天文人生最終章 パート2(桑田さん)

天文人生最終章 パート 2
桑田直宏
最近よく聞く「終活」の意味を調べてみると、
「人生の終末を迎えるにあたり、行うべきこと
を総括したことを意味する言葉。」となっています。終わりに向けて活動していくことは前向
きな活動ととらえられる時代となりました。
趣味の天文も、自分が元気で観測を楽しめるのは残り 15 年くらいでしょうか。これからは
一年一年を大切にして、天文の終活を行っていきます。
天体望遠鏡の整理
○フジノン 15㎝大型双眼鏡
年を取って一番きついのは、重い大きな望遠鏡を車に積んで郊外に出かけることでしょう
フジノン 15㎝は本当によく見える双眼鏡で、観望派にとっては究極の望遠鏡です。しかしそ
の重さは半端ではなく、最近は持ち出して設置する手間がいやでほとんど使っていません。
最初に売却することになりそうです。
○ALTER‐7N
自宅ベランダでは惑星用にタカハシ NJP 赤道儀に載ったマクニュートン 18 センチがあり
ます。惑星観望用としては究極の望遠鏡です。しかしこれも大変に大きくて重く、口径も 18
センチとなると外気温になじむまでの時間も結構かかります。少しの観望ではとても設置す
る気にはなりません。2018 年の 7 月の火星大接近後に売却します。
○人生最後の望遠鏡
それでは、私の人生最後の望遠鏡は何かを考えてみました。よく見える=大口径は重い。手
軽=小口径はよく見えない。という中での「せめぎあい」です。
テレビュー 76 は手軽でそれなりに良く見える望遠鏡ですが、大口径で天体を見てきた自
分にとってはさすがに物足りません。どの天体もそこそこはよく見える口径があり、軽くて
メンテナンスフリーの望遠鏡が希望です。いろいろと検討した結果、第一候補はタカハシ
TSA120 屈折望遠鏡という結論になりました。近いスペックに TOA130 屈折望遠鏡がありま
すが、足腰が衰えた自分にはとても扱えない長さと重さがネックとなりそうです。
考えてみると最初に買った望遠鏡がタカハシ 5 センチ屈折望遠鏡でした。最後もタカハシ
というのも悪くない選択です。
現有機種
ミード LX200-40GPS
フジノン 15㎝ナビゲータ仕様
マクニュートン 18 センチ
人生最後の望遠鏡
タカハシ TSA120 屈折望遠鏡
テレビュー 76 屈折望遠鏡
口径
406㎜
150㎜
180㎜
焦点距離
4064㎜
750㎜
1080㎜
重さ
160㎏
48㎏
15.5㎏
使い道
価格(現在)
380 万円 星雲星団
100 万円 星雲星団
51 万円 月惑星
120㎜
900㎜
6.7㎏
39.3 万円 すべて
76㎜
480㎜
2.7㎏
19.8 万円 すべて