法律案・理由[PDF:199KB

消 費 者 契 約 法 の 一 部 を改 正 す る 法 律
消 費 者 契約 法 ( 平 成 十 二 年 法 律 第 六 十 一 号 ) の 一 部 を 次 の よ う に 改 正 す る 。
第 一 条 中 「 かん が み 」 を 「 鑑 み 」 に 、 「 場 合 」 を 「 場 合 等 」 に 改 め る 。
第四条第五項中「第三項」を「第四項」に改め、同項を同条第六項とし、同条第四項中「であって消費者
の当 該消費者 契約を締 結す るか否 かについて の判断 に 通 常 影 響 を 及 ぼ す べ き も の 」 を 「 ( 同 項 の 場 合 に あ っ
ては、第三号に掲げるものを除く。)」に改め、同項第一号中「内容」の下に「であって、消費者の当該消
費 者 契 約 を 締 結 す る か 否 か に つ い て の 判 断 に 通 常 影 響 を 及 ぼ す べ き も の 」 を 加 え 、 同 項 第 二 号中 「 取 引 条 件
」の下に「であって、消費者の当該消費者契約を締結するか否かについての判断に通常影響を及ぼすべきも
前二号に掲げるもののほか、物品、権利、役務その他の当該消費者契約の目的となるものが当該消費
の」を加え、同項に次の一号を加える。
三
者の生命、身体、財産その他の重要な利益についての損害又は危険を回避するために通常必要であると
判断される事情
第 四 条 中 第 四 項 を 第 五 項 と し 、 第 三 項 の 次 に次 の 一 項 を 加 え る 。
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消費者は、事業者が消費者契約の締結について勧誘をするに際し、物品、権利、役務その他の当該消費
者 契 約 の 目 的 と な る も の の 分 量 、 回 数 又 は 期 間 ( 以 下 こ の 項 に お い て 「 分 量 等 」と い う 。 ) が 当 該 消 費 者
にとって の 通常の分量等(消費者契約 の目的とな るものの 内容及び 取引条件並びに事業 者がその 締結につ
い て 勧 誘 を す る 際 の 消費 者 の 生 活 の 状 況 及 び こ れ に つ い て の 当 該 消 費 者 の 認 識 に 照 ら し て 当 該 消 費 者 契 約
の目的となるものの分量等として通常想定される分量等をいう。以下この項において同じ。)を著しく超
えるものであることを知っていた場合において、その勧誘により当該消費者契約の申込み又はその承諾の
意思表示をしたときは、これを取り消すことができる。事業者が消費者契約の締結について勧誘をするに
際し、消費者が既に当該消費者契約の目的となるものと同種のものを目的とする消費者契約(以下この項
に お い て 「 同 種 契約 」 と い う 。 ) を 締 結 し 、 当 該 同 種 契 約 の 目 的 と な る も の の 分 量 等 と 当 該 消 費 者 契 約 の
目的となるものの分量等とを合算した分量等が当該消費者にとっての通常の分量等を著しく超えるもので
あることを知っていた場合において、その勧誘により当該消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示を
したときも、 同様とす る。
第五条第一項中「第三項」を「第四項」に改め、同条第二項中「第三項」を「第四項」に、「及び第七条
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」を「 から第七 条 まで 」 に改め る。
第六条中「第三項」を「第四項 」に改め、同条の次に次の一条を加える。
民法第百二十一条の二第一項の規定にかかわらず、消費者契約に基づく債務の履行として給付
( 取 消 権 を 行 使 し た 消 費 者 の 返 還義 務 )
第六条の二
を 受 け た 消 費 者 は 、 第 四 条 第 一 項 か ら 第 四 項 まで の 規 定 に よ り 当 該 消 費 者 契 約 の 申 込 み 又 は そ の 承 諾 の 意
思表示を取り消した場合において、給付を受けた当時その意思表示が取り消すことができるものであるこ
とを知らなかったときは、当該消費者契約によって現に利益を受けている限度において、返還の義務を負
う。
第 七 条 第 一 項 中 「 第 三 項 」を 「 第 四 項 」 に 、 「 六 箇 月 」 を 「 一 年 」 に 改 め 、 同 条 第 二 項 中 「 第 三 項 」 を 「
第四項」に改め、「(第五条第一項において準用する場合を含む。)」を削る。
第 八 条 第 一 項 第 三 号 及 び 第 四 号 中 「 民 法 の 規 定 に よ る 」 を 削 り 、 同 条 の 次 に 次 の一 条 を 加 え る 。
次 に 掲 げ る 消 費 者 契 約 の 条 項 は 、 無 効と す る 。
(消費者の解除権を放棄させる条項の無効)
第八条の二
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二
一
消費者契約が有償契約である場合において、当該消費者契約の目的物に隠れた瑕疵があること(当該
事 業 者 の 債 務 不 履行 に よ り 生 じ た 消 費 者 の 解 除 権 を 放 棄 さ せ る 条 項
消費者契約が請負契約である場合には、当該消費者契約の仕事の目的物に瑕疵があること)により生じ
た 消費 者 の 解 除 権 を 放 棄 さ せ る 条項
