すぐに着手実行するハートフル事業

ハートフル北九州マニフェスト
すぐに着手実行するハートフル事業
manifesto
はじめに
ハートフル北九州は、昨年10月に「政策大綱」を発表し、市民の皆さんから多くのご意見をいただきました。
このたびその中でも、現在の北九州市が直ちに取り組むべき項目の期限・財源を具体化したマニフェストを作成
しました。
北九州市の全体像については、およそ10年間を見通した「ハートフル北九州基本構想」
(仮称)を策定し、計画
的なまちづくりをすすめてまいります。
マニフェストの実現には、市長の強力なリーダーシップと市民のみなさんの声、さらに市職員の豊富な経験やア
イデアが必要です。
このマニフェストは、ハートフル北九州から市民のみなさんへの具体的なお約束です。
本マニフェストを多くの市民の皆さんに読んでいただき、その実現にむけて力をあわせれば、必ずや共に新しい
北九州市の幕開けを実感していただけると確信しています。
1.
少なくとも 4 年間で800億円のハートフル事業を推進します。
北九州市の戦略的重点課題を、これまでのような港湾や道路など大型公共事業を中心とした内容から、教育や福祉、子育
て、環境と地元中小企業振興などを中心としたハートフル事業を推進する内容に転換します。
3 年後(平成 21 年度)にはこれまでの事業を推進するために発行してきた市債償還がピークを迎えるなど、本市を取り
巻く税財政状況には非常に厳しいものがありますが、限りある予算を重点化し、年間200億円 4 年間で少なくとも800
億円のハートフル事業を進めます。行財政改革の成果については、市の財政健全化に振り向けることを基本としますが、成
果の一部をハートフル事業に積み増すことを考えています。
そのうち、19年度から着手する主な事業は、別表のとおりです。財政の継続性など考慮すると、直ちに着手できる事業
は限りがありますが、まず確実に着手する施策をすすめ、税財政状況の全体像を詳細に把握した上で、平成 20 年度以降は、
さらに積極的なハートフル事業への重点化をはかります。
2. 地域市民活動を強力に支援する仕組みづくりに着手します。
また、いじめや虐待、高齢者のケア、子育て教育、安心安全など我々が抱えている多くの問題を、市民・ボランティア・
NPO 活動の積極的強化をはかり、地域で解決していく仕組みづくりに着手します。官の発想ではなく、民つまり市民の感
覚で、本格的な街づくりをすすめようというものです。
具体的には、市民センターを中心にしたまちづくり協議会の活動を積極的に支援することや、手狭なセンターを補完する
ためのサブセンター構想、ハートフル公園整備構想などを提案していますが、これらは、子育て広場や健康づくり活動の充
実などとあわせて、地域での問題解決に貢献します。
さらに、各学校を地域コミュニティの中心拠点として位置づけ、施設の整備を行って活用をはかると同時に、市民が教育
に積極的に関わって子どもたちを地域で育てる仕組み作りをめざします。
そのために区役所の権限や機能を強化して地域活動を支援する体制を整備するとともに、NPO やボランティア団体の活
動を支援する制度の新設、市民と市区役所などの役割分担を明確にする「市民自治基本条例」の制定を進めます。これらに
は多額の予算は必要ありませんが、市民活動を活発にし、地域で多くの問題を解決するために是非とも必要な事業です。
1
子育て支援の重点化
市民センターでの子育て相談・保健指導や24時間ホットライン、地域子育て支援センター事業など、これまで実施されている子育て支援事業を100億
円に増額して重点化します。(現状およそ65億円)
すぐに着手する個別政策
内容
予算と実施時期
保健福祉局の子ども部・子ども総合センターと、教育委員会生涯学習部の青少年課や
1
児童文化科学館など、学校教育をのぞく関連部局を統合して子ども家庭局を設置し、
子ども家庭局を新設しま
特になし
新規 児童福祉および青少年育成にかかわる施策をすすめます。
平成19年10月
す
設置する副市長(女性副市長が担当)のうち一人が統括して、総合的重点的に子ど
も施策を推進します。
特記事項
名称の提案は、北九州方式であることを意
識し、すでに札幌市と福岡市で使用されてい
る「子ども未来局」ではなく「子ども家庭局」と
しています。
乳幼児医療費の負担軽
減を充実します。
県補助金増で2億9200万円が補填可能。な
現在は対象年齢が5歳未満までの通院に対する乳幼児医療費支給制度を、小学校就
7億円増(18年度助
お、小学生について1学年で2割の負担軽減
学前まで早期に拡大し、同制度の所得制限は見直します。
拡充 また、小学生期の医療費支給についても、自己負担の軽減の実現をめざします。特 成額16億3千万円) を実施すれば、2億円強の予算がさらに必要
平成19年8月
になると思われます。
に、罹病率の高い低学年からの負担軽減から始めます。
3
乳幼児のための子育て
広場を地域に設置します
0歳から3歳までの未就園児などの乳幼児をもつ保護者が孤立し子育てに不安を抱
えたりすることのないよう、乳幼児を持つ親が身近な地域で気軽に集い、子どもたちを
