地産地消の最前線! みんなイキイキ直売所訪問 15

“女性が元気な直売所”から、さらに元気な輪を広げて…
今号からはタイトルも新たに各直売所をご紹介していきます。
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地産地消の最前線 ! みんなイキイキ直売所訪問●
富ICを
東名阪自動車道弥
降りて国道
号を北上す
直売所の朝の風景
イアウトも、この直売所の魅
な品揃えを一望できる店舗レ
りやすく並んでいます。明る
などが見やすく、かつ手にと
ること約 ㎞、交差点︵西新
い店内で、入ってすぐに豊富
田︶の角地に建つ”JAあい
力のひとつでしょう。
朝 時からの開店に間に合
うよう、生産者の出荷時間は
切り花コーナーが目に飛び込
りとしたスペースの中にまず
店舗正面から入ると、ゆった
自動扉を開けると、元気な
﹁いらっしゃいませ ﹂の声。
お客様がやって来られます。
まで、入れ代わり立ち代わり
曜日以外、朝 時から夜 時
に反映される場所︶に置きた
お客様の目につき、売れ行き
ものを少しでもよい場所︵=
側からすれば、自分の作った
っしゃるのだとか。出荷する
ステムのため、早い人では朝
きな陳列場所を確保できるシ
あるそうですが、早い順に好
ち海部グリーンセンター津島
店 は、遠目からでも目立つ
時 分からという決まりが
み、一段とスペースのとられ
い一心で、少しでも早い順番
ひとつの品目名のようなもの。
品目︵品種︶の花の場合や
数種類をひとつにまとめたも
ので、商品に添付するシール
地元産で
にぎわう店舗
買いに来られるお客様︵大
半は女性︶は圧倒的に午前中
︵品目名、生産者名と価格入
のなど出荷形態はさまざまな
が多いそう。それは”安全・
番感じやすいことから、陳列
野菜コーナーは、食べるこ
とに直結するため鮮度感を一
省くことができました。
にすることで面倒な仕分けを
り︶を”切り花 という括り
→﹁地元農産物が揃う当直売所へようこそ ﹂
国道沿い、遠目からでも目立つ看板がお客様
をお迎え。登録の生産者は 370名を数え、
年 月のオープンから今年で 年目、地元
のお客様が足しげく通われる。
安心な地元産 ということだ
けでなく、より”鮮度感 が
あるから。地元海部産の新鮮
な野菜や切り花が、次々と買
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看板が目印です。定休日の月
た野菜コーナー、別館には野
を目指して来られるのです。
↑鮮度感を求めて午前中に来店され
る方が多いが、一部の産直商品を
対象に毎日行われる午後 時から
の“産直半額セール”は、かなり
のお得感で好評の企画。
時から納入に並ぶ方もいら
菜・花の苗や鉢花、資材商品
←野菜や花の苗、資材商品などが並ぶ
別館スペース。
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い物カゴへと入っていきます。
ここでいう”切り花 とは、
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久野 成治さん
愛知県津島市 JAあいち海部グリーンセンター津島店(所在地:愛知県津島市大縄町 丁目71-1)
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2009. タキイ最前線 夏号
線もより真剣です。本日の品
どれにしようかとお客様の視
されているものを手に手に、
が陳列台に並んでいました。
ウ⋮数え切れないほどの品目
ジン、タマネギ、サラダゴボ
客様にアピールする工夫も見
レシピを商品に添付して、お
ルするPOP広告や手書きの
わって栽培したことをアピー
に参りましたよ﹂
ことになって⋮。これは本当
いろいろと持ってきてもらう
んには十分にモノがある時に
揃えの一例は、トマト、キュ
られます。
ウリ、ナス、カボチャ、オク
こんな失敗を経験しながら
も、笑って話せる今がある。
直売所・生産者・消費者が互
断をする、販売価格をつける、
用し、生産者自らが出荷の判
可能です。使えるツールも活
に各自が出荷判断することも
ル配信するので、それを参考
者︵携帯保有者対象︶にメー
に 回、品揃え状況を各生産
からは 時、 時、 時の日
いらっしゃいますが、直売所
す。
”地元に根付いた直売所
産者の声に耳を傾けることで
ていくためには、消費者や生
直売所をこれからも大事にし
した。地道に築き上げてきた
歴のチェック体制を構築しま
ていますし、前店長は農薬履
集めの苦労話を周囲から聞い
﹁オープン当初の人
︵生産者︶
直売所のオープン以来 代
目の店長になる久野さんは、
しています。
津島の街角に賑わいをもたら
そんな活気あふれる直売所が、
らに太く頑丈なものになる⋮
う。そして、このパイプはさ
プ役を担っていくことでしょ
が生産者と消費者双方のパイ
ん。これからも、この直売所
エピソードなのかもしれませ
らこそ乗り切れた、ひとつの
地産地消で活力を
売れ行きを把握する⋮そして
として、皆さんに来ていただ
いによい関係を保っているか
買う側も、商品ラベルに表示
ける店づくりをこれからもし
営業時間内に出荷物の動き
を確認しに来られる生産者も
それぞれの
アクションが大切
ラ、エダマメ、ニガウリ、ス
イ カ 、メ ロ ン 類 、キ ャ ベ ツ 、
シソ
︵赤・青︶
、レタス、ニン
されている生産者の名前で購
←﹁従業員 名と皆さんのご来店を
お待ちしております﹂と、 代目
店長の久野さん。1日当たり平日
で1600人、休日で2000人
ほどのお客様が来店されるそう。
ていきたいですね﹂。
の商品がいい という判断基
しまったことがあったそうで
の状況をメール配信する予定
生産者と消費者の距離が近
いだけに、出荷する側も販売
す。﹁もちろんその日の品揃
が当日にできず、後日送って
アイデアをしぼって出荷する
準になっているそう。
そんな久野さんに印象に残
る出来事を尋ねると、品揃え
入商品を決める方もいらっし
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ゃるようで、”この人の、こ
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えも大変でしたが、生産者さ
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ことになりますが、よりこだ
78 2009. タキイ最前線 夏号 ←手にいっぱい抱えながら選ぶお客様
の姿も⋮⋮。この日はヒマワリやユ
ーストマ、カーネーション、バラ、
ハス︵夏季はハスの花、冬季、特に
年末はレンコンの出荷が多い︶など
の単品商品から仏花の花束商品など
も揃っていた。
↑カボチャの陳列棚。ミニ
や鹿ケ谷など、タイプも
いろいろ。