安倍首相、COP21出席を検討中 安倍晋三首相が11月30日からパリで開かれる国連気候変動枠組み条約第21回締 約国会議(COP21)への出席を検討していることが分かった。政府関係者が4日、明 らかにした。また、首相は10月下旬に中央アジアを歴訪する方向で調整に入った。 COP21は、温室効果ガス削減で京都議定書に代わる新たな国際枠組みの採択を 目指す。議長国のフランスは、合意への弾みとするため首脳級会合を開催する意向 で、首相は同会合に出席し、指導力を発揮したい考えだ。COPに日本の首相が出席 するのは、2009年12月の鳩山由紀夫氏以来となる。 地球温暖化対策は、6月にドイツで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)で も討議され、枠組み合意に向けてG7が協力することで一致。日本は、温室ガスを30 年までに13年比で26%削減する目標を打ち出している。 パリ訪問が実現すれば、首相は各国首脳との2国間会談も行う方針。秋に予定され る臨時国会の日程などをにらみながら最終判断する。 一方、首相は10月下旬に中央アジアのカザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タ ジキスタン、トルクメニスタンの5カ国を訪れる予定。天然資源に恵まれる中央アジア には、中国が影響力を増しており、首相の同地域歴訪は、中国をけん制し、資源の安 定確保につなげる狙いがあるとみられる。(時事ドットコム 2015/09/04-18:40)
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