新規 安全に遊ばせながら情報交換や育児相談もできるスペースを整備します。まず各区1
カ所ずつ整備します。
拡充 また、子育てアドバイザーや保健師などによる相談活動、家庭訪問による母子への
保健指導など身近な地域での子育て支援を充実するほか、子育てに配慮した公園整
備などを積極的に進めます。
5000万円
平成20年度から
10億円増(子育て公
園など。18年度約10
億円)
4
母子の命を守る総合周
産期母子医療センターと
小児救急医療を充実しま
す。
市立医療センター内の総合周産期母子医療センターの機能を守り充実するため、産
科医をはじめ麻酔医などの待遇改善を実施し必要な人材確保をはかります。また、
拡充 「北九州市周産期医療協議会」の協議をふまえて、基幹病院や有床診療所など市内
産科医療の連携体制を整備します。
あわせて急病にしっかり対応できる小児救急体制を充実します。
危機的状態に陥っている市内産科医療体制
4億円増
を整備するには、リスクの高い母子を守る総
平成19年度から漸増 合周産期母子医療センターの機能の確保と、
(18年度約17億円
基幹病院や産科診療所との連携が必要で
す。
5
保育所(園)の時間延長
など特別保育をさらに充
実します
全保育所での延長保育や一時保育など特別保育の充実をめざすほか、老朽保育所
の改築をふくめ、多様な保育ニーズに応える良質な特別保育を充実します。
拡充 また、低年齢児のための保健領域の学習や園医との連携のあり方など多様な保育の
実施に対応する保育園保健研修をはじめ、保育の質を高めるための各種研修を充実
します。
5億円増
平成19年度から漸増
(18年度約10億円、
全保育関係予算では
約200億円)
2
2 ページ
現在、市に1カ所の「子育て交流ふれあいプ
ラザ」だけでは不十分です。 これからは市民
に身近な地域で集える子育て支援拠点が必
要です。
全国で実施され好評の「つどいの広場事業」
は北九州では実施されていません。
特に直営保育所での特別保育はこれまで十
分ではありませんでした。どの保育所でも多
様な保育ニーズに応えられるよう充実しま
す。
教育予算の重点化
すぐに着手する個別政策
未来を担う子どもたちの教育を確かなものとするために、また学校を地域ミュニティの拠点として位置づけ活用するために、学校教育への予算配分
を施設整備も含めてさらに50億円の重点化をはかります。(18年度およそ100億円、教育費全体では370億円)
内容
予算と実施時期
特記事項
教育改革の取り組みは、狭い関係者だけで
教育委員会内の論議のみにとどまらず、民間人や教育専門家、関係者などが幅広く論
1500万円
論議決定するのでは不十分です。真に子ども
議して、何よりも子どもたちのための教育改革をめざす「子どもたちの未来をひらく教
(人材招請等経費)
新規
たちのための教育を実現するために、幅広く
育改革会議」を設置します。
平成19年度
叡智を結集します。
6
「子どもの未来をひらく教
育改革会議」を設置しま
す。
7
国庫少人数加配教員を活用して実施が可能
です。
現行の1学級あたり生徒数の基準40人を、まず小学校1年生と2年生、それに中学1年
小学校1、2年生と中学校1
1億円(教室等の整
特に中学校1年生での30人学級化は、いじ
生から35人以下学級とし、平成20年度から実施します。これにより小学校1、2年と中
年生から実質30人学級を 新規 学校1年生ですべてのクラスが実質30人学級となります。(40人学級の現状で、1学級 備費)
め問題のほか、中学校に入って不登校など
平成19年度から着手
実施します。
が現れる「中1プロブレム」に対応するために
あたり平均生徒数は30数人となっています。)
も不可欠です。
8
欠食や孤食の増加、弁当を持参できない生徒の存在や偏食、肥満など食生活に起
因する健康問題を改善することを目的に、中学校給食での完全給食化実施にむけて
中学校給食の完全給食化
実施のほか、小学校では 新規 取り組みます。まず「中学校給食改善検討委員会」を設置し、直ちに保護者・生徒の意
向や実態調査を実施し、改善の方法、効果、弁当との併用、必要経費と負担のあり方
全校の給食食器を改善し 拡充 などを幅広く検討し、改善に着手します。
ます。
また、小学校給食で未だにつかわれているアルマイト食器について、PEN樹脂食器
への改善を全小学校で実施します。
9
徒や教師、保護者から特に改善の要望の強い学校のトイレを早急に改善します。平成 5億円(計20億円)
まず全学校のトイレ改善
19年度から4年間で改善が必要な90校分を実施し、全ての学校のトイレ改善を実現し 平成19年度から
から学校施設整備に着手 拡充 ます。そのほか、老朽校舎80校分を含め改築・大規模耐震改善などの施設整備(18年 他に施設整備費で
します。
度88億円)を重点的に充実します。また地域コミュニティの拠点として整備する学校グ 20億円漸増
1億2千万円
平成19年度から
中学学給食は、検討を受けて平成20年度中
(中学校給食の本格
にモデル実施を行い、これらを検証しながら
