イネ縞葉枯病防除対策を行いましょう!

イネ縞葉枯病防除対策を行いましょう!
近年、イネ縞葉枯病が
イネ縞葉枯病が栃木県中部及び南部
イネ縞葉枯病が栃木県中部及び南部地域で
栃木県中部及び南部地域で拡大し
地域で拡大し、
拡大し、25 年度は著しい減収ほ場
年度は著しい減収ほ場
もみられました
もみられました。
した。早期に沈静化させるため、適切な防除対策を実施しましょう。
イネ縞葉枯病とは・・
ヒメトビウンカが媒介するウイルス病です。ウイルスを保毒している雌成虫から生
まれた幼虫は、すでに体内にウイルスを持っていて、新たな感染源となります。ヒメ
トビウンカの防除は下記の生活環を考慮した対策が必要です。
後期の病徴「穂の出すくみ、不稔、奇形」
対策1
初期の病徴「ゆうれい症状」
抵抗性品種「とちぎの星」
「あさひの夢」の作付割合を増やす
◇ 縞葉枯病抵抗性品種「とちぎの星」
「あさひの夢」を作付けしましょう。近年増加している飼料
イネも抵抗性品種に切り替えましょう。
イネも抵抗性品種に切り替えましょう。
対策2
ヒメトビウンカの防除を徹底する
~地域ぐるみでの取組が重要です!~
◇ 罹病性品種(コシヒカリ・なすひかり、飼料イネのモミロマン・リーフスター・たちすずか等)
を作付する場合は、下表の防除体系を参考に薬剤防除を実施
薬剤防除を実施してください。
◇ 抵抗性品種を作付する場合もヒメトビウンカの増殖源になるので、ヒメトビウンカ防除に効果
のある箱施用剤の施用と併せて本田防除を行いましょう。
◇ 県内ではプリンス粒剤等(殺虫成分フィプロニル)に対する薬剤感受性が低下したヒメトビウ
ンカが確認されています。薬剤選定の際は留意してください。
【県中南部における防除体系
県中南部における防除体系モデル
防除体系モデル】
モデル】
本田防除
作型
品種
箱施用剤
6月
上旬
中旬
7月
下旬
早 植
トレボン乳剤(EW、粒剤)、
アドマイヤー CR 箱粒剤、
-
全品種
スタークル豆つぶ
フルサポート箱粒剤 等
MR.ジョーカー EW 等
普通植
アドマイヤー CR 箱粒剤
全品種
等
上旬
中旬
-
トレボン乳剤(EW、粒剤)、
スタークル豆つぶ
MR.ジョーカー EW 等
-
下旬
-
※本田防除剤は箱施用剤と同一薬剤・系統を避けましょう
本田防除剤は箱施用剤と同一薬剤・系統を避けましょう。
本田防除剤は箱施用剤と同一薬剤・系統を避けましょう
【表】 稲のウンカ類に登録のある主な薬剤
農薬名
希釈倍数又は使用量
使用時期/使用回数
アドマイヤーCR 箱粒剤
育苗箱 1 箱当り 50g
播種時(覆土前)~移植当日/1 回
ダントツ箱粒剤
育苗箱 1 箱当り 50g
移植 3 日前~移植当日/1 回
フルサポート箱粒剤
育苗箱 1 箱当り 50g
移植2日前~移植当日/1 回
嵐ダントツ箱粒剤
育苗箱 1 箱当り 50g
移植 3 日前~移植当日/1 回
ロングリーチ箱粒剤
育苗箱 1 箱当り 50g
移植 3 日前~移植当日/1 回
スターダム箱粒剤
育苗箱 1 箱当り 50g
移植3日前~移植当日/1 回
フェルテラスタークル CU 箱粒剤
育苗箱 1 箱当り 50g
移植3日前~移植当日/1 回
1000 倍
収穫 7 日前まで/3 回以内
250~500g/10a
収穫 7 日前まで/3 回以内
スタークルメイト液剤 10
1000 倍
収穫 7 日前まで/3 回以内
ダントツ粒剤
3kg/10a
収穫 7 日前まで/3 回以内
ダントツ水溶剤
4000 倍
収穫 7 日前まで/3 回以内
MR.ジョーカーEW
2000 倍
収穫 14 日前まで/2 回以内
トレボン EW
1000 倍
収穫 21 日前まで/3 回以内
〈箱施用剤〉
〈本田防除剤〉
スタークル液剤 10
スタークル豆つぶ
注)平成 27 年1月 30 日現在で登録のある薬剤
対策3
収穫後は速やかな耕起を行う!
◇ 幼虫、成虫ともに稲やイネ科雑草を吸汁するため、罹病した株をそのままにしておくと再生稲
から新たにウイルスを獲得した虫が増加します。さらに、再生稲はウンカの越冬場所となります。
収穫後は速やかに、かつ丁寧に耕起し、再生稲を確実にすき込みましょう。
栃
木
県・NOSAI