表紙 - 関西まちづくり協議会

まち・みらい倶楽部 2016 年 2 月
一般社団法人
編集・発刊 一般社団法人 関西まちづくり協議会
関西まちづくり協議会
まち・みらい倶 楽 部
活動報告誌
2016 早春
まちづくり仲 間 の出 会 い・交 流 ・活 動 を応 援 します
関 西 まちづくり協 議 会 は、まちづくりに活 躍 する仲 間 や団 体 のネットワークづくりを応 援 する中 間 支 援
組 織 です。社 会 の変 化 、住 民 及 び地 域 社 会 のニーズを把 握 し、まちづくり活 動 を推 進 するうえで必 要
となる人 材 、情 報 と各 種 団 体 を結 ぶ様 々なサービスをコーディネートする中 核 的 な機 能 を担 います。
山 田 監督 と吉 永 小 百 合 さん
代表理 事 塗田 敏 夫
人 間 として一 番 欠 けたところは何 か?と問 えば、
で溺 れ死 に、海 岸 に打 ち上 げられた幼 い子 どもを
世 情 と人 情 に疎 いことだろう。しかし、山 田 監 督 が
撮 った一 枚 の写 真 は、欧 州 の政 治 を省 みて難 民
取 り 組 む 作 品 の 数 々 に は 、 寅 さ んに 代 表 さ れ る
の受 け入 れを『人 間 たちは』後 押 しする。
【人 情 とはなにか】が語 られてきた。また女 優 吉 永
しかし世 界 でたった 36 人 の富 豪 が世 界 68 億
小 百 合 さんは、【いろいろな作 品 を通 して】家 族 の
人 のもつ生 きる糧 に匹 敵 する財 をなしていると報
生 き方 を演 じる中 に【平 和 】を語 っている。私 たち
じられている格 差 社 会 は拡 がるばかり。人 間 は地
は、ややもすれば現 在 社 会 の常 識 に逆 らうことな
球 上 で残 虐 行 為 を繰 り返 し殺 しあい婦 女 子 に暴
く、偉 い人 々の決 めたことを鵜 呑 みにして、沈 黙を
力 を振 っている。野 獣 だって人 間 ほど残 虐 行 為
貫 くことが身 の丈 にあった生 き方 だとしてはいない
はできないのに、 知 恵 も つ人 間 は神 の名 の下 に
だ ろう か 。一 例 とし ての昨 今 の新 聞 メデ ィ アの姿
宗 教 間 の共 通 点 を認 めあうことより、差 異 を強 調
勢 に違 和 感 を覚 える。それは【両 論 併 記 】というこ
して戦 争 を正 当 化 する。いつの世 も正 義 の旗 をか
と。多 種 多 用 な意 見 を紹 介 することは、否 定 意 見
ざしているが戦 争 が平 和を生 み出 すのだろうか。
に 賛 成 意 見 を 加 味 すれ ば 、結 果 印 象 とし て【 批
(次 頁 につづく)
判 】が見 えなくなる。
戦 争 に良 い戦 争 や悪 い戦 争 があるはずもない、
と世 界 で唯 一 の被 爆 国 民 の私 たちが認 識 して将
来 を見 据 えたい。大 きな出 来 事 があれば、常 に表
面 的 な部 分 だけを見 て感 情 的 にならず、隠 された
ところになにがあり、誰 が得 をして、個 々の中 で自
分 自 身 を保 つことができるのかを見 極 めよう。私 た
ちがいきている 21 世 紀には理 解 する人 間 の力を
超 えた不 可 思 議 な世界 が横 たわる。ベトナム戦 争
下 に戦 場 カメラマンが撮 った一 枚 の少 女 の写 真
は、世 界 中 の人 々に衝 撃 を与 えた。ナパー ム弾
で火 傷 をおって素 っ裸で泣 き叫 び逃 げていく姿を
絵 :「兵 庫 の大 仏 」
見 て。今 、またシリア内 戦 で逃 げていく難 民 の中
前田泰弘
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