❖科目名 Course Title 思索と言語「朝の『論語』」 ❖担当教員 Instructor 𢎭 和順 ❖開講学期 Semester 1 ❖履修可能人数 Capacity 10名 ❖授業形態 Type of Class 講義 ❖対象学年 Year ❖単位数 Number of Credits 1~ 2 ❖キーワード Key Words 孔子,『論語』,君子,仁,天,儒教 ❖授業の目的 Course Objectives "春秋時代の思想家、孔子(前 552~前 479)の言行録である『論語』は、中国のみならず、 東アジア漢字文化圏に共通する代表的な古典といえる。『論語』に見える孔子の思想は、二 千五百年もの歳月を越え、現代社会においても、通用するものが少なくない。 この講義では、『論語』をとりあげ、孔子の人間観・世界観という視点をもって、その書を じっくりと読み解き、そこに説かれた思想を考究する。具体的には、 「君子」とはどのよう な人物か、「仁」とはどのような愛か、「天」とはどのような存在かなど、授業ごとにテー マを設定し、それに応じて関連する文章を読解しながら、受講者ともどもその内容を考察 する。加えて、それぞれが考察した内容をレポートにまとめる方法についても学習する。 " ❖授業概要 Course Description "当授業では、中国古典である『論語』をとりあげ、孔子の説いた人間観、世界観、教育 観について、多角的に考察します。 具体的には、各回の授業において、「君子」とはどのような人物か、「仁」とはどのような 愛かなどのテーマを設定し、予習済の学生からの発言を踏まえて、『論語』の関連章句を読 み解き、解説します。 その上で、授業の最後に、とりあげたテーマの要点について、学生に文章化することを求 めます。その文章は、次回授業までに添削して返却する予定です。 授業では、岩波文庫本『論語』を使用し、あわせてプリントを配付して解説しますが、そ の際、黒板とパワーポイントを使用します。 なお、成績評価は、授業への貢献度とレポートの内容などを総合的に判断したいと考えて います。 " ❖到達目標 Course Goals "(1)『論語』を通読し、そこに見える孔子の思想の特色を理解する。 (2)孔子・『論語』に関するテーマをみずから設定の上、それに関する資料を整理し、論 点を見出す。 (3)孔子・『論語』に関するレポートを作成するとともに、レポート執筆の基本的な方法 を身につける。" ❖授業計画 Course Schedule "授業は、以下の順にしたがって、進行の予定である。 Ⅰ.孔子・『論語』に関する基礎的考察 (1)はじめに(授業のガイダンス) (2)テーマ「孔子」 (3)テーマ『論語』 Ⅱ.孔子の人間観に関する考察 (4)テーマ「君子」 (5)テーマ「学」 (6)テーマ「政」 (7)テーマ「仁」 (8)テーマ「義」 (9)テーマ「礼」 (10)テーマ「知」 (11)テーマ「信」 (12)テーマ「孝・忠」 Ⅲ.孔子の世界観に関する考察 (13)テーマ「天・命」 (14)テーマ「儒教」 (15)おわりに(授業のまとめ)" ❖成績評価 Grading System ○評価方法 授業への出席、授業内での発表・作文、計 2 回のレポートの内容について、 総合的に評価する。 なお、第 1 回レポートは、2000 字程度、6 月上旬締切とし、第 2 回レポートは、4000 字 程度、8 月上旬締切とする予定である。" ❖テキスト Textbooks 『論語』(岩波文庫) 金谷治,岩波書店,1999 ❖参考書 Reading List 『論語(増補版)』(講談社学術文庫) 加地伸行,講談社,2009 『論語珠玉の三十章』(あじあブックス) 𢎭 和順,大修館書店,2007 『論語Ⅰ』(中公クラシックス) 貝塚茂樹,中央公論新社,2002 ❖準備学習 Homework 各授業の最後に次回のテーマと課題をプリントにして配付するので、受講者は、それにし たがって『論語』の該当箇所を読解し、みずから要点を整理の上、授業に臨むことが求め られる。 ❖連絡先(E-mail)E-mail [email protected] ※「対象学年」と「単位数」は,提供大学における数字であり,受信大学に応じて異なるため, 所属大学で確認してください。 ※「履修可能人数」は,双方向遠隔授業における受信大学合計の人数であり,提供大学の履修 人数とは異なります。
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