米国企業の「新興」と「復活」を支える市場

販売用資料
2015年4月
あらためて伝えたい、米国ハイ・イールド債券の魅力 第1回
~強い米国経済を支える、その役割~
フィデリティ投信株式会社
主要な資産形成手段の1つとなった米国ハイ・イールド債券ですが、広く知られていない魅力がたくさんあります。
そこで「あらためて伝えたい、米国ハイ・イールド債券の魅力」と題し、第1回は、強い米国を支える米国ハイ・イー
ルド債券の役割をご紹介します。
米国企業の「新興」と「復活」を支える市場
 米国ハイ・イールド債券市場の歴史は、米国企業が成長してきた物語の1ページでもあります。現在、世界で
活躍する米国の有名企業の中には、かつてはハイ・イールド債券を発行し、資金を調達することで成長を遂
げてきた企業が多数存在します。
 例えば、アマゾン・ドット・コムは、1994年に設立された当時は米国で書籍だけを扱う小規模なネット通販の
会社でしたが、今では日本を含め海外10カ国以上にビジネスを展開し、ありとあらゆる品物を取り扱ってい
るネットショッピングの最大手企業です。
 また大企業として君臨しながらも、経営不振や環境の変化によって格付が下げられたり、デフォルト(債務不
履行)に追い込まれ、ハイ・イールド債券の発行企業となる場合があります。こうした企業の中には、経営再
建を果たし、復活していく企業が数多く存在します。
 例えば、米国自動車メーカーのビッグ3を担う名門企業であるフォード・モーターは、一時業績不振からBB格
以下に格下げされましたが、その後復活しています(格付はS&P長期自貨建発行体格付)。
 このような成長企業の初期段階や、名門企業の復活局面への投資機会は、米国ハイ・イールド債券市場な
らではの魅力といえるのです。
アマゾン・ドット・コムの格付と企業収益の推移
フォード・モーターの格付と自己資本比率の推移
(格付)
(格付)
AA23
AA22
A+21
A20
A-19
18
BBB+
17
BBB
16
BBB15
BB+
BB14
13
BBB+12
B11
B-10
02年
(億米ドル)
45
40
格付(左軸)
企業収益(右軸)
35
30
25
20
15
10
5
04年
06年
08年
10年
12年
0
14年
18
BBB+
17
BBB
16
BBB15
BB+
14
BB
13
BB12
B+
B11
10
B9
CCC+
CCC8
7
CCCCC+6
CC5
CC-4
02年
15%
自己資本比率(右軸)
格付(左軸)
10%
5%
0%
-5%
04年
06年
08年
10年
12年
-10%
14年
(注)Bloombergよりフィデリティ投信作成。格付はS&P長期自貨建発行体格付、2002年12月末~2014年12月末。アマゾン・ドット・コムの企業収益
はEBITDA、2002年~2013年。フォード・モーターの自己資本比率は2002年~2014年。自己資本比率とは、自己資本(返済不要の資本)の総資本
に占める割合。自己資本比率が高いほど財務安定性が高いとされる。
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上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
最終ページを必ずご確認ください。
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2015年4月
あらためて伝えたい、米国ハイ・イールド債券の魅力 第1回
~強い米国経済を支える、その役割~
フィデリティ投信株式会社
米国経済の成長を支える、厚みのある市場へ
 米国ハイ・イールド債券市場の特徴としてまずあげられるのが、長い歴史と多くの発行企業に支えられる「市
場の厚み」といえるでしょう。
 1970年代に米国ハイ・イールド債券市場は作られました。“ジャンク・ボンド・キング”と呼ばれたマイケル・ミ
ルケン氏が、高い成長ポテンシャルを秘めながら、担保がなく信用力が低いとされた中小企業が発行する債
券に分散投資することで、高い収益性が期待できることを発見したことがきっかけです。1980年代に米国ハ
イ・イールド債券市場は急成長していきました。
 その後、1990年代から2000年代にかけて、成長著しいITやバイオ関連企業の資金調達の場としてさらに発
展していきます。
 2008年のリーマン・ショック以降、米国では低金利の環境が継続していますが、企業側の資金調達ニーズと
投資家の高利回りでの運用ニーズが合うことでさらに市場は拡大を続けています。
 このように、かつては「ジャンク・ボンド」といわれた米国ハイ・イールド債券市場も、今では米国企業の資金
調達に欠かせない、米国経済の成長を支える市場の1つとなったのです。
米国ハイ・イールド債券指数と市場規模の推移
ハイ・イールド債券を発行している企業数等の推移
(兆米ドル)
2.0
400
米国ハイ・イールド債券市場規模(右軸)
350
米国ハイ・イールド債券指数(左軸)
300
発行企業数(左軸)
1.8
1.6
1.4
250
1.2
200
1.0
150
0.8
0.6
100
2,500
1,200
銘柄数(右軸)
1,000
2,000
800
1,500
600
1,000
400
0.4
50
0.2
0.0
0
96年 99年 01年 03年 05年 07年 09年 11年 13年
500
200
0
0
97年 99年 01年 03年 05年 07年 09年 11年 13年
(注)左グラフ:RIMESよりフィデリティ投信作成。1996年12月末~2014年12月末。米ドルベース。米国ハイ・イールド債券指数は期間初を100として指数化。
右グラフ:BloombergおよびRIMESよりフィデリティ投信作成。1997年12月末~2014年12月末。
いずれもバンクオブアメリカ・メリルリンチ・USハイ・イールド・コンストレインド・インデックスを使用。
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Q1 米国でハイ・イールド債券市場が発展してきた理由は?
A1 米国では、日本などと比べると社債による資金調達が主流なためです。
 米国では1980年代後半、当局による自己資本規制強化などが行われ、銀行は融資に消極的になりまし
た。そのため、資金需要が旺盛な米国企業は、銀行融資に頼らずに社債による資金調達を拡大してきま
した。現在でも大手企業の資金調達手段は社債が主流です。こうした歴史の中で、低格付の社債である
ハイ・イールド債券の市場規模も拡大していきました。一方、日本の債券市場では国債が大きな比率を占
めており、企業の資金調達手段は銀行融資が中心であることとは対照的といえます。
米国と日本の債券市場の発行残高
(兆円)
1,600
1,355
1,400
米国
1,600
日本
1,400
1,099
1,200
(兆円)
1,000
1,200
1,000
848
859
800
800
600
600
398
400
218
400
200
200
59
58
70
社債
地方債
政府
保証債・
財投
機関債
1
0
0
国債
MBS・ABS
社債
地方債
政府
機関債
国債
ABS
(注)SIFMAおよび日本証券業協会よりフィデリティ投信作成。2014年9月末時点。米国債券市場規模は2014年9月末時点の為替レート
(1米ドル=109.695円)で円換算。
Q2 米国ハイ・イールド債券を発行するのはどんな企業?
A2 様々な業種が存在し、多様な企業が発行しています。
米国ハイ・イールド債券発行企業の例
 現在、米国でハイ・イールド債券を発行している
企業は少なくとも1,000社以上存在します。多
様な企業が存在するため、業種の分散や銘柄
の選別が可能になります。右記には日本でもな
じみある企業例を紹介しています。
 一方、日本で発行・流通されているハイ・イール
ド債券は極めて限られています。それゆえに米
国ハイ・イールド債券は日本の投資家にも魅力
的な投資機会を提供してくれています。
(注)Bloombergよりフィデリティ投信作成。外国企業およびソフトバンクの格付は、S&Pの長期自貨建発行体格付を使用。ソフトバンクを除く日
本企業はR&I発行体格付を使用。2015年2月5日時点。当資料に掲載されている個別の銘柄・企業名については、あくまで参考として記載した
ものであり、その銘柄・企業の株式等の売買を推奨するものではありません。企業名はブランド名を表記。
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Q3 米国ハイ・イールド債券には誰が投資をしているの?
A3 幅広い層の投資家が社債市場を支えています。
 日本では銀行や保険などの金融機関が大半の社債を保有している一方、米国では金融機関のほかに海外