実施には最大で初期
本実施へとうつります。
投資80億円、管理運
営費20億円が必要)
男女が完全に区別されておらず使いづらかったり、臭いがきついなどとして、児童生
レードアップ事業(年1億円)を充実します。
学校設備の改善のためには、これまでの市
政の予算配分では不十分です。学校は地域
コミュニティの中心施設であり、積極的な改善
が必要です。大幅に増額することとし、まずは
遅れているトイレの全箇所整備から着手しま
す。
スクールカウンセラーの配置校では、いじめ
10
いじめや不登校など生徒の問題行動に的確に対応するため、臨床心理士など心の専
スクールカウンセラーの配
1億円増(18年度約 や問題行動が少なくなったとの効果が報告さ
門家(スクールカウンセラー)の活動を充実します。現在の中学校での配置回数、間
れています。他の教職員との連携や相談室
置を倍増するなど充実し
拡充 (現状週2回1回4時間55校、8時間8校)の充実をはかるほか、小学校での派遣を拡大 1億円)
平成19年度から漸増 の整備、研修体制など課題があり、これらを
ます。
します。また、スクールカウンセラーの連絡研修体制の整備を行います。
検証しながら充実をはかります。
11
企業を退職した方や保護者OBなど学校に協力いただける市民の皆さんの力を得て、
学校で多くの教育ボランティアが積極的に活躍できる環境を整えながら、学校での先
教育ボランティアが活動で
生方の教育を支援し、ゆきとどいた教育をすすめます。19年度から、コミュニティスクー 2000万円
新規 ルモデル校の選定や具体化に着手します。
平成19年度から漸増
きる環境を整えます。
また、スクールヘルパーの派遣の充実も進めます。(現のべ活動者7万8千人を10万人
へ)
3 ページ
モデル校での、スタッフルーム整備や教材
費など。三鷹市では教育ボランティアが授業
の援助なども行い、学校を包む市民活動が
高い評価を受けています。
共働き世帯や1人親世帯の児童などに限定していた放課後児童対策を含めて、全て 1000万円
新規 の子どもたちを対象とする放課後の居場所づくりをすすめます。学校内に拠点を設け、 事業検討費
地域の方々の参加を得て、勉強やスポーツ・文化活動、交流事業などを実施します。 1億円増(18年度運
拡充 また、既存学童保育クラブについては、施設基準や対象児童を勘案して充実をはかり 営費約7億円)
ながら、将来のあり方を検討します。
平成19年度から漸増
12
全児童の放課後対策を
すすめるとともに、学童保
育の充実をはかります。
13
中学卒ニート少年などへ
ニート状態にある少年や、高校の中退や不登校になった少年たちをサポートして、就
2000万円
の就学や就労支援制度を 新規 学や就労を支援する仕組みをつくります。協力雇用主の開拓や受け入れ可能な就学 平成19年度から
先の紹介などの支援活動ができる体制をはかります。その際、学校や子ども総合セン
つくります。
放課後対策は、文科省・厚労省の制度改定
を含めて具体化の検討を行い、20年度から
実施。既存学童は、時間延長の拡大や施設
整備を行いながら効果的な充実をはかりま
す。
AIM3階の若者ワークプラザを充実して、中学校を卒業して進学も就職もしていない
ター、少年サポートチームなど関係機関・団体との緊密な連携をはかります。
4 ページ
平成19年度中に組織体制を整備し、20年春
から実働します。
福祉施策の充実
保健福祉に関わる予算は、すでに18年度で一般会計全体の29.7%約1,535億円(他に介護保険・国保など特別会計で約2,930億円)に達しています
が、障がいがあっても高齢であっても誰もが人として尊ばれ安心して暮らすことのできる社会づくりのために保健福祉施策でさらに50億円の重点化
をはかります。また、生活保護行政については人権を尊重した適正な運用を行います。
すぐに着手する個別政策
内容
予算と実施時期
障害者自立支援法による負担増で困窮する障がい者世帯の負担軽減を実施しま
14
障害者自立支援法におけ
す。
1億2000万円
る利用者負担の軽減をは 新規 負担軽減の方法は、当面、介護給付と通所施設利用者負担の上限をそれぞれ4分の 平成19年度
1とすることで実施しますが、国の動向を検証し、非課税世帯の負担減などさらに見直
かります。
します。
公的施設に通所入所していない障がい者の無認可小規模作業所の運営費助成を、現
15
障害者小規模作業所の助
行助成額1カ所平均350万円を当面500万円に引き上げます。その際、重度加算の設 1億1000万円増
拡充 定など実情に応じた助成制度とします。また、家賃補助についても現行3万円を6万円 平成19年度
成を強化します
に引き上げます。
特記事項
財源は自立法施行により減額した市負担分
年間約6億円の一部でまかなうことが可能で
す。また重度障害者医療費支給制度は対象
に精神障害を加え、給付については現行水
準を維持します。
財源は、上記の負担減分で対処が可能。
この他、地方自治法改正を受けて、作業所製
品などを公共調達で活用する支援策を20年
度から開始します。
