まち・みらい倶楽部 - 一般社団法人関西まちづくり協議会

まち・みらい倶楽部 2015 年 12 月
一般社団法人
編集・発刊 一般社団法人 関西まちづくり協議会
関西まちづくり協議会
まち・みらい倶 楽 部
活動報告誌
2015 冬
まちづくり仲 間 の出 会 い・交 流 ・活 動 を応 援 します
関 西 まちづくり協 議 会 は、まちづくりに活 躍 する仲 間 や団 体 のネットワークづくりを応 援 する中 間 支 援
組 織 です。社 会 の変 化 、住 民 及 び地 域 社 会 のニーズを把 握 し、まちづくり活 動 を推 進 するうえで必 要
となる人 材 、情 報 と各 種 団 体 を結 ぶ様 々なサービスをコーディネートする中 核 的 な機 能 を担 います。
村 上 春樹 さんから学 ぶ
代表理 事 塗田 敏 夫
『職 業 として小 説 家 を語 る』新 刊 本 が十 万 冊 発
肩 の力 を抜 かれて、まず関 西 まちづくり協 議 会
行 され紀 伊 国 屋 さんが九 万 冊 を一 括 確 保 。アマ
のなにかの行 事 にいちど参 加 してみてください。き
ゾンの商 法 と対 比 すると騒 がしい。そんなことなど
っと新しい自分 と出 会えることでしょう。
どこ吹 く風 の村 上 春 樹 さんは毎 日 原 稿 を綴 る意
味 を語 る。
● 『伊 根の舟屋 』
前 田 泰弘
観光で全国区になった伊根の舟屋は、丹後
ともに考 え、みずから動 く。を本 会 の設 立 趣 旨
半 島 の 東 端 に あ る 小 さな 漁 村 だ 。 伊 根 町 伊 根
とする私 たちも、個 々に仕 事 をもち趣 味 などに生
浦 は 国 の 重 要 伝 統 的 建築 物 群 保 存 地 区 に 指 定
きがいをもつ。そして個 別 に所 属 する団 体 や企 業
さ れ て お り 、 伊 根 湾 に 沿 っ て 周 囲 5km、 230
でリーダーとして実 績 がある。だからいま起 きてい
軒 余 り の 舟 屋 が 立 ち 並ん で い て 、 そ の 風 景 は
ることを見 る社 会 観 歴 史 観 がいかに大 切 だと認 識
壮 観 で あ る 。 も と も と舟 屋 と は 、 一 階 は 舟 の
して、試 行 錯 誤 の中から新 しい道を見 つける。
ガ レ ー ジ で 二 階 に 住 居が あ っ た 。 し か し 、 時
第 三 者 的 な目 をひとつの材 料 とし て意 見 を同
代 と と も に 住 環 境 は 変化 し 、 外 観 こ そ 当 時 の
じくする仲 間 たちとコラボしながら、環 境 活 動 や奉
景 観 が 保 た れ て い る が、 昔 の よ う な 形 態 の 舟
仕 活 動 をすることもある。コミュニティと向 き合 うの
屋 も 少 な く な っ て い るよ う だ 。
もいい。文 化 芸 術 に取 り組 むのもまたいい。個 人
ではとても無 理 なときに法 人 組 織 の一 員 として動
けることのメリットは計 り知 れない。
流 れ落 ちる滝 をみつづけ回 りに目 を転 じると、
水 の流 れに逆 らうように風 景 が上 がっていく。まさ
し く忙 し い日 々のかぎられた時 間 に少 しでいい、
関 西 まちづくり協 議 会 の活 動 に『切 り込 んでこそ』、
一 歩 も二 歩 も広 い視 野 をもち、自 らの人 生 を豊 か
にできるのではないでしょうか。
絵 :「伊 根 の舟 屋 」前 田 泰 弘
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