2種のベリー由来エキスから美白効果を発見(PDF

News Release
2016 年 2 月 29 日
「シミがシミを呼ぶ連鎖」を断ち切る
2 種のベリー由来エキスから美白効果を発見
~選択的にシミを改善し、美白ケアの盲点「美白ムラ」にアプローチ~
株式会社ナリス化粧品(代表者:村岡弘義 本社:大阪市福島区) は、シミがある部分(メラニン色素がある表
皮細胞)に選択的に働きかけ、
「シミがシミを呼ぶ連鎖」を断ち切ることが出来る素材として、新たに 2 種のベ
リー由来のエキス「ホワイトストロベリーエキス」及び「ヒマラヤンラズベリーエキス」を発見しました。
既に 2 種のベリー由来エキスがシミを選択的に改善するという特許を出願し、ナリス化粧品が今春発売するス
キンケア化粧品に活用します。
■研究の背景~「シミがシミを呼ぶ連鎖」について~
非シミ部
シミ部
シミのある部分(シミ部)は、シミのない部分(非シミ部)に比べて
新陳代謝の速度が遅く、メラニンが蓄積しやすい状態にあります。
(①新陳代謝の低下) 更に、紫外線や炎症などの情報を伝える情報
伝達物質「IL-1α」を出し、周辺に働きかけてメラニン刺激物質(SCF
など)を作らせる性質もあります。
(②「IL-1α」の過剰分泌)それ
らの要因から、いったんシミが出来ると「シミがシミを呼ぶ連鎖」に
陥り、徐々に濃く広がる可能性があります。そのため、美白ケアをし
ても、シミ部と非シミ部で同じように美白剤が作用することで、美白
効果に差が出てしまい、かえってシミが目立つといった「美白ムラ」
を訴える人が多く、ナリス化粧品は、その問題の解決策を研究してい
ました。
■ シミがある部分に選択的に作用する 2 種のベリーエキスの効果を発見
シミのある部分の表皮細胞に働きかける成分を研究し、果物の中でも、特にビタミン C が豊富で美白効果が高い
と言われる「ベリー」に着目しました。その結果、
「ホワイトストロベリーエキス」によるシミ部分の①新陳代謝
低下の抑制効果、さらに、
「ヒマラヤンラズベリーエキス」による②「IL-1α」の過剰分泌の抑制効果がある事を
確認しました。
(参考資料 図1~図3参照)このことから、これら 2 つのベリー由来エキスを配合した化粧料
を使うことで、シミのある部分特有のメラニン形成メカニズム(シミがシミを呼ぶ連鎖)を抑制し、シミ改
善の効果が期待できます。さらに、シミ部と非シミ部の美白剤の効き目の差による「美白ムラ」を抑え、肌
全体のトーンを均一に整え、より効果的に美白することが可能になります。
ホワイトストロベリーエキス
茨城県の一人の農業家が 20 年の歳
月をかけて開発した白いイチゴから
抽出されたエキス。ビタミンCやポ
リフェノールを多く含む。
ヒマラヤンラズベリーエキス
オニイチゴとも言われるバラ科
の常緑低木の根から抽出される
エキス。根が苦く、抗炎症、鎮静
剤として用いられる
■「均一美白」という独自のアプローチ
美白素材は特に安全性が問われており、白さを求めるだけではなく、みずみずしく健康な肌を目指す必要があり
ます。本研究もシミ部や非シミ部の肌状態を深く研究することから始め、肌を無理に白くさせるのではなく、シ
ミ部と非シミ部の差を埋め、肌全体を均一に明るい印象に導く「均一美白」という独自のアプローチのもと、安
全性の高い美白効果発見に至りました。
~参考資料~
ホワイトストロベリーエキス(研究結果)
エキス を配合する
と、シミ部分に効果
的に働きかけて、シ
ミ部分 のメラニン
量を減らし、明るく
します。
ave
-0.01256
-0.0056
変化量
melanin 量指数
afte-before
0
非シミ部
エキスなし
非シミ部-0.05
エキスあり
シミ部
エキスあり-0.1
-0.14784
-0.15
1.5
1
0.5
0
-1
-0.2
非シミ部
非シミ部
シミ部
エキスなし
エキスあり
エキスあり
ヒマラヤンラズベリーエキス(研究結果)
図3「IL-1α」の発現量
エキスがメラニンを
含む表皮細胞からの
情報伝達物質「IL-1
α」の分泌を抑制す
る効果を確認。
2
-0.5
メラニンの量が
少ない
肌の色が明るい
明るさの変化量(⊿L*)
図2 明るさ(L*値)の変化
図1メラニン量指数の変化
非シミ部
非シミ部
シミ部
エキスなし
エキスあり
エキスあり