検診率向上をめざし、受
けやすい健康診査にしま
す。
生活習慣病の予防をはじめ、胃ガンや乳ガンなどの早期発見早期治療をすすめるた
め、各種健康診査を気軽に受けることのできる体制を整備します。具体的には基本健 7000万円増(18年 基本検診受診料1300円、乳ガン1600円子宮
拡充 診の受診料の値下げなど負担軽減をおこなうほか、会社や医療機関・行政が連携した 度約10億3千万円) 頚部ガン1700円をそれぞれ1000円にするな
効果的な集団検診の実施方法の検討や、徹底した広報などをつうじて、受診機会の拡 平成19年度から漸増 ど軽減。
大をはかります。
地域健康づくり事業を充
実します。
地域住民の健康意識を高めるとともに、ひいては医療費の適正化にもつながる住民主
糖尿病性腎症を一人予防することで医療費
体の健康づくり事業を充実拡大します。現在市民センターを拠点とした40校区での実
が600万円削減できるなど、壮年期での成人
施を、全校区実施をめざして拡大するとともに、事業開始後4年目以降も実情に応じて 1億円増(18年度約
病対策を進めることで医療費や将来の介護
拡充 継続をおこないます。また、地域保健師の計画的雇用増で、母子から高齢者までライ 8億3千万円)
費の削減効果は大きいと見られており、重点
フステージに応じた健康づくりをすすめます。これら地域事業を通じて把握した特定高 平成19年度から漸増
的に取り組む必要があります。
齢者などを地域包括支援センターとの連携で適切な介護予防事業につなぐなどの効
果も期待できます。
18
介護保険改定に関わる実
態調査をおこないます。
介護保険制度の改定に伴い、サービス利用の制限や削減、車いすや介護ベッドなど
の貸しはがし、療養病床の再編に伴う退院の強制などの問題が顕在化しています。 5000万円
新規 個々のサービス利用の増減や要介護度の変化、ケアマネージメントの適否など、介護 平成19年度
保険改定に関わる実態調査を実施し、良質な介護サービスの確保をめざします。
19
競技者から愛好家・市民まで、高齢者も障がい者も、大人から子どもまで誰もが気軽 1000万円(計画策
健康・スポーツ振興計画を
計画策定のほか、本城陸上競技場の改修
策定するとともに、スポー 新規 にスポーツを楽しめるよう、スポーツ振興と介護予防や健康づくり事業など総合的な 定費)
をはじめ、野球場やサッカー・ラグビー競技
「健康・スポーツ振興計画」をつくります。利用しやすいスポーツ施設への積極的改善 5億円増(18年度体
ツ施設の充実をはかりま 拡充 を進めるとともに、障がい者スポーツの振興、障がい者スポーツセンターの再整備、武 育関係費約19億円) 場、グランドゴルフ場の設置など、市民要望
の高いスポーツ施設の整備に着手します。
す。
平成19年度から漸増
道振興と県立武道館の誘致なども検討します。
16
17
5 ページ
実態調査に基づき、保険料や利用料につい
ての独自減免・軽減の充実を検討するほか、
介護報酬や施設基準の改定など必要な制度
改革について、他政令市などと一緒に国へ働
きかけます。
環境首都の実現へ
世界の環境首都実現のためには、何よりも市民環境力の強化と、あらゆる場面で環境負荷低減に配慮した美しい街づくりが必要です。環境首都関
係予算130億円(18年度116億円)を確保するとともに、めざすべき環境首都の姿を再検討しつつ、その実現に向かって着実な歩みを進めます。
すぐに着手する個別政策
内容
予算と実施時期
1500万円(菜の花プ
休耕田を活用した菜の花の作付けや自然に優しい菜種油づくりなどを通した市民参加
ロジェクト)
型の環境学習「菜の花プロジェクト」を進めるほか、家庭や学校、職場など様々な場所
新規
2億円増(市民環境 ゴミ指定袋売り上げ差益を主に充当して実施
で環境学習を行います。
拡充 この他、地域で様々な環境活動を行う市民団体NPOなどへの支援を充実するため、 力強化費18年度約8 するもの。
億円)平成19年度か
市民環境力強化費を充実します。
ら漸増
20
菜の花プロジェクトを実施
します。
21
住宅用太陽光発電システ
ギー活用促進をはかります。そのため、住宅用太陽光発電システムを新たに設置する
2億円
ム設置費補助制度を新設 新規 費用にたいして補助金を交付する制度を新設します。当面、個人用としますが、市内 平成19年度から漸増
には日本初の集合住宅での実績もあることから制度の適用を検討します。1件20万円
します。
二酸化炭素CO2の排出量を減らし地球温暖化防止対策をすすめるため新エネル
を限度とし年間1000件の普及をめざします。
民間建築主の環境に関する自主的な取り組みを促進し、環境首都にふさわしい快適
22
で環境に配慮した建築物の誘導をはかるため、建築物総合環境評価制度(CASBEE
建築物総合環境評価制度
北九州)を導入します。
1000万円
(CASBEE北九州)を導 新規 建築許可申請時にCASBEE(建築物総合環境性能評価システム)に基づく環境性能 平成19年度
入します。
評価の提出を求め、環境に配慮した建築物(B+以上)が増えていくよう誘導するもの
