3.ロストワールドでの進化

3.ロストワールドでの進化
恐竜類は鳥類を除いて、今から約 6600 万年前に絶滅してしましまいました。しかし、地球の真ん中にあるという島で、その島の
真ん中にあった木の上で卵を発見・採集し、その卵からガチャピンが生まれたとされている(絵本「ガチャピンとムックのものがた
り」から)ことから、最近までどこか地球の真ん中の島にロストワールドが存在し、そこに鳥類以外の恐竜類が存在していたと推論
できます。
3-1 原始的装盾類と剣竜類の分布地域・時代
ロストワールドの位置を検討するため、これまでの骨格の特徴からガチャピンに最も近い剣竜類を中心に、その分布や時代などか
ら推察します。剣竜類とヨロイ竜の祖先型と考えられている原始的装盾類の分布地域は北米・ヨーロッパと狭く、生息期間もジュ
ラ紀前期と短い期間でした。一方、剣竜類は、北米・ヨーロッパ・アフリカ・アジアと広範囲に及び、生息期間もジュラ紀中期〜
白亜紀後期と長期にわたりました。
3-2 大陸の移動、インド亜大陸の剣竜類ドラビドサウルス
大陸はプレートの運動によって常に移動しており、過去、インド亜大陸(現在のインド)はジュラ紀前期頃までアフリカ大陸と接
しており、その後分離、ジュラ紀後期頃までオーストラリア・南極大陸の一部となりました。さらに白亜紀後期には現在のインド
洋の中央付近にあった事がわかっています(Holtz et al., 2004)。南インド、白亜紀後期の地層から見つかったドラビドサウルス
(Dravidosaurus blanfordi)は、比較的保存のいい頭骨、腸骨、仙椎とともに骨板などが発見されており、全長約3メートルの小さ
な剣竜類と考えられています。
ドラビドサウルスの頭骨、腸骨、仙椎、骨板などが発見された。
(Yadagiri and Ayyasami,1979)
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