地震から身を守れ!

特集
地震から身を守れ!
東日本大震災発生より3月11日で4年が経過しました。
メディアでは当時行動を検証する番組が多く放送されています。
この地方でも南海・東南海の地震がここ数十年の間に発生が予想されています。
今月号では
『地震から身を守る」ことを中心として特集を掲載します。
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ったら避難を始めるようです。しか
地震が起こる可能性がある最近の
日本はいつでもどこでも
統計では、世界の地震の2割ほどが
■
ると、家具は倒れ、飛び回るように
し、実際にいきなり大きな揺れがく
移動し、家は崩れてきて、とても逃
ときに逃げていれば助かった命がた
いう小さな揺れがありました。この
前に、1分ほど初期微動(P波)と
きには本格的な揺れ(S波)がくる
古い話しですが、関東大震災のと
でも起こると考え、心して地震対策
はないのです。地震はいつでもどこ
す。日本には「この辺りは大丈夫」
にでも地震が起きる可能性がありま
が折り重なる場所にあるため、どこ
日本は地震を引き起こすプレート
げるなどできるものではありません。 日本で起こっています。
くさんあったはずです。S波とP波
などと考えずにすぐに行動しましょ
同じで、あと何秒で地震がくるの?
るので要注意。やかんやポットのお
湯などもやけどの原因になります。
︻風呂場やトイレでは︼
怖いのはドアが変形して閉じ込め
られること。すぐにドアを開ける。
衣類やバスタオルは持って、安全な
場所に移動してから身に着ける。
︻建物の中では︼
出口を確保し、靴やスリッパを履
いて安全な場所に避難する。外に出
被災場所別対処法
前項で説明した通り地震は発生し
るときには車やガラスに注意する。
■
がほぼ同時に来る直下型の場合でも、 をたてたいものです。
家は一瞬でつぶれるわけではありま
せん。みしみしときしんでいる間に、
外に出ることができれば倒壊による
圧死を逃れることができます。
え小さくても「地震!」と「心のス
ですから、揺れを感じたら、たと
地震が発生したらあなたはどんな
イッチ」を入れ、身の安全を図るこ
持ち出すものは「命」
行動をしますか?自宅などから何か
とが重要です。
■
持ち出そうとしますか。貴重品・携
出すのは、自分の「命」です。命を
「緊急地震速報」が出たときにも、
守ることをなによりも優先させるこ
う。「揺 れ た → 心 の ス イッチ → 安 全
帯電話・それは違います。まず持ち
とです。
たらまず、自分の身を守る「命」を
高層階では揺れが大きいので、投げ
な地帯へ避難する」を習慣にしまし
守ることを第一に考え、行動します。
出されないように、しっかりとした
地震が起きたその瞬間に生き残る
ここでは地震が発生の際の場所別に
ものにつかまる。オフィスなどでは
してすぐに脱出。包丁や食器類など、
火を使っていたら、消せるなら消
︻車に乗っていたら︼
類の転倒に注意する。
ょう。
か、このことを考えることこそが防
対処法を説明します。
窓際から離れ、ガラスの飛散、機器
こと、命を守るにはどうしたらよい
災の基本です。
︻台所にいたら︼
ケガの原因になるものがたくさんあ
■
小さな揺れで
「心のスイッチ」を入れよう
多くの人は、揺れを感じると「あ
ゆっくりと左側に停車し、揺れが
っ、地震だ」と様子をみて大きくな
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各自治体の防災課などで配布してい
・ガス爆発を防ぐために、ガスの元
・玄関に行き先のメモをはり出して
おく。
り寄せて、どこに避難するか、どう
などの犯罪が横行するので、被災
・戸締まりをする。災害時は空き巣
・近所に声をかけて出る。
行動するか、家族で話し合いましょ
して鍵が閉まらない場合でも、ド
頭にはヘルメットか帽子、履きなれ
栓は締める。
う。高齢者や病人を優先して受け入
アや窓を釘で打ち付けたり、ロー
た靴、厚手の手袋を。持ち物は必要
る防災マップに記されています。取
れる福祉避難施設なども確認してお
プ で 縛 る。「立 ち 入 り 禁 止」 の は
場や駐車場に移動し、緊急車両の妨
おさまったら安全を確認してから広
設、化学工場、河川、橋は避け、安
りの早い木造住宅密集地や危険物施
火の少ない方に迂回します。火の回
なりますが、情報が入れば落ち着
被災したら情報がないと不安に
燃えにくい木綿の長袖、長ズボン、
手をあけておくとよい。
情報を集めよう
︻確実な収集方法︼
・携帯ラジオ、カーラジオ、防災
無線などの情報機器
・防災関係機関(消防署、警察署、
の避難は前方と足元を照らして、お
デマや風評が広がるのを防止し、
※他の人にも確実な情報を伝える
■
︻避難するときの服装︼
きたいものです。
最小限にし、できるだけ背負い、両
げにならないようにする。もし、移
全な道を選んでください。ガスの臭
いて次の行動を決めることができ
持つ。
・非常持ち出し袋や、必要なものを
り紙をするだけでも効果がある。
避難経路の選び方
落下物、垂れ下がった電線は避け、
動が不可能ならばキーをさした状態
いがしたら火は厳禁、まわりにも注
ます。
火災が発生していたら、風上の煙や
で車を置いて徒歩で避難する。
意を呼びかけてください。暗い中で
正確な情報を集めよう
︻市街地にいたら︼
建物からガラスの破片や、コンク
たがいに声をかけあいながら、はぐ
不安から生じるパニックなどを防
ため、集めた情報はかならずメ
らないなどの対応ができます。だ
ャッチすれば、危険な場所に近寄
・地震はどのくらいの規模で、ど
︻確認すること︼
モをとること。
・余震情報
のくらいの範囲が被災したのか
自分の地域が孤立していることが
・二次災害の状況(火災、津波、
・自宅周辺の被災状況はどうか
土砂崩れなど)
で協力して状
・避難勧告は出たのか
か
・道路や交通網はどうなっている
す。
ことが大切で
況を確認する
まずはみんな
わかったら、
まわりの道路や交通網が断絶し、
から情報収集は大事なのです。
どの掲示板
市区町村役場、広域避難所)な
リートの塊、看板などいろいろなも
れないように移動します。場合によ
ぐ効果もあります。余震情報をキ
︻家を出る前に、次のことを点検し
よう︼
ぐために落とす。
・電気のブレーカーは通電火災を防
また、正しい情報を得ることは、
のが落ちてるく危険性があります。
っては命綱も必要です。
~ ㎝
て、すぐに高台に逃げること。高台
が遠ければ、鉄筋コンクリ-ト造り
の3階以上の建物に避難しましょう。
■
安全に避難する方法
家族で避難場所を確認
避難の心得
バックなどで頭や首筋を守りながら、
カバンやバックは頭から
いち早く建物から離れる。
ほど離して。
︻海岸にいたら︼
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揺れを感じたら津波がくると思っ
10
地域の避難場所は、市町村などの
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地震から身を守れ!
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