です。
23
環境に配慮した公共交通
計画を策定します。
特記事項
地球環境問題に都市全体として取り組むために、自動車に過度に依存した交通体系
から環境に配慮した公共交通体系へと転換する「環境首都公共交通計画」を策定しま
2000万円
新規 す。
平成19年度
その中では、近未来の交通体系を構想するほか、現状の公共交通の利便性を高め市
民誰もが快適で移動しやすい交通網を実現する具体策を検討します。
6 ページ
余力電力を売電できるよう電力会社と連結す
ることや省エネルギーレポートをお願いする
ことで、電力の使用量などエネルギーや環境
についての啓発効果も期待できます。
世界の環境首都に北九州市が名乗りをあげ
るには必須の事業です。この制度について
は、政令市では大阪市、横浜市、神戸市、名
古屋市、川崎市、京都市ですでに実施してい
ます。
都市交通の専門家や学識者なども含めた
「環境首都公共交通体系検討委員会」を設置
し検討を開始します。
企業振興関係予算650億円以上を確保し(公共事業費を除く)、雇用拡大・産業振興をめざした企業誘致の促進や、地元企業振興を何よりも大切
元気な地域経済をつくるにする戦略的な産業振興をすすめます。
すぐに着手する個別政策
内容
予算と実施時期
情報通信・バイオなど次世代産業、設計・デザインなど新しいサービス産業などを育成
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1億円増(雇用促進 未活用空地の活用から、景観を重視した土
産業雇用戦略本部を新設 新規 し、新たな雇用を創出するために、市の内外や官民を問わずアイディアと実行力のあ 対策費を含む。18年 地利用の見直し、モノづくり技術の継承やア
る人財を結集して、「産業雇用戦略本部」を新設します。
ジア交流・アクティブシニアの活用策まで、大
します
拡充 また若者・女性・中高年の就労・起業支援を徹底するとともに「新規雇用拡大計画」を 度1億3千万円)
平成19年度から漸増 胆な産業雇用戦略を展開します。
策定します。
優れた新商品で新事業分野の開拓に取り組もうとする市内中小企業を認定して、その
25
4億円増
中小企業の新事業分野開 新規 新商品を市が随意契約で採用、評価し、販路拡大まで支援するで「新事業分野開拓事 (認定制度含む中小 地域経済を支える中小企業や新規事業者に
対して、中小企業支援センターを通じた情報
業者認定制度」を新設します。
企業対策費。18年度
拓を支援する制度を新設 拡充 また、創業・再起を支援する融資・保証制度の充実、横浜市などで実施されている
提供や人材育成、専門家派遣などのワンス
6億3千万円)
します。
トップの支援策を拡充します。
CLO(ローン担保証券)など地域型証券市場を活用する新金融システムや地域密着投
資ファンドの設立などを検討し、きめ細かい支援策の充実を行います。
平成19年度から漸増
商店街の持つコミュニティ機能を強化しながら、商店街の活動促進・魅力アップ事業を
ともすれば、ここでもハード整備ばかりに重点
積極的に支援します。また、新まちづくり3法を活用した中心市街地振興をすすめるほ 1億5000万円増(18 が置かれてきた中心商店街活性化策を、まち
拡充 か、人や権限、資金を得てタウンマネージメントが展開できる制度の創設や、環境や子 年度約2億8千万円) づくり人材を活かし、新たに有効なタウンマ
育てに配慮した集合住宅の立地促進をはかるなど人口の定住をはかり、歩いて快適 平成19年度から漸増 ネージメントが展開できるよう支援するなど、
に暮らせるまちづくりと連携した中心商店街振興をすすめます。
ソフト面からの支援を強化します。
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まちづくりと連携した商店
街振興策を充実します。
27
地元の新規雇用を増やし、関連産業や研究機関の誘致、地域ブランドの向上などにつ
ながることが明らかな大型企業誘致については、国内外の激しい競争に打ち勝つため
10億円増
大型企業誘致へ大胆な誘
に大胆な誘致インセンティブを導入します。
拡充 誘致活動にあたっては補助金の拡大ばかりでなく、交通の利便性や良質な労働力の (特区助成金)
致策を実施します。
平成19年度から
確保など北九州市の持つ力と優位性を十分活用しながら企業誘致の実現をめざしま
す。
28
特記事項
「農林水産業を考える懇
話会」を設置します。
安全で安心できる食料の供給や自然環境の保持など農林水産業の持つ多面的な
機能を維持するため、関係生産団体、消費者、有識者などをメンバーとして、地産地消
500万円
の促進や生産を高めるための整備、ブランド化の推進と販売促進、後継者問題の解消
(懇話会運営費
や危機管理体制の整備など、本市農林水産業の課題について率直な意見交換を行う
1000万円
新規 「農林水産業を考える懇談会」を設置します。
(農業公園調査費)
また、市民が「農」にふれあう場として、また遊休農地の活用策として貸し農園や農家
平成19年度
