へそ按腹たより - すぎやま按腹鍼灸院

2016 年 3 月号
へそ按腹普及会
へそ按腹たより
【ご挨拶】
関東では早咲きの桜が満開となる声を聞きました
が、まだまだ寒さが厳しい地域も多いことと思いま
す。会員の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
三寒四温の陽気が身体に負担をかけ、インフルエ
ンザ感染者数は終息に向かい始めたとは言え油断で
きない時節です。今号でもその対策をもう一度お伝
えしようと思います。
インフルエンザをはじめ感染症にかかりやすい人、
あまり影響を受けない人がいますがこの違いは何で
しょうか。決定的な違いが、按腹でいう『肝』のゾー
ンに出てきます。特に肋骨の内側から脇腹あたりが
凝りやすい人は要注意です。東洋医学では『肝』は
<将軍の官>とも言われ、インフルエンザウイル
スなどの外的と戦う時、この『肝』がいかに働けるか
がとても大切なのです。按腹は脇腹の肋骨上から腰
骨までをよくさすったり、脇腹を大きく把握したり
してほぐします。日常生活では、人混みではマスクを
着用し、うがいと手洗い、睡眠時間をしっかり確保す
ることを心がけましょう。
この季節を上手に過ごし、新しい年度の始まりを
元気に迎えてまいりましょう。
シワに沿って按腹します。毎日 20~30 回くらい行
うことで胃土が軟らかくなり、本来持っている治癒
力がどんどん甦ってきます。
の病を患う方は、この『胃の腑』が硬くなり、お腹を
『胃の腑』を守るために
また食生活の在り方も『胃の腑』への影響は大き
いことがわかります。実は糖質の吸収が穏やかな人
はがんにはなりにくいのです。もちろん糖尿病にも
なることもありません。血糖値の急激な上昇が細胞
を傷つけてしまうのです。按腹の観点で言えば胃土
に邪を溜め込む事になります。この糖質ががん細胞
の餌になるわけですが、不可欠な栄養素である炭水
化物(糖質)をどの様に摂れば血糖値の急な上昇防
げるのでしょうか。まずは良く噛むこと。必ず野菜
を始めに食べる事。キャベツなど繊維質が豊富なも
のがよりよいようです。今の季節なら大根やこんに
ゃくを温めて食べるとよいでしょう。
そしてこの血糖値の急激な上昇という問題を解決
するのに創り出したのが『桑玄米』です。
薬と付き合う
最近、多くの薬を服用するように医師から指導さ
れ、来院する患者さんが沢山おられます。しかし症
状は悪くなる一方で改善がみられない場合も多いた
め、そのような時は必ず医師に相談する勇気をもっ
てほしいと思います。ただ言いなりになって大量の
薬を飲むのでは、新たな副作用が生じ兼ねません。
薬と薬が科学反応を起こし、更なる悪影響を与える
可能性もあるのです。ある患者さんは薬を減らして
もらったところ、食欲が出始め体調がよくなったそ
うです。
また長年に渡る高血圧の薬の服用で腸内のヒダが
無くなり、ビタミンやミネラルの吸収が出来なくな
って、ビタミン B1 が不足した結果、脳症があらわ
れ意識障害や震え、めまい、吐き気や下痢などの症
状を訴えることがあるとの報告があります。要する
に薬を飲み続けると胃腸の粘膜が荒れ、栄養を吸収
出来なくなり思ってもいない症状が現れるのです。
よく医者が「副作用が少ない降圧剤だから長期服用
しても大丈夫です」などと言って処方するのです
が、2~3 年経ってから様々な副作用が出てくるの
で、まさか降圧剤が原因だとは思わないのです。
くれぐれも薬の使用にはご注意ください。
アフリカの医療支援教育計画
凹まそうとしてもそこだけが凹まず、かえって膨ら
会員の皆さまのお陰で、3 名の留学生がビザを取
がんについて
昨年の暮れから来院している肝臓がんの患者さん
に吉報が届きました。手術で取りきれなかった肝臓
がんの病巣が見事に消えているというのです。もち
ろん経過を観察しなければなりませんが、初めて来
院した時は体重が 8 キロ落ち、微熱が続き、声もか
すれて倦怠感が強く動きも鈍かったのですが、数回
の治療で微は治まり少しづつ食欲が出てきました。
今では体重も体力も戻り順調に回復してきていた中
での朗報で、ご本人の自己治癒力が最大限に発揮さ
れた結果です。
このように様々な種類のがん患者さんがみえてい
ますが、共通するお腹の特徴があることがわかって
きました。健康の秘訣はお腹を軟らかくしておくこ
と、特に『胃の腑』の邪をいつも払いそこが硬くなら
ないようにすることが重要です。がんなどの進行性
んでしまうのです。息を吐いてお腹を凹ませたとき、
得し来日の準備が進んでいます。先日は受け入れ先
胃の腑を触ってみればすぐにわかります。『胃の腑』
の学生寮へ挨拶に伺い快く迎えてくださいました。
は胃土というゾーンになりますが、ここを按腹する
今後とも普及活動へのご支援をどうぞよろしくお願
時は息を吐いて胃土を凹ませながら、そこにできる
いいたします。