2015.06 No.0 7 5 ■女川地方卸売市場東荷捌場（宮城県女川町）水産のまち女川復活に向け女川魚市場東荷捌場が完成しました。まちの基幹産業の早期復興に向けて製品化による現場省力化と工期縮小本荷捌場は水揚げ繁忙期の機能拡張のため、震災以前より計画を予定していましたが、東日本大震災の影響で既存施設が全棟被災したため、計画の見直しが行われました。周辺敷地の護岸復旧や、地盤造成等、復旧事業との干渉を極力回避し、短期間で工事完成を実現するため、18ｍ大スパンによる均等グリット平面、片持ち大庇、駐車場床板のPCa化を行い、モジュール化による工場製品の多用により、合理化と工期短縮を目指しました。南側鳥瞰東荷捌場全景既存市場側屋上駐車場 075 a. 屋上駐車場140台 b. 大庇18ｍ c. 大庇9ｍ d. 荷捌スペース e. 庇下スペース f. 計量室 g. 入札室 h. 冷海水設備30t×3台 i. 海水井戸 j. トラックスケール2台敷地面積：建築面積：延床面積：建ぺい率：容積率：構造・規模： b 女川湾 a 車両出入口 b 岸壁最高高さ：軒高：階高：天井高さ：主なスパン：設計期間：工事期間： a a c c ▲庇先端 ▼庇先端 a e c section e RF PLAN　S=1:2300 d ▲庇先端 e 端 d 18ｍの片持ち大庇先 e 庇 j j f h g ▲ As i 岸壁 d 36,396.83㎡ 7,472.87㎡ 7,759.18㎡ 35.02％ 37.80％ S造、PCa造（スラブ）地上1階、屋上駐車場140台杭基礎 13.3ｍ 8.3ｍ 8.0ｍ 5.5ｍ 18.0ｍ×18.0ｍ 2013.03∼2013.09 2013.11∼2015.06 本荷捌場には高度衛生化の観点から、鳥害岸壁防止ため、護岸先端から約10ｍに荷捌ス女川港ペースを設置する必要がありました。 As 既存市場 1F PLAN　S=1:2300 PCa床板約10m 震災で破損した護岸基礎等の地中埋設物を駐車場回避しながら施設要件を満足するため、駐大庇岸壁基礎範囲女川港岸壁庇下部荷捌スペース荷捌場 5,5m 車場の積載荷重や、海からの風荷重に対して様々な条件下で構造解析を行い、最大18 ｍの片持構造による大庇を実現しています。東・南側18ｍ大庇復旧護岸震災破損護岸片持ち18m SECTION　S=1:600 スパン18m 写真：GlassEye Inc. 株式会社日総建一級建築士事務所〒151-0072東京都渋谷区幡ヶ谷1-34-14 Tel: 03-5478-9700 Fax: 03-5478-9459 Mail: [email protected]