医療保険者では、レセプト等のデータ分析、特 「国民健康保険法に基づく保健事業の実施等 に関する指針」や「日本成長戦略」において、 具体的な助言でした。東久留米市ではこの助言 の生活動線を考慮した、住民に寄りそったより 言内容は幅広い視点で、社会資源の活用、住民 多くの保険者を支援するため、期間をⅠ期、 Ⅱ期と分け、助言内容の検討を行うこととして おり、現在、Ⅰ期の保険者への支援に向け、委 員会を開催しています。 【国保・後期高齢者ヘルスサポート 事業運営委員会】 28 東京の国保 2015.9 保健事業担当から の お 知 ら せ 東京都国民健康保険団体連合会保健事業支援・ 評価委員会について 定健診のデータ等それに基づく加入者の健康保 の多くを取り入れ、データヘルス計画の策定を 指標等)において助言がなされました。その助 持増進のための事業計画として、 「データヘル 進めました。 今年度は、東久留米市の他、国保ヘルスアッ プ事業の対象以外の保険者の支援も行うため全 今年度は 保険者を予定 が開始され、支援体制として有識者による「東 保 険 者 に 広 く 募 集 を か け た 結 果、 国 保 ヘ ル ス ■ ス計画」の作成・公表、事業実施、評価等の取 り組みを行うことを推進することとされてお り、 現在多くの保険者では策定を進めています。 京都国民健康保険団体連合会保健事業支援・評 アップ事業の対象保険者を含め、 そうした取り組みの支援を行うため、平成 年度「国保・後期高齢者ヘルスサポート事業」 価 委 員 会( 以 下「 委 員 会 」 と い う。 )を昨年度 支援を実施することとなりました。 の保険者の から立ち上げ、事務局として運営しています。 昨年度は東久留米市を支援 ■ 平成 年度は国保ヘルスアップ事業を実施す ることとなった東久留米市に支援を行い、初年 者は課題解決のための具体的な助言を受け、実 今年度は、委員会で出た意見を委員が直接保 険者へ助言や説明を行うこととしており、保険 行いました。 を進めていくこととしています。 施可能な保健事業を検討し、データヘルス計画 支援方法としては、提出された書類を基に委 員会で検討を行い、委員より、様々な観点(分 析の視点・課題分析・事業目標の置き方・評価 ●事業実施報告書の作成・ 公表 報告 評価 ●連合会職員等に対する研 修の実施 ●保険者等職員に対する研 修の実施 ●事業実施報告会の開催 ●評価基準等を活用した保 健事業の評価 ○その他、保険者等にお ける個別保健事業 20 研究 ○国保ヘルスアップ事業 報告 ●保健事業の手順に沿った 評価基準を活用し実施計 画策定への助言 支援・ ●ガイドラインの策定 情報提供 ●事業の分析・評価・調査・ ○データヘルス計画 【保健事業支援・評価委員会】 公衆衛生学・公衆衛生看護学に造詣が 深い者及び大学等研究機関の有識者等 公衆衛生学・公衆衛生看護学に造詣が 深い者、大学等研究機関・地域の関係機 関等の有識者及び都道府県職員、地域の 関係者等 【保健事業】 ●実態調査 ●KDBシステム等を活用し た保険者等への情報提供 支援 (国保の保険者、後期高齢者医療 広域連合が実施する保健事業) 国保中央会 データ分析にもとづく保健事業の計 画・実施・評価(PDCAサイクル)の 取組 20 国保連合会 保険者等 26 度は、データヘルス計画の策定における助言を 26 国保・後期高齢者ヘルスサポート事業の全体像 国保・後期高齢者ヘルスサポート事業 ○国保ヘルスアップ事業については、保健事業支援・ 評価委員会から評価を受けることが必須条件 出典:国保・後期高齢者ヘルスサポート事業ガイドライン(平成26年 8 月・国民健康保険中央会作成) 支援に関する通知 支援申請 5月 下旬 申請書の受理 6月 下旬 7 月 上旬 8月 中旬 第1回 保健事業支援・評価委員会(支援の方向性・支援保険者の選定等) 支援保険者決定通知 第2回 保健事業支援・評価委員会(保険者への助言・内容の検討) 9月 下旬 第3回 保健事業支援・評価委員会(保険者への助言・説明等) ※国保ヘルスアップ事業実施申請保険者への支援はⅡ期とし、Ⅰ期に引き続き実施 レポート 6 月と 8 月に、保健事業支援・評価委員会を開催しました。 第 1 回 6 月 26 日 本会会議室 検討を行った結果、今年度、保健事業支援・評価委員会での支援は 20保険者です。多くの保険者からの申込みや国保ヘルスアップ事業 の実施申請があったため、保健事業支援・評価委員会で効果的に支援 できるよう、支援方法、支援保険者、支援時期などの検討を行いました。 第 2 回 8 月 18 日 本会会議室 第 2 回の委員会は、Ⅰ期支援保険者( 7 保険者)から提出された申 請書とワークシートを基に、助言内容の協議を行いました。協議は活 発に行われ、データヘルス計画策定の視点、特定健診等の実施率向 上に関すること等、様々な意見が出されました。 この協議の結果は 9 月下旬に直接、委員からⅠ期支援保険者へ説 明しながら助言を行う予定となっています。 土田 武史 委員長 (早稲田大学名誉教授) 29 東京の国保 2015.9 鈴木 和典 副委員長 (東京都福祉保健局保健政策部 国民健康保険課長) 国保ヘルスアップ事業 中旬 保健事業支援・評価委員会 被保険者の健康の保持増進、疾病予防、生活の質の向上等を目的に、KDB等の被保険者の 医療情報や健診情報等データを電子的に用いるツール並びに、国民健康保険団体連合会に設置 4 月 上旬 国保連合会 された学識経験者などから構成される保健事業支援・評価委員会を活用し、保健事業をデータ 保険者等 分析に基づくPDCAサイクルに沿って効率的、効果的に実施する国の補助金事業。 平成27年度「保健事業支援・評価委員会」における保険者支援の流れ (Ⅰ期支援)
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