レストラン、安全な有機農産物などの直売所や観光菜園など、農に関する複合施設
(農業公園)の整備を検討します。
7 ページ
日産自動車進出による横浜市への経済波及
効果は年間530億円、市の税収は10年間で
68億円増。三重県のシャープ亀山工場には
計135億円の誘致策が実施され、1,000億円
の直接投資と1,500人の雇用が生まれ、経済
波及効果は5,500億円にのぼると言われてい
ます。
懇談会には、農業、林業、畜産業、漁業の各
部会を置いて業種別懇談会を行います。ま
た、農業公園は整備費としては25億円以上
が必要とみられ、整備手法・費用対効果など
十分な調査と検討を進めます。
市民サブセンターや公園、住宅や生活道路の整備など、安全安心や健康・子育てに地域で活用できるハートフルな市民公共事業を財政事情が許す
ハートフルなまちづくり 限り、積極的にすすめます。身近な生活環境が改善されると同時に、地元企業に発注される事業量が確保されます。
すぐに着手する個別政策
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内容
予算と実施時期
暗がりをなくして明るく犯罪の発生しない町をつくるため、防犯灯の増設を進めます。そ
のため町内会や自治会等が設置し維持する防犯灯への設置・維持補助金の増額を行 1億円増(18年度1
防犯灯の設置維持補助金
億4千万円)
拡充 います。
を増額します。
また、住宅地区内の幹線道路に設置されている100wの街路灯、40wの生活街路灯 平成19年度から漸増
も地域の要望に応じて設置を拡大します。
特記事項
防犯灯補助金(18年度約6500万円)設置費・
維持管理補助金の増額をおこないます。街路
灯・生活街路灯の増設費(18年度 500箇所
2900万円)
市民サブセンター構想を
策定します
校区コミュニティの拠点施設としての市民センター整備が一段落したことをふまえ、そ
の機能を充実しつつさらに地域コミュニティの強化をすすめるため、市民サブセンター
の設置をはじめとする新たな地域コミュニティ体系の整備を検討します。
具体的には、まず、複数小学校区が統合し旧小学校区でセンターが整備されていな
新規 い地域、また公立公民館設置校区(2枚看板市民センター)で立地上全校区では利用
しづらい校区について、市民サブセンターの整備を検討します。検討をふまえた上で全
校区での整備は、計画的にすすめます。(18年度市民センター整備・管理経費は計約
25億8千万円)
サブセンターは、地域内の類似公民館など
既設施設を活用整備することも含め、計画の
段階から、地域や関係者と一体となった整備
5億6千万円
を進めます。
平成20年度から
各区1校区でモデル 運営は各まちづくり協議会とし、子育て支援
交流や高齢者の健康づくり、また緊急時の避
実施
難所利用なども含め、きめ細かい地域活動を
進めることとします。
31
身近で広く使いやすい
「ハートフル公園計画」を
策定します。
新たに小学校区・中学校区で活用しやすい中規模(2haから4ha)の住区基幹公園を市
民参加方式で計画的に整備します。
新規 計画の段階からまちづくり協議会をはじめ地域住民の参加を得て整備をすすめ、整備
する市民サブセンターと一体となった健康づくり活動や、子育て広場事業との連携、子
拡充 どもの遊び場や防災啓発事業など、住民主体の幅広い活用をはかります。その際、小
規模で利用されていない街区公園などは利用状況を検証して市民花壇やスポット農園
などへ転用し、緑地として確保することを検討します。
1500万円(計画策
定経費)
10億円増(身近な公
園整備 18年度約8
億円)
平成19年度から漸増
遅れている現在の公園整備計画(緑のルネッ
サンス計画)を見直し、身近で活用される公
園整備を中心とした「ハートフル公園計画」と
するものです。公園の維持管理・建設費の現
状は18年度それぞれ約32億円ずつです。
32
まちなかで快適に居住で
きる住宅整備を促進しま
す。
高齢者むけ優良賃貸住宅をはじめ、子育て支援型住宅、あるいは環境に配慮した優
良な集合住宅など、歩いて暮らせるまちなかで快適に居住できる住宅整備を積極的に
拡充 すすめます。また、親子世帯近居のための住み替え制度や住宅情報の充実など多様
な定住促進策を計画的にすすめます。
10億円増(18年度
住宅整備等約92億
円)
平成19年度から漸増
快適なまちなか居住の推進とあわせて、多様
な世帯がバランスよく居住することで、地域の
コミュニティが強化されることをめざした住宅
整備をすすめます。
33
被爆者の高齢化に配慮した平和記念碑のバリアフリー化と平和式典の充実を図り、広
献花・献水・点鐘がしやすく、慰霊と平和への
原爆犠牲者慰霊平和式典
5000万円(移設等)
祈りにふさわしい場所とし、式典の充実をは
拡充 島・長崎に次ぐ準被爆都市として核兵器廃絶と平和の願いを訴える機会を充実させま 平成19年度
の充実を行います。
す。
かります。
30
8 ページ
ものごとを「民」の発想ですすめる行政に脱皮し、市民と地域を真剣に応援する市区役所へ変身するために、体制整備と意識改革を具体的にすす