第 十 条 中 「 民 法 、 商 法 ( 明 治 三 十 二 年 法 律 第 四 十 八 号 ) そ の 他の 法 律 」 を 「 消 費 者 の 不 作 為 を も っ て 当 該
消費者が新たな消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示をしたものとみなす条項その他の法令中」に、
「比し、」を 「比して 」に、「、又は」を「又は 」に改める。
第十一条第一項中「商法」の下に「(明治三十二年法律第四十八号)」を加える。
則
第十二条第一項及び第二項中「第三項」を「第四項」に改める。
附
この法律は、公布の日から起算して一年を経過した日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規
(施行 期日)
第一条
定 は 、 当 該 各 号 に 定 め る 日 か ら 施 行 す る。
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附則第四条の規 定
公布の 日
一
民 法 の 一 部 を 改 正す る法 律 ( 平 成 二 十 八 年 法 律 第
第五条第二項の改正規定(「及び第七条」を「から第七条まで」に改める部分に限る。)、第六条の
号)の施行の日
附則第六条の規定
号)の公 布の日又 はこの 法 律の公布の 日のい ずれ か遅 い日
民 法 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 の 施 行 に伴 う 関 係 法 律 の 整 備 等 に 関 す る 法 律 ( 平 成 二
次 に 一 条 を 加え る 改 正 規 定 及 び 附 則 第 三 条 の 規 定
二
三
十八年法 律第
(経過措 置)
こ の 法 律 に よ る 改 正 後 の 消 費 者 契 約 法 ( 以 下 「 新 法 」と い う 。 ) 第 四 条 第 四 項 及 び 第 五 項 ( 第 三 号
この法律の施行前に締結された消費者契約の条項については、新法第八条第一項第三号及び第四号の規
第 七 条 第 一 項 の 規 定 に か か わ ら ず 、 な お 従 前の 例 に よ る 。
この法律の施行前にされた消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示に係る取消権については、新法
の法律の施行前にされた消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示については、適用しない。
に係る部分に限 る。)(これらの規 定を新法 第五条第一項において 準用す る 場合を 含む 。) の規定は、こ
第二条
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定 に か かわ ら ず 、 な お従 前 の 例 に よ る 。
附則第一条第二号に掲げる規定による改正後の消費者契約法第六条の二の規定は、同号に掲げる規
新法第八条の二の規定は、この法律の施行前に締結された消費者契約の条項については、適用しない。
第三条
定の施行前に消費者契約に基づく債務の履行として給付がされた場合におけるその給付を受けた消費者の
返 還 の 義 務 に つ い て は 、 適 用 しな い 。
前二条に定めるもののほか、この法律の施行に伴い必要な経過措置は、政令で定める。
(政令へ の委 任)
第四条
政 府は、消費者の 被害の状況、 消費者の利益の擁護を図るための諸 施策の実施の状況そ の 他社 会経
(検 討)
第五条
済情勢の変化を勘案しつつ、新法の施行の状況について検討を加え、必要があると認めるときは、その結
果に基 づ いて 所要の措 置を 講ず る も のとす る 。
民法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の一部を次のように改正す
(民法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の一部改正)
第六条
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る。
第九十八条のうち、消費者契約法第四条第五項の改正規定中「第四条第五項」を「第四条第六項」に改
め 、 同 法 第 八 条 の 改 正 規 定 の 次 に次 の よ う に 加 え る 。
第 八 条 の 二 を 次 の よう に改 め る 。
事 業 者 の 債 務 不 履行 に よ り 生 じ た 消 費 者 の 解 除 権 を 放 棄 さ せ る 消 費 者 契 約 の 条 項 は 、 無 効
( 消 費 者 の 解 除 権 を 放 棄 さ せ る 条 項 の 無 効)
第八条の二
とす る。
第 九 十 九 条 第 一 項 中 「 第 四 条 第 五 項 」を 「 第 四 条 第 六 項 」 に 改 め 、 同 条 第 二 項 中 「 第 八 条 」 の 下 に 「 、
第 八 条 の 二 」を 加 え る 。
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理
由
高齢化の進展を始めとした社会経済情勢の変化等に対応して、消費者の利益の擁護を図るため、無効とす
る 消 費 者 契 約 の 条 項 の 類 型 を 追 加 す る と と も に 、 取 消 権 の 行 使 期 間 を 伸 長 す る 等 の 措 置を 講 ず る 必 要 が あ る
。これが、この法律案を提出する理由である。
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