 させ る。
9 脱 穀
校庭の一 隅 にシー トを敷 き、動力脱穀機を据え つ け
この よ うに して収穫 された 「もみ」 は、精米所 に託
して精 白され る。
白米 になると、 もみの重 さの 3∼ 4割 減 となる。
て脱穀をす る。
Ill むすび
一連 の体験 は、 どれ
一︶
も、子供達 に とっては、生 まれ
て初 めての体験で あ り、それが、生涯 に一度 の貴重 な
日本 の 「農業 の原点」を、体験を通 して理解す るこ
とが、今後、何か と役 にたつ もの と信ず る。
体験 にな ると思われ る。
この よ うな、貴重 な体験学習 の細部 にわたる段取 り
は じめ、泥の国に、素足でお、み込むのは、相 当の抵
抗 感があるよ うで あるが、始 ま って しま うと、す ぐに
を し、学習を陰で支えて い ただい てい るのは、比留間
久作 氏 で ある ことを紹 介 し、感謝 の意を表 した い。
馴 れて、賑 々 しく作業を して い る。
参 考
武蔵村 山で の水 回耕 作 の手順 の一 例
1 荒 起 こし
7 草 取り
5 月 初 旬 に水 回の荒起 こ しを行 う。 この 頃 は畑 仕事
や養蚕 も忙 しい ので 、水 回 の仕事 はほ とん ど雨降 りの
取 りを行 う。 また、稲 に混 じって生え る稗 も抜 き取 る。
時 に行 った。荒起 こ しの 後、畔 の整備を行 う。苗代 ヘ
8
の種 まき もこの 頃 まで に行 う。
稲メJ り
10月 末か ら 11月 初旬 にかけて刈 り取 る。刈 り取 っ
2 代 かき
た稲 は東 に して干す。
水 回の上 を さ らに細 か くす るため耕す 。 この 時 に は
V
7 月 中旬頃か ら稲の刈取 りまで の間 に 3 ∼ 4 回 の車
9 脱 穀
既 に水を張 って お く。 エ ブ リとい う道具 を用 いて上 を
稲刈 り後、1週 間 か ら 10日 後 に脱穀 を行 う。武蔵
平 らにす る。 その 後、古株 を上 の 中 に押 し込む作業 を
村 山では水 田 1反 当た り7俵 程度 の収穫が普通であ っ
行 う。
た。
3 施 肥
肥料を水 口 にま く。 ここまで の作業 はほ とん ど雨降
りの 時 に行 う。
4 田 植え
6月 中旬か ら下 旬 にか けて 田植 えをす る。家族総 出
の 仕事で あ る。
5 苗 ほご し
田植 え後 、1週 間 か ら 10日 後 に苗 が定 着す るよ う
に手 入 れ を す る。
6 追 肥
苗 ほご しの後 、肥料を ま く。
中藤 田ん ぼの様子 (昭和 33年 )
- 7 -
(平成 元年 4月 1日 ∼ 平 成 2年 9月 30日 )
次の方々よ り貴重な資料を御寄贈いただきました。ありがとうございました。
寄 贈 資 料
寄
巽
贈
寄 贈
者
氏 名
住 所
品
訳
数量
品 名
寄
寄 贈
者
贈
氏 名
住 所
榎本 光 好
本町 4-19-1
品
品 名
数量
エブリ
1 点
2
田代 照 一
三 ツ木 2 5-7
二 重 まわ し
1 点
外 とう
1 点
中央 2-6-1
書
籍
1 点
14
清水 タ ミ 学園 1-68-2
ミシ ン
1 点
唐
箕
1 点
15
イWII 友 一
-45-3
岸〕
臼
1 点
乙 幡弥須夫
中央 4-5〕-1
わ ら打 ち槌
1 点
神山 春 雄
4
雨宮 繁 常
脱穀機 他
2点
12
2点
くる り棒
00
3
︲
判・
籾が ら取 り機
ツ
中藤 3-75
木
高橋 正 男
三
1
16
郷 上 の会
他
4点
屋敷神調査表
1 式
5
井上千代吉
輔 鍋 補 展妨
押 し切 り
2点
掛 軸
2点
6
村山 美 春
帥
縄文土器
3箱
オE ダンス 他
14点
7
内野 喜 助
中藤4二18-1
唐 箕
1 点
華 台
1 点
マ ンゴ ク ドオ シ
2点
お 盆
1 点
滑車 他
4点
抹茶茶碗
7 点
背負梯子
1 点
香 炉
1 点
天 秤
1 点
花 瓶
1 点
駒下駄 他
5点
掛軸 (絵)
9 点
清水 昭 三
8
術
本町 1-57-6
17
増回 ム メ
緑 が丘 1 4 6 0
-48-304
9
川島 一 二
中藤 2-25-5
薬用天秤
1 点
掛軸 (書)
2 点
10
内野 良 明
三 ッ木 5 - 6
-8
唐 箕
1 点
」ヽ壷
1 点
5点
組 みひ も 他
17点
中
19点
くるり棒
高山 定 雄
11
三ッ木 3 - 4 7 - 1
他
出征時 のぼ り
1 点
18
新藤
茂
本 町3-31-1
資 料 館 利 用 状 況 (平成元年 4月 1日 ∼平成 2年 3 月 3 1 日 )
(2) 参 考 ( 市外利用者の状況)
(1)利 用状 況
譲
%
522
H1 4
利用者数
681
410
44 7
508
553
5
508
6
19
903
393
43 5
510
565
6
510
7
25
1,273
535
42 0
738
580
7
8
26
1,950
1,056
54 2
894
458
9
22
758
361
47 6
397
24
1,138
510
44 8
11
23
1,037
581
12
24
504
23
割合
人
%
133 195
303
594
131
257
76
149
738
368
499
152
206
218
295
8
894
538
602
181
202
175
196
524
9
397
234
589
69
174
94
237
628
552
10
417
664
174
102
162
56 0
456
440
321
704
43
94
92
202
269
53 4
235
466
114
485
57
243
64
272
694
468
67 4
226
326
140
61 9
41
18 1
45
199
738
476
64 5
262
355
2
159
607
43
164
60
229
1,247
747
59 9
500
401
3
311
622
89
178
100
200
3,638
603
12.465
6,430 516
6.035 484
456
12
H2 1
合 計
- 8 -
226
500
6,035
命υ
︵u
280
%
198
人数
167
つち
父︺
つち
合 計
25
割合
都外他
85
5
つ0
0ち
3
つち
つち
2
人数
じ
【
630
8
つち
aυ
H2 1
%
606
23
つ0
ハυ
918
0
つり
つ0
23
ハU
5
人数
4
人
%
624 4 7 8
割合
多摩地区
5
人3
人数
外
室ロ
害J合
市
3
人1
人
1,305
人数
市 外
6
つち
H1 4
日 4
日数
市 内
︲
人8
洪
利用 者数
Aロ
開館
1,135 188
203
11262 209