投資家や投資信託を通じた個人など、幅広い層の投資家が社債を保有しています。様々な投資家で支えら
れていることは、米国社債市場の流動性や安定性の向上につながっています。
また、これらは社債市場を通じて、企業にリスクマネーを供給する役割を果たし、現在の米国企業の強さに
つながっていると考えられます。
米国と日本の社債投資家別比率
米国
日本
その他
4%
銀行・ その他
その他金
5%
融 7%
海外 1%
保険・年
金基金
25%
海外 25%
年金 9%
家計 9%
銀行・
その他金
融 52%
保険 23%
投資信託
22%
家計 6%
公的年金
等 13%
(注)米連邦準備制度理事会(FRB)および
日本銀行よりフィデリティ投信作成。
2014年6月末時点。
Q4 米国高利回り資産に投資する際のポイントは?
A4 市場規模や銘柄数、値動きの大きさ等が重要なポイントです。
 一般的に市場規模が小さく、投資対象銘柄が少ないほど、市場参加者が少ないといえます。そのような場

合、市場が大きく下落すると、市場参加者が少ないため、すぐに売却できなかったり、希望した価格で売却
できなかったりするリスク(流動性リスク)に注意する必要があります。
米国ハイ・イールド債券市場の市場規模は、拡大傾向にあります。米国に関連する高利回り資産の中で、
市場規模は米国ハイ・イールド債券が最大級であり、MLPや米国リートと比較しても、値動きは小さくなって
います。
米国高利回り資産の市場規模と銘柄数
(億米ドル)
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
2,314銘柄
13,444
1,634銘柄
9,238
7,357
6,000
4,000
148銘柄
2,000
0
米国ハイ・ バンクローン
イールド債券
米国リート
各資産の1年間最大上昇率・下落率と年率標準偏差
(銘柄数)
120%
2,500
100%
2,000 80%
60%
1,500 40%
20%
1,000 0%
-20%
3,418
500 -40%
50銘柄
-60%
0
-80%
MLP
1年間最大上昇率
年率標準偏差
64%
45%
9%
6%
-31%
-29%
1年間最大下落率
76%
16%
21%
-37%
-58%
米国ハイ・ バンクローン
イールド債券
(注)左グラフ:Bloomberg等よりフィデリティ投信作成。2014年12月末時点。市場指数ベース。右グラフ:Bloombergおよび
RIMESよりフィデリティ投信作成。1996年12月末~2014年12月末のデータを使用。米ドルベース。年率標準偏差とは、1年
間騰落率のブレ幅のこと。年率標準偏差が小さいほど1年間騰落率のブレ幅が小さく、低リスクとされる。
4
107%
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MLP
米国リート
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