生徒諸君へ 校長室の窓から 2015.9.16 第5号 『東日本豪雨』 9月9日(水)、台風18号が福井県を直撃しましたが、 予報どおりそう雨や風もたいしたことがなく、春江中学校は 通常通りの日程で過ごすことができました。大変良かったで す。しかし、10日(木)には、台風18号から変わった低 気圧と台風17号の影響で、北関東付近で巨大な積乱雲が帯 状に広がり栃木県と茨城県を流れる鬼怒川(きぬがわ)の上 空で居座り続けました。そして、記録的な豪雨となり、鬼怒川が決壊し、甚大な被害を出 してしまいました。また、11日(金)には、その帯状の雲はそのまま東北へ移動し、宮 城県でも川が決壊し、被害は拡大を続けました。これが「東日本豪雨」です。 皆さんは天気予報などで「注意報」とか「警報」という言葉を聞いたことがあるでしょ う。まず「注意報」とは自然災害が起こるおそれがある場合に、気象庁が注意喚起のため に発表する予報です。「警報」とは重大な自然災害が起こるおそれがある場合に、気象庁 が警告する予報です。実は先の東日本豪雨の場合は「特別警報」を気象庁が出しています。 「特別警報」とは、警報の発表基準をはるかに超え、数十年に一度しかないような非常に 危険な状況なので、ただちに命を守るための行動をとらなければならないものです。 では命を守るための行動とは具体的にはどうするかというと、一刻も早く避難所へ避難 することです。しかし、ここで気を付けなければならないことは、避難所へ行くことがで きるのかどうかです。例えば避難所へ向かう途中で水に流されて亡くなるというケースも 過去にはありました。つまり市町村が「避難勧告」や「避難指示」を早めに出すというこ とが重要になってきます。実際今回の東日本豪雨では川が決壊した後、 避難指示がでた市町村もありました。そのため、住民が孤立して自衛隊 のヘリコプターに救助してもらうことになりました。皆さんは十分これ らのことを理解した上で、気象庁の予報、市町村からの避難に関する発 表等に留意し、自然災害に備えてください。
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