市民と共につくるまちへ めます。
すぐに着手する個別政策
34
都市経営会議を設置しま
す。
内容
予算と実施時期
特記事項
厳しい税財政事情を改善し、ハートフルな市政と安定した財政体制を作り出すため
1500万円
経済財政運営を担当する副市長が事務局の
に内外の有識者・有能な人材を招いて「北九州市都市経営会議」を設置します。
新規 会議では、全事業の見直しとコスト削減をはじめとする行財政改革の具体化と検証を (人材招請等経費) 責任者を担当します。
平成19年度
行うほか、税源の拡大確保につながる改革案を検討します。
地域活動の主体としてのまちづくり協議会への支援を強化するため「地域総括補助
金」「校区まちづくり<実践>事業費」の増額を行うほか、門司港アート推進や小倉の
イルミネーション、黒崎まちづくりなど市民やNPOなどと区役所が協働で進める「区の新 2億円増(18年度地
たな魅力作り」事業を充実します。
域活動支援約7億6千
拡充 また、まちづくり協議会や校区自治連合会などとの連携を深めるため、区役所の裁量 万円)
権と独自予算を強めるとともに、企画部門の充実を進めます。他の事業の見直しなど 平成19年度から漸増
も併せて重点化していきます。
まちづくり協議会は次第にその組織も整って
きていますが「活動資金の不足」「申請書類
作成など新たな事務の発生」「人材の不足」
が課題となっています。
また、市民に身近な事業を市民と区役所が一
緒に進めていくためには、区役所の裁量権と
独自予算を強めるとともに、企画部門の充実
を進める必要があります。
35
まちづくり協議会と区役所
の連携を深めます。
36
市民主体のまちづくりをすすめ豊かで安全な地域社会づくりに貢献するNPOやボラン
ティア活動、自治会活動など多様な市民活動を促進するため新たな支援制度をつくり
ます。
5000万円(制度検
市民活動団体支援制度を
将来は個人市民税の一部を納税者の選択によりNPOや地域活動団体に助成するい
新規 わゆる1%支援制度の導入を検討しますが、当面は、市民活動促進基金に幅広い市 討事務費等ふくむ)
新設します。
平成19年度
民寄付を受けられる制度とし、市民活動団体の支援を開始します。
同時に市民活動促進検討委員会を設けて、事業評価と連動させたインセンティブを導
入するなど効果的な市民活動支援策の検討を開始します。
市民活動サポートセンター運営費などで約2
千万円(18年度)が予算化されていますが、
新たにNPO等の活動へ直接支援できる制度
を創設するものです。
37
市民と行政が一体となった市民活動が活発化して地域コミュニティが強化されることは
心が通う安全で安心なまちの実現につながります。しかし、同時に市民や区役所、ある
いは市議会がどのように役割と責任を分担して活動するのか、またそのための必要な
市民自治基本条例を制定
1500万円
新規 情報はだれがどのように提供するのか、などまちづくりの基本的なルールが北九州市 平成19年度
します。
にはまだありません。
北九州市でも、平成19年度中に「北九州市自治基本条例検討委員会」を設置してそ
の基本的ありかたについて検討を開始し、平成21年度までに条例化をめざします。
すでに政令市でも札幌市や川崎市などでは、
市民の参加と共同、情報の公開、市組織の
運営や意思決定などに関する条例が「まちの
憲法」として定められました。
38
地方自治法改正に基づいて従来の助役(3名)は廃止し、副市長とします。収入役は廃
止します。副市長は当面3名とし、財政・産業雇用戦略担当、福祉子ども担当など、市
政分野を分けて市長を補佐します。特にこども家庭局担当副市長は、女性副市長とし
人物本位で任命することとします。
特になし
新規 そのほか、NPOやボランティア活動の促進や区役所などの機能強化などに向けた総 平成19年度
務市民局の再編、産業戦略に対応する産業学術振興局や経済文化局の再編、また文
化活動推進にむけた経済文化局からの文化部門の分離、スポーツ部局の充実など、
新たな市政の展開に対応する市組織の再編成についても検討を開始します。
副市長の設置は19年10月、組織の総合的再
編成は十分な検討を行い20年度に実施しま
す。
副市長を設置するほか部
局の再編成を行います。
9 ページ
信頼の基本姿勢
すぐに着手する個別政策
信頼される首長になるためには自らの姿勢から正します。
内容
予算と実施時期
1期4年間で3,859万2千円となる市長退職金制度を廃止します。市長等の報酬を審
特になし
新規 議し提案する「北九州市特別職報酬審議会」を平成20年度までに開催し、その審議を 平成21年度
経て条例改正案を市議会に提出し議決をめざします。
39
市長退職金は廃止しま
す。
40
各地で噴出している自治体首長多選の弊害を防ぐため、平成21年度までに「多選自
市長の多選自粛条例を制
粛条例」の制定をめざします。
特になし
新規 なお、同様の条例はすでに川崎市や中津市、杉並区、埼玉県などでも制定されていま 平成19年度中
定します。
す。
10 ページ
特記事項
