平成28年度 茅ヶ崎市自治基本条例 検証資料【概要版】

追加資料 第10条
条文の検証
平成28年度 茅ヶ崎市自治基本条例 検証資料【概要版】
条文
(市長の責務)
第10条 市長は、主権を有する市民の負託に応えるため、地域の課題及び市民の多様な意見を的確に
把握し、市民全体の福祉の向上に努めなければならない。
2 市長は、この条例を遵守し、公正かつ誠実に職務を遂行するとともに、政治倫理の向上に努めなけれ
ばならない。
3 市長は、地域の課題及び市民の多様な意見に的確に対応するために必要となる知識及び能力を持っ
た職員を育成しなければならない。
4 市長は、毎年度、行政運営の基本方針を定め、これを公表しなければならない。
条例の理念や原則又
は規定に従って、政
策や他の条例等の点
どのような点検・見直しを実施したか。
検・見直し又は整備を
実施したか。(実施す
る予定があるか)。
条例の規定に曖昧性 条例の規定を修正す
条例の規定を修正する必要があるかどうかについて、その考え方
や難解性はないか。 る必要はないか。
市長は、選挙の際に掲げた公約等の実現に向
けて市政運営を行いますが、選挙後に生じる社会
情勢の変化に対応した政策の企画立案や実施に
際し、市民の声に耳を傾けながら地域の課題を的
確に把握していくことが重要です。
茅ヶ崎市自治基本条例が制定される以前から、
市が計画等を策定する際の意見交換会や説明
会、地域の皆様が主催する市民集会、その他の
団体が主催する会議等に参加し、対話を通じて市
の考え方をお伝えするとともに地域の課題や市民
③法令に基づき、又 のご意見等を直接いただく機会に参加してきまし
は平成24年度以前に た。
点検・見直し若しくは また、「わたしの提案」や「市長への手紙」、「市 ②規定に曖昧性や難 ②規定を修正する必
整備を実施したため 長へみなさまの生の声をお届けください」等の
解性はない
要がない
点検等を実施する必 様々な媒体により、意見や要望の聴取に努めてい
ます。こうして得られた意見や要望については、庁
要はない
内で様々な視点から検討を行い、市政運営に反
映できるように職員と力を合わせて取り組んでい
ます。
また、市長は、市政運営を負託された市の代表
者として高い倫理観が求められます。これまでも、
良心と責任感を持って全力を挙げて職務の遂行
に当たってきましたが、茅ヶ崎市自治基本条例に
明文化された後も変わることなく、引き続き自らの
行動が常に市民の注視の下にあることを認識し、
市政運営に取り組んでいきたいと考えています。
第10条は、市長の責務を明確にした規定です。第1項に規定され
ている「地域の課題及び市民の多様な意見を的確に把握し、市民
全体の福祉の向上に努める」ことは、市長の職にある者の職務の
目的であるといえます。
また、第2項は、市長が職務を遂行するに当たって当然に求めら
れる基本姿勢であるとともに、市政運営を負託された者として信頼
を維持、向上する上で政治倫理の向上に努めることも必要な取組で
す。
このように、本条に規定されている事項は今後も常に念頭に置い
て職務に邁進することが重要であると認識していることから、第10
条第1項及び第2項の規定を修正する必要はないと考えています。
平成16年3月に、職員の能力開発と資質の向
上を目的とした「茅ヶ崎市職員の人材育成基本方
針」を策定し、人事評価制度や複線型人事の導
入、職員研修の充実など職員の育成に主眼を置
いた取組を進めてきました。
平成25年1月に、それまでの取組を振り返り、
今後の方向性を示すため、茅ヶ崎市職員の人材
育成基本方針の見直しを行いました。
見直しにおいては、「あるべき職員の姿」、「求め
られる職員の能力と意識」及び「職ごとの果たす
①平成25年度から平 べき役割」を設定し、「あるべき職員の姿」に近づく
成27年度までの間に ための方策を体系的に整理しました。
②規定に曖昧性や難 ②規定を修正する必
この方策の中には、地域の課題や市民ニーズに
点検・見直し又は整 的確に対応するために必要となる知識や能力の 解性はない
要がない
備を実施した
向上を図るための様々な職員研修も位置づけら
れています。研修については、政策形成能力の向
上のため副主査級職員を対象に研修を実施し、ま
た総合計画に掲げられている「新しい公共の形
成」のため、市民活動団体等に派遣研修を行って
います。今後についても、政策能力、職務遂行能
力、マネジメント能力、協働を推進するための職員
の資質の向上のため研修を実施します。
人事評価制度につきましては、平成26年度から
見直しを進めており、平成28年度から新しい制度
の運用を開始する予定です。
第10条第3項は、職員の育成に関する規定であり、職員が地域
課題や市民ニーズに的確に対応できるということは、市民サービス
の向上につながる大きな要因となります。
また、職員の育成を推進することは、単に個々の職員の職務遂行
能力を向上させることだけではなく、個々の職員の能力向上を通じ
て職場全体の力(組織力)を向上させることも重要な目的であると考
えています。
このように、職員を育成していくことは今後においても重要な取組
であるため、現時点において規定を修正する必要はないと考えてい
ます。
③法令に基づき、又
は平成24年度以前に
第10条第4項は、毎年度、行政運営の基本方針を定め、公表す
点検・見直し若しくは 第10条第4項の規定に基づき、今後も引き続き、 ②規定に曖昧性や難 ②規定を修正する必 ることとしています。このことは、市民への説明責任を果たすととも
整備を実施したため 行政運営の基本方針を策定し公表します。
に、市民との情報共有を図るために必要なことであることから、規定
解性はない
要がない
点検等を実施する必
を修正する必要はないと考えています。
要はない