「厳しい税財政環境のもとで、市民感覚から
かけ離れた多額の退職金をうけとる事は適
当ではないので返上したい」との思いで、廃
止への審議をお願いするものです。
「禁止」とせず「自粛」条例としているのは、多
選禁止とすると、憲法で保障されている、職
業選択の自由などに抵触するおそれがある
という議論があるためです。
総括的な財源対策
北九州市の税財政環境は、一歩間違えば破綻しかねないほど厳しい状況であることをふまえ、慎重にも慎重な財政運営を
期すこととしますが、その上で以下のとおり財源対策を行い、先の政策大綱で掲げた公約を実行するためのハートフル事業
を進めます。
Ⅰ.当面の財源確保
1. 政策的経費を活用する。
北九州市の一般会計予算のうち、法令で決まった義務的な経費と経常的な必要経費を除いた「市長の裁量による経費」
は事業費で約400億円弱、このうち「政策的経費」(全市をあげて戦略的に取り組むべき分野の事業)はそのまた約
半分程度です。これまで「産業基盤整備のための大型公共事業」に重点が置かれてきたこの政策的経費を「子育て、教
育、福祉、環境、中小企業振興などのハートフル事業」に重点化します。
全体的には、少なくとも年間200億円程度をハートフル事業に充当でき、4年間で800億円以上のハートフル事業
を確保し、確実に推進することとします。
2. 継続的な事業予算をしっかり見直す。
また、毎年計上されている継続的な事業予算でも、予算編成の過程で、終了もしくは縮小、期間延長などが可能な事業
を抽出して、ハートフル事業分野の財源とします。
たとえば、道路橋梁・河川・港湾・街路事業などを無条件に継続的に実施するのではなく、実情と必要性を検証し、見
直します。聖域を設けないすべての事業の見直しで、平成 20 年度以降、事業費見直分をハートフル事業の市民事業費
に充当します。
なお、行財政改革の過程で、投資的経費の総額は若干下がることになる(現状の市の計画でも7%減)と思われますが、
教育や福祉、生活環境整備をめざすハートフル事業を実施することで、逆に地場中小企業への発注率は上がり、事業量
も確保することができると考えています。
3. ある程度の市税の伸びが期待できる。
製造業を中心にした市内企業の業績の好調さが続いていることなどを通じ、平成 19 年度において市税収入の伸びが期
待できることから、一般財源を活用する幅はある程度広がると考えられます。
この傾向は、今後しばらくは続くものと期待できますが、一方で、国による理不尽な地方交付税の減額をはじめ地方へ
の支出削減の動きは続いており、この動向によっては今後も厳しい財政運営を強いられる可能性があることを考慮にい
れる必要があります。
Ⅱ.中期的財政政策について
1. 一層の行財政改革の推進
財政の厳しさがピークを迎える 21 年度をのりきり、長期的に健全な財政運営を実現するために、一層の行財政改革を
進め、経営改善を行うこととします。
市がすでに策定した「北九州市経営基本計画」は平成 22 年度までの計画期間で、現状から年間 350 億円の経営改善
をはかることにしており、その内容は、未利用地の売却などの収入増が 40 億円、事務の見直しや人件費の削減などで
支出の削減が310億円となっています。
一方、政府による都市部をねらい打ちするかのような財政支出の削減圧力は予想をこえており、本市でもすでに平成1
5年度から18年度で280億円もの地方交付税が削減されています。19 年度以降、これらの内容を検証しながらも
経営改善策の具体化をはかります。
2. 都市経営会議の設置
自治体経営の専門家や有識者などを招請して都市経営会議を早急に設置し、19 年度から直ちに活動を開始します。
そこでは「北九州市経営基本計画」の内容についてその妥当性や実情に応じた実効性を再検証し、行財政改革に関わる
基本方針を立てて実施に移すほか、産業雇用戦略本部と連携してすすめる市税収入の増加策や、市の資産を活用した新
たな財源確保の検討など、将来にわたる北九州市の健全な都市経営のあり方についても大胆な検討をすすめます。
【ハート フ ル 予 算 の イ メージ (例示) 】
都市基盤中心の政策的経費
400
ハートフル事業への重点化
200(臨時経費など)
ハートフル事業
200
200(臨時経費など)
200
(子育て支援、教育、環境、中小企業振興など)
義務的経費
義務的経費
ー
一
部
を
ハ
(人件費700含む)
3500
経営改善
※法廷扶助費、法令等や
債務負担行為によるもの
など義務的に必要な経費
(人件費700含む)
3500
※法廷扶助費、法令等や
債務負担行為によるもの
など義務的に必要な経費
カ ッ ト
局配分経費
1200
※毎年継続的に実施する
事業に必要な経費
局配分経費
聖域無くすべて見直し
※毎年継続的に実施する
事業に必要な経費
1200
カ ッ ト
合計
5100
合計
注)金額単位は億円。数字は平成18年度予算をベースにハートフル事業重点化のイメージを例示したものです。予算規模全体の推移を示しているわけではありません。
5100
ト
フ
ル
事
業
へ
積
み
増
し